前立腺癌と前立腺肥大症は,発症年齢が重なることから,同一個人に同時に ..


(オダイン、フルタミド、フルタメルク)
非ステロイド性の抗アンドロゲン剤です。男性ホルモン(アンドロゲン)によって増殖が促がされる前立腺がんの治療に用いられます。


前立腺癌患者へのデキサメタゾンは、 0.5 mg/dayが標準用量であり、

症例は68歳男性。家族歴、既往歴は特記すべきことなし。現病歴は、2006年11月2日に前立腺生検施行(PSA;138 ng/ml)。病理組織学診断にて、adenocarcinoma(Gleason score;4+5=9)であった。また、画像所見では、上腕骨骨転移と傍大動脈リンパ節転移を認め、Stage D2の診断にてホルモン療法を開始した。その後いったんPSA値は低下したが、2009年1月より再度上昇を認め、内分泌療法抵抗性前立腺癌と診断し、4月28日より抗癌化学療法(ドセタキセル+エストラムスチン)を開始した。
その後、2009年10月ごろよりPSA値が再上昇し、2010年6月からデカフール・ウラシル+シクロフォスファミド+デキサメタゾンに変更したがPSA値は上昇したため、7月8日に免疫細胞療法を希望して当院初診となった。
初診時は、PS0で、全身倦怠感と左上腕の疼痛があった。CT等の画像所見では評価可能病変を認めなかったが、PSAは14.09ng/mlと上昇傾向を認めた。内分泌療法抵抗性前立腺癌と診断し、7月28日より免疫細胞療法を開始した。免疫細胞療法のスケジュールは、まずガンマ・デルタ(γδ)T 細胞療法を3回施行し(7月28日、8月18日、9月8日)、その後アルファ・ベータ(αβ)T細胞療法を約2週間間隔で施行した。治療前まで上昇傾向にあったPSA値(14.09 ng/ml) は、γδT細胞療法施行後に低下し(3.62ng/ml)、その後のαβT細胞療法施行中も低下し続け、2011年3月22日時点で感度未満(< 0.01 ng/ml) となった。一方、全身倦怠感と左上腕の疼痛については、PSAの低下に伴って症状の消失が認められた。
2011年6月15日時点で、デカフール・ウラシル+シクロフォスファミド+デキサメタゾンの服用と約2週間間隔のαβT細胞療法を継続中で、PSA値は感度未満であり、特に自覚症状も認めていない。

(ホンバン)
現在前立腺がんやその転移がんの成長を促進する男性ホルモン(アンドロゲン)の働きを阻害して、がん細胞の分裂・増殖を抑えます。

この治療法は前立腺癌に対する代表的な治療法です。CBZ はカバジタキセルの略称です。 1.投与方法

本記事は、株式会社法研が2011年7月24日に発行した「名医が語る最新・最良の治療 前立腺がん」より許諾を得て転載しています。
前立腺がんの治療に関する最新情報は、「」をご参照ください。

新規ホルモン剤(NHA)及びタキサン系化学療法による前治療を受けた転移性去勢抵抗性前立腺癌(mCRPC)患者を対象に、MK-5684とアビラテロン酢酸エステル又はエンザルタミドを比較する無作為化非盲検第Ⅲ相試験

キーワード: グルココルチコイド,デキサメタゾン,去勢抵抗性前立腺がん,グルココルチコイド受容体,アン

新規ホルモン剤(NHA)及びタキサン系化学療法による前治療を受けた転移性去勢抵抗性前立腺癌(mCRPC)患者を対象に、MK-5684とアビラテロン酢酸エステル又はエンザルタミドを比較する無作為化非盲検第Ⅲ相試験

一剤の新規ホルモン剤(NHA)の治療中又は治療後に疾患進行した転移性去勢抵抗性前立腺癌(mCRPC)患者を対象に、MK-5684とアビラテロン酢酸エステル又はエンザルタミドを比較する無作為化非盲検第Ⅲ相試験

前立腺癌に対する監視療法,手術,放射線療法後の患者報告アウトカムの比較 ..

前立腺がんの化学療法は、精巣腫瘍(せいそうしゅよう)や膀胱(ぼうこう)がんの治療と違って、根治をめざすものではありません。抗がん薬を使いながら、がんの増殖や痛みを抑え、がんと上手につきあっていく治療法です。
化学療法の対象となるのは、転移(進行)がんの患者さんで、ホルモン療法を続けた結果、薬の効き目が悪くなってきた場合です。限局がんや、局所進行がんの患者さんは対象にはなりません。また、転移(進行)がんであっても、初めから化学療法を行うことはありません。ホルモン療法だけで十分対応できる場合もあるので、最初にホルモン療法を試してみることが大切です。
前立腺がんの化学療法に使う抗がん薬はドセタキセル(商品名タキソテール)という点滴用の薬で、日本では2008年に前立腺がんに対して健康保険が適用されました。
ドセタキセルは微小管阻害薬とも呼ばれています。細胞の分裂には細胞中にある微小管というたんぱく質がかかわっていますが、ドセタキセルはこの微小管の働きをじゃまする性質をもつ薬です。ドセタキセルによってがん細胞は分裂できなくなり、死滅します。
また、ドセタキセルはアンドロゲン受容体の働きを抑える力もあるとされています。アンドロゲンは男性ホルモンの総称で、男性ホルモンであるテストステロンは、細胞の男性ホルモンの受け皿であるアンドロゲン受容体を介して作用するしくみになっていますが、その働きを抑えてしまうのです。前立腺がんは男性ホルモンで増殖する性質があり、ドセタキセルはこの経路も抑えることで、より効果を高めているのです。
さらにドセタキセルには骨転移によっておこる疼痛(とうつう)をやわらげる働きもあると考えられています。
ドセタキセルは抗がん薬のなかでは副作用の少ない薬ですが、手足のしびれやむくみ(浮腫(ふしゅ))などがみられるため、この副作用対策として、副腎(ふくじん)皮質ステロイド薬のプレドニゾロン(商品名プレドニゾロン、プレドニンなど)、あるいはデキサメタゾン(商品名デカドロンなど)を併用するのが一般的です。

今回は、前立腺がん(前立腺癌)の患者さんに使用する抗がん剤「ドセタキセル療法」についての話の第2話です。


前立腺癌(他の療法が無効な場合)〔§筋注〕、陰茎硬結〔§筋注、皮内〕

抗癌剤のドセタキセルと「プレドニン」という副腎皮質ステロイド(内服)との併用で入院または外来化学療法センターにて治療します。化学療法1コースは下図のように3週間となります。問診や採血などで手注意深く副作用の有無をチェックしながら継続します。

H00024 前立腺癌パスウェイに基づく疾患分類 [BR:jp08402] 細胞プロセス ..

前立腺癌に対する高度先進医療として、生検または摘除標本から抽出したDNAを用いてDNA診断を行い、通常行われている診断法の補助診断です。

国内においては,平成26年7月に「去勢抵抗性前立腺癌」の効能・効果で承認されました。 ..

化学療法に入るタイミングを説明したものが、上の図です。転移(進行)がんでも、いきなり化学療法に入ることはありません。まずホルモン療法から始めます。
ホルモン療法を行っても、薬が効かなかったり、最初は効いていたのに、使っているうちにだんだん薬が効かなくなったりすることがあります。薬の効果はPSA値で判断します。PSA値が十分に下がれば効果ありと判断しますが、十分に下がらなかったり、逆に上がったりした場合は効果なしと判断します。
ホルモン療法で一般的な治療は、LH-RHアゴニスト(酢酸ゴセレリン/商品名ゾラデックス、酢酸リュープロレリン/商品名リュープリン)と、抗アンドロゲン薬(ビカルタミド/商品名カソデックス、フルタミド/商品名オダインなど)を併用するCAB療法です。LH-RHアゴニストの代わりに精巣摘除術を行う場合もあります。
CAB療法でPSA値が十分に下がった場合は、そのまま治療を続けます。多くの人がCAB療法でPSA値が十分に下がるので、すぐにドセタキセルで治療を始めることにはなりません。
ただし、少数の患者さんでPSA値が十分に下がらなかったり、上がったりすることもあり、その場合はドセタキセルによる治療を始めます。
一方、PSA値がある程度下がった場合は、そのままCAB療法を継続しますが、2、3年たって効果が落ちてきた場合は、抗アンドロゲン薬の種類を変えます。これを抗アンドロゲン交替療法といいます。
抗アンドロゲン薬を変えてもPSA値が上がる場合は、ドセタキセルによる治療を開始するか、もしくは女性ホルモン薬と抗がん薬の作用をあわせもったエストラムスチン(商品名エストラサイトなど)や、副腎皮質ステロイド薬などによる治療に切り替えます。
抗アンドロゲン薬を変えてPSA値が下がった場合は、そのまま治療を続けますが、薬が効かなくなってきたら、エストラムスチンや副腎皮質ステロイド薬などによる治療に切り替えます。この治療が奏効しない場合も、ドセタキセルによる治療を始めるタイミングとなります。
現在のところ、ドセタキセルを使った化学療法は最後の手段と考えられているので、ホルモン療法である程度効果があればなるべく続けるようにし、どうしてもがんの進行が止められないと判断した場合に、ドセタキセルを使った化学療法に踏み切るという流れになっています。

[PDF] ドセタキセル「ニプロ」で 前立腺がん治療を受けられる方へ

PSA検査の普及により本邦における前立腺癌の罹患率は年々増加しており、2020年には男性癌で肺癌に次いで第2位になると予測されている。早期前立腺癌の予後は比較的良いが、内分泌療法抵抗性前立腺癌に対する治療成績は不良である。欧米では内分泌療法抵抗性前立腺癌に対する治療として、ドセタキセル+エストラムスチンやドセタキセル+ プレドニゾロンを用いた抗癌化学療法が行われており、生命予後の延長効果が認められている。
本邦では、2008年8月にドセタキセルが前立腺癌に対する保険適応を得て以来、内分泌療法抵抗性前立腺癌に対する標準的な抗癌化学療法の中心を担うようになった。しかし、ドセタキセル無効例に対する有効な治療法は確立されていないため、新規治療法の開発が望まれている。今回我々は、ドセタキセル無効例の内分泌療法抵抗性前立腺癌に対して免疫細胞療法を施行した結果、PSAの劇的な改善を認めた症例を経験したので報告する。

血液中のPSA値は、炎症や良性の前立腺肥大症でも上昇しますが、前立腺 ..

MK-5684-01Aサブ試験:転移性去勢抵抗性前立腺癌(mCRPC)患者を対象にMK-5684を含む複数の併用療法又はMK-5684単独療法の安全性及び有効性を評価するMK-5684-U01マスタープロトコルのアンブレラ第Ⅰ/Ⅱ相サブ試験

2019年11月より、Koelis社のTrinityを用いたMRI-超音波画像融合前立腺標的生検 ..

前立腺がんの「化学療法」治療の進め方とは
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この治療法は前立腺癌に対する代表的な治療法です。DTX はドセタキセルの略称です ..

神経学的事象、サイトカイン放出症候群、及び腫瘍崩壊症候群の発現を軽減するため、骨髄中の白血病性芽球の割合が50%超、又は末梢血中の白血病性芽球数が15,000/μL以上の場合には、本剤による治療開始前にデキサメタゾンによる前治療の実施を検討してください。

[PDF] 泌尿器科<膀胱・前立腺小細胞癌 EP療法>(1コース21日)

サイトカイン放出症候群の発現を軽減するため、すべての患者にデキサメタゾンによる前投与を行ってください。

高-超高リスク限局性前立腺癌に対する強度変調放射線治療の長期成績

前立腺癌に対するホルモン療法は、ある程度の期間(この期間には個人差があります)継続すると効きにくくなる場合があり、このような病態を去勢抵抗性前立腺癌(CRPC)と呼びます。去勢抵抗性前立腺癌に対しては、通常、外来にて内服薬の追加、変更あるいは対症療法などが用いられます。しかし、種々の外来治療でも病状が進行する場合は、抗癌剤による化学療法が必要になることがあります。

[PDF] 前立腺がんレジメン CBZ療法 DTX療法 各レジメン詳細は、以下頁参照

神経学的事象、サイトカイン放出症候群、及び腫瘍崩壊症候群の発現を軽減するため、骨髄中の白血病性芽球の割合が50%超、又は末梢血中の白血病性芽球数が15,000/μL以上の場合には、本剤による治療開始前にデキサメタゾンによる前治療の実施を検討してください。

[PDF] アンドロゲン受容体を介した前立腺癌去勢抵抗性獲得のメカニズム

サイトカイン放出症候群の発現を軽減するため、すべての患者にデキサメタゾンによる前投与を行ってください。

前立腺組織の発生、増殖、癌化においてアンドロゲン受容体(AR ..

がん薬物療法を行う医療者のstate-of-the-art は,最適な治療方針のもとに適切な薬物療法を選択し,安全に,苦痛と後遺症を最小限にしながら,治療強度を維持して最大限の効果を導くことである。各がん種における治療ガイドラインが整備され,Cancer Board も充実してきたことで,適切な薬物療法の選択が容易になされるようになった。さらに各施設内では薬物療法のレジメンを登録制にして管理するようになり,電子カルテの普及による自動計算も導入され,処方に至るまでは一般化され安全性も担保されてきている。しかし,投与後の反応には個体差があり,副作用として出現する苦痛に対してはさらに個別の対応になるため,各種支持療法は熟知しておく必要がある。がん薬物療法によって発現する悪心・嘔吐(chemotherapy-induced nausea and vomiting; CINV)は,催吐の機序が解明され,そこに作用する薬剤が開発された現状においても,患者が苦痛と感じる代表的な副作用であるため,これを適切に制御することは重要な意味をもつ。わが国では,海外のガイドラインを参考に,現状に即したガイドラインを作成し,評価も行なってきた, 。の登場や新たな制吐に関するエビデンスの新出があり,これらを含めた制吐薬適正使用ガイドライン2015 年10 月(第2 版)一部改訂版(ver.2.2)の公開に至った。