トレチノインとは、レチノールの誘導体で、とても効果の強いビタミンAです。
また、炎症後色素沈着は灰褐色、茶褐色、紫褐色のシミですが、他の疾患でもこうしたシミはできるので、併発していることも珍しくありません。色素沈着の誘因となっているものは何かを診断によって特定できれば、適切な治療を施せる可能性が高くなるでしょう。
シミとは、一般的にメラニン色素の沈着によるものといわれています。
色素沈着部分について該当する項目がある場合は、炎症後色素沈着の可能性があります。
通常、炎症後色素沈着は徐々に薄くなっていきますが、皮膚科などを受診すれば症状に応じた治療を受けられることもあります。
気になる症状がある場合は、お気軽にご相談ください。
炎症後色素沈着を治療するには、①炎症が収まること、②色素細胞の活性化を抑制すること、③肌の新陳代謝を促進することの3点を行うことが大切です。
ニキビ跡の色素沈着には、赤いもの、紫がかっているもの、赤黒いものがあります。
「色素細胞」とも呼ばれるメラノサイトは、紫外線などの強い刺激を受けると活性化して、肌を守るために大量の「メラニン色素」を生成します。
通常は、何もしなくても炎症性色素沈着は徐々に軽快してきます。治す間に「こすらない」ことは大切です。ただ、軽快するまでの時間は半年から1年と長いため待てない、という方も多いです。その場合に当院で行っている治療について解説します。
傷跡の色素沈着を改善するには、以下の3つのポイントがあります。
ハイドロキノンは、イチゴ類、麦芽、コーヒー、紅茶など天然にも存在する成分ですが、還元作用があり写真の現像に使われています。現像していた人の肌が白くなったことから美白※作用のあることが発見されました。ハイドロキノンは、シミの原因であるメラニン色素の合成を阻止する働きがあり、その美白効果はコウジ酸やアルブチンの数10~100倍と言われています。アメリカで美白※といえぱ、このハイドロキノンが主流。日本ではこれまで医師の管理下でのみ使われてきましたが、2001年の規制緩和により、メー力ー責任で、化粧品に使用されるようになりました。
シミとはもちろん俗称で「皮膚で作られる『メラニン』という色素が沈着したもの」の総称です。実際には、多くの原因や疾患で「シミ」が作られます。代表的なものが次の通りです。
トレチノインやは、美容においてメリットの多いの治療薬として知られています。
PIHの原因となる皮膚症状の治療が最優先です。よくあるのが、ニキビ跡やアトピーの治った後の色素沈着が気になるケースです。この場合、PIHの治療を優先したくなるのですが、皮膚炎を治すことに力を注ぐことで、結果としてPIHの治療にもなり、予防にもなります。
炎症後色素沈着はそのまま自然消失することが多いのですが、不安を感じていたり、治療したいと希望する場合は皮膚科での診断を受けると良いでしょう。
これらは、トレチノインの効果も比較的早く実感することができるシミです。
適量のメラニンであれば、新陳代謝(ターンオーバー)により、一定期間のうちに皮膚の外に排出されますが、量が多すぎる場合にはターンオーバーが追い付かなくなり、排出しきれないメラニンが傷跡に蓄積されて色素沈着を起こします。 色素沈着を起こすおもな原因は紫外線による刺激ですが、衣服の擦れや、傷跡を引っ掻く、といった物理的な刺激(摩擦)でも起こる場合があります。そのため、治ったばかりの傷跡は、十分な紫外線対策を行うとともに、できるだけ刺激を与えないよう大切に保護することが大切です。
ご自身による炎症後色素沈着のチェックには以下のものがあります。
紫外線にさらされやすい顔や腕、足などの傷跡は、特に色素沈着が起こりやすいのが特徴です。身体の機能的には特に問題ありませんが、人目に付きやすい部分であることから、傷跡の大きさや状態によっては大きなコンプレックスになってしまい、患者さんのQOL(生活の質)を大きく下げてしまうことがあります。
当院では、アトピー性皮膚炎の色素沈着を治すプランを2つ用意しています。
しみは皮膚内で色素沈着がおこっている場所が浅いか深いかによって異なってきます。 皮膚の比較的浅い部分で色素沈着をおこしている場合は表皮性と呼ばれます。皮膚の深い部分の場合は真皮性と呼ばれます。
しかし、ハイドロキノン単独による治療では、効果を得るのに時間がかかります。
しみ治療は基本的には処方されたトレチノインクリームと美白剤であるハイドロキノンクリームを毎日患部に塗っていただくという形になります。トレチノインの作用でターンオーバーが速くなると、多少剥けてきたり、赤くなったりしますが、しみの種類や肌質によって個人差がありますので、特に1クール目はきめ細かいアドバイスが必要となります。
また治療期間中は保湿剤とオイルで皮膚を保護する必要が出る方もあります。
トレチノインやハイドロキノンは、市販薬を入手することも可能です。
一方、塗り薬のデメリットとしては、ハイドロキノン・トレチノインが肌に合わない方や、トレチノインによる皮向けがストレスだと思われる方もいらっしゃいます。また効果が出るのに少し時間がかかるため、実感しにくいかもしれません。
トレチノインはします。毛穴の詰まりやニキビの予防に効果があります。
・角化細胞に対して強い増殖促進作用があり、ターンオーバー(生え替わり)が早くなるので、表皮の中にあるメラニン色素が排出されることにより、シミや炎症後色素沈着がうすくなります。
しかし、生え替わる際に新しくメラニン色素が産出されると”新しいシミ”に置き換わるだけになってしまうので、通常は強力な美白剤である”ハイドロキノン”を一緒に使います。併用することにより、新しい美しい皮膚に生まれ変わらせる事が出来ます。
・表皮角化細胞間や角質にヒアルロン酸などの保湿成分の沈着を促す作用もあるので肌理(きめ)が整います。
・角質の剥離に伴い角栓もとれて皮脂の分泌も抑制されるため、にきびや毛穴の拡大にも治療効果があります。
ハイドロキノンを重ね塗りしたり、漫然と使用することは避けた方がよいです。
トレチノインは、強力な作用のある薬剤のため、使用すると反応性の皮膚炎が起こります。皮膚が赤くなったり、ぽろぽろと角質が取れてきますが、これは、薬かぶれなどのアレルギー反応ではなく、むしろこうした反応が出ていれば、トレチノインの効果が出ていると考えられます。適度な範囲であればまったく心配ありません。
使用開始時のトレチノインやハイドロキノンの塗り方についてお伝えします。
しかし、ハイドロキノンについて調べていくと、副作用で赤みが出てしまうことを知り、躊躇している方もいらっしゃるのではないでしょうか。
3.ハイドロキノンを、できるだけ広い範囲に伸ばして塗りましょう。
また、肌が本来持っている新陳代謝のスピードがメラニンの生成スピードに追い付かず、表皮にメラニンがどんどんたまってしまい、シミのような色素沈着が発生するとされています。
トレチノインを使用する前には、医師の診察を受けた方が安心です。
シミ、しわ、ニキビ痕に高い効果の塗り薬です。
トレチノイン・ハイドロキノン療法はシミをとる方法のひとつで、特に新しい方法ではないのですが、テレビ取り上げられ、特に人気が高まっている治療法です。
これが、炎症後色素沈着として知られる茶色いシミのメカニズムです。
トレチノインを併用する場合には、トレチノインを患部に塗り込む
3.トレチノイン浸透後(10~15分後)、ハイドロキノンを患部より少し広めに塗り込む
(トレチノインを広げないように、外側から内側に向けて塗ってください)※ハイドロキノンを使い始める場合、特にアレルギー体質の方や敏感肌の方はパッチテストをすることをおすすめします。
初めて使用する際は腕などの目立たない部位に塗り、1日経ってもかぶれていないことを確かめてから使用するようにしましょう。
※ハイドロキノンは、光や熱によって変性しやすい成分です。
冷暗所に保存するようにし、開封後は早めに使用するようにしましょう。
※皮膚の薄い部分(目の周りや口の周り)のご使用はお控えください。
ハイドロキノンは、強い紫外線を浴びることで、色素沈着を起こす場合があり、かえってシミが濃くなってしまう可能性があります。使用するのは夜のみとし、外出の際には紫外線対策を徹底しましょう。
酸化して変色したハイドロキノンは肌トラブルを引き起こす可能性があるので使用しないよう注意してください。
保管方法につきましては、ハイドロキノンを購入したクリニックの指示を守るようにしましょう。
また、妊娠中や授乳中の方、妊娠の可能性がある方は、ハイドロキノンを使用することができませんのでご注意ください。
ハイドロキノンを使った美白治療は、症状によっても異なりますが、おおよそ2〜3カ月で効果が現れるといわれています。
5カ月近くかかっても症状が改善しない場合は休薬期間を設け、肌を休ませてから医師の指示に従い治療を再開しましょう。
ホームケアとしてはとても優秀な美白剤であるハイドロキノンですが、完全にしみを除去するのは難しい場合が多いです。
即効性や確実性を求めるのであれば、シミ取りレーザーや光治療を選択するといいでしょう。
いずれもその時のしみやお肌の状況によって、最適な治療方法が異なりますので、かかりつけのクリニックまで是非ご相談ください。
ハイドロキノンは医療機関の処方薬だけでなく、市販されているクリームや美容液にも含まれている場合があります。
しかし市販される化粧品に含まれるハイドロキノンの濃度は厚生労働省によって制限されているため、肌の状態によっては改善効果が実感できない可能性があります。
一方で、通販サイトには海外輸入品など定められた濃度を大きく超えるハイドロキノンが含まれている商品も存在します。
高濃度のハイドロキノンによって肌トラブルを引き起こす可能性があるため、安全のためにも医療機関で適切なハイドロキノンを処方してもらうことをおすすめします。
医療機関でハイドロキノンを処方してもらえば使い方や副作用に関する詳しい説明も受けることができ、万が一皮膚トラブルが生じた場合にもすぐに医師に相談することができます。
ハイドロキノンは正しく使用すれば安全な薬ですので、正しい知識をもち医師の指示を守った上で適切な使用を心がけましょう。
クリニックで処方される外用薬としては、ハオドロキノンやトレチノインなどがあります。
. 丸くて平らなシミ(老人性色素斑)、ソバカス(雀卵斑)、両頬のべたっとしたシミ(肝斑)、ケガやヤケドの後の炎症後色素沈着、生まれた時からある平らなシミ(扁平母斑)が治療の対象になります。裏技的なものとして、乳首・乳輪の色を薄くすることが出来ます。また、ニキビに対して使用しても効果的です。
太田母斑、遅発性両側性太田母斑、異所性蒙古斑などは、Qスイッチアレキサンドライトレーザーで治療いたします。
色素沈着の治療に用いられる内服薬は、たとえば下記の成分があります。
②色素細胞の活性化を抑えるには、、などの外用薬を塗ってメラニン色素の産生を抑制する方法があります。ハイドロキノンは色素細胞の持つ酵素チロシンキナーゼの働きを押さえ、シミを薄くする効果が期待できます。このほか、ビタミンCの内服薬を飲むことでも効果が期待できます。
トレチノインとハイドロキノンを併用する際の、塗布の順番は下記となります。
塗り薬の【ハイドロキノン・トレチノイン】のメリットとしては、毎日のホームケアとして取り入れやすく、使用方法も簡単であり、夜のスキンケアも楽です。