[PDF] Q126(抗酸菌症) 当院は精神病院です。肺非 ..


当院「非結核性抗酸菌症専門外来」受診をご希望の場合、かかりつけ医の先生を通じてご紹介していただくか、セカンドオピニオン外来の申込みをお願いします。


[PDF] 肺非結核性抗酸菌症化学療法に関する見解―2012年改訂

肺症の治療を行っている患者さんが名、そのうちクラリスロマイシンを含む多剤併用の標準治療を行った患者さんは74名でした日本のナショナルデータベースにおける全国名の肺非結核性抗酸菌症患者さんの標準治療の割合はと報告、。

当院呼吸器内科では肺症患者さんを対象として、症状や各種検査結果を前向きに収集して検討する前向き観察研究を行っており、年月までの約年間で名にご協力いただいています。

非結核性抗酸菌(nontuberculous mycobacteria:

薬剤による治療開始後、全身倦怠感や食欲不振、皮膚掻痒感や皮疹などで治療継続が困難になる場合があります。副作用の内容や程度に合わせて治療薬剤の中断、変更、減量など対応していますが、すでに述べた通り肺非結核性抗酸菌症の治療は長期間になるため、薬剤の副作用を早期に発見しそれに対していかに対応するかが治療成功のポイントになります。当院では、肺非結核性抗酸菌症に対して外来で治療を開始された患者さんを対象に、外来薬剤師より各薬剤の効果や副作用の説明、外来受診毎の患者さんの状態や服薬状況の確認を行っており、多職種で連携をしながらより良い診療を目指しております。

下の表は、2023年6月に日本結核・非結核性抗酸菌症学会と日本呼吸器学会が公表した見解です。これにより海外に合わせた標準的な治療が日本でもできるようになりました。具体的にはAZMと記されているアジスロマイシンというお薬が使えるようになったり、空洞がないNB型の患者さんが毎日の服用から週3日に変更されたりするようになりました。重度のNB型、FC型を含めた空洞を伴う患者さんはストレプトマイシン(SM)やアミカシン(AMK)を使いましょうと書かれています。難治例はアミカシンリポソーム吸入用懸濁液(ALIS)という吸入のお薬を使って治療します。

現在、我が国では肺非結核性抗酸菌症に対してリファブチン(RBT)、クラリスロマイシン.

■座談会
・これからの糖尿病治療と地域連携のあり方;CGMの知見を活かして/山内恵史/西村理明/太田康晴/太田尚枝/近藤照貴

・水利尿薬の可能性;使用経験から/藤田敏郎/森 建文/猪又孝元/藤乗嗣泰
・「パーキンソン病治療ガイドライン2011」とパーキンソン病進行期における治療薬の位置づけ/祖父江 元/長谷川康博/安藤哲朗/渡辺宏久/道勇 学
・マラビロク国内使用症例の検討/松下修三/横幕能行/本田元人/和田達彦/乾 啓洋
■対談
・高血圧の成因と降圧薬の特性をふまえた治療/Thomas Unger/藤田敏郎
■臨床報告,その他
・再燃寛解型の活動期潰瘍性大腸炎治療に対するアサコール(R)錠の使用経験/竹馬 彰
・ゾニサミドの追加投与がDBS施行後の進行期パーキンソン病の運動合併症に有効であった1例(臨床報告)/尾柳知佐子
・新規の速効型インスリン分泌促進薬レパグリニドへ切り替えた2型糖尿病患者の血糖改善効果/清末有宏
・ワルファリン対照試験を読み解く際の留意点;TTRの重要性/是恒之宏


・医学会案内

肺非結核性抗酸菌症は、薬物療法のみでは根治が難しいとされており、病状によっては手術が望ましい場合があります。その場合、当院呼吸器外科の医師と協力しながら治療を行います。

非結核性抗酸菌症は多剤併用化学療法による長期間の治療を必要とするため、適切な ..

肺症において、痰から菌がヶ月以上続けて排出されている難治性の場合、アメリカや欧州のガイドラインではアリケイスというアミノグリコシド系抗菌薬の吸入治療を標準治療に追加することが推奨されています。日本では年月から肺症に対してアリケイス吸入が保険適応となっており、当院でも対象の患者さんには積極的に導入をすすめています。

病気の形状、広がり、痰からの菌の程度などによっては、手術が選択肢になることがあります。日本結核・非結核性抗酸菌症学会から手術に関する考え方が示されていますが、経験豊富な外科医師と相談し、患者さんの年齢、基礎疾患、全身状態、肺機能(肺の余力)、患者さんの希望などを総合的に判断したうえで、手術を行うか検討します。


1) 非結核性抗酸菌症(Nontuberculous mycobacteriosis: NTM)、特に肺

治療期間が1年以上必要なことが多いですが、薬に対する副作用や効き目が患者さんによって違うので、治療期間も異なります。当院には日本結核・非結核性抗酸菌症学会の結核・抗酸菌症指導医が在籍しており、クロファジミン(内服薬)を含めた先進的な治療を提供しています。

播種性非結核性抗酸菌 (NTM) 感染症 | 日和見疾患の診断・治療

注射薬(一般名:商品名)
☑ アミカシン:アミカシン®
アミノグリコシド系の抗菌薬です。米国の治療指針において、以前より重症例に対し
アミカシンの点滴が推奨されていました。日本ではアミカシンに感受性を有する非結核性抗酸菌症に対し、2019年2月から使用可能になりました。
耳鳴・耳閉塞感・耳痛・眩暈・難聴等や肝機能障害、腎機能障害などの副作用があります。
●アミカシンの点滴時に聴力検査を行います。治療期間中にも必要に応じて聴力検査を実施します。
投与法、期間)
1日1回の点滴:点滴開始後に血中濃度を測定して投与量を決めます。
入院中は基本的には毎日、退院後は週3回かかりつけ医で継続を依頼します。
期間:通常は3-4ヵ月、病状によっては最大で6ヵ月程度継続することがあります。

【非結核性抗酸菌症】2023年度倉敷中央病院 第2回市民 ..

☑ シタフロキサシン:シタフロキサシン®
ニューキノロン系の抗菌薬です。
下痢、軟便、発疹、めまい、頭痛、腹部膨満感、便秘、消化不良、吐き気、口内炎などの副作用があります。
●海外で大動脈瘤・大動脈解離との関連性が示唆されました。患者さんご本人またはご家族が、大動脈瘤・大動脈解離を患ったことがある場合は主治医または薬剤師にご相談下さい。

近年の調査研究により、非結核性抗酸菌(NTM)の仲間であるMycobacterium avium ..

すべての薬剤の体重あたりの投与量と投与方法を記載しているのが改正点である。CAMについてのみ若干あいまいなのは,同薬が肺MAC症治療の中心であり,できる限りたくさんの量を1回投与するのが理想であるが,高齢者では副作用の発現頻度が高まるため,このような表現となった次第である。体重40kg以上であれば800mg分2で,40kg未満の場合600mg分1で投与するのが一般的な意見である。しかし年齢や体重,また副作用のため,さらに減量や分割投与を余儀なくされることもある。ストレプトマイシン(SM)またはカナマイシン(KM)は,比較的重症例に初期2~3ヵ月間併用するのが一般的な使用法と考えられる。しかし中等症以上であればできるだけ併用すべきとの意見もある。
副作用対策は結核以上に大切であるため,「改訂見解」でも詳述している。第一に味覚障害や胃腸障害による食欲低下が問題となる。特に70歳以上の高齢者で頻度が高いため,表1 2)の薬剤を一気に投与するのではなく,1週間ごとに1薬剤ずつ加えていくなどの工夫が大切である。高齢でやせている患者の場合,1薬剤の投与量も少なめから開始するなどのさらなる配慮が必要となる。その他血液毒性,皮疹,EBによる視力障害が特に重要な副作用である。減感作療法の適応も含めて「改訂見解」の副作用の項を参照願いたい。RBTの使用法と副作用対策については特に詳しく述べている。RBTはRFPより副作用の頻度が高いので,RFPが使用できない例に投与するのが一般的である。RBT 300mgがRFP 600mgに相当する。またCAMとの併用で血中濃度が上昇し副作用(特にぶどう膜炎)の頻度が高まると報告されている。したがって初期投与量は150mgとし,6ヵ月以上副作用がない場合のみ300mgまで増量する。
治療開始時期について「改訂見解」では明言していない。現在の化学療法の効果が不十分であること,副作用の頻度が特に高齢者で高いこと,肺MAC症の経過が一律ではなく無治療でも長期間悪化しない例が存在していることを考えると,診断基準を満たした症例すべてを治療することは現実的ではない。高齢で症状が乏しく経過が緩慢な例は,無治療で経過観察してよいというのが一般的な見解である。しかし,どのような例でもできるだけ早期に治療を開始したほうがよいとの意見もあり,また保険適応のある正式な薬剤がある現状では,十分説明し本人の同意を得たうえで無治療・経過観察としなければならない。その点も踏まえて,外科適応を含めた治療方針について専門医に一度相談しておくことが望ましいと「改訂見解」には記載されている。
治療開始時期との関連で,今回の改訂では肺MAC症の病型についても言及している。近年顕著に増加しているのは,中葉・舌区を中心に気管支拡張と小結節影が多発する結節・気管支拡張型である。この病型は,中年以降の特に基礎疾患のない女性に多い。一方,結核と同様に肺尖や上肺野中心に空洞が多発する線維空洞型がある。この病型は喫煙男性に多く,結節・気管支拡張型と比べて予後不良である5)。したがって線維空洞型の場合,診断後速やかに最大限の化学療法を開始し,できる限り外科治療も加えなければならない。
現在ブロスミックNTMTMを用いることで,「改訂見解」で推奨した薬剤の検出菌株に対する最少発育阻止濃度(MIC)を測定することが可能である。しかし,CAM以外の薬剤のMICが肺MAC症の治療効果を予測できるというデータは得られていない。CAM以外の薬剤の単剤投与では,生体内での効果は乏しいというのが従来からの見解である。EB単剤のMICは治療効果が考えられないほど高いことが多い。しかし実際の臨床でCAMと併用した場合,一定の効果があることは以前より知られている。CAMのMICのみ臨床的には有用となるが,初回治療例のCAM耐性はほとんどないので,再治療例もしくは治療経過の悪い例のみ測定すればよい。MIC 4μg/mL以下が感受性,32以上が耐性で,8と16は判定保留とする5)。CAM耐性の場合CAMは中止とする。判定保留の場合CAMは継続し,定期的にCAMの薬剤感受性検査を繰り返す。CAM耐性は,CAM単剤またはCAM+フルオロキノロン薬投与例に多いとされており6),このような治療をしてはならない。治療するならできる限り「改訂見解」で示した多剤併用療法を実施する。
化学療法の期間も「改訂見解」には明示していない。米国のガイドライン5)では喀痰培養陰性化後1年,英国のガイドライン7)では総計2年となっているが,エビデンスがあるわけではない。肺MAC症の経過や予後は,個々の症例で大きく異なっており,もともと一定の治療期間を決めにくいことは,治療開始の基準を作成しにくいことと同様である。化学療法の効果が認められた症例では,米国ガイドラインより長く治療したほうが予後はよいとの報告がわが国でなされている8)。

非結核性抗酸菌症治療薬の薬物相互作用と用法用量設定に関する研究

クラリスロマイシンは広範囲の病原微生物に対して効果を発揮し、グラム陽性菌、グラム陰性菌、マイコプラズマ、クラミジア、さらには一部の非定型抗酸菌にまで及ぶ幅広い抗菌スペクトルを持つことから、様々な呼吸器感染症の治療に重要な役割を果たします。

肺MAC症は、結核と並ぶ抗酸菌である非結核性抗酸菌の7-8割を占めるMAC(マック ..

クラリスロマイシンはマクロライド系抗生物質に分類される薬剤で、その主要な有効成分は化学名6-O-メチルエリスロマイシンAとして知られる化合物です。

肺マック症・肺非結核性抗酸菌症 | 甲南山手おしたにクリニック

肺症を含めた非結核性抗酸菌症の診療では、まだまだ解決しなければならない問題がたくさん残っており、以下に非結核性抗酸菌症診療の問題点について解説していきます。

In vivoでのデータはまだ殆ど無く,結核/抗酸菌への活性も明確でない.

内服薬(一般名:商品名®)
☑ クラリスロマイシン:クラリスロマイシン®
☑ アジスロマイシン:アジスロマイシン®
ともに肺非結核性性抗酸菌症の治療において非常に重要なマクロライド系の抗菌薬です。
吐き気、軟便、腹部膨満感、味覚異常(苦味、金属の味がするなど)、発疹、肝機能障害、腎機能障害などの副作用があります。
稀に不整脈、耳がきこえにくくなるなどの症状が出ることがあります。
●特に心臓の病気があるかたは定期的な心電図などの検査が必要です。
☑ エタンブトール:エサンブトール®
発熱、発疹、肝機能障害、視力障害(視力低下、視野異常など)や手足のしびれなどの副作用が出ることがあります。
●視力障害は早期に発見すれば回復しやすい症状です。かかりつけの眼科で定期的な検査を受けることをおすすめします。視力障害やしびれなどの症状を自覚された場合はすぐに主治医(眼科医)に相談してください。

慶應医師会市民公開講座資料②(肺非結核性抗酸菌症の薬と副作用)

1990年代まで肺NTM症は肺非定型抗酸菌症と呼ばれ希少疾患として,主に結核専門医がついでに診療する病気であった。日本結核病学会治療委員会は1987年に「非定型抗酸菌症の治療に関する見解」を,また同学会非定型抗酸菌症対策委員会は1998年に「非定型抗酸菌症の治療に関する見解-1998年」を発表している。両見解とも各種NTM症の疫学,細菌学も含めた内容で,専門家向けの治療指針といえる。当時NTM症に保険適応のある薬剤は皆無であり,1990年代にはすでにNTM症に対する有効性が明らかになっていたクラリスロマイシン(CAM)の記述は,歯切れの悪いものとなっている。
2000年代になっても正式に認められた薬剤がないという異常な事態が続くこととなる。その後学会,厚生労働省,製薬メーカーの努力もあり,2008年にCAMとリファブチン(RBT)が正式にNTM症の治療薬として保険適応となった。以後一般医家で治療する例の増加が予想されたため,学会としての見解をできるだけ早く示す必要に迫られ,「肺非結核性抗酸菌症化学療法に関する見解-2008暫定」4)が発表された。この見解では肺NTM症の約80%を占める肺M. avium complex(MAC)症についてのみ言及している。2011年にはさらにリファンピシン(RFP)とエタンブトール(EB)の肺NTM症への適応拡大が正式に認められたため,2012年に「改訂見解」2)を発表することとなった。「改訂見解」では,肺M. kansasii(カンサシ)症の化学療法についても言及している。

・非結核性抗酸菌症の病原菌 Mycobacterium avium JCM15430 株と M

また、当院の患者向け広報誌「KNEWS」では、非結核性抗酸菌症を2023年12月発行のVol.59で特集しています。下記のバナーをクリックいただけますと、解説ページに移動します。