9). 脊髄腔内注入:デキサメタゾンとして1回0.83〜4.1mg、週1〜3回。
・COVID-19は全身性の炎症反応から,広範な肺障害や多臓器不全を起こすことがあり,抗炎症薬としてステロイドが使用される。
・デキサメタゾンが標準治療に比べ死亡率を減少させたことから,酸素投与が必要な「中等症Ⅱ」以上のCOVID-19症例に対する標準治療となっている。
・デキサメタゾン以外にも,メチルプレドニゾロンや,強力なステロイド治療としてステロイドパルス療法でCOVID-19症例に対する効果を検討した報告がある。
・シクレソニドやブデソニドなどの吸入ステロイドによるCOVID-19症例に対する効果を検討した報告があり,シクレソニドは肺炎増悪率が高かったと結論づけられたが,ブデソニドは症状回復までの時間を短縮させた。
10). 胸腔内注入:デキサメタゾンとして1回0.83〜4.1mg、週1〜3回。
2007;131:954-63 • 似た画像所見を呈する間質性肺炎(リウマチ関連 or 特発性)では、高用量ス テロイドを使用することが多い • 体重40kgと100kgの患者に対して同じ投与量でよいのか? • 肥満患者と健常人でデキサメタゾンの血中濃度は差はないことを示した薬物 動態の研究があるため、肥満患者において、体重による投与量調整は不要で あるという意見がある Critical Care 2022;26:60.
メサデルム(一般名:デキサメタゾンプロピオン酸エステル)は、抗炎症作用や血管収縮作用のあるステロイド外用剤で、炎症による皮膚の赤みやかゆみ、はれなどを改善する作用があります。
は強さにより5段階に分けられますが、メサデルムの強さは上から3番目のストロングクラスです。同じ強さのステロイド外用薬としては、フルコート(フルオシノロンアセトニド)、ベトネベート(ベタメタゾン吉草酸エステル)、、などがあります。
12). 局所皮内注射:デキサメタゾンとして1回0.04〜0.08mg宛0.83mgまで、週1回。
通常、成人に対する用法・用量は次の通りである。
なお、年齢、症状により適宜増減する。
1). 静脈内注射:デキサメタゾンとして1回1.65~6.6mg、3~6時間毎。
2). 点滴静脈内注射:デキサメタゾンとして1回1.65~8.3mg、1日1~2回。
3). 筋肉内注射:デキサメタゾンとして1回1.65~6.6mg、3~6時間毎。
4). 関節腔内注射:デキサメタゾンとして1回0.66~4.1mg、原則として投与間隔を2週間以上とすること。
5). 軟組織内注射:デキサメタゾンとして1回1.65~5.0mg、原則として投与間隔を2週間以上とすること。
6). 腱鞘内注射:デキサメタゾンとして1回0.66~2.1mg、原則として投与間隔を2週間以上とすること。
7). 滑液嚢内注入:デキサメタゾンとして1回0.66~4.1mg、原則として投与間隔を2週間以上とすること。
8). 硬膜外注射:デキサメタゾンとして1回1.65~8.3mg、原則として投与間隔を2週間以上とすること。
9). 脊髄腔内注入:デキサメタゾンとして1回0.83~4.1mg、週1~3回。
10). 胸腔内注入:デキサメタゾンとして1回0.83~4.1mg、週1~3回。
11). 腹腔内注入:デキサメタゾンとして1回1.65mg。
12). 局所皮内注射:デキサメタゾンとして1回0.04~0.08mg宛0.83mgまで、週1回。
13). 結膜下注射:デキサメタゾンとして1回0.33~2.1mg、その際の液量は0.2~0.5mLとする。
14). 球後注射:デキサメタゾンとして1回0.83~4.1mg、その際の液量は0.5~1.0mLとする。
15). 点眼:デキサメタゾンとして1回0.21~0.83mg/mL溶液1~2滴、1日3~8回。
16). ネブライザー:デキサメタゾンとして1回0.08~1.65mg、1日1~3回。
17). 鼻腔内注入:デキサメタゾンとして1回0.08~1.65mg、1日1~3回。
18). 副鼻腔内注入:デキサメタゾンとして1回0.08~1.65mg、1日1~3回。
19). 鼻甲介内注射:デキサメタゾンとして1回0.66~4.1mg。
20). 鼻茸内注射:デキサメタゾンとして1回0.66~4.1mg。
21). 喉頭・気管注入:デキサメタゾンとして1回0.08~1.65mg、1日1~3回。
22). 中耳腔内注入:デキサメタゾンとして1回0.08~1.65mg、1日1~3回。
23). 耳管内注入:デキサメタゾンとして1回0.08~1.65mg、1日1~3回。
24). 食道注入:デキサメタゾンとして1回0.83~1.65mg。
〈多発性骨髄腫に対する他の抗悪性腫瘍剤との併用療法〉
点滴静脈内注射:ビンクリスチン硫酸塩、ドキソルビシン塩酸塩との併用において、デキサメタゾンの投与量及び投与法は、通常1日量デキサメタゾンを33mgとし、21日から28日を1クールとして、第1日目から第4日目、第9日目から第12日目、第17日目から第20日目に、投与する。
なお、投与量及び投与日数は、年齢、患者の状態により適宜減ずる。
〈抗悪性腫瘍剤(シスプラチンなど)投与に伴う消化器症状(悪心・嘔吐)〉
静脈内注射、点滴静脈内注射:通常、成人にはデキサメタゾンとして1日3.3~16.5mgを、1日1回又は2回に分割して投与する。
ただし、1日最大16.5mgまでとする。
(用法及び用量に関連する注意)
悪性リンパ腫に対する他の抗腫瘍剤との併用療法においては、併用薬剤の添付文書も参照すること。
したがって、今回のCOVID-19に対するデキサメタゾン使用の結果は、これまでにわかっている事実と矛盾がなく、再現性のある結果と考えられ、信頼できる。
15). 点眼:デキサメタゾンとして1回0.21〜0.83mg/mL溶液1〜2滴、1日3〜8回。
上記の6種類以外にも臨床の現場ではデキサメタゾンや,血栓予防として抗凝固薬のヘパリンを頻用している。なお,COVID-19に対する非薬物療法としては理学療法や酸素療法,挿管/人工呼吸管理や体外式膜型人工肺(extracorporeal membrane oxygenation:ECMO)などがある。それだけでも膨大な内容となるため,本稿では割愛する。
デキサメタゾン群と通常療法群の背景因子で違いがあったのは、年齢がデキサメタゾン群66.9歳、通常療法群65.8歳と、デキサメタゾン群で1歳高かった点くらいで、重症度や合併症の程度は同じであった。また、年齢で調整した死亡予後は、未調整時とほとんど差がなかったことも報告されている。
16). ネブライザー:デキサメタゾンとして1回0.08〜1.65mg、1日1〜3回。
しかし、酸素吸入を要しない患者では、通常療法群13%に比してデキサメタゾン群は17%と、死亡率は2割程度増える傾向があった。
28日までの死亡率は、侵襲的人工呼吸器装着患者では、通常療法群の41%に比べてデキサメタゾン群は29%と3分の1減少していた。
19). 鼻甲介内注射:デキサメタゾンとして1回0.66〜4.1mg。
英国で実施されたランダム化比較試験(RCT)のうち、重症COVID-19に対するデキサメタゾン6mg(補充用量、プレドニゾロン40mg相当)の効果を検討した結果が公表された。薬のチェック誌91号1)で扱ったので、その概要を紹介する。
20). 鼻茸内注射:デキサメタゾンとして1回0.66〜4.1mg。
結論
Covid-19で入院した患者において、デキサメタゾンの使用は、無作為化時に侵襲的機械換気または酸素のみを受けていた患者では28日間の死亡率を低下させたが、呼吸補助を受けていなかった患者では低下させなかった。
21). 喉頭・気管注入:デキサメタゾンとして1回0.08〜1.65mg、1日1〜3回。
結果
合計2104人の患者がデキサメタゾン投与群に、4321人が通常ケア群に割り付けられた。全体として、デキサメタゾン群では482人(22.9%)、通常ケア群では1110人(25.7%)が無作為化後28日以内に死亡した(年齢調整率比、0.83;95%信頼区間[CI]、0.75~0.93;P<0.001)。グループ間での死亡率の比例差および絶対差は、無作為化時に患者が受けていた呼吸補助のレベルによって大きく異なっていた。デキサメタゾン群では、無作為化時に侵襲的機械換気を受けている患者(29.3%対41.4%;率比、0.64;95%CI、0.51~0.81)および侵襲的機械換気を行わずに酸素吸入を受けている患者(23.3% vs. 26.2%;率比、0.82;95% CI、0.72~0.94)では、死亡の発生率は通常のケア群よりも低かったが、無作為化時に呼吸補助を受けていない患者(17.8% vs. 14.0%;率比、1.19;95% CI、0.91~1.55)では有意差はなかった。
22). 中耳腔内注入:デキサメタゾンとして1回0.08〜1.65mg、1日1〜3回。
方法
この比較対照非盲検試験では、Covid-19で入院した患者を対象に、デキサメタゾン(6mgを1日1回投与)を10日間まで経口または静脈内投与する群と、通常の治療のみを受ける群に無作為に割り付けた。主要転帰は28日間の死亡率であった。本論文では、この比較の速報結果を報告する。
23). 耳管内注入:デキサメタゾンとして1回0.08〜1.65mg、1日1〜3回。
Covid-19 入院患者におけるデキサメタゾンの使用 --速報 (N Eng J Med 2020.07.17)
24). 食道注入:デキサメタゾンとして1回0.83〜1.65mg。
この記事では、デキサメタゾンの効果や副作用、薬価などについて解説していきました。現在では、2020年5月にレムデシビル(商品名:ベクルリー®点滴静注液)が特例承認され、ファビピラビル(商品名:アビガン®錠)などの適応外使用も認められるなど、新型コロナウイルス感染症に対して用いることのできる薬剤の選択肢は増えつつあります。
デキサメタゾンとプレドニゾロンは、以下の適応症でEMLに登録されています。
COVID-19では経過中に全身性の炎症反応を発現し,広範な肺障害や多臓器不全を引き起こすことが知られている。このような過度の炎症反応を抑える,または予防する目的で,抗炎症薬としてステロイドで加療されることがある。特に酸素投与が必要な「中等症Ⅱ」「重症」に分類されるCOVID-19に対しては,デキサメタゾンによる治療が推奨されている。なお,デキサメタゾンは重症感染症への適応がある。デキサメタゾンをはじめ,COVID-19に対するステロイドのエビデンスについて振り返ってみたい。
デキサメタゾンは世界中で認可されているため、制限はないと思われます。
また、デキサメタゾンの服用により、誘発感染症、続発性副腎皮質機能不全、消化性潰瘍、糖尿病、精神障害などの重篤な副作用があらわれる例が報告されています。これらの副作用があらわれた場合における対応について、適切な指導を行うことも求められています。
【薬剤師向け】「デキサメタゾン」とは?効果や副作用、薬価などを解説
途中で症状が改善しても中止せず、最後まで服用するように指導します。手引きではデキサメタゾンとして6mgの服用が推奨されており、デカドロン®錠4mgを用いる場合では1回あたり1.5錠の服用が必要となるため、1回量を確認することもポイントです。
点より1バイアル投与の推奨とした。しかし、臨床報告ではデキサメタゾン6mgが使用され
デキサメタゾンによる確実な治療効果を得るためには、初回服用後から10日間にわたり継続して服用することが必要です。そのため、コンプライアンスを意識した服薬指導が重要です。
デキサメタゾン(1 回 6mg 1 日 1 回 10 日間)を投与する。レムデシビルは、原則使用しない。迅
2020年11月時点のデキサメタゾンの薬価は、デカドロン®錠4mgが31.9円/錠、デカドロン®注射液6.6mg2mLが299円/瓶です。内服薬の後発医薬品はありませんが、注射液では後発医薬品として富士製薬のデキサート注射液6.6mg2mLが156円/瓶として薬価収載されています。
[PDF] デキサメタゾン COVID-19 小児患者に対する治療薬としての位置付け
デキサメタゾンの主な副作用としては、感染症の増悪、続発性副腎皮質機能不全、糖尿病、消化性潰瘍、消化管穿孔、膵炎、精神変調、緑内障、血栓塞栓症などが報告されています。服用中止後に、発熱、頭痛、食欲不振、脱力感、ショック等の離脱症状があらわれる場合もあるので、注意が必要です。
入院COVID-19の生存日数は?デキサメタゾン6mg vs.12mg/JAMA
「RECOVERY試験」では,デキサメタゾン6mgを10日間投与した群が標準治療群と比較して試験登録後28日での死亡率を有意に減少(21.6% vs. 24.6%)させた(図3)。特に人工呼吸管理を要した症例において,デキサメタゾン投与群の死亡率が29.0%と,対照群の死亡率40.7%と比較して高い効果を認めた(図4)13)。ただし,サブグループ解析では,試験登録時に酸素投与を必要としなかった群では予後改善効果に乏しかった(図5)13)。
デキサメタゾン製剤は、重症度分類中等症Ⅱ以上の新型コロナウイルス感染症の治療
デキサメタゾンとして6mgを1日1回、10日間にわたり服用します。体重40kg未満の患者さまでは0.15mg/kg/日へ減量を考慮し、肥満・過体重例では用量につき個別に検討することが推奨されています。また、患者さまの状態によっては経口・経管以外に、静注が選択される場合もあります。