アモキシシリンが胃酸によって分解されてしまい、その効果が見込め ..
17.1有効性及び安全性に関する試験
〈胃潰瘍、十二指腸潰瘍〉17.1.1国内第III相試験(二重盲検比較試験)
胃潰瘍、十二指腸潰瘍患者を対象に、ボノプラザン20mg又はランソプラゾール30mgを1日1回最大8週間(胃潰瘍)及び最大6週間(十二指腸潰瘍)経口投与した時の疾患別治癒率は次表のとおりであり、胃潰瘍患者を対象とした試験では、ランソプラゾール群に対するボノプラザン群の非劣性が認められたが、十二指腸潰瘍患者を対象とした試験では、ランソプラゾール群に対するボノプラザン群の非劣性は認められなかった。胃潰瘍及び十二指腸潰瘍の治癒率
--------------------------表開始--------------------------疾患名ボノプラザン20mgランソプラゾール30mg
胃潰瘍93.5%(216/231例)93.8%(211/225例)-0.3%[-4.750%、4.208%]注1)p=0.0011注2)
十二指腸潰瘍95.5%(170/178例)98.3%(177/180例)-2.8%[-6.400%、0.745%]注1)p=0.0654注3)
()は治癒例数/評価例数注1)投与群間差、[]は両側95%信頼区間
注2)許容限界値を8%とした、FarringtonandManningによる非劣性検定注3)許容限界値を6%とした、FarringtonandManningによる非劣性検定
--------------------------表終了--------------------------胃潰瘍患者を対象とした試験の副作用発現頻度はボノプラザン群では6.6%(16/244例)であった。主な副作用は、便秘(5例)、下痢(1例)及び食道カンジダ症(1例)であった。
また、十二指腸潰瘍患者を対象とした試験の副作用発現頻度はボノプラザン群では9.3%(17/183例)であった。主な副作用は、下痢(3例)及び便秘(1例)であった。〈逆流性食道炎〉
17.1.2国内第III相試験(二重盲検比較試験)逆流性食道炎患者を対象に、ボノプラザン20mg又はランソプラゾール30mgを1日1回最大8週間経口投与した時の投与4週後及び8週後までの治癒率は次表のとおりであり、投与8週後までの治癒率についてランソプラゾール群に対するボノプラザン群の非劣性が認められた。また、ボノプラザン群の投与4週後までの治癒率とランソプラゾール群の投与8週後までの治癒率の差の点推定値(両側95%信頼区間)は1.1%(-2.702~4.918%)であった。
逆流性食道炎の治癒率--------------------------表開始--------------------------
投与期間ボノプラザン20mgランソプラゾール30mg4週後96.6%(198/205例)92.5%(184/199例)
4.1%[-0.308%、8.554%]注1)8週後99.0%(203/205例)95.5%(190/199例)
3.5%[0.362%、6.732%]注1)p<0.0001注2)()は治癒例数/評価例数
注1)投与群間差、[]は両側95%信頼区間注2)許容限界値を10%とした、FarringtonandManningによる非劣性検定
--------------------------表終了--------------------------副作用発現頻度はボノプラザン群では6.8%(14/207例)であった。主な副作用は、腹部膨満(3例)、便秘(2例)、食道カンジダ症(1例)及び好酸球数増加(1例)であった。
〈逆流性食道炎の維持療法〉17.1.3国内第III相試験(単盲検長期投与試験)
前記17.1.2試験で治癒が確認され、前記試験を完了した患者を対象に、さらにボノプラザン10mg又は20mgを1日1回52週間投与した時の再発率は、10mg群で9.4%(14/149例)、20mg群で9.0%(13/145例)であった。副作用発現頻度はボノプラザン10mg群では9.7%(15/154例)、ボノプラザン20mg群では16.6%(25/151例)であった。主な副作用は、胃ポリープ(ボノプラザン10mg群1例、ボノプラザン20mg群3例)及び肝機能検査異常(ボノプラザン20mg群3例)であった。
17.1.4国内第III相試験(二重盲検比較試験)ボノプラザン20mgを1日1回最大8週間経口投与することにより治癒と判定された逆流性食道炎の患者を対象に、さらに維持療法としてボノプラザン10mg、20mg又はランソプラゾール15mgを1日1回24週間経口投与した時の再発率は次表のとおりであり、ランソプラゾール群に対するボノプラザン10mg群及び20mg群の非劣性が認められた。
逆流性食道炎の再発率--------------------------表開始--------------------------
ボノプラザン10mgボノプラザン20mgランソプラゾール15mg5.1%(10/197例)2.0%(4/201例)16.8%(33/196例)
<ボノプラザン10mg群vsランソプラゾール15mg群>-11.8%[-17.830%、-5.691%]注1)、p<0.0001注2)<ボノプラザン20mg群vsランソプラゾール15mg群>-14.8%[-20.430%、-9.264%]注1)、p<0.0001注2)
()は再発例数/評価例数注1)投与群間差、[]は両側95%信頼区間
注2)許容限界値を10%とした、FarringtonandManningによる非劣性検定--------------------------表終了--------------------------
副作用発現頻度は、ボノプラザン10mg群では10.4%(21/202例)、ボノプラザン20mg群では10.3%(21/204例)であった。主な副作用は、下痢(ボノプラザン10mg群0例、ボノプラザン20mg群1例、以下同順)、胃ポリープ(3例、1例)、便秘(0例、2例)、血中クレアチンホスホキナーゼ増加(1例、2例)、アラニンアミノトランスフェラーゼ増加(1例、1例)及びγ‐グルタミルトランスフェラーゼ増加(0例、1例)であった。〈低用量アスピリン投与時における胃潰瘍又は十二指腸潰瘍の再発抑制〉
17.1.5国内第III相試験(二重盲検比較試験)低用量アスピリン(1日81~324mg)の長期投与を必要とし、かつ胃潰瘍又は十二指腸潰瘍の既往歴を有する患者を対象に、ボノプラザン10mg又はランソプラゾール15mgを1日1回24週間経口投与した時の投与24週後の潰瘍再発率は次表のとおりであり、ランソプラゾール群に対するボノプラザン群の非劣性が認められた。
低用量アスピリン投与時における胃潰瘍又は十二指腸潰瘍の再発率(二重盲検)--------------------------表開始--------------------------
ボノプラザン10mgランソプラゾール15mg0.5%(1/197例)2.8%(6/213例)
-2.3%[-4.743%、0.124%]注1)p<0.0001注2)()は再発例数/評価例数
注1)投与群間差、[]は両側95%信頼区間注2)許容限界値を8.7%とした、FarringtonandManningによる非劣性検定
--------------------------表終了--------------------------副作用発現頻度は、ボノプラザン群では10.4%(21/202例)であった。主な副作用は、便秘(2例)、下痢(1例)及び血中鉄減少(4例)であった。
17.1.6国内第III相試験(単盲検長期投与試験)前記17.1.5試験を終了した患者を対象に、さらに最短28週、最長80週間ボノプラザン10mg又はランソプラゾール15mgを1日1回継続投与した時の潰瘍再発率は次表のとおりであった。
低用量アスピリン投与時における胃潰瘍又は十二指腸潰瘍の再発率(単盲検)--------------------------表開始--------------------------
ボノプラザン10mgランソプラゾール15mg0.5%(1/197例)3.3%(7/213例)
-2.8%[-5.371%、-0.187%]注)()は再発例数/評価例数
注)投与群間差、[]は両側95%信頼区間--------------------------表終了--------------------------
副作用発現頻度は、ボノプラザン群では16.3%(33/202例)であった。主な副作用は、便秘(2例)、下痢(2例)、血中鉄減少(4例)及び高血圧(1例)であった。〈非ステロイド性抗炎症薬投与時における胃潰瘍又は十二指腸潰瘍の再発抑制〉
17.1.7国内第III相試験(二重盲検比較試験)関節リウマチ、変形性関節症等の疼痛管理のために、非ステロイド性抗炎症薬の長期投与を必要とし、かつ胃潰瘍又は十二指腸潰瘍の既往歴を有する患者を対象に、ボノプラザン10mg又はランソプラゾール15mgを1日1回24週間経口投与した時の投与24週後の潰瘍再発率は次表のとおりであり、ランソプラゾール群に対するボノプラザン群の非劣性が認められた。
非ステロイド性抗炎症薬投与時における胃潰瘍又は十二指腸潰瘍の再発率(二重盲検)--------------------------表開始--------------------------
ボノプラザン10mgランソプラゾール15mg3.3%(7/209例)5.5%(11/199例)
-2.2%[-6.182%、1.826%]注1)p<0.0001注2)()は再発例数/評価例数
注1)投与群間差、[]は両側95%信頼区間注2)許容限界値を8.7%とした、FarringtonandManningによる非劣性検定
--------------------------表終了--------------------------副作用発現頻度は、ボノプラザン群では15.6%(34/218例)であった。主な副作用は、下痢(2例)及び便秘(5例)であった。
17.1.8国内第III相試験(単盲検長期投与試験)前記17.1.7試験を終了した患者を対象に、さらに最短28週、最長80週間ボノプラザン10mg又はランソプラゾール15mgを1日1回継続投与した時の潰瘍再発率は次表のとおりであった。
非ステロイド性抗炎症薬投与時における胃潰瘍又は十二指腸潰瘍の再発率(単盲検)--------------------------表開始--------------------------
ボノプラザン10mgランソプラゾール15mg3.8%(8/209例)7.5%(15/199例)
-3.7%[-8.207%、0.787%]注)()は再発例数/評価例数
注)投与群間差、[]は両側95%信頼区間--------------------------表終了--------------------------
副作用発現頻度は、ボノプラザン群では17.4%(38/218例)であった。主な副作用は、下痢(3例)、便秘(5例)及び血中アルカリホスファターゼ増加(2例)であった。〈胃潰瘍又は十二指腸潰瘍におけるヘリコバクター・ピロリ感染〉
17.1.9国内第III相試験(二重盲検比較試験)(1)一次除菌
ヘリコバクター・ピロリ陽性の胃潰瘍又は十二指腸潰瘍瘢痕患者を対象に、ボノプラザン20mg又はランソプラゾール30mg、アモキシシリン水和物及びクラリスロマイシンの3剤を1日2回7日間経口投与した時の除菌率は次表のとおりであり、ランソプラゾールを用いた3剤併用療法群に対するボノプラザンを用いた3剤併用療法群の非劣性が認められた。ヘリコバクター・ピロリ一次除菌注1)率
--------------------------表開始--------------------------各薬剤の1回投与量除菌率群間差
ボノプラザン20mgアモキシシリン水和物750mg(力価)クラリスロマイシン200mg(力価)又は400mg(力価)92.6%(300/324例)16.7%[11.172%、22.138%]注2)p<0.0001注3)ランソプラゾール30mgアモキシシリン水和物750mg(力価)クラリスロマイシン200mg(力価)又は400mg(力価)75.9%(243/320例)
()は除菌成功例数/評価例数注1)13C‐尿素呼気試験の結果が陰性
注2)投与群間差、[]は両側95%信頼区間注3)許容限界値を10%とした、FarringtonandManningによる非劣性検定
--------------------------表終了--------------------------副作用発現頻度は、ボノプラザン群では20.4%(67/329例)であった。主な副作用は、下痢(35例)及び味覚異常(13例)であった。
(2)二次除菌ボノプラザン又はランソプラゾールと、アモキシシリン水和物及びクラリスロマイシンの3剤投与によるヘリコバクター・ピロリの除菌が不成功であった50例を対象に、ボノプラザン20mg、アモキシシリン水和物及びメトロニダゾールの3剤を1日2回7日間経口投与した時の除菌率は次表のとおりであった。
ヘリコバクター・ピロリ二次除菌注)率--------------------------表開始--------------------------
各薬剤の1回投与量除菌率ボノプラザン20mgアモキシシリン水和物750mg(力価)メトロニダゾール250mg98.0%(49/50例)
()は除菌成功例数/評価例数注)13C‐尿素呼気試験の結果が陰性
--------------------------表終了--------------------------副作用発現頻度は、16.0%(8/50例)であった。主な副作用は、下痢、鼓腸、アラニンアミノトランスフェラーゼ増加及びアスパラギン酸アミノトランスフェラーゼ増加(各2例)であった。
17.3その他17.3.1血清ガストリンに及ぼす影響
ボノプラザンを1日1回10mg又は20mgを経口投与した場合、血清ガストリン値はランソプラゾール群に比べてボノプラザン群で持続的に高値を示した。低用量アスピリン投与時における胃潰瘍又は十二指腸潰瘍の再発抑制の長期投与試験における血清ガストリン値の推移図は添付文書のとおりであった。なお、投与終了後に血清ガストリン値の回復を確認した胃潰瘍、十二指腸潰瘍患者を対象とした臨床試験では、速やかな回復が認められた(投与終了後2~8週間)。低用量アスピリン投与時における胃潰瘍又は十二指腸潰瘍の再発抑制の長期投与試験における血清ガストリン値の推移
<<図省略>>17.3.2内分泌細胞密度に及ぼす影響
逆流性食道炎の維持療法としてボノプラザンを1日1回10mg又は20mgを52週間経口投与した場合、胃粘膜の内分泌細胞密度に明らかな増加傾向は認められなかった。
アモキシシリン水和物製剤において、薬剤により誘発される胃腸炎症候群(Drug ..
6). イトラコナゾール<経口>、チロシンキナーゼ阻害剤<経口>(ゲフィチニブ<経口>、ニロチニブ<経口>、エルロチニブ<経口>)[これらの薬剤の作用を減弱することがある(本剤の胃酸分泌抑制作用によりこれらの薬剤の溶解性が低下し、これらの薬剤の血中濃度が低下することがある)]。
DOACにおいても,添付文書や使用実践ガイド1)においてセントジョーンズワートとの相互作用について注意喚起がなされています。一方グレープフルーツは,小腸においてCYPやP-糖蛋白を阻害し,それらの基質薬の血中濃度を上昇させます。グレープフルーツとの併用によりDOACの血中濃度が上昇する可能性はありますが,その影響の程度は現在のところ不明です。
クラリスロマイシン感受性菌: ボノプラザン20mg/アモキシシリン ..
〈ヘリコバクター・ピロリの除菌の補助〉オメプラゾール等のプロトンポンプインヒビターやアモキシシリン水和物、クラリスロマイシン等の抗生物質及びメトロニダゾールの服用中や投与終了直後では、13C−尿素呼気試験の判定が偽陰性になる可能性があるため、13C−尿素呼気試験による除菌判定を行う場合には、これらの薬剤の投与終了後4週以降の時点で実施することが望ましい。
15.2.2. ラットに類薬であるランソプラゾール(50mg/kg/日)、アモキシシリン水和物(500mg/kg/日)及びクラリスロマイシン(160mg/kg/日)を併用投与した試験で、母動物での毒性増強とともに胎仔発育抑制増強が認められている。
アモキシシリン水和物として1回750mg(力価)及びクラリスロマイシンとして ..
ダビガトランは,活性のない前駆体であるダビガトランエテキシラートとして経口投与され,小腸で吸収された後に活性代謝物へ変換され薬効を発揮します。経口投与時の生物学的利用率は約3~7%と低い薬剤です。ダビガトランエテキシラートは小腸における汲み出し(排泄)トランスポーターであるP-糖蛋白の基質であるため,その阻害薬や誘導薬となる薬物の影響を受けます。活性代謝物の腎排泄の寄与は約80%であり,CYPによる代謝の寄与はほとんどありません。
表1には,欧州不整脈学会のDOAC使用実践ガイドにおけるDOACの薬物動態学的特徴,相互作用および減量基準について示しました1)。DOACの代謝や排泄に関与しているシトクロムP450(CYP)3AおよびP-糖蛋白が阻害されると,血中濃度が上昇し出血のリスクが高まります。一方,これらが誘導されると,血中濃度が低下し血栓塞栓症が誘発される危険があります。
小児: アモキシシリン水和物として、通常 1 日20〜40mg
〈ヘリコバクター・ピロリの除菌の補助〉エソメプラゾール等のプロトンポンプインヒビターやアモキシシリン水和物、クラリスロマイシン等の抗生物質及びメトロニダゾールの服用中や投与終了直後では、13C−尿素呼気試験の判定が偽陰性になる可能性があるため、13C−尿素呼気試験による除菌判定を行う場合には、これらの薬剤の投与終了後4週以降の時点で実施することが望ましい。
DOACの利点のひとつに,ワルファリンと比べて食事の影響や併用薬による相互作用が少ないことが挙げられます。しかし,ワルファリンと異なり,相互作用で薬効が変動しても,その影響を血液検査でモニターするのは困難なため,相互作用には十分に注意する必要があります。また,DOACはワルファリンに比べて腎排泄の寄与が高いため,腎障害を有する患者では,相互作用で肝代謝も阻害されると,腎臓と肝臓の両方の消失経路が阻害されるため,血中濃度が顕著に上昇し出血リスクが増大することが懸念され,特に注意が必要となります。
4.5-7 TAK-438 のヒト CYP 活性に対する阻害作用..
17.1有効性及び安全性に関する試験
〈逆流性食道炎〉17.1.1国内第III相試験(逆流性食道炎[維持療法])
H2受容体拮抗剤抵抗性の逆流性食道炎を対象とした国内の臨床試験においてオメプラゾール10mg及び20mgを6ヵ月間投与した時の再発抑制効果が認められている。安全性評価対象61例中3例(4.9%)に副作用が認められている。--------------------------表開始--------------------------
投与群24週後非再発率(Kaplan‐Meier法)オメプラゾール10mg群59.8%
オメプラゾール20mg群87.3%--------------------------表終了--------------------------
17.1.2海外臨床試験(逆流性食道炎[維持療法])海外において、逆流性食道炎を対象にオメプラゾール10mg及び20mg投与による6ヵ月から12ヵ月の維持療法が実施された臨床試験において再発の危険因子が検討され、治療開始時の逆流性食道炎の程度、年齢、喫煙、治療開始時の逆流症状の程度が再発の危険因子であることが報告されている。
〈非びらん性胃食道逆流症〉17.1.3国内第III相試験
非びらん性胃食道逆流症を対象とした国内の臨床試験において、オメプラゾール10mgを4週間投与したときの投与4週時の胸やけ完全消失率及び十分な胸やけ改善率はそれぞれ32.3%(31/96例)、45.8%(44/96例)であった。安全性評価対象96例中5例(5.2%)に副作用が認められている。
〈胃潰瘍又は十二指腸潰瘍におけるヘリコバクター・ピロリの除菌の補助〉国内第III相試験及び国内市販後臨床試験(オメプラゾール、アモキシシリン水和物及びクラリスロマイシンの3剤投与)の除菌療法期では、総症例数401例中192例(47.9%)に副作用が認められている。
また、プロトンポンプインヒビター、アモキシシリン水和物及びメトロニダゾールの3剤投与については、国内において臨床試験等の副作用発現頻度が明確となる試験を実施していない。17.1.4国内第III相試験
ヘリコバクター・ピロリ陽性の胃潰瘍又は十二指腸潰瘍の患者を対象とした国内の臨床試験において、オメプラゾール20mg、アモキシシリン水和物750mg及びクラリスロマイシン400mgを1日2回7日間経口投与した時の除菌率は次表のとおりである。--------------------------表開始--------------------------
各薬剤の1回投与量投与回数胃潰瘍における除菌率十二指腸潰瘍における除菌率合算の除菌率オメプラゾール20mgアモキシシリン水和物750mg(力価)クラリスロマイシン400mg(力価)2回/日75.9%(44/58例)81.8%(45/55例)78.8%(89/113例)
--------------------------表終了--------------------------17.1.5国内市販後臨床試験
ヘリコバクター・ピロリ陽性の胃潰瘍又は十二指腸潰瘍の患者を対象とした国内の市販後臨床試験において、オメプラゾール20mg、アモキシシリン水和物750mg及びクラリスロマイシン200mg又はオメプラゾール20mg、アモキシシリン水和物750mg及びクラリスロマイシン400mgを1日2回7日間経口投与した時の除菌率は次表のとおりである。--------------------------表開始--------------------------
各薬剤の1回投与量投与回数胃潰瘍における除菌率十二指腸潰瘍における除菌率合算の除菌率オメプラゾール20mgアモキシシリン水和物750mg(力価)クラリスロマイシン200mg(力価)2回/日86.3%(63/73例)75.7%(53/70例)81.1%(116/143例)
オメプラゾール20mgアモキシシリン水和物750mg(力価)クラリスロマイシン400mg(力価)2回/日77.1%(54/70例)82.7%(62/75例)80.0%(116/145例)--------------------------表終了--------------------------
〈胃MALTリンパ腫、特発性血小板減少性紫斑病、早期胃癌に対する内視鏡的治療後胃、ヘリコバクター・ピロリ感染胃炎におけるヘリコバクター・ピロリの除菌の補助〉プロトンポンプインヒビター、アモキシシリン水和物及びクラリスロマイシン又はメトロニダゾールの3剤投与については、国内において臨床試験等の副作用発現頻度が明確となる試験を実施していない。
1A2 以外の CYP により代謝されて生じた酸化物は肝障害発症を助長すると ..
6). イトラコナゾール<経口>、チロシンキナーゼ阻害剤<経口>(ゲフィチニブ<経口>、エルロチニブ<経口>)[これらの薬剤の作用を減弱することがある(本剤の胃酸分泌抑制作用によりこれらの薬剤の溶解性が低下し、これらの薬剤の血中濃度が低下することがある)]。
配合剤による肝障害はアモキシシリン単独によるよりも頻度が高く、胆汁う
ヘリコバクター・ピロリの除菌の補助の場合、通常、成人にはオメプラゾールとして1回20mg、アモキシシリン水和物として1回750mg(力価)及びクラリスロマイシンとして1回200mg(力価)の3剤を同時に1日2回、7日間経口投与する。なお、クラリスロマイシンは、必要に応じて適宜増量することができる。ただし、1回400mg(力価)1日2回を上限とする。
2007 年 8 月に、有効成分名を「アモキシシリン」から「アモキシシリン水和物」に変更した。 ..
ヘリコバクター・ピロリの除菌の補助の場合、通常、成人にはオメプラゾールとして1回20mg、アモキシシリン水和物として1回750mg(力価)及びクラリスロマイシンとして1回200mg(力価)の3剤を同時に1日2回、7日間経口投与する。なお、クラリスロマイシンは、必要に応じて適宜増量することができる。ただし、1回400mg(力価)1日2回を上限とする。
□アモキシシリン水和物(アモキシシリンカプセル 250mg、サワシリン細粒 ..
18.1作用機序
ボノプラザンは酸による活性化を必要とせず、可逆的でカリウムイオンに競合的な様式でH+,K+‐ATPaseを阻害する。ボノプラザンは塩基性が強く胃壁細胞の酸生成部位に長時間残存して胃酸生成を抑制する。消化管上部の粘膜損傷形成に対して、ボノプラザンは強い抑制作用を示す。ボノプラザンは抗ヘリコバクター・ピロリ活性及びヘリコバクター・ピロリウレアーゼ阻害活性は示さない。18.2胃酸分泌作用
健康成人男性において、ボノプラザン10mg又は20mgの7日間反復投与により24時間中に胃内pHが4以上を示す時間の割合は、それぞれ63±9%又は83±17%であった。18.3ヘリコバクター・ピロリ除菌の補助作用
ヘリコバクター・ピロリ除菌治療におけるボノプラザンの役割は胃内pHを上昇させることにより、併用されるアモキシシリン水和物、クラリスロマイシン、メトロニダゾールの抗菌活性を高めることにあると考えられる。
厚生労働省では,令和6年5月8日にアモキシシリン水和物含有製剤(以下,「本剤」という。 ..
プロトンポンプインヒビター、アモキシシリン水和物及びクラリスロマイシンの3剤投与によるヘリコバクター・ピロリの除菌治療が不成功の場合は、これに代わる治療として、通常、成人にはオメプラゾールとして1回20mg、アモキシシリン水和物として1回750mg(力価)及びメトロニダゾールとして1回250mgの3剤を同時に1日2回、7日間経口投与する。
アモキシシリン三水和物標準品 Amoxicillin Trihydrate Standard
プロトンポンプインヒビター、アモキシシリン水和物及びクラリスロマイシンの3剤投与によるヘリコバクター・ピロリの除菌治療が不成功の場合は、これに代わる治療として、通常、成人にはオメプラゾールとして1回20mg、アモキシシリン水和物として1回750mg(力価)及びメトロニダゾールとして1回250mgの3剤を同時に1日2回、7日間経口投与する。