特にお薬が届きにくいしこりニキビ(嚢胞性ざ瘡)にも効果があります。
イソトレチノインは、幅広い症状に効果的なだけではなく、幅広い部位のニキビに対応しています。
イソトレチノインは、主に顔の重症ニキビに対して処方される薬です。
赤みのあるニキビ跡ができる原因は、炎症、または皮下の血管などが見えていることが挙げられます。
ニキビは毛穴に老廃物や皮脂が詰まり、肌が炎症を起こすことで出来ますが、この炎症が続くとニキビが治った後も肌に赤みが残ってしまうことがあります。
また、ニキビが治ってから半年以上経っているのであれば、ダメージによって皮膚が薄くなり、血管などが透けて見え、赤みがより目立っていることが考えられます。
免疫を調整してアクネ菌の働きを抑えます。抗炎症作用によりにきびの炎症を起こしにくくし、赤みも改善します。
毛穴のつまりをとるピーリング効果があり、白にきびに効果があります。
183人の患者が登録され、レーザー脱毛(ダイオード、YAGレーザー)、マイクロニードル(ダーマペン等)、CO2レーザー、QスイッチYAGレーザー、ピーリング(グリコール酸、サリチル酸、TCA)、IPL、サブシジョン、皮膚生検、切開、パンチング、歯科治療など504の外科的治療が行われました。183人中、61人が外科的治療前にイソトレチノインを中止し、122人が外科的治療中もイソトレチノインを内服していました。
ベピオやエピデュオを使うもニキビが減らず当院受診されました。診察の上、イソトレチノイン内服を開始しました。
イソトレチノインは、1ヶ月後に皮脂が減ってきたことを実感できます。
この副作用は代表的なもので、ほぼ100%の患者さんに起こります。乾燥によって皮膚炎、口角炎、口唇炎、鼻出血、ドライアイなどが起こる可能性があります。それに伴い、赤ら顔や鼻血もよく起こる副作用です。顔だけでなく体全体が乾燥しますので、保湿剤をしっかり使用していただきます。保湿対策を十分行うことによって、治療に耐えられないというほどの乾燥は起きません。
効果が高い分、多くの注意事項がありますので事前にご確認ください。
胎児の催奇形性があるため、妊娠されている方、近いうち妊娠を希望されている方は内服できません。
女性は内服中と内服終了後6ヶ月間は避妊が必要です。
男性もパートナーを妊娠させないようにしてください。(内服中と内服終了後1ヶ月間は避妊が必要です。)
内服中および内服終了後1ヶ月間は献血ができません。
授乳中および内服終了後1ヶ月間は授乳ができません。
ほぼ必発するのが全身の強い乾燥で目・鼻・唇の乾燥や手足の皮むけが目立ちます。しっかりと保湿を行ってください。
内服中および内服終了後6ヶ月は日焼けをしやすいためUVケアをしっかり行ってください。
内服中および内服終了後3ヶ月は脱毛などのレーザーや光の治療は行わないでください。
飲み忘れがあった場合その分は内服せず、次の服用時間に通常量を内服します(絶対に一度に2回分を内服しないでください)
未成年の方は親権者同意書が必要です。
イソトレチノインを、4~8ヶ月内服した後はニキビができにくくなります。
インド皮膚外科学会は、11の医療施設で2012年から1年間、イソトレチノインを内服している患者の外科的治療の転帰を研究しています9。
以上の作用により重度なニキビ治療に用いられます。
日本では未承認薬のため自費診療になります。
他の治療法では効かないにも効果的なことがあります。
海外では重症ニキビ治療の第一選択薬の位置づけです。
イソトレチノインとレーザー治療の組み合わせで起きる作用について解説していきます。
イソトレチノイン治療後1~3ヶ月以内に35%TCAピーリングとサンドペーパー(やすり)によるアブレーション治療を受けた10人の患者の前向き研究では、すべての患者は正常な創傷治癒を示し、肥厚性瘢痕やケロイドは見られませんでした8。
イソトレチノインはこのようなニキビに悩む方におすすめの治療薬です。
にきび治療薬(商品名:アクネトレント)はイソトレチノインというビタミンAの一種で、皮脂の分泌を抑える作用、アクネ菌に対する抗菌作用、抗炎症作用に優れているため、重症のにきびに対して効果があります。
※イソトレチノインの商品名はアキュテイン、ロアキュタンなど複数あり、いずれも同じイソトレチノインを主成分とする薬です。
海外では、重症のにきび治療に有効な薬剤として認知されていますが、日本では厚生労働省の承認が取れていないため、保険適応にはなりません。そのため、医師が輸入し患者さんに処方することを除いて、患者様個人が輸入することは禁止されているお薬です。
イソトレチノインは、毛穴の開きや黒ずみにも効果が期待できます。
個人輸入でもイソトレチノインを手に入れられますが、危険性が高く効果も発揮されない可能性があります。
イソトレチノインは、次のようなニキビでお悩みの患者様に効果が期待できます。
当院では副作用を防ぐため、イソトレチノイン(アキュテイン)の服用開始時と、治療から1ヵ月後に血液検査を行っています。またイソトレチノインの内服量を増量した場合も、適宜採血を行いますが、血液検査で数値に異常が見つかった場合は、処方を中止する場合があります。
イソトレチノイン治療中でも、基本的にレーザー治療は問題ないと言えます。
角質ケア成分AHA(グリコール酸)によるピーリング石鹸で、ニキビの元となる皮脂や汚れなどを洗い流します。
イソトレチノインは、以下のようにさまざまな角度からニキビ改善に働きかけます。
110人の患者を対象として、イソトレチノイン治療中にレーザー脱毛を受けた患者と受けてない患者について評価した後ろ向き研究では、どちらの患者も瘢痕、創傷治癒の遅延、ケロイドは認められませんでした7。
内服薬でニキビの出来にくい肌を目指す「イソトロイン(イソトレチノイン内服)」
◆妊娠中の方、妊娠の可能性がある方、妊娠を希望されている方
◆授乳中の方
イソトレチノインの重大な副作用の一つに、妊娠している女性に投与すると流産や胎児の奇形を引き起こすという副作用があります。
そのため、服薬期間中とその前1カ月と服薬後6カ月間は避妊していただく必要があります。もし妊娠した場合は、すぐに服用を中止し医師に相談してください。
◆15歳未満の方や成長期で身長が伸びている方
◆イソトレチノイン製剤、トレチノイン製剤、ビタミンAでアレルギーを起こしたことのある方
◆テトラサイクリン系の薬剤を内服されている方
◆うつ病その他の精神疾患で治療中の方
◆肝機能障害のある方
◆中性脂肪、コレステロールの高い方
◆ビタミンA過剰症の方
日本国内のクリニックで処方されているイソトレチノインの費用相場は、
イソトレチノイン治療中の女性患者7人にダイオードレーザー(810nm)で脱毛をおこなった研究では、大きな有害事象はなく安全に施術できたことが報告されています6。
イソトレチノインの効果は、1ヶ月目頃から実感するケースが多いです。
ほとんどの患者さまはイソトレチノイン内服から6ヵ月で効果が期待できますが、治療期間には個人差があり、延長することもあります。患者さまの症状の程度や状態、ご希望に応じて、Vビーム2の併用なども行い、より効果的に治療を進めていきます。
イソトレチノインは様々な注意点があり、また効果も個人差があります。
イソトレチノイン(10mg~60mg/日)治療中~終了後3ヶ月以内に、炭酸ガスフラクショナルレーザーを受けた20人のアジア人患者を6ヶ月以上フォローアップした研究では、有害事象は軽微で、肥厚性瘢痕やケロイドは見られませんでした5。
ニキビに悩んでいる方やイソトレチノインが気になる方はお気軽にご相談ください。
イソトレチノインは海外で重症のにきび治療に広く用いられている薬剤で97~98%の患者さんで改善がみられるという報告があります。
イソトレチノインは皮膚のターンオーバーを促進し角質を薄くするとともに、皮脂の分泌を減少させ重症のにきびを改善させます。
通常6ヶ月で1クール終了となります。
効果が非常に高く中止後もリバウンドを起こしにくいといわれています。
重大な副作用を生じることがあるため、リスクを十分に理解できる患者さんにのみ処方いたします。
※個人差はありますが効果はすぐに現れず少しずつニキビが減少していきます
年齢とともに顔の骨格が変化すると、骨を土台とした筋肉の衰え、靱帯の緩み、皮下脂肪の減少、皮膚がたるみが起こり、凹凸が形成されることでたるみ毛穴ができます。
ため、イソトレチノインをご検討している方も気軽に服用開始できます。
アジア人18人を対象に、低用量のイソトレチノインでニキビを治療中に、顔の片側にノンアブレーティブフラクショナルレーザーを照射した試験では、レーザー照射部分に一過性の赤みと浮腫が生じたものの、安全性に問題はなかったことが報告されています4。
以下の方は「イソトレチノイン内服によるニキビ治療」を受けることができません。
にきびはほとんどが皮脂による毛穴の詰まりで、元から肌がオイリーな人や、ホルモンバランスが安定していない思春期などに多く見られます。
これまで市販の薬や保険適用の薬で改善が見られなかった重症なにきびでも、1日たった1回の内服のみで治療効果が期待できるのが、このイソトレチノインです。
個人差はありますが、1クール最長20週間とし、1日1回食後に毎日内服を継続することにより、現状の改善だけでなくその後数年にわたりにきびが出来にくくなります。
イソトレチノインは、塗り薬、飲み薬、レーザーなどのにきび治療の中で最も効果が高いとされるにきび治療で、ほどんどの方に改善がみられます。
イソトレチノインによるニキビ治療と、とによるスキンケアを行いました。
皮膚科でベピオやディフェリン、ゼビアックス、漢方薬を使うもニキビが減らず当院受診されました。診察の上、イソトレチノイン内服を開始しました。