体質や持病の種類・程度によっては、フォシーガが服用できないケースがあります。
糖尿病のお薬は、一般的には、お薬の作用で分類されています。
メトホルミンとフォシーガの併用が検討されるポイントは以下の通りです。
フォシーガを服用すると、尿中の糖分が多くなることで尿路や陰部で微生物が繁殖しやすくなります。
そのため、膀胱炎など尿路感染、陰部のかゆみや膣カンジダ症などの性器感染が副作用として現れる可能性があります。
対策として、水分を多く取り排尿を促すことで膣カンジダ症を防ぐことが可能です。
長期的には、心血管疾患の合併症のリスクを高めます。しかし、糖尿病薬を止めて、血糖値が少し高いくらい(200mg/dL)では、ほとんど無症状です。もう少し高く(300〜400mg/dL)なると、のどが渇いたり、疲れやすくなったりしますが、これらの症状は血糖値が正常でも起こりがちな症状なので、自覚症状はないでしょう。
血糖値がさらに高く500mg/dL以上になると、吐き気や嘔吐、意識消失、昏睡などの危険な状態になる可能性があります。
GLP-1受容体作動薬とフォシーガの主な違いは以下の通りです。
糖尿病の治療は基本的に食事療法と運動療法です。食事療法と運動療法を行っても血糖が十分にコントロールできない場合には薬物療法を行います。薬物療法には飲み薬による治療と注射による治療があります。その中でも、特に現在では、インスリンを分泌する膵臓のβ細胞を疲れさせないようにして、血糖コントロールを良好に保つために、早い段階からインスリン治療をはじめることが多くなりつつあります。激しい運動をしたのちに疲れ切ってしまっている筋肉は休息をとって休めてあげなければ回復しません。膵臓もそれと同様です。外からインスリンを補充して、急な糖質の摂取を避けて、「膵臓を楽にしてあげましょう」
血糖変動の裏側には必ずインスリン分泌の変動があります。インスリン注射療法は、なるべく正常なインスリン分泌のパターンに近づけるように血糖変動を見ながら、そして今のライフスタイルをなるべく変えない方法を患者さんとよく相談しながら、不足しているインスリンを補充していきます。
インスリン治療をはじめるときも、飲み薬をすべてやめて基本的な頻回注射に変えるのではなく今まで飲んでいた飲み薬にインスリンを追加するなど、簡単にはじめられる方法もあります。
「インスリン注射はいったん始めたらもう一生止められない」と心配される声をよく聞きますが、決してそうではありません。
疲れた膵臓の働きがインスリン治療で回復したら、飲み薬のみの治療に戻せる場合もあります。現在では、インスリン治療は糖尿病の最終手段ではないといえます。
当院では、膵臓のβ細胞がインスリンを出す能力を評価し、インスリンの効きにくい体でないか(インスリン抵抗性)を評価することで、内服薬を追加したり、他の注射回数の少ないGLP1アナログ製剤に切り替えることでインスリン注射から離脱することは可能か?患者さんのライフスタイルにあった治療法を一緒に考えていきたいと思いますのでお気軽にご相談ください。
糖尿病の三大合併症
糖尿病性神経障害,糖尿病網膜症,糖尿病性腎症 を糖尿病の三大合併症といいます。また三大合併症は細い血管の障害で起こるため「細小血管障害」とも呼ばれています。
糖尿病性神経障害
糖尿病の合併症のうちはじめにでてくることが多い合併症です。
症状は
両足がしびれる 違和感を感じる(靴下をはいていないのにはいているような感じ 濡れた紙が貼りついているような感じ)
足が冷える
ものが二重に見える
めまい、立ちくらみ
便秘
尿が出にくい
勃起しにくい
心筋梗塞を起こしても痛みを感じない など様々です
糖尿病性神経障害は血糖コントロールを良くする(HbA1c値を6.9%(NGSP値)未満に維持する)ことでほとんどの人が予防できます。
糖尿病網膜症
以前は成人の失明の原因の第一位でした。
糖尿病がある人は眼底の血管が障害されて視力が落ちたり、眼底出血をおこして視野の一部が急に見えなくなったり、失明したりすることがあります。
眼科に定期的に通院してチェックしてもらうことが大切です。適切な時期にレーザー光凝固などの治療をうければ、視力の低下を抑えることができます。
糖尿病網膜症は血糖コントロールを良くする(HbA1c値を6.9%(NGSP値)未満に維持する)ことでほとんどの人が予防できます。
糖尿病性腎症
重症腎不全のために人工透析になる人の原因の半数以上が糖尿病性腎症です。腎移植をしない限り、1回4時間程度の治療を週に3回程度 一生続ける必要があります。
初期には尿アルブミンが見られ、進行すると尿タンパクがみられるようになります。
尿アルブミンまでの時期であれば治療が可能ですが、尿たんぱくが出始めると腎不全の進行を止めることは難しくなります。
ACEI(アンギオテンシン変換酵素阻害薬)やARB(アンギオテンシンⅡ受容体拮抗薬)と呼ばれる薬は、糖尿病性腎症の進行を遅らせる働きがあります。血圧の高い人は診察で130/80、自宅で125/75を超えないような厳格なコントロールが推奨されています。
尿アルブミンや尿タンパクがみられる人は、腎不全の進行を抑えるために食事のタンパク質を制限する必要があります。
糖尿病性腎症は血糖コントロールを良くする(HbA1c値を6.5%(NGSP値)未満に維持する)ことでほとんどの人が予防できます。
糖尿病の合併症(その他)
三大合併症以外にも糖尿病には以下のような合併症があります。いずれの合併症も血糖値が高い状態が続くと可能性が高くなります。
心筋梗塞・狭心症
ある日突然、急な胸の痛み重苦しさに襲われます。心臓の筋肉に栄養を送る血管がつまりそうになったりつまってしまうために起こります。心筋梗塞の場合は緊急で心臓カテーテル検査を行いつまった血管の処置をしないとその日のうちに命を落とすこともあります。狭心症の人は安静にしていれば数分で痛みが治まることもありますが、心筋梗塞に発展することも多いため危険な状態であることに変わりありません。
通常、心筋梗塞による胸の痛みや苦しみは非常に強いものですが、糖尿病の病歴が長い人は心筋梗塞になっても胸の痛みを感じないことがありますので注意しましょう。(糖尿病性神経障害による無痛性心筋梗塞)
予防するためには普段の血糖値だけでなく、血圧・コレステロール値・体重のすべてをしっかりとコントロールすることが重要です。
統計では糖尿病があると心筋梗塞や狭心症となる可能性は2-6倍に増えてしまいます。
脳梗塞・脳出血
ある日突然、手足の麻痺 呂律がまわりにくい、意識がない、などの症状で始まります。救急車で病院に行き脳CT検査で診断します。早い時間で発見、処置ができれば後遺症が残ったり、死亡にいたる危険を減らすことができますが、大きな脳梗塞や脳出血の場合は命を落とす場合もあります。また手足の麻痺など後遺症が残り、歩けなくなったり自分で食事ができなくなってしまうこともあります。
予防するためには普段の血糖値だけでなく、血圧・コレステロール値・体重のすべてをしっかりとコントロールすることが重要です。
統計では耐糖能異常(正常と糖尿病の間の状態)があるだけで脳梗塞となる可能性が約2倍に増えます。
また、日本人を対象とした最近の研究では、低血糖を起こすことなく安全に、しかも血糖値だけでなく、血圧・コレステロール値・体重のすべてをしっかりとコントロールすることで脳梗塞や脳出血の発症を50%以上減らせたという結果も報告されています。
[PDF] 糖尿病治療薬 効能効果 併用確認シート(添付文書)
悪心、下痢、便秘、低血糖など
※スルホニルウレア薬(SU(エスユー)薬)をすでにお飲みの方でこの薬を飲む場合は、低血糖に特に注意が必要です。
※ビグアナイド薬と作用機序の一部が共通している可能性があるので両剤を併用した場合、他の薬剤との併用時に比べ消化器症状がでやすくなります。
基本的にはブドウ糖を摂取すれば回復します。糖尿病薬を使用している場合には、低血糖の対処のためにブドウ糖を常に持参しているといいでしょう。持参していない時に低血糖を起こした場合には、糖分がたくさん入った甘いジュースを購入して飲みましょう。ただしα-グルコシダーゼ阻害薬という糖分の分解を抑制する薬の場合は、ブドウ糖でなければなりません。
テネリアとGLP-1受容体作動薬を併用する場合の注意点は?|Q&A
比較的副作用が起きにくいと言われているフォシーガですが、感染症や低血糖には注意が必要です。尿量が増えるため、夏場は特に脱水症状にも注意しましょう。
“DAPA Care”は、フォシーガの心血管、腎、臓器保護作用を評価する一連の臨床プログラムです。終了済みおよび進行中の試験を含め35,000例以上の患者さんを対象とする35件以上の第IIb/III相試験から構成されており、フォシーガはこれまでに250万患者年以上に処方されています。またフォシーガは、現在、2型糖尿病合併の有無に関わらず、駆出率が保たれた心不全患者さんを対象として有効性を評価するDELIVER第Ⅲ相試験および急性心筋梗塞(MI)または心臓発作発症後の非2型糖尿病患者さんを対象とした第Ⅲ相DAPA-MI試験が進行中です。DAPA-MI試験は、この種の試験では初めてとなる適応症追加を目的としたレジストリに基づく無作為化比較対照試験です。
フォシーガで本当に痩せる?効果・飲み方・メトホルミン併用の真実
フォシーガでは、腟カンジダ症や膀胱炎などの感染症が比較的多く報告されています。尿中の糖が多くなると、病原菌が繁殖しやすくなるためです。トイレは我慢せず、排尿・排便の後は清潔を保つようにしましょう。
SGLT2阻害薬のうち、イプラグリフロジン(スーグラ)とダパグリフロジン(フォシーガ)が、1型糖尿病に対する保険適用を取得。 ..
フォシーガを服用してもが考えられます。
食事制限が必要ないとはいえ、明らかな食べ過ぎは効果を半減させてしまいます。
服用と併せて、です。
7/5 【パイプライン】 アストラゼネカのフォシーガ、欧州医薬品評価委員会 ..
リベルサスもメトホルミンもフォシーガの併用注意薬に該当するため、併用治療を行う際には必ず医師への相談・確認を行ってください。
フォシーガの併用禁忌薬(併用が禁止されている薬)はありません。
炭水化物の摂取を極端に減らすと、重篤な副作用(正常血糖糖尿病ケトアシドーシス eDKA)を引き起こす可能性があるためご注意ください。
私はそのような患者さんでは、インスリンの注射、あるいは体内でインスリンを作るのをサポートする飲み薬を併用するようにしています。
フォシーガは医薬品医療機器等法において、1型・2型糖尿病、慢性腎臓病、慢性心不全の効能・効果で承認されています。
しかし当院で行っている肥満治療目的の使用については国内で承認されていません。
SGLT2阻害薬とは2014年から新しく使われるようになったお薬です。当院ではフォシーガ、ジャディアンス、カナリア(テネリア ..
フォシーガ(ダパグリフロジン)は、1日1回、経口投与のファーストインクラスの選択的SGLT2阻害剤です。研究により、心腎疾患の予防および進展抑制、ならびに各臓器の保護に対するフォシーガの有効性が示され、心臓、腎臓および膵臓の臓器間の基本的な関連性を示す重要な知見が得られました 1,12,13。これらの臓器の一つでも損傷を受けると、他の臓器の機能低下を引き起こし、全世界で主要な死因となっている2型糖尿病、心不全およびCKDを含む疾患の発症につながります 14-16。
[PDF] 糖尿病治療薬の比較・切り替えについて 注射薬(付表 ..
また、フォシーガの効果を最大限に引き出すためには、適切な食事や運動も併用することが重要です。食事はバランスの取れたものを心掛け、過剰な糖質やカロリー摂取を控えることが推奨されます。さらに、適度な運動を日常に取り入れることで、フォシーガの効果を高めることができます。
テネリアOD錠20mg 他 (選択的DPP-4阻害剤; 2型糖尿病治療剤) (D09756) テネリア ..
メーカーが行った試験によると、フォシーガを飲んだ場合と偽薬(プラセボ)を飲んだ場合では24週間後に約2〜3kgの体重が有意に減少しました。
併用注意, 血糖降下作用を増強する薬剤 (β遮断薬 等) (137)
DAPA-CKD試験は、2型糖尿病合併の有無に関わらず、CKDステージの2~4、かつ、アルブミン尿の増加が確認された4,304例を対象に、フォシーガ10mg投与による有効性と安全性をプラセボと比較検討した国際多施設共同無作為化二重盲検第Ⅲ相試験です。フォシーガ は1日1回、ACEiもしくはARBによる治療と併用されました。複合主要評価項目は、腎機能の悪化もしくは死亡(eGFRの50%以上の持続的低下、ESKDへの進行、心血管または腎不全による死亡)リスクでした。副次評価項目は、腎機能の複合評価項目(eGFRの50%以上の持続的低下、ESKDへの進行、腎不全による死亡)、心血管死もしくは心不全による入院、および全死因死亡のいずれかの初発までの期間でした。試験は日本を含む21カ国で実施されました 1。結果は に掲載されました 1。
糖尿病治療薬について | きむら内科小児科クリニック | 名古屋市緑区
フォシーガを使用して体重を減らした後、リバウンドを防ぐためには、いくつかのコツがあります。フォシーガの効果を維持し、健康的な体重を保つために、以下のポイントを押さえておきましょう。
ほかの薬との併用が適していると考えられています。主な副作用として、胃腸障害、おならの増加、お腹の張り、下痢があります。 SGLT2阻害薬:
CKDは、腎機能の低下を伴う重篤な進行性の疾患です(eGFRの低下、あるいは腎臓の障害を示唆する指標の変化、もしくはその両方が、最低3カ月間認められた場合と定義されています 4。CKDを発症する最も一般的な原因疾患は、糖尿病、高血圧、慢性糸球体腎炎です 10。CKDは高い有病率や、心不全や若年死をもたらす心血管イベントリスクの増加に関与しています。CKDの最も重篤な状態は末期腎不全(ESKD)と呼ばれ、腎障害および腎機能低下が進行し、血液透析や腎移植を必要とする状態となります 2。CKD患者さんの多くはESKDになる前に心血管系の原因によって死亡しています 11。現在、日本におけるCKD患者数は、約1,300万人と推定されています 6。
[PDF] 何種類の薬を併用していたら多剤併用と呼ぶのかについて
ダパグリフロジンを一般名とする医薬品は国内では糖尿病、慢性腎臓病、慢性心不全の効能・効果で承認されておりますが、承認されている効能・効果及び用法・用量と当院での使用目的・方法は異なります。
テネリア・スイニー・オングリザ・ザファテック・マリゼブなど ..
SU剤(オイグルコン、ダオニール、グリミクロン、アマリール)
膵臓のβ細胞に働きかけ、インスリンを分泌させる刺激を与える薬です。血糖値を下げる力は最も強い飲み薬ですが、飲み続けることで膵臓(β細胞)を疲れさせ、インスリンを作る力が落ちてくることが多く、糖尿病が悪化してしまうこともあります。「疲れ切った膵臓」にさらに鞭を打ってインスリンを出させるようなものです。やむを得ない場合に使用する以外は、なるべく他の薬を増やすことで減量したり中止したりしたほうが良いと考えます。
インスリンや他の薬との組み合わせで重症低血糖を起こすことがあるため注意が必要です。
低血糖などは起こしにくく使いやすお薬で、ビグアナイド薬と併用してよく使います。 ..
低血糖について
血糖値が低すぎる状態を低血糖といいます。
血糖値の正常値は70-109mg/dlです。
糖尿病の薬をのんだりインスリン注射をしている人では、血糖値が70mg/ml未満の下がりすぎた状態になることがあります。
[PDF] 国内初のDPP-4阻害剤とSGLT2阻害剤の配合剤
当院では、SGLT2阻害薬の中でも低血糖の副作用が比較的少ないと言われる、フォシーガを採用しています。