メチルプレドニゾロンまたはデキサメタゾンによる高用量コルチコステロイドパルス療法(HDCPT)


COVID-19はウイルス感染症であり,発症初期はウイルスの増殖による症状がメインとされている。そのため,ウイルス感染症の発症初期に免疫を強く抑えるようなステロイド治療を行うことは,臨床医としては大変ためらわれる治療である,と当初から考えていた。ここで,聖路加国際病院から報告された,ステロイドで加療されたCOVID-19症例113例の臨床的な後ろ向きコホート研究を紹介したい。この研究では,COVID-19に対してステロイド加療終了後に症状や酸素化が悪化してしまった症例を「リバウンド症例」として定義し,リバウンド症例の特徴やステロイド投与開始日・投与期間についての詳細な検討がなされている。


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次にステロイドの投与期間や投与開始日について考えてみよう。『新型コロナウイルス感染症(COVID-19)診療の手引き 第6.0版』では,「デキサメタゾンとして6mg 1日1回10日間まで」と記載されているのみで,最適な投与期間や投与開始日については詳しく言及されていない。

以上の結果から,実際の現場では酸素投与が必要な「中等症Ⅱ」以上のCOVID-19に対してデキサメタゾン6mg(実際の臨床現場にて点滴でステロイドを投与する場合には,静注用のデキサメタゾン製剤が6.6mg規格のため,6.6mg/日投与されていることが多い)または同力価のステロイドで治療している。逆に,わが国の『新型コロナウイルス感染症(COVID-19)診療の手引き 第6.0版』(2021年11月公開)においても,酸素投与を必要としない症例に対してはステロイドを使用すべきではなく,予後をむしろ悪化させる可能性が示唆されている,としている。

新型コロナの治療に使われている医薬品に「デキサメタゾン」があります。 デキサメタゾンは、副腎皮質ホルモン剤(ステロイド薬)です。

デキサメタゾン以外のステロイド製剤のCOVID-19に対するエビデンスは乏しいが,メチルプレドニゾロンの報告をいくつか紹介したい。イランから報告されたランダム化比較試験で,日本での「中等症Ⅱ」以上の酸素投与が必要なCOVID-19症例に対して,デキサメタゾン(6mg固定用量)投与群とメチルプレドニゾロン(2mg/kg)投与群が比較検討された。この研究は86例と少数例での検討であるが,メチルプレドニゾロン投与群では投与5日目,10日目の臨床的な状態がデキサメタゾン群に比べて有意に改善した。また,入院中に死亡した症例を除外した検討では,メチルプレドニゾロン群で入院期間の平均値が7.43日とデキサメタゾン群の10.52日と比較して有意に短いという結果であった。

COVID-19では経過中に全身性の炎症反応を発現し,広範な肺障害や多臓器不全を引き起こすことが知られている。このような過度の炎症反応を抑える,または予防する目的で,抗炎症薬としてステロイドで加療されることがある。特に酸素投与が必要な「中等症Ⅱ」「重症」に分類されるCOVID-19に対しては,デキサメタゾンによる治療が推奨されている。なお,デキサメタゾンは重症感染症への適応がある。デキサメタゾンをはじめ,COVID-19に対するステロイドのエビデンスについて振り返ってみたい。

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2006 Jan;54(1):1-15.メサデルムはさまざまな皮膚疾患に対し有効性が高い薬ですが、一部の患者さんには効果を認められなかったり、時には悪化するケースもあります。特に白癬などのすることがあるため、注意が必要です。そのような場合はメサデルムの使用を中止したうえでもう一度正しい診断を行います。メサデルムの適応疾患であっても炎症所見を顕著に認めるケースでは、メサデルムで効果を得られない可能性があり、を考慮することもあります。メサデルムはステロイドの5段階の強さのうち3番目の「strong」なので、これよりも強い「very strong」や「strongest」クラスのステロイド外用薬の使用を検討することに13)。ただし、これらの薬も副作用のリスクが伴うため、医師の指示のもとで適切に使用する必要があります。アトピー性皮膚炎や乾癬などの慢性炎症疾患では、ステロイド外用薬が無効であった場合になどが有効なこともあります。副作用でメサデルムが使用できなかった場合は、することを考えます。非ステロイド外用薬はステロイド外用薬とは作用機序が違うため、ステロイド特有の副作用は認めませんが、異なる副作用が出現する可能性があるので、必ず専門医の診察を受け、指示された通りに使用してください。13) 佐伯秀久ら.日本皮膚科学会ガイドライン アトピー性皮膚炎診療ガイドライン2021メサデルムは他の薬剤との併用禁忌は現時点ではありません。しかし、可能性があることなどから、使用前には必ず専門医に相談してください。あります。具体的な適応疾患については添付文書をご覧ください。メサデルムの薬価はいずれの剤型も10.7円/gです。軟膏とクリームには5gと10g、ローションには10gのものがあります。保険の適応を受けるためには専門医による診察や診断が必要です。この他、初診料あるいは再診療、処置代などがかかります。詳しくはお問い合わせください。

1993; 35(3):381-390.メサデルムはさまざまな皮膚疾患に対して有効性が認められる一方で、副作用やデメリットもあります。重大な副作用としてがあり10)、特に目の周りの皮膚に多くの量あるいは長期間に薬を使用するとリスクが高まります。メサデルムの主な副作用上記の表は一般的な副作用です。これら以外の副作用も起こりえるため、使用時に異常を感じた場合は速やかに医師に相談してください。メサデルムの使用時には以下の点に注意してください。メサデルムの使用に関して、以下のようなデメリットも考えられます。10) Beck KM, Set al.

1) デキサメタゾンの外用剤は、アトピー性皮膚炎診療ガイドラインにおいて、ステロイドの強さを Medium とされている。

2009;10(2):73-86. メサデルムは非常に多くの皮膚疾患で有効性が確認されている治療薬ですが、治療期間は疾患の種類や炎症の程度、患者さんそれぞれの体質によっても変わります。これまでの研究では、適応疾患に対して8週間の使用によって症状が不変であったのは8%、悪化を認めたのは1.3%で、ほとんどのケースで改善を認めたという報告が9)。もあり、早めに主治医に相談されることをおすすめします。9) 中川浩一 他.

さらに,人工呼吸管理が必要なCOVID-19症例に対するステロイドの効果を検証した研究で,デキサメタゾンとメチルプレドニゾロンを比較したサブグループ解析ではメチルプレドニゾロン投与群において生存率が42%高かったという結果(図8)が示された。


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ステロイド外用薬ボアラ(デキサメタゾン吉草酸エステル)は、さまざまな皮膚の炎症疾患の治療に有効ですが、治療期間には注意が必要です。

副腎皮質ステロイドはホルモンで, 生体の恒常性維持や機能発現に重要な役割 ..

主な副作用として、皮膚の感染症(真菌・細菌・ウイルス性によるもの)、皮膚の刺激感、熱感、接触性皮膚炎などが報告されています。このような症状に気づいたら、担当の医師または薬剤師に相談してください。

Table: コルチコステロイドの使用法と副作用-MSDマニュアル家庭版

主な副作用として、毛のう炎、白癬、刺激感、ステロイドざ瘡、皮膚萎縮、かゆみなどが報告されています。このような症状に気づいたら、担当の医師または薬剤師に相談してください。

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ただし、強いステロイド外用薬は副作用のリスクが高まるため、できるだけ短期間の使用にとどめられるよう、慎重に選びます。

ステロイドの外用剤で、皮膚血管収縮作用・抗炎症作用により、皮膚の炎症を抑え、発赤、はれ、かゆみなどの症状をやわらげます。

2021年6月初旬から徐々にアルファ株からデルタ株へ置き換わり,8月中旬には感染第5波が全国に広がったのは記憶に新しい。現在は南アフリカやそのほかの国々から報告された新しい変異ウイルスである「オミクロン株」が世界を席巻している状況である。世界保健機関(WHO)はオミクロン株を「懸念される変異株(variants of concern:VOC)」として位置づけ,現在もまだまだ気を許さないCOVID-19と人類との戦いが続いている。

でも…。顔やデリケートゾーンにステロイド配合薬を使うのはNG?

ステロイド外用剤は、塗る量が少なすぎると十分な効果が期待できません。そのため、自己判断で塗る量を減らすのはおすすめできません。
ボアラ軟膏のべたつきが気になる場合は、べたつきの少ないボアラクリームや同等の効果が期待できるほかの薬に処方を変更することも検討いたしますので、診察時にご相談ください。
なお、薬局では患者様のご希望があっても軟膏をクリームに変更することができません。疑義照会が必要となりますので、ご承知ください。

[PDF] 3. 副腎皮質ステロイド剤(外用薬)のランク分類と副作用・使用方法

デキサメタゾンは、新型コロナ治療の際は使うタイミングが難しいお薬です。
使うタイミングについては、お使いいただくことを強くお勧めいたします。

ステロイドのうち,緩和医療に適しているのは,半減期が長いベタメタゾ

皮膚への刺激性の強さは、一般的に「軟膏<クリーム<ローション」です。クリームやローションは刺激性が強いため、ただれている部位や傷がある部位などには基本的に使用されません。

プレドニゾロンとベタメタゾン・デキサメタゾンの効力比は 4 : 25 です.

いずれの研究においてもデキサメタゾンは6mgの固定用量で規定されているのに対し,メチルプレドニゾロンは体重換算で薬剤の投与量がコントロールされている。したがって,実臨床の現場においてデキサメタゾンで治療するにしても,他のステロイド製剤で治療するにしても,体格の大きな若者と体の小さなおばあちゃまとで同量のステロイドで治療するのではなく,年齢や体重を勘案すべきである,と考えている。また長期にステロイドで加療するとなると,消化性潰瘍・血糖値・骨粗鬆症,そしてニ次的なその他の感染症の発症に注意する必要があることは言うまでもない。

D07AB19, デキサメタゾンプロピオン酸エステル 0.1%, メサデルム


・COVID-19は全身性の炎症反応から,広範な肺障害や多臓器不全を起こすことがあり,抗炎症薬としてステロイドが使用される。

・デキサメタゾンが標準治療に比べ死亡率を減少させたことから,酸素投与が必要な「中等症Ⅱ」以上のCOVID-19症例に対する標準治療となっている。

・デキサメタゾン以外にも,メチルプレドニゾロンや,強力なステロイド治療としてステロイドパルス療法でCOVID-19症例に対する効果を検討した報告がある。

・シクレソニドやブデソニドなどの吸入ステロイドによるCOVID-19症例に対する効果を検討した報告があり,シクレソニドは肺炎増悪率が高かったと結論づけられたが,ブデソニドは症状回復までの時間を短縮させた。

D01948, デキサメタゾン吉草酸エステル 0.12%, ボアラ

ステロイドが心配という方は、飲み薬と塗り薬の副作用を混同してしまっている場合がほとんどです。
確かに内服剤ではさまざまな副作用が報告されていますが、患部だけに効くよう工夫されたものがステロイド外用薬。塗り薬は飲み薬に比べ、体に吸収される量はごくわずかなので、用法・用量を守って使えば問題ありません。
とはいえ、漫然と塗り続ければ、ニキビができやすくなる、赤みが逆に出てくる、などの副作用は出ることがあります。1週間塗っても効果が見られない場合は治療を変える必要があります。

[PDF] デキサメタゾン COVID-19 小児患者に対する治療薬としての位置付け

また、高齢者の方は肌が乾燥しやすくなるので、広範囲で肌荒れを起こしていることも多いものです。赤くガサガサした部分にはステロイド、乾燥だけのところには保湿剤、と塗り分ければ効果的に治療できます。赤みやガサガサが強い場合には放っておかず、ステロイドで早めに治すのが最適。

副腎皮質ステロイドに期待する主な目的は、SARS-CoV-2 に対する抗ウイルス効果ではな

ボアラの主成分は「デキサメタゾン吉草酸エステル」です。デキサメタゾンは、合成ステロイドホルモンとして広く知られており、その強力な抗炎症作用が多くの疾患の治療に活用されています1)

投 与 法 (注射部位) 投与量・投与回数 (デキサメタゾンとして) (本剤の1回量:デ キサメタゾ ン 3.3mg/mLとして)

“強力なステロイド治療法”というと,ステロイドパルス療法を思い描く方が多いのではないだろうか。ただ,COVID-19に対するステロイドパルス療法についてのエビデンスは乏しい。1つ,COVID-19症例に対してステロイドパルス療法の効果を検証した論文を勉強したので,ここでお示ししたい。ただ,ステロイドパルス療法とは言っても,日本で汎用されている「メチルプレドニゾロン1000mg・3日間連続投与」ではなく,用量が1/4の「メチルプレドニゾロン250mg・3日間連続投与」(ここでは「ステロイド1/4パルス療法」と呼ぶ)による報告となっている。この研究では標準治療群に比べ,ステロイド1/4パルス療法群において生存率が高い結果(図9)18)であった。また,臨床的症状の改善も,ステロイド1/4パルス療法群で良好だったことが報告された。

ステロイド外用薬の種類 / アトピー性皮膚炎!かゆみをやっつけよう!


・2020年1月に新型コロナウイルスが日本に上陸した。
・当初は敵の正体も不明,エビデンスのある薬もない状況だった。
・この2年間で世界中から多くのエビデンスが集まり,医療者サイドも効果の高いワクチンを接種して対応しているという現状である。
・もちろん今後も,「デルタ株」「オミクロン株」のように,変異を繰り返す強敵に対して油断はできない。
・COVID-19治療薬のひとつであるステロイドについて,エビデンスと実臨床の経験をふまえて解説する。