Q 術後の悪心・嘔吐があると患者さんは苦痛そうですが、予防策はありますか?
日本語
患者背景(年齢、性別、身長、体重、喫煙歴、乗り物酔い/ PONVの既往の有無)、
手術および麻酔因子(手術名、手術時間、麻酔時間、総輸液量、出血量、術中のオ
ピオイド使用量、術後のオピオイド使用の有無)、
PONVの程度(NRSの最大値(早期:麻酔終了2時間後まで、晩期:麻酔終了2
~24時間後)、麻酔終了24時間後までの嘔吐の有無、メトクロプラミドの投与回
数)、
術後回復の質(QoR-40の点数)
今回は、全身麻酔による手術後の吐き気について考えてみたいと思います。
英語
Incidence of ponv(early stage:2 hours after the end of anesthesia, last stage:2~24 hours after the end of anesthesia)
日本語
PONVの発生率(早期:麻酔終了2時間後まで、晩期:麻酔終了2~24時間後)
PONVの予防のためには、まずは予防薬剤の使用が挙げられます。
日本語
オンダンセトロン単独投与時と、デキサメタゾンとオンダンセトロンを併用投与時の術後の回復の質を評価する
英語
To compare the incidence of PONV when ondansetron alone and when dexamethasone and ondansetron are administered together.
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日本語
執刀前にデキサメタゾンを投与し、手術終了時にオンダンセトロンを投与する。
日本語
オンダンセトロン単独投与時と、デキサメタゾンとオンダンセトロンを併用投与時のPONV発生率を比較検討する
術後の吐き気を起こしやすい患者さんや手術の種類がわかっています。
英語
To compare the efficacy of ondansetron-dexamethasone combination with ondansetron alone for prevention of PONV.
日本語
オンダンセトロン単体投与時と、デキサメタゾンとオンダンセトロン併用投与時のPONVの発生率を比較検討する。
[PDF] 術後悪心嘔吐に対するデキサメタゾン予防投与は有効か
がん薬物療法における基本的な制吐薬として,NK1受容体拮抗薬,5-HT3受容体拮抗薬,デキサメタゾンの3 剤があり,これらを催吐性リスクによって使い分けていく(→,,制吐療法アルゴリズム,制吐薬治療のダイアグラム)。最近のQI 調査においては,催吐性リスクに応じた適切な制吐療法をどの程度行っているか,それを確実に行う体制が整備されているかが評価項目となっており,施設全体の取り組みであるという認識が必要である。
D群50%、 C群50%であり、デキサメタゾンの PONV予防効果は認められなかった。 C群内で PONVの有無によ
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口腔外科手術後の悪心嘔吐予防に対するオンダンセトロンの効果の検討
デキサメタゾン酢酸エステル dexamethasone acetate (別名:酢酸デキサメタゾン).
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口腔外科手術後の悪心嘔吐予防に対するオンダンセトロンの効果の検討
デキサメタゾン+ハロペリドールorドラセトロン,デキサメタゾン+オンダンセトロン+ドロペリドール,
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口腔外科手術後の悪心・嘔吐予防に対するオンダンセトロン単独投与とオンダンセトロン・デキサメタゾン併用投与の効果の比較
オンダンセトロン単体投与時と、デキサメタゾンとオンダンセトロン併用投与時のPONVの発生率を比較検討する。 英語
英語
Patient background (age, gender, height, weight, smoking history, and presence or absence of motion sickness/ PONV), surgical and anesthetic factors (operation name, operation time, anesthesia time, total infusion volume, blood loss, intraoperative opioid use, and postoperative opioid use), and (amount of opioid use, postoperative opioid use or not), degree of PONV (NRS maximum value (early: up to 2 hours after the end of anesthesia, late: 2~24 hours after the end of anesthesia), the degree of PONV, and the degree of PONV) ~(age, sex, height, weight, smoking history, history of motion sickness/PONV), presence or absence of vomiting up to 24 hours after the end of anesthesia, number of metoclopramide doses administered, and the number of times the (number of patients), Quality of postoperative recovery(QoR-40).
初期治療はオンダンセトロン 2mg とデキサメタゾン 4mg の単回静注が有用であ
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口腔外科手術後の悪心・嘔吐予防に対するオンダンセトロン単独投与とオンダンセトロン・デキサメタゾン併用投与の効果の比較
婦人科腹腔鏡手術における術後悪心・嘔吐(PONV)に対するPONV予防薬投与による改善効果の検討 ..
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口腔外科手術後の悪心・嘔吐予防に対するオンダンセトロン単独投与とオンダンセトロン・デキサメタゾン併用投与の効果の比較
[PDF] 2021 年 7 月 31 日の間に 附属病院にて全身麻酔手術を受けられた方
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口腔外科手術後の悪心・嘔吐予防に対するオンダンセトロン単独投与とオンダンセトロン・デキサメタゾン併用投与の効果の比較
―PONV(悪心嘔吐)予防に有効なデキサメタゾンの用量についての後ろ向き研究」へのご協
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口腔外科手術後の悪心嘔吐予防に対するオンダンセトロンの効果の検討
[PPT] デキサメタゾン静脈内投与の鎮痛効果 帝王切開後疼痛に対する
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執刀前にデキサメタゾンを投与し、手術終了時に生理食塩液を投与する。
PONV予防、鎮痛の2点に効果のあるデキサメタゾンは帝王切開の周術期において貴重 ..
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口腔外科手術後の悪心嘔吐予防に対するオンダンセトロンの効果の検討
PONV 予防のデキサメタゾン:無作為対照試験のメタ分析最新版
注1: 英語表記は本邦未承認。
注 2: 「 ※」は海外のガイドラインには記載がないが,わが国では使用可能な薬剤。
注3: 下線付きの薬剤は30 年以上前に開発された薬剤(アムルビシン,ネダプラチン,ピラルビシンを除く)。 (3)注射抗がん薬における催吐性リスクに応じた制吐薬の選択 がん薬物療法における基本的な制吐薬として,NK1受容体拮抗薬,5-HT3受容体拮抗薬,デキサメタゾンの3 剤があり,これらを催吐性リスクによって使い分けていく(→,,制吐療法アルゴリズム,制吐薬治療のダイアグラム)。最近のQI 調査においては,催吐性リスクに応じた適切な制吐療法をどの程度行っているか,それを確実に行う体制が整備されているかが評価項目となっており,施設全体の取り組みであるという認識が必要である。 5-HT3受容体拮抗薬は,第1 世代,第2 世代と多くの種類があるが, 最大限の制吐効果を得るために最新の高価な薬剤を使っても有効性の優劣が明確でない場合もある。抗がん薬の催吐性リスクだけでなく, どの化学療法レジメンで, どのような制吐レジメンを用いるかで, 第一世代と第二世代の使い分けが示されており(→), 有効性が同等であればより安価な方を選択し適切に制吐療法を行っていくことが推奨される。 がん患者では,抗がん薬以外にも支持療法や併存症に対する治療薬を併用している場合が多いため,薬物相互作用によるそれぞれの薬効の変化にも留意した選択・用量調節が必要である(→)。 (4)経口抗がん薬における催吐性リスク評価と制吐療法 経口抗がん薬における催吐性リスクについては,MASCC/ESMO ガイドライン2016 を参考に作成委員会内でコンセンサスを確認し, それ以外の薬剤については承認申請時のデータ,代表的な臨床試験の報告をもって に示すリスク分類とした。わが国で使用頻度の高いテガフール・ギメラシル・オテラシル(S-1)では,悪心の発現頻度は3~54%,Grade 3/4 は0.2~7.1%,嘔吐の発現頻度は14~28%,Grade 3/4 は1.2~4.3%と報告されており,軽度リスクに分類した。トリフルリジン・チピラシル(TAS-102)は悪心と嘔吐の発現頻度がそれぞれ48%,28%であることから中等度リスクに,アレクチニブは悪心の発現頻度が13%であり軽度リスクに分類した(→)。レンバチニブでは悪心の発現頻度が41%, Grade 3 が2.3%であり, 中等度リスクに分類した。 注1: 英語表記は本邦未承認。
注 2: 「 ※」は海外のガイドラインには記載がないが,わが国では使用可能な薬剤。 (5)制吐療法の評価 現在, 抗がん薬の副作用である悪心・嘔吐の評価方法としては, CTCAE (Common Terminology Criteria for Adverse Event) v4.0-JCOG が用いられているが,これは制吐療法の評価方法ではない(→)。従来のわが国の制吐療法における臨床試験では,悪心・嘔吐が「ない」,「我慢できる」から,「ほとんど食べられない」といったチェック項目を患者に提示して個々の治療効果を示してもらうなどの方法がとられていた。最近の臨床試験では,がん薬物療法施行後0~120 時間の完全制御割合,0~24 時間の完全制御割合(急性),24~120 時間の完全制御割合(遅発性)などが評価項目として用いられている()。しかし,医療者は過小評価の傾向が指摘されており,悪心・嘔吐の予測がどの程度できているかの評価も重要である。また, 患者自身による主観評価にあたる Patient-Reported Outcome (PRO) の重要性も認識されてきており, がん臨床試験における患者の自己評価に基づき, 有害事象評価の正確性と高い精度のグレーディングを追及したツールとしてPRO-CTCAEが公開されてきており(), 日常診療として客観的評価とどのようにして関連づけて評価していくか等に関する検討が必要になるであろう。 1) 佐伯俊昭.制吐薬適正使用ガイドラインに関するアンケート調査.癌と化療.2015; 42: 305-11. 2) 渡部智貴,半田智子,加藤裕久.日本国内の臨床試験に基づく抗がん剤の催吐性リスク分類.癌と化療.2015; 42: 335-41. 3) 有害事象共通用語規準v4.0日本語訳JCOG版(CTCAE v4.0 - JCOG)
(accessed January 18, 2018) 4) Tamura K, Aiba K, Saeki T, et al. Testing the effectiveness of antiemetic guidelines: results of a prospective registry by the CINV Study Group of Japan. Int J Clin Oncol. 2015; 20: 855-65. 5) PRO-CTCAE™ 日本語版.
(accessed January 18, 2018) 6) Yana T, Negoro S, Takada M, et al. PhaseⅡ study of amrubicin in previously untreated patients with extensive-disease small cell lung cancer: West Japan Thoracic Oncology Group(WJTOG)study. Invest New Drugs. 2007; 25: 253-8. 7) Kimura K, Yamada K, Uzuka Y, et al. PhaseⅠ study of N4-behenoyl-1-1-beta-d-arabinofuranosylcytosine and its phaseⅡ study in adult acute leukemia. Current chemotherapy and immunotherapy. Proceedings. 12th International Congress of Chemotherapy, pp 1306-8, 1982. 8) 太田和夫.ネダプラチン(Nedaplatin)について.癌と化療.1996; 23: 79-87. 9) 塚越茂.Pirarubicin(THP-Adriamycin)について.癌と化療.1998; 15: 2819-27. 10) Fujiyama S, Shibata J, Maeda S, et al. Phase I clinical study of a novel lipophilic platinum complex(SM-11355)in patients with hepatocellular carcinoma refractory to cisplatin/lipiodol. Br J Cancer. 2003; 89: 1614-9. 11) 斉藤達雄.Nitrosourea 系新規抗癌剤ACNU{1-(4-Amino-2-methyl-5-pyrimidanyl)methyl-2-(2-chloroethyl)-3-nitrosourea hydrochloride}のPhaseⅠおよびPhaseⅡStudy.癌と化療.1977; 4: 105-18. 12) 正岡徹,他.造血器腫瘍性疾患におけるMCNU の臨床第Ⅱ 相試験.Chemotherapy.1985; 33: 271-8. 13) 木村禧代二.共同研究によるVidesine sulfate の固形腫瘍に対するPhaseⅡStudy.癌と化療.1983; 10: 2036-42. 14) 犬山征夫.ペプレオマイシン.癌と化療.1980; 7: 1498-504. 15) Schlumberger M, Tahara M, Wirth LJ, et al. Lenvatinib versus placebo in radioiode-refractory thyroid cancer. N Engl J Med. 2015 ; 372: 621-30. 16) Seto T, Kiura K, Nishio M, et al. CH5424802(RO5424802)for patients with LK-rearranged advanced non-small-cell lung cancer(AF-001JP study): a single-arm, open-label, phase 1-2 study. Lancet Oncol. 2013; 14: 590-8. 17) Vidula N, Rugo HS. Cycline-dependent linase 4/6 inhibitors for the treatment of breast cancer: a review of preclinical and clinical data. Clin Breast Cancer. 2016; 16: 8-17. 18) Goss G, Tsai CM, Shepherd FA, et al. Osimertinb for pretreated EGFR Thr790Met-positive advanced non-small-cell lung cancer (AURA2): a multicenter, open-label, single-arm, phase 2 study. Lancet Oncol. 2016 ; 17 : 1643-52. 19) Kantarjian HM, Shah NP, Cortes JE, et al. Dasatinib in newly diagnosed chronic-phase chronic myeloid leukemia: 2-year follow-up from a randomized phase 3 trial (DASISION). Blood. 2012; 119: 1123-29 20) Flaherty KT, Robert C, Hersy P, et al. Improved survival with MEK inhibitor in BRAF-mutated melanoma. N Engl J Med. 2012 ; 367: 107-14. 21) Dummer R, Duvic M, Scarisbrick J, et al. Final results of multicenter phase II Study of the purine nucleoside phosphorylase (PNP) inhibitor forodesine in patients with advanced cutaneous t-cell lymphomas (CTCL) (Mydosis fungoides and Sé zary syndrome). Ann of Oncol . 2014 ; 1807-12.
デキサメタゾン注射薬は一時的に血糖値を上げることがありますが、最近の研究で術後の感染のリス
当院では、術中麻酔は麻酔科の専門の先生方にお願いしています。薬剤の選択や麻酔方法の選択など、患者さんごとに適したものを相談しながら選択していきたいと思います。