クラリスロマイシンとして1回200mg(力価)及びラベプラゾー


クラリス(一般名:クラリスロマイシン)とはマクロライド系の抗生物質です。従来のマクロライド系抗生物質であるエリスロマイシンを改良してできたものであり、ニューマクロライドともいわれています。抗生物質の代表といえるのはβラクタム薬(ペニシリン系、セフェム系等)ですが、マクロライド系も肺炎球菌をはじめとするグラム陽性菌、インフルエンザ菌や百日咳菌など一部のグラム陰性菌、嫌気性菌、非定型菌のマイコプラズマやクラミジア、マイコバクテリウムなど多くの細菌に対して効力を発揮します。いろいろな細菌に有効なので、呼吸器系の領域を中心に多くの診療科で処方されています。多くは咽頭炎・肺炎・中耳炎などに対する処方です。消化器領域ではピロリ菌の除菌薬としても数多く処方されています。皮膚科領域においては、感染を伴う、表在性/深在性皮膚感染症、リンパ管/節炎、慢性膿皮症、外傷・熱傷及び手術創等の二次感染、肛門周囲膿瘍などの疾患に対して選択されることがあります。


病院報 Vol.16(小児外来で使用している抗生物質について(前編))

抗生剤は細菌を殺すための薬ですが,カゼの原因のウイルスには効きません。子どもの感染症の大部分はウイルス感染なので,カゼ症状の一つである中耳炎や副鼻腔炎も含めて抗生剤は稀な例を除いて効きません。しかし,日本の子どもたちは北欧の子どもたちの10倍ほども抗生剤を飲んでいます。また,使われている抗生剤も海外では小児への投与が禁止されている強力な抗生剤(オゼックスやオラぺネムなど)が普通に使われています。抗生剤の使用を減らすことで川崎病が減ることが期待されます。不用意に抗生剤を使うのはやめたいですね。

クラリスに最も特徴的なのは、一般的な抗生物質が効かないマイコプラズマやクラミジア、マイコバクテリウムなどの非定型細菌にも有効であることです。マイコプラズマは肺炎を引き起こすことで有名ですが、皮膚に感染して皮膚に治りにくい傷を作る原因になることもあります。またクラミジアは性感染症の原因となり、外陰部に痛みや痒みを引き起こします。マイコバクテリウムは皮膚の下で膿を作り、ジクジクとした傷を引き起こす原因菌です。これらはどれも稀な病気で抗生物質が効きにくいのが特徴ですが、クラリスは比較的よく効きます。またクラリスが改良される前の薬であるエリスロマイシンには胃酸によって効力が落ちるという弱点がありましたが、クラリスは胃酸の影響をほとんど受けません。体内にしっかりと吸収されるため、1日2回の服用で十分な治療効果が得られます。その他の特徴として、クラリスはアレルギーを起こしにくいとされています。βラクタム系の抗生物質に対してアレルギーがある人でも使用可能です。ただし他の薬と相互作用を起こしやすいので、飲み合わせには注意が必要です。

[PDF] マクロライド系抗生物質製剤 日本薬局方 クラリスロマイシン錠

一般的な感染症に対してはクラリスロマイシン1日400mg、非結核性抗酸菌症には1日800mg、どちらも2回に分けて経口で投与します。投与量は年齢、症状にあわせて増減します。またピロリ菌の除菌に用いる場合は他の抗生物質や胃薬と併用して処方されます。

細菌感染症なので抗生物質が効きます。。ペニシリン系の抗生物質(サワシリン、ワイドシリン、パセトシン)は10日間、セフェム系(メイアクト、フロモックス、トミロン、セフゾン)は5日間の内服が必要です。抗菌薬をしっかり飲めば2-3日以内に解熱すると考えられますが、解熱しない場合には喉に膿の塊などを作っている可能性もあるので、医療機関の受診を検討してください

[PDF] ペニシリン系抗生物質製剤 アモキシシリン水和物散

受診前(検査前)に抗生剤を服用していると、溶連菌感染症であっても溶連菌が培養検査で検出されないことが多いです(抗生剤を内服した6〜12時間後には、咽頭培養を行っても培地で溶連菌が増殖しなくなっています)。A群溶連菌は健康な人にも咽頭や鼻に保菌されていることあります。

クラリスは、併用注意薬(一緒に内服する場合は注意しなければならない薬)や、併用禁忌薬(一緒に内服してはいけない薬)が非常に多いです。ここには書ききれないほど多くの種類がありますので、常用薬がある方は医療機関を受診する際に必ず申し出るようにしてください。

14員環マクロライドでは、エリスロマイシン(エリスロシン)とクラリスロマイシン(クラリス、クラリスロマイシン)が代表です。

多くのお子さまが集団生活を行う保育園、幼稚園、学校はもちろんのこと、ご家庭内でも感染することが多いです。健康な人でも約3割程度の人が溶連菌を保菌しているという報告もありますが、健康保菌者からの感染はまれであると言われています。​

咽頭培養で、A群溶連菌が検出されても、特に菌量が少ない場合、症状(発熱など)の原因微生物でないこともあります。1でも説明しましたが、健康であっても喉に溶連菌を保菌している学童が15〜30%程度いるという報告もありますので、症状と照らし合わせながら判断する必要があります。


ワイドシリン(抗生剤) · サワシリン(抗生剤) · メイアクト(抗生剤) · セフジトレン ..

ジェネリック薬はありますが、日本の薬局で購入できる市販薬はありません。処方薬でなくても個人輸入で購入することが可能なようですが、自己判断で使用される際は耐性菌や副作用、飲み合わせに関するチェックが難しくなりますのでオススメいたしません。

クラリスロマイシン(抗生剤) · インクレミンシロップ · メジコン

治療にはペニシリン系の抗生物質(サワシリン、ワイドシリン、パセトシンなど)を使用します。ペニシリン系の抗生物質にアレルギーがある場合にはエリスロマイシン(エリスロシンなど)、クラリスロマイシン(クラリス、クラリシッドなど)を内服します。

○ マクロライド系の抗菌薬(クラリス=クラリシッド=クラリスロマイシン、ジスロ ..

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さて、題名のお話です。
「咳の原因」については以前に全4回に分けてかなり書きましたので、よければお読みください。








こどもの咳がなかなか止まらなくて耳鼻科に行ったら。
小児科にいったら。




こんな感じでお薬をもらった経験がある方、多いのではないでしょうか。



先日の小児耳鼻咽喉科学会でもたくさん議題に上がっていた『小児の咳嗽』。



原因はたくさん考えられます。



特に長引くようなものでは、喘息、咳喘息、気管支炎、肺炎、副鼻腔炎、アレルギー性鼻炎、異物、咽喉頭逆流症、喉頭アレルギー、アトピー咳嗽、心因性咳嗽...




ぱっと思いついただけでもこのくらいはあります。





先日の小児耳鼻咽喉科学会でこんな発表がありました。

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「3歳、去痰薬・鎮咳薬を使用しても咳が3週間以上続く、湿性咳嗽(痰がからんだような咳)で起床時に多い」


この患者さんの最も可能性の高い診断は
マイコプラズマ肺炎、急性副鼻腔炎、慢性副鼻腔炎、気管支喘息のどれでしょう?
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こういったアンケートを耳鼻科医と小児科・内科医で行ったそうです。




だったようです。



つまり、同じ患者でも診断・治療に耳鼻科医と小児科医では差がでるということです。




ひとつ有名な論文があります。

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咳が4週間以上続く15歳以下の小児32名。
同じ患者で小児科と耳鼻科の診断結果を調べた。


結果は以下。



副鼻腔炎 約35%
アレルギー性鼻炎と副鼻腔炎の合併 約15%
アレルギー性鼻炎 約28%
診断なし 約21%



喘息 約40%
気管支炎 約15%
心因性 約6%
百日咳 約3%
診断なし 約34%

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やっぱり全然違いますね(

○ メイアクト、フロモックス、ワイドシリンなど、扁桃炎や中耳炎に使われる抗菌薬.

例えば、喉の急性細菌性咽頭炎(ほとんど溶連菌が原因)と急性細菌性中耳炎(主に肺炎球菌、インフルエンザ菌が原因)は、どちらも抗菌剤アモキシシリン(当院はワイドシリン)が第一選択薬です。効果の関係から、前者と診断したら処方量を「体重あたり30mg/日」、後者でしたら「体重あたり40-50mg/日」と変えています。

クラリスロマイシン(クラリス®,クラリシッド®等) 15mg/kg(max 500mg)内服.

アモキシシリン水和物、クラリスロマイシン及びランソプラゾール併用の場合胃潰瘍・十二指腸潰瘍におけるヘリコバクター・ピロリ感染症の場合、通常、成人にはアモキシシリン水和物として1回750mg(力価)、クラリスロマイシンとして1回200mg(力価)及びランソプラゾールとして1回30mgの3剤を同時に1日2回、7日間経口投与する

オーグメンチン、クラリスロマイシンなど抗菌薬が特に不足していた。 ..

アモキシシリン水和物、クラリスロマイシン及びラベプラゾールナトリウム併用の場合通常、成人にはアモキシシリン水和物として1回750mg(力価)、クラリスロマイシンとして1回200mg(力価)及びラベプラゾールナトリウムとして1回10mgの3剤を同時に1日2回、7日間経口投与する

[PDF] 【4】Q&A 腎機能に応じた抗菌薬の投与量について

胃腸炎
:カンピロバクター、サルモネラ菌などが原因。前者はクラリスロマイシン、後者はホスホマイシンが効くが、「抗菌剤適正使用」の点から「軽症には抗菌剤不要」とされている。