1990〜2000年代のラウドロック界で一世を風靡したペダル、アイアンコブラ。
今回はスピードコブラと比較しやすいように同じローリンググライドで検証しましたがパワーグライドも機会があれば試してみたいです。
1つ念押ししたい事としましては新型スピードコブラで出来て、新型アイアンコブラで出来ないという事はまずありません。
プレイスタイルによってはスピードコブラよりアイアンコブラの方が速く、かっこいい演奏が出来るというドラマーさんも実際に居られます。
大切なのは自分とペダルがフィットしているかどうかだと思います。
1993年に発売された TAMA のドラムペダル「アイアンコブラ」
2010年のスピードコブラ発売時の謳い文句は「にれたg」との事でしたが、実際には同じクオリティの、しかも日本製のベアリングが2007年のアイアンコブラには採用されていたという驚愕の事実…
最近の流行としては軽さに特化したペダルがトレンドになりつつありますが、今も昔も変わらず愛される秘密が新型アイアンコブラにはあると思います。
左利き用もあります。 TAMA Iron Cobra 900 タマ アイアンコブラ 900シリーズ
もちろんペダルの性能はベアリングの優劣だけで決定するものではありませんがこの事実を知ると、旧型アイアンコブラに対する印象が少し変わって来るのでは無いでしょうか?
アイアンコブラ=ロック、ハードロック向きという先入観を覆す素晴らしい改良が施されており、このペダルの完成度の高さと、このペダルに対するメーカー愛を改めて感じました。
Iron Cobra 900 Single Pedal Power Glide(アイアンコブラ) HP900PN ..
この時期のドラム業界と言えば、AXIS製ダイレクトドライブの影響でペダルのトレンドはアイアンコブラやDW5000を中心とする「出音が大きく、頑丈なペダル」から「踏み込みが軽く、高機動なペダル」へと変化しました。
往年のアイアンコブラユーザーが違和感無く新型に乗り替えられる踏み心地やパワー感を維持しつつ、進化を遂げている点にTAMAのアイアンコブラへの思いを感じずにはいられない。
アイアンコブラのなかでの600の位置付け01:34 カタログ ..
しかし、三大メーカーの中でタマだけがダイレクトドライブを開発せず、アイアンコブラのマイナーチェンジという選択を選びました。(シャフトの固定方法の変更とコブラコイル開発)
新しいアイアンコブラに標準装備の新型ビーターですが、デザインに反して、以外に万能で踏み方次第でオールジャンルに対応出来るだけの守備範囲の広さを持っていると感じました。
方向性的には以前のコブラビーターのようなアタック優先のキャラクターではなく、明瞭なアタックの中にもしっかりとした胴鳴りと気持ちの良い打感を両立。
(独特のビーター形状については)アイアンコブラ特有のタメの効いた踏み心地を維持しつつ、以前までのアイアンコブラで感じた出音の立ち上がりのタイムラグを解消する為の独特な形状。
よって他メーカーのペダルではこのビーターの真の恩恵は得られないと思います。
TAMA タマ HP600DTW Iron Cobra 600 Twin Pedal Duo Glid アイアンコブラ ..
他のペダルも踏んだことにより、遅ればせながら自分のペダルの特徴も知っておこうと少し勉強することにしました。そこで知ったのが、アイアンコブラには種類があるということです。
タマ(TAMA) アイアンコブラ 900 ツインペダル・ローリング・グライド HP900RWZB ..
そしてDWでライブなどを数回やるうち、なにかしっくりこない気がしてきます。そもそも、”重い”ということは別に悪いことではなく、その分パワーが出るし、逆にこの重さに慣れていた僕は足を踏み込むタイミングなどがアイアンコブラじゃないと違和感が出てしまうようになっていたのかも知れません。そんなこんなで、結局半年も経たずにまたメインをアイアンコブラに戻すことになります。
ヒンジが強化されていることで踏んだ感じはツルツルコブラの方が若干しっかりした踏みごたえに感じます。 買えないコブラより、買えるコブラ
の3種類があるそうで、これを知った僕は慌てて自分のアイアンコブラのタイプを調べました。どうやら「パワーグライド」だったようです。何年も使ってるくせに種類の違いなんか何も知りませんでした…。
試奏レポート【TAMA】IRON COBRA 600 Pedals “Satin Gold” Edition
このDW5000を踏んでみたことにより、初めてアイアンコブラの踏み込みの感触が重めなことに気付きました。前々から他人の感想などで「アイアンコブラは重い」というのはよく聞いていましたが、実際に他のペダルを踏むまでは「そこまで重くないでしょ」と思っていました。しかしDWを踏んでその軽さに驚きました。しばらくそのままDWをメインとして使用し、とてもスピード感のあるプレイが可能になりました。そのときの感想やDW5000のレビューは、以下の記事にも詳しく書いています。
TAMAが誇るドラムペダル“IRON COBRA”シリーズが…
数年が経った頃、ついに他のペダルにも手を出してみました。しかし、別にアイアンコブラが壊れたとか不満があったという訳ではなく、ただ他のペダルにも触れて新しい発見をしてみたかったという好奇心からです。そこでニューペダルに選んだのがDWの「5000-AD3」でした。
【比較表】ツインペダル一覧まとめ | 検索・並べ替え|MusicaMusik
店員さんは、どんな音楽が好きでどんな曲がやりたいのかということを僕に聞きました。僕は「パンクロックとか好きです。あとNUMBER GIRLが大好きです。」的なことを言ったと思います。すると「それならこれがおすすめだよ」と言ってこのアイアンコブラを出してきました。今考えるとまさにアヒトイナザワ氏がアイアンコブラを使っていたので、店員さんはちゃんと僕の伝えた音楽の趣味を考慮しておすすめしてくれたのだと思います。黒とメタリックの組み合わせとゴツい見た目も気に入ったので、僕は特に何も考えずその場で購入を決めました。
【比較表】シングルペダル一覧まとめ | 検索・並べ替え|MusicaMusik
僕が中学生の頃ドラムを始めて、そのとき購入したマイファーストキックペダルTAMAの「アイアンコブラ」。名前がイカツイですが、そのイメージの通りけっこう重く、作りもしっかりしています。そのせいか10年以上使用した今でも現役で僕のメイン機材です。この記事では長年使用した感想やペダルの特徴などをお話しします。
初心者への優しさ溢れる高コスパ ツインペダル TAMA HP600DTW
2011年3月〜2015年8月まで生産されていた軽い旧型アイアンコブラ。このモデルを最後にフレキシグライドは生産終了。
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シャフトの固定部分がPearlエリミネーターのようなまん丸のタイプ。(画像はセカンドジェネレーション以降の黒いコブラですが、シルバープレートの初代アイアンコブラも同じく重いです。)
星野楽器 TAMA Iron Cobra 600 Single Pedal Duo Glide HP600D ..
更にアイアンコブラシリーズの種類の違いについて詳しく知りたい方はをご覧ください。
TAMA(タマ) IRON COBRA 600 ドラムペダル 限定 BLACK ver.登場!
使える旧型アイアンコブラを見つけ出し、安く、賢く、購入するというのはある種ドラマーの楽しみとも言えるのではないでしょうか。
TAMA HP600DG IRON COBRA 600 SATIN GOLD ドラムペダル ..
ネット上の偏った情報によって、本当は「軽い」旧型アイアンコブラまで一緒くたに重いと誤解されて、ヤフオク等で安く叩き売りされている昨今。
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しかし、両者を振り子運動させた場合の往復運動の回数はツルツルになった旧型アイアンコブラ(ツルツルコブラ)の方が多いので、実際はツルツルコブラの方がアクションがスムーズなペダルなのでしょう。
カムには大まかに2種類に分けられ、
この後のフットボードがツルツルになった旧型アイアンコブラというのはスピード面をスピードコブラに完全に譲ったと言いいますか…ヒンジ部分を強化したりと、どちらかと言うと安定性の面に力を入れた改良になっています。(おそらく私のような激重コブラ愛用者の方や外国人の方が新型に移行しやすいように安定性を強化したのでは、と思っています)
って何種類あんねんこれえええええええ
なので、この年代の旧型アイアンコブラにはスピードコブラっぽい部分があると言うか、加速性能がとても高いんです。