臨床で繁用されている副腎皮質ステロイド剤(内服薬)の効力比は表1のとおりで,ヒドロコルチゾン


ステロイド性骨粗鬆症は、全身投与での合併症として発症頻度が高く、プレドニゾロン換算で5mg/日以上であれば明らかに起こるとされます。投与量が多くなると、その分骨折リスクが高くなるため、十分な注意が必要です。


利用率がほぼに近いとされていますが, 連日投与する場合は生体内利用率が低下 ( → ) するため,

「ステロイド性骨粗鬆症の管理と治療ガイドライン2014年版」(日本骨代謝学会)では、プレドニゾロン換算5mg/日以上で3カ月以上の使用が予定されている患者さんに対しては、一次予防として、ビスホスホネート製剤や活性型ビタミンD3製剤などの投与が検討されます。

大腿骨頭壊死のリスク因子として大腿骨頸部骨折などの外傷以外にも、ステロイド投与、SLE、アルコール摂取、高脂血症、高尿酸血症、喫煙、妊娠、腎不全、過凝固など多くの要因が関与することが知られている。大腿骨頭壊死は単純レントゲンで明瞭でない場合でもMRI撮影では感度良く診断される。ステロイドによる骨壊死の機構として、高脂血症による微小塞栓、骨髄内脂肪細胞の増大による血流阻害、静脈内皮障害から静脈鬱帯をきたし骨内圧を上昇させ骨壊死に至るなどの仮説が提唱されている。臨床でのステロイド使用と骨壊死の関係に関しては多くの報告があるが、残念ながら症例報告や後ろ向き研究報告が主でコントロールを置いた質の高い臨床試験は少なものの、ステロイド総投与量やステロイド投与期間よりも初期投与量が多い場合に骨壊死をおこしやすく、またムーンフェイスなどのクッシング様外見を呈すると骨壊死をおこしやすいという報告がある。画像診断手段による違いもあるがSLE患者では3~30%の頻度で骨壊死が生じるとされ、治療開始後1年目にMRIで異常がなければ以後の骨壊死のリスクは低いとされるが、年余を経て発症することもある。

副腎皮質ステロイド | 一般社団法人 日本リウマチ学会(JCR)

メサデルム(一般名:デキサメタゾンプロピオン酸エステル)は、抗炎症作用や血管収縮作用のあるステロイド外用剤で、炎症による皮膚の赤みやかゆみ、はれなどを改善する作用があります。
は強さにより5段階に分けられますが、メサデルムの強さは上から3番目のストロングクラスです。同じ強さのステロイド外用薬としては、フルコート(フルオシノロンアセトニド)、ベトネベート(ベタメタゾン吉草酸エステル)、、などがあります。

ステロイド内服薬は多数ありますが、主な違いは効果持続時間です。
また各薬物によって糖質コルチコイド作用と鉱質コルチコイド作用の強さが異なります。
臨床で期待される抗炎症、免疫抑制などの効果は糖質コルチコイド作用の強さに依存しています。
鉱質コルチコイド作用はナトリウムの再吸収亢進とカリウムの排泄亢進があり、高血圧や電解質異常等の副作用として現れることがあります。
下の表に、当院採用薬の生物学的半減期、糖質コルチコイド作用の等価用量、糖質コルチコイド作用と鉱質コルチコイド作用の効力比(ヒドロコルチゾンを1とした場合)をまとめました。
等価用量とは、同等の効果を発現させるのに必要な用量(mg)のことです。

[PDF] DIニュース2020年12月2号 当院採用の副腎皮質ステロイド注射薬一覧

動物実験ではウサギへメチルプレドニゾロン(20mg/kg)を投与した場合、4週後に43%に骨壊死が発生し、壊死領域動脈に血栓を認め、6週後では血管再生像を認めている。ステロイドの種類では、メチルプレドニゾロンはプレドニゾロンやトリアムシノロンより骨壊死頻度が高く、メチルプレドニゾロン投与後のコレステロール、トリグリセリド、遊離脂肪酸はより高値だった。ウサギにワーファリンと脂質降下剤を投与するとステロイド骨壊死頻度は低下している。


・COVID-19に対する薬剤の検討は世界中で進んでおり,レムデシビル,バリシチニブ,カシリビマブ/イムデビマブ,ソトロビマブ,モルヌピラビルの5種類が2022年1月18日現在,COVID-19に対して日本国内で承認されている。
■レムデシビル:RNA依存性RNAポリメラーゼ阻害薬。肺炎像のある「中等症Ⅰ」以上のCOVID-19症例に,5日間投与することで臨床的な症状の改善が見込める。
■バリシチニブ:JAK阻害薬。レムデシビル投与下で酸素投与が必要な「中等症Ⅱ」以上のCOVID-19症例に,14日以内,バリシチニブを投与することで臨床的な症状の改善が見込める。
■カシリビマブ/イムデビマブ:中和抗体薬。重症化リスクのある酸素投与が不要な「軽症」「中等症Ⅰ」のCOVID-19症例に,症状発現から1週間以内の単回投与で入院や死亡を抑制する。ただし,オミクロン株に対する投与は推奨されていない。
■ソトロビマブ:中和抗体薬。重症化リスクのある酸素投与が不要な「軽症」「中等症Ⅰ」のCOVID-19症例に,症状発現から1週間以内の単回投与で入院や死亡を抑制する。オミクロン株に対しても有効性が期待できるとされている。
■モルヌピラビル:RNAポリメラーゼ阻害薬。重症化リスクのある酸素投与が不要な「軽症」「中等症Ⅰ」のCOVID-19症例に,症状発現から5日以内に内服を開始することで入院や死亡を抑制する。
・上記の5種類以外にも,ステロイドや抗凝固薬,非薬物療法についても知見が集積しており,標準治療につき簡単に概説する(2022年1月21日,抗IL- 6受容体抗体であるトシリズマブが中等症Ⅱ以上のCOVID-19症例に対して追加承認された)。

Table: コルチコステロイドの使用法と副作用-MSDマニュアル家庭版

(→日内リズムによる)
(2) 離脱症候群はプレドニゾロン換算で総量1000mgを越えたときに起こる可能性がある
(3) 漸減:短期投与→速やかに 長期投与→緩徐に

ステロイドには錠剤として、プレドニン(5mg)、メドロール(4mg)、リンデロン(0.5mg)、デカドロン(0.5mg)などがあります。これらは種類が多少違いますが、1錠の強さは大雑把にはほぼ同じと考えてよいでしょう。プレドニゾロンには1mgと5mgがあります。プレドニゾロン5mgとプレドニン5mgは全く同じものです。リウマチの患者さんは大体5mg前後、多くても10mg以内で用いるのが普通です。またこれはホルモンが体の中で作られる朝に服用するのが普通の体のリズムにもあっていると考えられています。体内では一日3~4mg前後のステロイドホルモンが必要であるとされ、副腎で作られています。もし長い間ステロイドを飲んでいると、体がこれに頼ってステロイドホルモンを作らなくなってしまいます。そこで突然ステロイドを中止すると、リウマチの痛みが強くなるだけでなく、体を元気にする働きが弱くなって動けなくなったり、低血圧になってしまったりします。また手術や事故等で強いストレスがかかったときにも対処ができなくなります。このような時には普段よりもたくさんの量のステロイドをとる必要がありますが、詳しくは専門医に相談し、自分の判断で増やしたり、あるいは減らしたりしてはいけません。


注意しなくてはいけない副作用は飲む量,飲む期間によって違います。飲む期間が短い(数日~1

表1に、臨床で全身投与に用いられる主なステロイド薬を示した。
各ステロイドの主な違いは①力価、②副作用の軽減(グルココルチコイドとは受容体の異なるミネラルコルチコイド作用(電解質作用)の分離)である。各ステロイドの1錠中には基本的にヒトの1日の分泌量であるヒドロコルチゾン20mgに相当する量が含まれる。

ステロイド | 看護師の用語辞典 | 看護roo![カンゴルー]

ヒドロコルチゾン(サクシゾン,ソル・コーテフ) :1
プレドニゾロン(プレドニゾロン,プレドニン) :4
メチルプレドニゾロン(ソル・メドロール) :6
デキサメタゾン(デカドロン) :30
ベタメタゾン(リンデロン) :30

ステロイド外用薬ランク一覧|特定非営利活動法人日本アトピー協会

クローン病では、中等症・重症の患者さんに対して投与されます。主にアミノサリチル酸製剤で十分な効果が得られない場合や、中等度以上の強い炎症を抑える場合に用いられます。ただし、長期間服用することでさまざまな副作用が発現する可能性があることから、漫然と使用することは避け、症状の改善に伴い徐々に減量することが重要です。

使い分けがされています。 代表的なステロイド外用薬の名称と強さについて下にお示しします

ヒドロコルチゾン(サクシゾン,ソル・コーテフ) :1
プレドニゾロン(プレドニゾロン,プレドニン) :0.8
メチルプレドニゾロン(ソル・メドロール) :0.5
デキサメタゾン(デカドロン) :0
ベタメタゾン(リンデロン) :0

ステロイドのみの外用剤 (塗り薬)と抗生物質(抗菌薬) も入った外用剤(塗り薬)の違いとは ..

ヒドロコルチゾン(サクシゾン,ソル・コーテフ) :1.2-1.5 h
プレドニゾロン(プレドニゾロン,プレドニン) :2.5-3.3 h
メチルプレドニゾロン(ソル・メドロール) :2.8-3.3 h
デキサメタゾン(デカドロン) :3.5-5.0 h
ベタメタゾン(リンデロン) :3.3-5.0 h

ステロイド外用剤の服薬指導!強さの比較一覧や副作用について解説

ヒドロコルチゾン(サクシゾン,ソル・コーテフ):20 mg
プレドニゾロン(プレドニゾロン,プレドニン) :5 mg
メチルプレドニゾロン(ソル・メドロール) :4mg
デキサメタゾン(デカドロン) :0.5-0.7 mg
ベタメタゾン(リンデロン) :0.5-0.7 mg

コレチメント®の有効成分であるブデソニドは、「アンテドラッグ」型の第二世代のステロイドであり、経口投与で局所作用が期待されます。

コルチゾン(商品名、コートン25mg錠)、ヒドロコルチゾン(コートリル10mg)、プレドニゾロン(プレドニン5mg錠、プレドニゾロン1mg錠・5mg錠)、メチルプレドニゾロン(メドロール4mg錠)、デキサメサゾン(デカドロン0.5mg錠)、ベタメタゾン(リンデロン0.5mg錠)

ステロイドとは | 東邦大学医療センター大橋病院 膠原病リウマチ科

(1) プレドニゾロン・メチルプレドニゾロンが第1選択薬
(2) ヒドロコルチゾンは塩類蓄積作用があるため、通常用いられないが、即効性があり、ショックの治療に最適
(3) デキサメタゾン、ベタメタゾンは局所投与が基本

プレドニゾロンは、もっとも標準的なステロイド薬です。古くから、各診療科で ..

投与量は、期待する作用によって異なり、例えば、抗炎症作用を目的とする場合は、プレドニゾロン5mg/日以下でも効果が認められます。一方、免疫抑制作用となると、15mg/日未満では十分な作用が見込めません。そのため、疾患や病態によって、投与量が異なることになり、副作用が生じる程度も変わってきます。

注射剤及び注腸剤)、メチルプレドニゾロン製剤(経口剤及び注射剤)、.

プレドニゾロンはステロイド(副腎皮質ホルモン)の一種で、強力な抗炎症効果をもち、炎症性、免疫系、アレルギー性の病気などに広く使用されており、炎症性腸疾患にも処方されます。副作用について懸念をもたれていますが、上手に使用すれば副作用も最低限に抑えることが可能です。

ステロイド外用薬「メサデルム(デキサメタゾン)」ストロングクラス


・COVID-19は全身性の炎症反応から,広範な肺障害や多臓器不全を起こすことがあり,抗炎症薬としてステロイドが使用される。

・デキサメタゾンが標準治療に比べ死亡率を減少させたことから,酸素投与が必要な「中等症Ⅱ」以上のCOVID-19症例に対する標準治療となっている。

・デキサメタゾン以外にも,メチルプレドニゾロンや,強力なステロイド治療としてステロイドパルス療法でCOVID-19症例に対する効果を検討した報告がある。

・シクレソニドやブデソニドなどの吸入ステロイドによるCOVID-19症例に対する効果を検討した報告があり,シクレソニドは肺炎増悪率が高かったと結論づけられたが,ブデソニドは症状回復までの時間を短縮させた。

長期投与した場合、感染症の誘発、糖尿病、骨粗鬆症、高血圧症、後嚢白内障、緑内障等の副作用があらわれやすい。

[消化管障害]
ステロイドによる胃酸分泌亢進や粘膜保護作用の抑制などが消化管障害の原因と考えられています。症状は、潰瘍、出血、穿孔などで、胃や十二指腸に多くみられます。

デキサメタゾンリン酸エステルナトリウム

関節リウマチに用いられるステロイドは少し目的が異なります。関節リウマチは進行すると関節が破壊され変形してしまうことが問題ですが、ステロイドにはこの関節の破壊を抑える効果はありません。リウマチの主となる治療薬は抗リウマチ薬になります。ステロイドの関節リウマチに対する効果は抗炎症作用による痛みの軽減だけです。そのためプレドニゾロン㎎をこえる量の使用は基本的には推奨されておらず、期間もできる限り短期間であることが好ましいとされています。それでも、ステロイドにはある程度の痛みを抑える効果や即効性があるため、治療の初期や急な増悪など痛みが強くて困っている患者さんの症状緩和のために必要に応じて抗リウマチ薬と合わせて使うということは、リウマチの国際的な治療指針でも推奨されています。

デキサメタゾンメタスルホ安息香酸エステルナトリウム

内服薬においても注射と同じく、副作用は出現しえます。しかし、量と期間に注意すれば、デポステロイド注射ほどの危険はないので、どうしても他の治療でコントロールし得ない重症例では用いられる場合もあります。
アレルギー性鼻炎に用いられるステロイド剤としては、抗ヒスタミン薬とステロイドの合剤であるセレスタミンという薬剤がよく用いられます。セレスタミンに含まれるのは、ベタメタゾンというステロイドで、かなり強い作用を持っています。
鼻アレルギーガイドラインでは、内服のステロイドを使う場合には、プレドニゾロンというステロイド剤で1日当たり20~30mgの使用で、期間は1週間以内に留めるのが望ましいとされています。プレドニゾロンで1日当たり20~30mgという量は、前述のセレスタミンに当てはめると、1日1~2錠となります。
ステロイド剤の内服は、糖尿病の方や急性感染症をおこしている方では禁忌となります。また、ウィルス性肝炎のキャリアの方は、ステロイドの内服を行うと、肝炎が急激に悪化する場合があるので注意が必要です。