タキサン系抗癌剤投与時のインフュージョンリアクションを予防するためにデキサメタゾン(ステロイド)を含


白質脳症は、2/3の症例が死亡する重大な副作用であり、注意が必要です。


・必ず前投薬(デキサメタゾン、ジフェンヒドラミン、ラニチジン又はファモチジン)が必要。 ..

・白質脳症:非炎症性の多発壊死巣を伴う、びまん性反応性の星状膠細胞の増多。

・浮動性めまい:浮遊感、ふらつき、目のくらみ、回転する感覚、揺れる感覚などの症状。

【エムプリシティでインフューションリアクションがおきた際の対応】

脳の白質部分が障害を起こす白質脳症は死亡率の高い副作用で、発現症状の程度とMRI検査結果によりGradeが決定されます。

末梢神経障害の徴候としては、手足の先がしびれるといった知覚異常のほかに、ボタンが留めずらい、つまずきやすい・転びやすい、手足に力が入らない、リモコン操作がしにくいなどがあります。

過敏反応とインフュージョン・リアクションに対する治療にはどのようなものが

中枢神経障害には、①睡眠障害、見当識障害、認知症などの精神症状、②痙攣、麻痺、運動失調などの神経症状、③頭痛、めまい、倦怠感などの不定愁訴があるほか、感覚器障害も含まれます。

ステロイド大量療法では、まずメチルプレドニゾロン1日1gを3日間経口投与します。

Infusion reactionの予防が必要な場合は、投与30分前に ..

このような高リスク患者では、投与前および投与中に胸部X線写真や胸部CT(HRCT)像をとり、KL-6、SP-Dなどの血液検査を行うほか、咳(ときに乾性)や呼吸困難などの症状がないかを確認します。

肺臓炎や胸水は、臨床所見や検査所見で異常が認められても症状がなければGrade 1となります。


エムプリシティ投与時にアレルギー様症状(インフュージョン・リアクション)が起こる

特に、アントラサイクリン系抗がん剤の使用にあたっては、前治療におけるアントラサイクリン系抗がん剤の総投与量も考慮に入れて、累積投与量が限界を超えないように注意を払う必要があります。

なお、IPd群におけるインフュージョンリアクション発症率は全グレードで ..

また、血栓症の予防としては、抗血栓薬である低分子ヘパリンやワルファリンの投与も可能ですが、出血リスクに注意を払う必要があります。

支持療法としては,予防的制吐療法,過敏症・アナフィラキシー・インフュージョンリアクション予防対策などが含まれます. ..

心膜炎や心不全では、検査所見で異常がみられても症状がみられない場合はGrade 1に分類されます。

[PDF] 分子標的薬とインフュージョンリアクションについて

心筋障害による臨床症状としては、息切れ、労作時呼吸困難(運動時の呼吸困難)、胸痛、下肢の浮腫、頸動脈怒張、頻脈など通常の心不全の症状であるため、抗がん剤との関連の鑑別が難しくなります。

軽くするために、デキサメタゾン(ステロイド)を投与します。 お薬名/○日目

カルボプラチンは、腎機能による投与量設定が確立されていますが、他の薬剤の多くは経験的な投与量設定であり、詳細な薬物動態解析に基づいた投与量修正はきわめてむずかしいのが現状です。

1)Infusion reaction(86.0%):発熱、悪寒、頻脈、血圧上昇、

一方の安全性として、グレード3以上の有害事象(AE)発症率はIPd群86.8%に対してPd群70.5%、有害事象(AE)のための治療中止率はIPd群7.2%に対してPd群12.8%、有害事象(AE)のための死亡率はIPd群7.9%に対してPd群9.4%を示した。なお、IPd群におけるインフュージョンリアクション発症率は全グレードで38.2%、グレード3または4で2.6%を示した。

【参照】CA204004試験におけるinfusion reaction発現時のデキサメタゾンの用量調節

腎排泄率の高い抗がん剤は、腎機能低下時に排泄遅延による毒性が増強されるため、投与量の修正が必要となります。

[PDF] エムプリシティ点滴静注用 300mg エムプリシティ点滴静注用 400mg

一方、腎障害が発生した場合は、確立した治療法や治療薬がないため、障害の程度に応じて抗がん剤の減量や投与を中止し、対症療法を行いながら腎機能の回復を待つことになります。

・レナリドミドおよびデキサメタゾン以外の抗悪性腫瘍剤との併用における有効性

また、腎障害が生じやすい抗がん剤に対しては、抗がん剤投与前後に大量の輸液を行うとともに、各種の利尿薬を投与することにより、尿量の確保が行われます。

※ なお、これらの薬剤の代わりに、現地の治療ガイドラインに従っ

また、各障害に対する症状軽減が図れる薬剤がある場合には、これらにより症状軽減のための対症療法を行います。

※ 患者の状態に合わせてデキサメタゾンは適宜減量できる。 30≦CLcr<60mL/min ..

ICARIA-MM試験とは、再発難治性多発性骨髄腫(RRMM)患者に対して28日を1サイクルとして1, 8, 15,22日目にイサツキシマブ10mg/kg(2サイクル目以降は1,15日目)+1~21日目にポマリスト4mg+1, 8, 15, 22日目にデキサメタゾン40mg併用療法を投与する群、または28日を1サイクルとして1~21日目にポマリスト4mg+1, 8, 15, 22日目にデキサメタゾン40mg併用療法を投与する群に無作為に振り分け、主要評価項目として無増悪生存期間(PFS)、副次評価項目である客観的奏効率(ORR)、全生存期間(OS)を比較検証した無作為化非盲検多施設共同第3相試験である。

infusion reactionが認められなかった場合,100mL/時から開始することがで.

予防的制吐療法に用いられるデキサメタゾンは化学療法による嘔気・嘔吐(CINV)を抑制する効果が期待できる反面6),不眠,胃腸障害,骨密度低下,糖尿病などといった有害事象7-9)が懸念されるため,その使用量は必要最低限にすることが望ましいと考えられます.そのため,デキサメタゾンによる有害事象を軽減するためにday2以降のデキサメタゾン投与を行わないステロイドスペアリングの有用性について多くの検討がなされています.中等度催吐性リスクに分類されるレジメンにおいて,5-HT3受容体拮抗薬として第2世代であるパロノセトロンを用いて,デキサメタゾンをday1〜3に投与した場合とday1のみに投与した場合を比較したところ,CR(嘔吐なし,レスキューの制吐薬なし)においてほぼ同等の効果が示された,とする報告がいくつかあります10-12).また,高度催吐性リスクのレジメンにおいても,ステロイドスペアリングが可能であったとの報告があります13).ただし,この報告ではアントラサイクリン系抗がん薬を含むレジメンでは可能であるが,シスプラチンを含むレジメンではステロイドスペアリングは控えた方がいいかも,とも言及しています.これは,シスプラチンはアントラサイクリン系レジメンよりも嘔気の発現が遅いことに起因しているかもしれません14).奈良県立医科大学附属病院では,アントラサイクリン系レジメンと中等度催吐性リスクのレジメンについては,5-HT3受容体拮抗薬にパロノセトロンを用いて,day2以降のデキサメタゾンなし,で標準化しています.そして,嘔気嘔吐のリスクが高い患者さんに対しては,アプレピタントやオランザピン追加を推奨しています.

方法:IR 対策としてジフェンヒドラミン塩酸塩(レスタミンR)とデキサメタゾンリン酸エステルナトリウ

抗がん剤投与後に突然発症し、急激に増悪する場合が多く、疼痛を伴う肝腫大、急速に貯留する腹水、体重増加、ビリルビンの急激な上昇などをきたします。

タミン剤と副腎皮質ホルモン剤(デキサメタゾン等の静注)を併用した群において、infusion reactionの.

嘔気・嘔吐に関連した患者側のリスク因子としては,いくつか報告があります.Sekineらがパロノセトロンを用いた2つの第Ⅱ相試験と1つの第Ⅲ相試験のデータをもとに検討したところ,急性期(抗がん薬投与後24時間以内)では,女性,55歳未満,喫煙歴なし,飲酒習慣なし,が,また遅発期(抗がん薬投与後24時間以降)では,女性がリスク因子として抽出されました3).別の報告では,60歳未満,睡眠時間が7時間未満,悪阻の経験がある,前のサイクルでCINVの既往がある,などの因子が報告されています4).リスク因子により加点して,ある点数以上を有する患者には制吐療法を1段階強化することが勧められており5),実臨床でも,個々の患者背景を考慮して,制吐薬を適切に選択できる知識とスキルが求められています.

第 2 章 トラスツズマブ療法施行時の infusion reaction 発現に及ぼすデキサメタゾン ..

レジメンを設定する際には,ガイドラインに準じた予防的制吐薬を設定することが望ましいですが,個々の患者の嘔気・嘔吐に関するリスク因子(コラム⑤参照)や放射線照射の併用などにより制吐療法をガイドラインの記載内容よりもさらに強化する,などの個別化が必要になるケースも念頭に置く必要があります.

in preventing mogamulizumab-associated IR

予防的制吐薬は適正使用ガイドラインに基づいて催吐性リスク別に設定します().設定は最新のガイドラインに準ずることが望ましいです.ただし,海外と日本では用いられている制吐薬や添付文書での投与量が異なる場合もあり留意する必要があります.