200mg/日やロキシスロマイシン 150mg/日なども使われます。また、痰の切れを目的とした去痰


咳嗽の治療薬
中枢性鎮咳剤(非特異的) 麻薬性 リン酸コデイン
非麻薬性 アスベリン、メジコン、トクレス
気管支拡張薬 テオフィリン薬 テオドール、テオロング、ユニフィル、ユニコン
(咳喘息) β2刺激剤 メプチン、スピロベント、サルタノール、ホクナリンテープ、セレベント
吸入抗コリン薬 アトロベント、フルブロン、テルシガン
ステロイド薬 プレドニン、リンデロン、フルタイド、テルシガン (喘息、アトピー咳嗽)
抗菌薬 レスピラトリーキノロン オゼックス、スパラ、高用量クラビット、ガチフロ、ケトライド ケテック
(マイコプラズマ、クラミジア感染症)
14,15員環マクロライド系抗菌薬 エリスロシン、アイロシン、クラリス、クラリシッド、ルリッド、
(副鼻腔気管支症候群)
ジスロマック
その他の抗菌薬
去痰剤(各種湿性咳嗽) ビソルボン(粘液溶解薬)、ムコダイン(粘液修復薬)、ムコソルバン(粘液潤滑薬)、クリアナール、スペリア(分泌細胞正常化薬)
漢方薬 ツムラ麦門冬湯 (非特異的)
抗アレルギー薬
ヒスタミンH1受容体拮抗薬 アゼプチン、アレロック、ジルテック、セルテクト、アレジオン、アレグラ、
(アトピー咳嗽) クラリチン、エバステル
ロイコトリエン受容体拮抗薬 オノン、アレコート、シングレア、キプレス
トロンボキサン阻害薬 ドメナン、ベガ、ブロニカ
Th2サイトカイン阻害薬 アイピーディー
(咳喘息)
消化性潰瘍治療薬(胃液逆流による咳嗽)
ヒスタミンH2受容体拮抗薬 ガスター、ザンタック、タガメット
プロトンポンプ阻害薬 タケプロン、オメプラール、オメプラゾン、パリエット


確定診断には、患者の咽頭拭い液、喀痰よりマイコプラズマを分離することで ..


抗菌薬による化学療法が基本であるが、ペニシリン系やセフェム系などのβ‐ ラクタム剤は効果がなく、マクロライド系やテトラサイクリン系、ニューキノロン系薬剤が用いられる。一般的には、マクロライド系のエリスロマイシン、クラリスロマイシンなどを第一選択とするが、学童期以降ではテトラサイクリン系のミノサイクリンも使用される。特異的な予防方法はなく、流行期には手洗い、うがいなどの一般的な予防方法の励行と、患者との濃厚な接触を避けることである。

吸入ステロイド薬は、気管支から肺にかけての炎症を鎮める薬剤です。気道が炎症で狭くなることを抑え、呼吸をしやすくする効果があります。

DIクイズ3:(A)COPDへのマクロライド少量長期療法:日経DI

一方のβ2刺激薬は、気管支を広げることで、呼吸をしやすくしたり、咳を鎮めたりする効果があります。

その薬剤が処方される一般的な用途の疾患名から探すこともできます。正確でなくても、一部分だけでも検索できます。
(例)花粉症、アトピー、多発性硬化症

慢性閉塞性肺疾患(COPD)に特徴的な症状として、労作時の呼吸困難や慢性の咳、痰 ..

咳喘息について
今まで特に「喘息」などの病気がなくても、かぜをひいた後などに、咳だけの症状が長引く場合があります。発熱や痰の症状がなく、咳だけが一向におさまらないで、むしろ日増しに咳がひどくなるといった症状が3週間以上続く場合は、「咳喘息」が疑われます。
喘息では、ご存じのようにゼーゼー、ヒューヒューといった喘鳴や呼吸困難を伴うことが多いのが特徴です。一方、「咳喘息」は、喘鳴や呼吸困難がなく、慢性的に咳だけが続く病気です。しかし、「咳喘息」は時に、気管支喘息になることもあるといわれていますので、早めに治療を受けることが大切です。
咳は、気道に異物や刺激が加わったり、炎症が起きて分泌物が溜まってきたりした場合にそれらを外に出そうとするためにおこる、いわゆる生体の防御機構のひとつです。
咳には、湿性の咳と乾性の咳(空咳)があります。湿性の咳は過剰に生じた痰をだすための咳であり、主に気道の炎症が原因です。 「咳喘息」では、ふつう痰を伴わない乾性の咳が認められます。通常のかぜ薬や咳止めや抗生物質などはあまり効果がありません。もちろん、胸部レントゲン検査や呼吸機能検査には異常は認められません。
治療は、気管支喘息と同様に気管支拡張剤や吸入ステロイド剤が有効です。吸入のステロイド薬は、局所に使用するため、経口ステロイド剤に比べて副作用は少ないといわれています。治療は数ヶ月続ける必要があります。
「急性(咳症状が3週間以内)」の咳は主に、ウイルス感染などによる上気道感染によるかぜによるものが多く、一方「遷延性(3週間以上)」「慢性(8週間以上)」の咳症状は、「咳喘息」「アトピー咳嗽」、「副鼻腔気管支症候群」があげられます。
アトピー咳嗽は「咳喘息」と区別が困難なことがありますが、気管支拡張薬が無効で、抗アレルギー剤や吸入ステロイド剤が有効です。「副鼻腔気管支症候群」は、副鼻腔炎(蓄膿症)によって、鼻汁が気管支に流れて気管に入って気管支炎が起こり痰を伴った咳が出ます。
その他、長く続く咳症状として、「咳喘息」と鑑別しなくてはいけない病気として、肺結核、肺がん、間質性肺炎、慢性心不全、逆流性食道炎、高血圧の薬(ACE阻害薬)の使用などがあげられます。
「咳喘息」の治療において、日常生活の注意点をあげてみます。
・かぜやインフルエンザに注意。特に流行期は、うがい、手洗いを徹底し、マスクを使用しましょう。
・たばこに注意。本人の禁煙は当然のこととして、他人からのたばこの煙も悪化させる要因となります。家庭や職場など、周囲のひとにも注意してもらいましょう。
・飲酒を控える。アルコールを飲むと、体の中に気道を収縮させるアセトアルデヒドができて咳を起こしやすくします。
・咳を誘発させる原因となる、ハウスダスト、ダニ、かび、ペットの毛、花粉などの刺激を避ける。こまめに室内をきれいにしましょう。
・過労を避け、ストレスをためない。睡眠と休養を十分にとりましょう。
・咳は体力を消耗します。栄養のバランスを考え、消化のよい食事をこころがけましょう。また、食べ過ぎにも注意が必要です。
・気温の変化に注意。急激な気温の変化は、「咳喘息」の発作を誘発します。外出時の服装に注意して室内外の温度差を大きくしないようにしましょう。
・加湿器などによって湿度を保つ。乾燥すると気道の粘膜が刺激されて、咳が出やすくなります。風邪が治っても、咳だけが続く場合は、「咳喘息」かもしれません。速やかに受診することが大切です。
【咳喘息と気管支喘息の症状】
類似点
・長引く咳、時に激しく咳込む
・さまざまなアレルゲン、たばこの煙、寒暖の差などが誘因に
・市販のかぜ薬、 咳止めではよくならない
異なる点
・ゼイゼィ、ヒユーヒューという「喘鳴」はない
・呼吸困難は少ない
・痰はあまりからまない
【咳喘息の特徴】
・咳が3週間以上続く
・発熱や痰を伴わない
・ゼーゼ一、ヒューヒュ一、呼吸困難はない
・かぜ薬や咳止め、抗生物質は効かない
・吸入ステロイド薬が効果的
【咳喘息の治療】
・気管支拡張剤、吸入ステロイド薬が有効(局所に使用するため経口ステロイド剤より副作用は少ない)
治療は数カ月続ける必要がある
【日常生活での注意】
かぜに注意・禁煙
飲酒は控える。ハウスダスト、かび、ペットの毛などの刺激を避ける
・気温の変化に注意

クラリスロマイシン(クラリス®、クラリシッド®)は必要とされる場面の多い抗生物質です。呼吸器内科そして感染症内科医として勤務してきた医師の経験から、クラリスロマイシンの効果や副作用、注意点を説明します。

薬事情報センターに寄せられた質疑・応答の紹介(2006年1月)

副鼻腔炎とは鼻の周りの副鼻腔という場所に炎症が起きている状態です。風邪の後、鼻炎症状に続いて、鼻水、鼻づまりが治らない、粘り気のある黄色っぽい鼻水、鼻の周りが重い、微熱っぽい、鼻の周りが熱っぽいけど体温を測ると熱はない、頭が重い、鼻の周りの鈍い痛みなどが副鼻腔炎に特徴的な症状です。鼻水が喉の後ろに垂れる、後鼻漏による咳、痰、鼻づまりによる口呼吸でいびき、喉の乾燥、声の枯れなどの症状もしばしば現れることがあります。原因は主に鼻腔の炎症が副鼻腔へ波及して起こると言われています。鼻腔と副鼻腔は自然孔という空気の通り道でつながっていて換気されているのですが、何らかの炎症で自然口の周りが腫れて自然孔が塞がってしまうと、副鼻腔内の膿が排泄されずに溜まって慢性化してしまいます。慢性化した副鼻腔炎を慢性副鼻腔炎と言い、いわゆる蓄膿症などと呼びます。慢性副鼻腔炎になると臭覚低下、慢性的な後鼻漏症状、慢性的な咳の原因になります。鼻腔や副鼻腔炎の構造、自然孔の周囲の構造などの関係で、副鼻腔炎になりやすい人、副鼻腔炎が慢性化しやすい人とそうでもない人がいます。

葛根湯は、風邪の初期に効果が期待できる漢方薬で、多くの方が飲んだことのある薬かもしれません。ただし、「甘草」や「麻黄」など副作用に注意が必要な成分が含まれているため、長期間の服用は避けたほうが良いでしょう。また、他の薬と併用する場合も、飲み合わせに注意が必要です。


痰からの排菌は CAM 開始 14 カ月後に,瘻孔からは 10


確定診断には、患者の咽頭拭い液、喀痰よりマイコプラズマを分離することであるが、適切な培地と経験があれば難しいことではない。しかしながら早くても1 週間程度かかるため、通常の診断としては有用ではない。近年迅速診断としてPCR 法が開発されており、臨床的に有用性が高いが、実施可能な施設は限られている。
臨床の現場では血清診断でなされることが多い。補体結合反応(CF)、間接赤血球凝集反応(IHA)にて、ペア血清で4倍以上の上昇を確認する。単一血清で診断するには、それぞれ64倍以上、320倍以上の抗体価が必要である。近年、粒子凝集法(PA )、蛍光抗体法(IF)あるいは酵素抗体法(ELISA)によるIgM、IgG抗体の検出も可能となっている。

成分名はクラリスロマイシンです。抗生剤にはさまざまな種類がありますがクラリス ..

アスピリン喘息はアスピリン様の薬理作用を有する非ステロイド性解熱鎮痛薬(NSAIDs)により発作が誘発されるという特徴を持ち、喘息発作、アスピリン過敏症、鼻茸を3主徴とする疾患です。小児には少ないが、30~50歳に発症することが多く、頻度としては成人喘息の4~30%、中等症以上では10%以上に認められると言われています。

痰を切る市販薬 9選+併用可能なのどスプレーなどを紹介【薬剤師が解説】.

アントシアニンとは,赤,紫,青色などを呈する天然の色素で,ブルーベリー,ビルベリー,ブドウ,イチゴ,赤キャベツ,ナス,紫芋等の植物に含まれる,抗酸化作用を有するポリフェノールの一種である。目の網膜にあり視神経の働きを支えているロドプシンという色素の再合成を促進して,目の疲労を回復し,視力を向上させる。また活性酸素の生成抑制作用により,動脈硬化や血栓症の防止,虚血性心疾患,脳血管障害,がんの予防効果があると言われている。その他毛細血管の保護・強化作用,抗潰瘍・抗炎症作用等が示唆されている。

加えて,咳・痰症状がある場合に気管支拡張症と診断する。喀痰 ..

クラリス(一般名:クラリスロマイシン)とはマクロライド系の抗生物質です。従来のマクロライド系抗生物質であるエリスロマイシンを改良してできたものであり、ニューマクロライドともいわれています。抗生物質の代表といえるのはβラクタム薬(ペニシリン系、セフェム系等)ですが、マクロライド系も肺炎球菌をはじめとするグラム陽性菌、インフルエンザ菌や百日咳菌など一部のグラム陰性菌、嫌気性菌、非定型菌のマイコプラズマやクラミジア、マイコバクテリウムなど多くの細菌に対して効力を発揮します。いろいろな細菌に有効なので、呼吸器系の領域を中心に多くの診療科で処方されています。多くは咽頭炎・肺炎・中耳炎などに対する処方です。消化器領域ではピロリ菌の除菌薬としても数多く処方されています。皮膚科領域においては、感染を伴う、表在性/深在性皮膚感染症、リンパ管/節炎、慢性膿皮症、外傷・熱傷及び手術創等の二次感染、肛門周囲膿瘍などの疾患に対して選択されることがあります。

クラリスロマイシンは,1991年3月に承認されたマクロライド系抗生物質である。 ..


表1 3~4週間持続する咳と痰の注意点
・咳と痰は日中に多いか、夜に強いか?
・痰は膿性で切れにくいか?
・症状はだんだん増悪しているか?
・発熱、食欲低下、体重減少など全身症状を伴うか?
・食事のときにむせないか?

表2 咳と痰が持続する疾患
症状が2週間以上
かぜ症候群(急性気管支炎)
症状が3~4週間以上継続
COPD(慢性気管支炎、肺気腫)
気管支拡張症
後鼻漏
気管支喘息
うっ血性心不全
胃食道逆流症
誤嚥性気管支炎
薬剤副作用(ACE阻害剤、βブロッカーなど)

1~2週間以内の経過をとる場合には急性と考えられ、上気道炎、急性気管支炎がここに含まれる。まとめてカゼ症候群と呼ばれることもある。9割はウイルス感染で、時にマイコプラズマ、クラミジアの感染がある。マイコプラズマの感染では、マイコプラズマ感染後の気道過敏症として、カラ咳がひっきりなしに出るという特徴がある。通常は3週目安とし、これを超えて咳が続く、痰が続く場合には本格的に調べた方がよいということになる。
夜間、特に夜明けに咳がある、あるいは痰がでにくいという場合、気管支喘息を疑う。発作性に症状が出るという特徴がある。
慢性気管支炎、肺気腫をまとめて最近は慢性閉塞性肺疾患、COPDと呼ぶが、これは昼間、体動時に症状が増悪することが特徴。
細菌性の感染がある場合に、痰は膿性となり、量が増え、粘稠で切れにくいことが特徴となる。

表3 慢性の咳と痰を呈する疾患の症状と治療
後鼻漏
慢性副鼻腔炎があり、寝ると気道に粘液がたれてくる。咳あり。
マクロライド系抗生物質
胃食道逆流症
胸やけ。就寝時の咳、痰。遅い時間の夕食。食事:刺激物、脂っこいものが好き。
プロトンポンプ阻害剤
COPD
症状は主として起床後、日中に症状が強い。息切れがある。安静で改善。喫煙歴や粉塵暴露歴あり。
気管支拡張症の吸入
気管支喘息
夜明けに咳、痰。発作性。
気管支拡張薬の吸入。吸入ステロイド。テオフィリン製剤。抗ロイコトリエン薬。
うっ血性心不全
就寝時、咳と痰。痰は白色。下肢の浮腫など。
利尿薬

COPDの方の95%以上はスモーカー。スモーカーの約15%がCOPDになる。喫煙歴があるかどうかは気管支喘息との鑑別点にはなる。COPDの初期症状として咳あるいは痰のみということがある。
気管支喘息は、病歴で、以前に同様な症状があった、夜明けに非常に強くなる、夜明けに発作を起こす、寛解期がある、発作を起こしていないときには症状が殆ど無いことが特徴。
うっ血性心不全は就寝後まもなく咳と痰が続くという訴えになる。これも高齢者に多い病気だが、うっ血性心不全を起こすような基礎疾患があるということになる。具体的には高血圧、陳旧性の心筋梗塞などで心機能が低下している様な場合。COPDでは夜中に咳、痰が強くなることはあまり多くない。
気管支喘息やCOPDの合併症として胃食道逆流症が起こっていることが多い。その結果、病態が非常に複雑になる。特に気管支拡張剤薬による副作用で食道の下端の筋肉が弛緩しやすくなり、逆流性の食道炎が起こり易い。その場合、胸やけとか、あるいは朝、口の中が苦いというような訴えになる。実際は胃カメラをやってもなかなか鑑別がつかないこともある為、対応が難しい。
高齢者の場合、誤嚥あるいは誤飲によって、食事が誤って気管に入るというものが多い。脳血管障害後遺症が原因になることが約6割ですが、慢性的な誤嚥により、気管支炎を起こして、それが咳と痰の持続を起こして来るというがある。
気管支拡張症は常に咳と痰が出るわけではないが、感染が加わると症状が増悪することがある。
間質性肺炎、肺繊維症は基本的には乾いた咳が出て、軽い感染があると痰が出ることがある。
高齢者に多いのが薬の副作用による咳。一番多いのがACE阻害薬、あるいはβ-ブロッカー、時にはβ-ブロッカーの点眼薬でも起こることがある。緑内障があって、β-ブロッカーの点眼薬を使っている場合に喘息症状が非常に悪化することがある。

2週間以内の咳と痰であれば、対症療法として治療する。膿性痰があれば抗生物質を投与する。これで症状がだんだん軽くなっている場合にはプライマリーケアとしては特に検査は不要。
2週間を超えて膿性痰であるとか感染症状が続く場合には、白血球数あるいはCRP、それから循環器系の疾患を除外する為に心電図、胸部のX線写真を撮ることになる。
かぜ症候群の場合には対症療法でよいが、気管支喘息の場合には吸入ステロイドを使うということと、気管支拡張剤を必ず使うことが必要。咳が出るという場合に、咳止めだけを使うと痰を伴う場合には痰がかえって肺の中に貯まって呼吸困難が強くなる。去痰剤については、非常に賛否両論があって、非常に個人差がある。

ロマイシン(クラリス・クラリシッド)など)が使えなくなっています。副作用なども ..

気管支拡張症は慢性下気道感染症に分類される症候群的疾患であり,種々の病因で生じる。咳・喀痰症状を伴い,時に気道感染の増悪,肺炎,血痰や喀血を併発する。末梢気道病変も伴いやすく,進行例では呼吸不全を呈する。多くは感染などを契機として気道の線毛機能やクリアランスが障害された結果,慢性炎症から気道上皮傷害や気道構造の破壊が生じ,形態学的に気管支が異常に拡張する。

② 咳・痰に対する薬、痰を出しやすくする喀痰融解剤・気管支拡張剤・吸入等

・クラリス(クラリスロマイシン)、副鼻腔炎の原因として細菌感染が疑われる場合、抗菌薬にて治療します。また、マクロライド系と呼ばれる抗菌薬には、抗菌薬としての抗菌作用に加えて、副鼻腔や気管支の粘膜調整作用もあると言われ、副鼻腔の排膿を促進する目的でやや長期に使います。

感染初期には無症状のことが多いのですが、進行すると、咳、痰、血痰 ..

クラリスに最も特徴的なのは、一般的な抗生物質が効かないマイコプラズマやクラミジア、マイコバクテリウムなどの非定型細菌にも有効であることです。マイコプラズマは肺炎を引き起こすことで有名ですが、皮膚に感染して皮膚に治りにくい傷を作る原因になることもあります。またクラミジアは性感染症の原因となり、外陰部に痛みや痒みを引き起こします。マイコバクテリウムは皮膚の下で膿を作り、ジクジクとした傷を引き起こす原因菌です。これらはどれも稀な病気で抗生物質が効きにくいのが特徴ですが、クラリスは比較的よく効きます。またクラリスが改良される前の薬であるエリスロマイシンには胃酸によって効力が落ちるという弱点がありましたが、クラリスは胃酸の影響をほとんど受けません。体内にしっかりと吸収されるため、1日2回の服用で十分な治療効果が得られます。その他の特徴として、クラリスはアレルギーを起こしにくいとされています。βラクタム系の抗生物質に対してアレルギーがある人でも使用可能です。ただし他の薬と相互作用を起こしやすいので、飲み合わせには注意が必要です。

・クラリス(クラリスロマイシン)、副鼻腔炎の原因として細菌感染が疑 ..

潜伏期は通常2~3週間で、初発症状は発熱、全身倦怠、頭痛などである。咳は初発症状出現後3~5日から始まることが多く、当初は乾性の咳であるが、経過に従い咳は徐々に強くなり、解熱後も長く続く(3~4週間)。特に年長児や青年では、後期には湿性の咳となることが多い。鼻炎症状は本疾患では典型的ではないが、幼児ではより頻繁に見られる。嗄声、耳痛、咽頭痛、消化器症状、そして胸痛は約25%で見られ、また、皮疹は報告により差があるが6~17%である。喘息様気管支炎を呈することは比較的多く、急性期には40%で喘鳴が認められ、また、3年後に肺機能を評価したところ、対照に比して有意に低下していたという報告もある。昔から「異型肺炎」として、肺炎にしては元気で一般状態も悪くないことが特徴であるとされてきたが、重症肺炎となることもあり、胸水貯留は珍しいものではない。
他に合併症としては、中耳炎、無菌性髄膜炎、脳炎、肝炎、膵炎、溶血性貧血、心筋炎、関節炎、ギラン・バレー症候群、スティーブンス・ジョンソン症候群など多彩なものが含まれる。
理学的所見では聴診上乾性ラ音が多い。まれに、胸部レ線上異常陰影があっても聴診上異常を認めない症例があり、胸部レ線検査が欠かせない。胸部レ線所見ではびまん性のスリガラス様間質性陰影が特徴とされてきたが、実際には多いものではなく、むしろウイルス性、真菌性、クラミジア性のものに多いと報告されている。マイコプラズマ肺炎確定例では、大葉性肺炎像、肺胞性陰影、間質性陰影、これらの混在など、多様なパターンをとることが知られている。血液検査所見では白血球数は正常もしくは増加し、赤沈は亢進、CRP は中等度以上の陽性を示し、AST 、ALT の上昇を一過性にみとめることも多い。寒冷凝集反応は本疾患のほとんどで陽性に出るが、特異的なものではない。しかしながら、これが高ければマイコプラズマによる可能性が高いとされる。