ハイエースバンの200系ハイエース・ブレーキキャリパー交換・415コブラ・赤キャリパーに関するカスタム事例 ..
重量のあるトヨタ・ハイエースの場合、純正ブレーキではどうしても性能不足。
そのため、大径ブレーキ化となれば性能重視となるのだが、今回紹介する「415コブラ」のプレーキシステムは、”ファッション感覚で装着するブレーキキット”というのがキャッチフレーズ。しかも、高額なブレーキキットのイメージを覆す、リーズナブルな価格設定を実現したというのだ。
200系ハイエース 415コブラ ブレーキシステム 355φ 対向6pot
オトコって生き物は過剰なぐらいにオーバースペックが大好きだし、憧れでもある。“ブレーキシステム”というチューニングパーツは、まさにそんなレベルの代表格だ。
大口径のブレーキシステムにより絶大なストッピングパワーを獲得…、というストーリーも嫌いじゃないが、ハイエースに高額なブレーキシステムはレーシングカーでもないから二の足を踏むのも分かる話。それゆえ多くの人がキャリパーカバーを愛しているが、そろそろ“ブレーキシステム”の底力にも注目したいと思うのだ。
カジュアルな服装でも唸らせるハイスペックな時計のように、足元からチラリと顔を覗かせるブレーキのイバリ度は絶大なモノ。そんな空気を知ってか知らずか、「415コブラ」からリリースされたのが『415コブラブレーキシステム』だ。狙いはシンプルに見た目のブレーキチューン。もちろん十分な制動力を持つが、コンセプトはドレスアップというものだ。
モノブロック一体成型の6ポッドの対向ピストンキャリパー、ドリルド&スリットのローターなどホイールの隙間から覗くヴィジュアルとして相当な役者であることは間違いない。
『415コブラブレーキシステム』は、ドリルド&スリットのハイブリッドデザインローターを採用。ローター径は330/355mmの2種で、専用ブレーキパッドやステンメッシュホースなどを付属する。ゴージャスなホイールの奥に、プアな純正ブレーキが除く姿が残念なのは多くのフリークが周知の事実。これなら文句無しにイバリ度UPできそうだ。
ハイエースカスタムクラブ on Instagram: 415コブラ フロント
415コブラブレーキシステム オープン価格
■ディスク径:330mm/355mm
■キャリパー:6POT
ショップ名: 415 COBRA onlineStore
販売業者: 株式会社 ラブラーク
販売責任者:日高 清浩
所在地 :〒536-0004
大阪府大阪市城東区今福西5-4-25
電話番号:06-6786-3002
メールアドレス:
415コブラ、バッドラッカー、4415コブラブレーキシステム、By2ボンネット
ABSの基本構成は、4つの車輪それぞれの回転速度と回転加速度を検知するセンサ、ブレーキの油圧回路に設けたポンプと、それを駆動するアクチュエータ、バイパス回路、制御用コンピュータです。センサが車輪のロックを検出したら、アクチュエータを作動させてその車輪のブレーキの油圧をわずかに緩めることで、車輪を再び回転させます。
このような制御を行うことによって、特別な運転技術は必要なく、ブレーキペダルを強く踏み込んでいるだけで、最大に近い制動性能が実現するのです。登場間もない頃のABSは、圧雪路や砂利道などでは、かえって制動距離が伸びてしまったり、また、サーキットでのスポーツ走行の時には邪魔な動きをする、といった難点もありましたが、現在のABSでは、制御の高度化、緻密化によって、それらの問題も大きく改善されています。最新のABSユニットでは、1秒間に50回程度のポンプ駆動が可能ですから、いかに高度なブレーキ制御を行っているかがわかるでしょう。
さて、ABSが普及し、高性能化すると、その機構を小改良することで、新しい効能を実現する装置が開発されます。その筆頭がTCS(Traction Control System)で、濡れた路面などでアクセルの踏みすぎによって起こる車輪の空転を、ブレーキによって抑え込むものです。車輪が空転している状態は、言い換えると、「駆動輪の回転速度が、従動輪に比べて極端に高い状態」になります。車輪の回転速度と回転加速度はABS用のセンサで検出できますから、その状態を検出したら、空転していると判断される車輪のブレーキをかけることで空転を抑え、タイヤと路面の間の摩擦を復活させるのです。
機構的には、「ドライバーがブレーキを踏んでいなくても、ブレーキ装置が機能する」仕組みの追加が必要になりますが、ABSユニットに小規模な追加で済むこと、また、後述するESC機能も実現できることから、採用が進められています。
■ ブレーキでエコ
さて、ブレーキの進化は、安全性の面だけに留まるものではありません。人気のハイブリッド車では、「回生ブレーキ」によって発電を行うことで燃費を向上させています。
回生ブレーキは、簡単に言うと制動時に車輪の回転力を利用して発電機を作動させ、電力を発生させて電池に溜めておく機構です。従来は熱エネルギーに変換されて大気中に放出されていた車輪の運動エネルギーを、電気エネルギーに変換する装置、と考えていいでしょう。そうして発電した電力でモータを駆動することによって、エンジンが不得意とする状況での駆動力をアシストしてやり、燃費を向上させるのがハイブリッド車のキモですから、回生ブレーキこそが燃費向上のキーデバイスと言っても過言ではありません。
ドラムブレーキの摩擦材を「シュー:shoe」と呼びます。初期の自転車にはブレーキがなかったため、靴底を地面にこすり付けて減速していたことが語源といわれています。そのようなものから始まったブレーキですが、今日ではより広範な状況での安全性を高める役割や、燃費を向上させる役割まで果たしているのです。
著者プロフィール:松田勇治(マツダユウジ)
1964年東京都出身。青山学院大学法学部卒業。在学中よりフリーランスライター/エディターとして活動。
卒業後、雑誌編集部勤務を経て独立。
現在はMotorFan illustrated誌、日経トレンディネットなどに執筆。
著書/共著書/編集協力書
「手にとるようにWindows用語がわかる本」「手にとるようにパソコン用語がわかる本 2004年版」(かんき出版)
「記録型DVD完全マスター2003」「買う!録る!楽しむ!HDD&DVDレコーダー」「PC自作の鉄則!2005」(日経BP社)
「図解雑学・量子コンピュータ」「最新!自動車エンジン技術がわかる本」(ナツメ社)など