ここでは、SGLT2阻害薬の効果や副作用についてご紹介していきます。


ケトアシドーシスはインスリンが不足することにより引き起こされるため、特に1型糖尿病患者さんでは注意が必要です。「SGLT2阻害薬の適正使用に関するRecommendation」では、
「1型糖尿病患者の使用には一定のリスクが伴うことを十分に認識すべきであり、使用する場合は、十分に臨床経験を積んだ専門医の指導のもと、患者自身が適切かつ積極的にインスリン治療に取り組んでおり、それでも血糖コントロールが不十分な場合にのみ使用を検討すべきである。」と記載されています。


フォシーガの有効成分である「ダパグリフロジン」には、働きがあります。

:ジャヌビア(シタグリプチン)、グラクティブ(シタグリプチン)、テネリア(テネリグリプチン)、トラゼンタ(リナグリプチン)、ネシーナ(アログリプチン)、オングリザ(サキサグリプチン)、エクア(ビルダグリプチン)、スイニー(アナグリプチン)、マリゼブ(オマリグリプチン)、ザファテック(トレラグリプチン)
食事を摂ると、GIP(グルコース依存性インスリン分泌刺激ポリペプチド)とGLP-1(グルカゴン様ペプチド-1)というホルモンが小腸から分泌されます。これらの2つのホルモンを総称してインクレチンと呼び、膵臓に対してインスリン分泌を促進します。しかし、インクレチンはDPP-4(ジペプチジルペプチダーゼ-4)という酵素によって速やかに分解されてしまいます。DPP-4阻害薬は、このDPP-4の働きを90%以上抑えることでインクレチンが分解されにくくなります。これにより、インクレチン濃度が増加し、膵臓からのインスリン分泌が促進され、血糖値を下げることができます。
この薬剤は、血糖値が高いときには効果がしっかり現れ、逆に血糖値が低いときには効果が弱まるため、低血糖のリスクが少ないことが特徴です。また、他の副作用も比較的少ないため、日本ではよく使用されている薬剤です。

SGLT2阻害薬の投与中止後、血漿中半減期から予想されるより長く尿中グルコース排泄及びケトアシドーシスが持続した症例が報告されていますので、必要に応じて尿糖を測定するなど観察を十分に行ってください。

SGLT2阻害薬は、日本では2014年から使われている比較的新しい薬です。

SGLT2阻害薬は、余っている糖分を尿と一緒に積極的に排出させる薬です。服用中は尿の量が増えるので、こまめに水分補給をする必要があります。

SGLT2阻害薬は近尿細管での尿糖の血液中への再吸収を抑えることにより、原尿中の過剰な糖分を体内に再吸収しきれなくなり、大量の糖分を尿中に排泄するのを促し、血糖値を低下させます。

SGLT2阻害薬の副作用と頻度は、以下のように報告されています。

2014年、今までの糖尿病治療薬とはまったく違うタイプの「SGLT2阻害薬」が登場しました。このSGLT2阻害薬を服用していると、脱水症状を起こしやすくなる副作用があります。

汗や尿として排出される水分には、塩分やミネラルが含まれています。にもかかわらず水分しか補給しないでいると、体内のミネラルバランスが崩れてしまいます。すると、やはり熱中症が起こりやすくなるのです。

SGLT2阻害薬はその作用機序からケトアシドーシスに注意が必要です。

ただし、フォシーガは腎臓(近位尿細管)に働き利尿作用があるため、
就寝前に服用すると夜中にトイレで目が覚める原因となる可能性があり、服用のタイミングには注意が必要です。

患者さんが、悪心・嘔吐、食欲減退、腹痛、過度な口渇、倦怠感、呼吸困難、意識障害などの症状を訴えた場合は、血糖値が正常に近くてもケトアシドーシスの可能性があります。血中または尿中ケトン体を測定してください(正確な診断には血中ケトン体測定が必要です)。


そのため、SGLT2阻害薬で高い治療効果を期待することができます。

食事療法の基本は、食事制限をすることではなく、「適正なエネルギー摂取」と、「炭水化物、蛋白質、脂質のバランスをとること」です。したがって、食事は少なければ少ないほど良いというわけではありません。適正なエネルギー摂取量は、エネルギー摂取量=標準体重×身体活動量で求めます。標準体重(kg)=身長(m)×身長(m)×22、身体活動量は軽労働(デスクワークが中心):25-30kcal/kg(標準体重)、中労働(立ち仕事が中心):30-35kcal/kg(標準体重)、重労働(力仕事が中心):35kcal/kg(標準体重)を参考にして決めます。また、栄養素のバランスについては、指示エネルギー量の50-60%を炭水化物、蛋白質は標準体重1kgあたり1.0-1.2gとして、残りを脂質とします。腎臓の障害を合併している時は、食事中の蛋白を制限することが必要になります。日本糖尿病学会が食品交換表を作成しているので、ぜひ参考にしましょう。

SGLT2阻害薬では心血管疾患や腎疾患に対するデータが示されています。

フォシーガは、必ず医師の指示のもとで正しく使用しましょう。医師による診察や血液検査を受けることによって、副作用を早期に発見できます。

飲み方のポイントとして、ことでフォシーガの副作用であるカンジダを予防できます。

グリクラジド40mg/日を超えて使用している患者は40mg/日以下に減じる インスリンの減量や中止、極端な糖質制限、清涼飲料水の多飲などが原因で、「ケトアシドーシス」が報告された。 インスリン作用が不足し、体がブドウ糖を利用できない状態では、代わりに脂肪や蛋白質がエネルギー源として使われが、そのときケトン体という物質が発生する。ケトアシドーシスは体内にケトン体が過剰に蓄積した、血液が酸性に傾いた状態を指す。 ケトアシドーシスでは、口渇、多飲、多尿、体重減少、全身倦怠感などの症状が急激に起こる。悪化すると、呼吸困難、速くて深い呼吸、悪心、嘔吐、腹痛、意識障害などが起こるおそれがある。 「SGLT2阻害薬を服用していると、インスリンが中断されても血糖上昇を伴わないままケトアシドーシスへと進行するため発見が遅れ、重症化させてしまう。また、通常の糖尿病性ケトアシドーシスと異なり、治療初期より十分なブドウ糖補充が必須となる」、「ケトアシドーシスが疑われる場合はすみやかに専門医を受診するよう指導する」と、注意を呼びかけている。 SGLT2阻害薬を服用することで体液量が減少し、「脱水症状」が起こることがあるので、適度な水分補給を行うことが必要と強調されている。脱水は脳梗塞など血栓・塞栓症の原因になることもある。高齢者や利尿剤を併用している患者では、特に脱水が起こりやすいので、適切な水分補給が必ず必要となる。 「のどが渇く」、「めまい、ふらつき」、「たちくらみ」、「疲れを感じる、ぼんやりする」、「脈拍がいつもより速い」といった症状が起きているときは、脱水が疑われる。水分補給を続けることが必要だ。 発熱・下痢・嘔吐などがあったり、食欲不振で食事を十分にとれないよう「シックデイ」の場合には、脱水に対して特に注意が必要であり、SGLT2阻害薬を休薬することを勧めている。さらに、脱水はビグアナイド薬の重大な副作用である乳酸アシドーシスの危険因子なので、ビグアナイド薬とSGLT2阻害薬を併用している患者は、脱水と乳酸アシドーシスに十分な注意を払う必要があるとしている。 皮膚症状は薬疹、発疹、皮疹、紅斑などが報告され、もっとも頻度の高いSGLT2阻害薬の副作用となっている。皮疹が起こった場合には、皮膚科医に相談することが重要としている。 尿路感染症(排尿時の痛みや残尿感など)や、性器感染症(性器やその周辺のかゆみなど)も報告されており、投与開始から2〜3日や、1週間以内に起こる例もあれば、2ヵ月程度経って起こる例もあるという。腎盂腎炎をなど重篤な尿路感染症に進展するおそれもある。症状がある場合には、主治医に伝えることが勧められている。

フォシーガは糖質制限ダイエットに近い働きをしていると言えるでしょう。

尿路感染・性器感染については、適宜問診・検査を行って、発見に努めること。問診では質問紙の活用も推奨される。発見時には、泌尿器科、婦人科にコンサルテーションすること。 低血糖は血液中のブドウ糖が少なくなり過ぎた状態で、具体的には動悸や発汗、手足のふるえ、眠気などの症状がある場合は、低血糖が疑われる。 SGLT2阻害薬の添付文書には、他の血糖降下薬(とくに、SU薬、速効型インスリン分泌促進剤、インスリン製剤)を投与中の患者へのSGLT2阻害薬の追加は低血糖を起こすおそれがあると記されている。 報告された低血糖は、多数の血糖降下薬を使用している患者にさらに追加されている場合が多かった。SGLT2阻害薬による糖毒性改善などによりインスリンの効きが急に良くなり、低血糖が起こっている可能性がある。 Recommendationでは、「インスリン、SU薬または速効型インスリン分泌促進薬を投与中の患者へのSGLT2阻害薬の追加は重症低血糖を起こすおそれがあり、予めインスリン、SU薬または速効型インスリン分泌促進薬の減量を検討することが必要である」と記している。

フォシーガを使用すると、脂肪をため込みにくくなると言えるでしょう。

本剤投与後、薬疹を疑わせる紅斑などの皮膚症状が認められた場合には速やかに投与を中止し、皮膚科にコンサルテーションすること。また、外陰部と会陰部の壊死性筋膜炎(フルニエ壊疽)を疑わせる症状にも注意を払うこと。さらに、必ず副作用報告を行うこと。8.

ちなみにSGLT2阻害薬を飲むと、尿糖の排泄量は、1日 60g-100g 増えます。

SGLT2阻害薬の大きな違いは、腎臓に作用する治療薬であるということです。膵臓を酷使することなく、インスリンを分泌する機能の程度も関係なく、腎臓の機能そのものへの負担はありません。

フォシーガのダイエット効果をさらに高めるための方法は以下の通りです。

ケトアシドーシスはインスリンが不足することにより引き起こされるため、特に1型糖尿病患者さんでは注意が必要です。「SGLT2阻害薬の適正使用に関するRecommendation」では、
「1型糖尿病患者の使用には一定のリスクが伴うことを十分に認識すべきであり、使用する場合は、十分に臨床経験を積んだ専門医の指導のもと、患者自身が適切かつ積極的にインスリン治療に取り組んでおり、それでも血糖コントロールが不十分な場合にのみ使用を検討すべきである。」と記載されています。

国内で販売中のSGLT2阻害薬は、2020年1月現在6種類7剤あります。

フォシーガの作用によって尿中に菌が繁殖しやすく、性器や尿路感染症のリスクが高まるためです。

フォシーガの併用禁忌薬(併用が禁止されている薬)はありません。

患者さんが、悪心・嘔吐、食欲減退、腹痛、過度な口渇、倦怠感、呼吸困難、意識障害などの症状を訴えた場合は、血糖値が正常に近くてもケトアシドーシスの可能性があります。血中または尿中ケトン体を測定してください(正確な診断には血中ケトン体測定が必要です)。

これらのお薬とフォシーガを併用することで、ことや可能性があります。

フォシーガ服用中は、トイレを我慢しないようにしましょう。また排尿・排便の後は洗い流したりきれいに拭き取ったりして、清潔を保つことが大切です。

体質や持病の種類・程度によっては、フォシーガが服用できないケースがあります。

:ツイミーグ(イメグリミン)
ツイミーグは、メトホルミンと非常に似た構造を持つお薬です。メトホルミンと同様に、インスリンの効果を高める作用がありますが、さらにインスリンの分泌を促進する作用もあります。また、このお薬はミトコンドリアの機能を回復させることで、インスリンを分泌する膵β細胞を保護する可能性もあるとされています。
ただし、腎臓の機能が低下している方(eGFR45未満)には、安全性の観点からツイミーグの投与は推奨されません。また、メトホルミンと同様の化合物であるため、これら2つの薬を併用することにより下痢や吐き気などの消化器症状が起こりやすくなる可能性がありますので、注意が必要です。また、より詳しい説明についてはをご覧ください。