マクロライド・スタチン併用と横紋筋融解症リスク(豪州)(Update)
特にシンバスタチンやロバスタチンとの併用は横紋筋融解症のリスクが著しく増大するため、厳重に禁止されています。
この度別の病気でクラリスロマイシン200mgを1日2回朝夕で処方されました。 同時に服用しても大丈夫でしょうか。 注目の情報.
クラリスは、併用注意薬(一緒に内服する場合は注意しなければならない薬)や、併用禁忌薬(一緒に内服してはいけない薬)が非常に多いです。ここには書ききれないほど多くの種類がありますので、常用薬がある方は医療機関を受診する際に必ず申し出るようにしてください。
妊娠中や授乳中の場合にはクラリスを使用できないわけではありませんが、気軽に内服できるわけでもありません。妊娠中に高容量のクラリスを投与すると胎児に心血管系の異常、口蓋裂、発育遅延等の異常が生じる可能性があると動物実験にて報告されています。また、クラリスは母乳にも移行します。病気の種類に応じて、治療を行うメリットと治療を行わないデメリットを比較・検討し、担当医と十分に相談して治療に当たりましょう。
・クラリスロマイシンとオキシコドンの併用によってオキシコドンの代謝が阻害されることが確認された
一般的な感染症に対してはクラリスロマイシン1日400mg、非結核性抗酸菌症には1日800mg、どちらも2回に分けて経口で投与します。投与量は年齢、症状にあわせて増減します。またピロリ菌の除菌に用いる場合は他の抗生物質や胃薬と併用して処方されます。
上記によれば、TGAには2010年7月までに、スタチンとマクロライド系抗生剤を使用した患者25人から横紋筋融解の報告があり、高用量のスタチン、高齢者、甲状腺機能低下、糖尿病、ジルチアゼムやシクロスポリンの併用などでリスクが高まるとしてます。
DIクイズ5:(A)スタチンとマクロライド系薬の相互作用:日経DI
特にトリアゾラムとの併用は過度の鎮静効果や呼吸抑制を招く危険性が非常に高いため、厳格に禁止されています。
クラリスに最も特徴的なのは、一般的な抗生物質が効かないマイコプラズマやクラミジア、マイコバクテリウムなどの非定型細菌にも有効であることです。マイコプラズマは肺炎を引き起こすことで有名ですが、皮膚に感染して皮膚に治りにくい傷を作る原因になることもあります。またクラミジアは性感染症の原因となり、外陰部に痛みや痒みを引き起こします。マイコバクテリウムは皮膚の下で膿を作り、ジクジクとした傷を引き起こす原因菌です。これらはどれも稀な病気で抗生物質が効きにくいのが特徴ですが、クラリスは比較的よく効きます。またクラリスが改良される前の薬であるエリスロマイシンには胃酸によって効力が落ちるという弱点がありましたが、クラリスは胃酸の影響をほとんど受けません。体内にしっかりと吸収されるため、1日2回の服用で十分な治療効果が得られます。その他の特徴として、クラリスはアレルギーを起こしにくいとされています。βラクタム系の抗生物質に対してアレルギーがある人でも使用可能です。ただし他の薬と相互作用を起こしやすいので、飲み合わせには注意が必要です。
通常、成人にはクラリスロマイシンとして1日800mg(力価)を2
豪州の公的医薬品規制機関のTGAは、5日公表した Medicines Safety Update No.5;2010 で、スタチンとマクロライド系抗生剤との併用はミオパシーと横紋筋融解症のリスクを増すとして、併用を避けることを呼びかけています。
本ツールにて、「ゾコーバ錠125mg」の電子化されたに記載の相互作用(併用禁忌・併用注意)を検索できます。
最新の情報はをご確認ください。