細菌やウイルスを含んだ鼻汁が鼻の奥に流れ、副鼻腔炎の原因となります。
副鼻腔炎には、「急性副鼻腔炎」と「慢性副鼻腔炎」とがあります。
急性副鼻腔炎は、主に細菌やウイルス感染が原因で起こり、症状は1カ月ほどで治まります。風邪などで細菌やウイルスに感染すると、鼻腔が炎症を起こして鼻腔と副鼻腔をつなぐ穴がふさがることがあります。穴がふさがると、鼻腔への粘液排出がうまくいかなくなり、副鼻腔内の粘液に細菌やウイルスが繁殖して膿がたまり、急性副鼻腔炎を引き起こします。副鼻腔の中で膿がたまると、腫れて眼や頬のあたりに痛みを感じるといった症状が出ます。また、膿が鼻水と一緒に出てくるため、透明ではない黄色のネバネバとした鼻水が出るという特徴があります。
一方、慢性副鼻腔炎とは、急性副鼻腔炎が長引いたり繰り返されたりして、その症状が3カ月以上続く副鼻腔炎のことを指します。
鼻汁吸引、ネブライザー治療、副鼻腔洗浄、副鼻腔手術などの選択肢があります。
内科、外科、産婦人科、小児科、婦人科、皮膚科、眼科、耳鼻咽喉科、整形外科、精神科、循環器科、消化器科、呼吸器科をはじめ、55以上の診療科より、のべ8,000人以上の医師が回答しています。
近年話題になっている副鼻腔炎で、「好酸球性副鼻腔炎」というものがあります。好酸球とは、やなどアレルギー反応に関わる白血球の一種です。アレルギーを持つ人がかかりやすく、効果の高い薬はステロイドのみですが、ステロイド治療を止めると元に戻ってしまう傾向が強いのが特徴です。近年、アレルギー性鼻炎患者の増加によって、好酸球性副鼻腔炎を発症する人が増えてきていますが、根治が難しく、現在も研究が続けられています。
血、性器出血、副鼻腔炎、喉頭痛、舌痛、 歯肉腫、 心電図異常 (各1件)、既知・重篤な副作用が
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●後鼻漏と加齢性変化
ご高齢になると、鼻粘膜の過敏性亢進や副交感神経が優位になることで、サラサラの鼻汁が多くなる、いわゆる老人性鼻炎になり、後鼻漏の原因になりうる。
急性副鼻腔炎で処方される薬剤のランキング一覧です。製剤写真付きの添付文書を、疾患別処方ランキング、適応症、から検索する事ができます。
鼻の中は「鼻腔」と「副鼻腔」とで構成されています。副鼻腔炎とは、鼻腔の周りにある副鼻腔が炎症を起こす病気です。副鼻腔は、顔の左右にそれぞれ4個ずつ、合計8個あり、その中には空気が入っていて、小さな穴で鼻腔とつながっています。副鼻腔の表面には薄い粘膜があり、粘液を出しています。さらに、線毛という小さな毛がたくさん生えていて、粘液を鼻腔のほうへ押し出す役割を果たしています。
副鼻腔炎の診断は、鼻の中をカメラでのぞいて副鼻腔から膿の流出を確認することで行います。診断がつくと、その時点で抗菌薬による治療を開始します。約2週間様子をみてもよくならない場合は、CTやレントゲンを使って程度や範囲を確かめます。
小児 慢性副鼻腔炎(蓄膿症) | どい耳鼻咽喉科 船橋日大駅前院
慢性副鼻腔炎では、手術治療がふさわしい場合であっても、手術を選択するかどうかについては、最終的にはといった選択肢が残されています。
しかし、一側性~左右差が大きい病変の時は、上顎洞がん、副鼻腔乳頭腫などの腫瘍性病変、また、副鼻腔真菌症などである可能性があります。
こうしたやが疑われる場合は、確定診断と治療の両方の目的で、となります。
急性副鼻腔炎の治療には、抗菌薬を使用します。通常、2週間程度服用を続ければ完治しますが、それでも治らず症状が3カ月以上続く場合は、慢性副鼻腔炎と診断されます。慢性副鼻腔炎になると、マクロライド系の抗菌薬を少量ずつ飲み続ける治療を行なうことがあります。この薬は、細菌を殺す作用のほかに、粘膜の炎症を抑える作用があるといわれています。合わせて、線毛による排出機能を高めるために去痰剤を使用します。その他の治療法としては、鼻の中を洗って膿を出し、できるだけ膿を残さないようにする「鼻洗浄」という方法があります。それでも改善されない場合には、詰まっている穴を広げて、中の膿を吸い出す手術を行ないます。
前回の小児急性鼻副鼻腔炎治療に引き続き、今回は大人の急性鼻副鼻腔炎治療について紐解いていきましょう。 ..
子どもは鼻をうまくかめないことが多いため、優しく導きながら鼻のかみ方を教えてあげるようにしてください。鼻をすすらないようにして、口を閉じ、片方の鼻を指で塞いで静かにもう片方の鼻から息を出すようにします。強くかまないように注意することが重要です。また、たびたび鼻をかむと鼻の下の皮膚が荒れてヒリヒリしみて鼻をかむのが苦手になることがあります。柔らかいティッシュを使うと少しは良いと思います(なってしまった場合、プロペト等を処方し、カバーして頂く事もよくあります。)。
鼻をかめない場合は、薬局などで市販されている電動などの器具を使って吸引します。直接や、チューブで鼻吸いをしますと、鼻吸いをしたご家族が、高い確率で感染してしまうので、あまりオススメしません。鼻水の吸引は、就寝前に行うと夜間の後鼻漏をある程度緩和する事が出来、睡眠をしっかり取る事が期待出来ます。
✓ 慢性副鼻腔炎;副鼻腔に慢性的に炎症が起こっている状態。 ✓ 急性鼻炎 ..
●後鼻漏の原因となる鼻副鼻腔疾患
① 慢性副鼻腔炎;化膿性の副鼻腔炎であり、鼻粘膜から分泌される分泌液の粘度が増加し、後鼻漏症状を引き起こすと言われています。後鼻漏を訴えられる最も多い疾患であり、日本では副鼻腔炎の患者さんの80~84%に後鼻漏が見られ、その28~31%に咳嗽が認められたとの報告があります。鼻汁は鼻粘膜の細胞表面にある線毛運動により前方から後方にかけて流れています。本来なら嚥下運動(飲み込み)の際に、軟口蓋の上昇(食物が鼻腔に逆流しないため、口蓋垂の部分が鼻腔後方に蓋をします)する際に、鼻汁が切断され、鼻腔や咽頭に残った感覚は少ないのですが、副鼻腔炎の場合、鼻汁の粘度が上昇しているため、鼻腔後方や咽頭に残った感覚が続いてしまいます。
② 好酸球性副鼻腔炎:①と異なり、アレルギー性の副鼻腔炎。アレルギー性変化の際に増加する白血球の好酸球が鼻粘膜に多いほど、後鼻漏症状の改善が遅れると言われています。
③ アレルギー性鼻炎:後鼻漏の原因として副鼻腔炎に次いで頻度が高い疾患と言われています。副鼻腔炎に比べて鼻汁の粘度が低いため臨床上問題になることは少ないが、アレルギー性鼻炎の患者が疫学的に増加していることに伴い、後鼻漏との関連が注目されています。鼻汁増加により鼻汁の停滞および鼻腔容積の減少が起こり、鼻腔通気の減少により鼻呼吸が妨げられ、咽頭粘膜の乾燥による知覚異常が起こり、後鼻漏症状が起こると言われています。また、咽頭粘膜自体に好酸球浸潤が起こり、咽頭喉頭アレルギーの存在も考えられています。
④ かぜ症候群:副鼻腔炎、アレルギー性鼻炎についで多い。副鼻腔炎を併発すれば鼻汁粘度が増加し、繊毛運動の低下も伴い後鼻漏となる。
⑤ 鼻中隔湾曲症、肥厚性鼻炎:鼻粘膜の内、下鼻甲介には中鼻甲介や上鼻甲介と異なり、腺組織が多く、炎症や機械的刺激が加わると後鼻漏の原因になります。また、鼻中隔結節(左右の鼻腔を隔てる軟骨組織を支える、骨組織)を覆う粘膜にも鼻腺組織が多く、機械的刺激やアレルギー性変化に伴って後鼻漏の原因となることもあります。
⑥ 上咽頭炎:鼻咽頭炎とも呼ばれる疾患で、鼻の奥にある上咽頭が炎症を起こす病気です。鼻と喉の境目にあるこの部位に細菌やウイルス、もしくはアレルゲンによる刺激により上咽頭炎が引き起こされます。ここにはアデノイド(咽頭扁桃)と呼ばれるリンパ組織があり、7から8歳を境に徐々に小さくなってくることが多いですが、上咽頭には鼻腔後方と中耳をつなぐ耳管(じかん)の開口部があり、上咽頭に炎症が起こると、鼻汁鼻づまり、咽頭痛や違和感の他に、耳の痛みや難聴、耳の閉塞感といった中耳炎を合併することがあります。
急性鼻炎,アレルギー性鼻炎又は副鼻腔炎による次の諸症状の緩和:くしゃみ,鼻 ..
●後鼻漏の治療
原因疾患の治療を行います。副鼻腔炎については、マクロライド系抗生物質(クラリスロマイシン)には鼻副鼻腔粘膜の線毛運動活性化作用があり、カルボシステイン(去痰剤)を併用することで繊毛運動活性化が活発化されると言われています。薬物治療で改善がない場合、内視鏡下での鼻副鼻腔手術が必要になる場合があります。ただし、手術を行っても後鼻漏の症状が完全に消失しない場合もしばしばあり、特に鼻副鼻腔粘膜に好酸球が多い場合、手術を行っても後鼻漏は改善しないことが多いとの報告もあります。
アレルギー性鼻炎に対しては、副鼻腔炎ほど後鼻漏は問題にはならないと思われるが、抗アレルギー剤の内、ロイコトリエン受容体拮抗剤(キプレス、オノンなど)が有効との報告があります。
加齢性変化に対しては、症状の軽減は容易ではありませんが、マスクの着用や体を温めて鼻腔咽頭口腔の保湿を行う。また漢方薬の小半夏加茯苓湯(ショウハンゲカブクリョウトウ:ツムラ21番)が有効との報告もあります。
また、上咽頭炎に対しては、Bスポット治療といって、塩化亜鉛溶液を浸した綿棒を鼻腔後方に塗布する治療もあります。
当科では患者さんと相談の上、生理食塩水で鼻から副鼻腔にかけて洗浄を行い、通院医療を行っています。
主な原因としては、副鼻腔炎やアレルギー性鼻炎などがあります。慢性化すると治療 ..
聴覚・平衡覚・嗅覚・味覚などの感覚医学、頭頸部腫瘍の診療を行っています。鼓室形成術、人工内耳埋め込み手術、めまいの検査と治療、顔面神経麻痺、内視鏡下副鼻腔手術、手術用ナビゲ-ションシステムの応用、嗅覚・味覚専門外来、幼児難聴、補聴器外来、頭頸部がんに対する集学的治療を行っています。
第Ⅲ相臨床試験 | デュピクセント 鼻茸を伴う慢性副鼻腔炎 | サノフィ
副鼻腔炎の予防で大切なことは、慢性化させないことです。急性副鼻腔炎を予防することは難しいですが、慢性副鼻腔炎への進行を防ぐために、急性副鼻腔炎の治療をしっかりと行なうことが大切です。重症化することは少ない病気ですが、免疫が低下している場合や、ほかの病気の治療で免疫抑制剤を使っている場合には、感染した菌の活動が活発になります。場合によっては、膿が頭の中にまでまわったり、骨を溶かしたりすることもあるので、悪化させないためにも、初期段階での完治を目指しましょう。
あまり一般的でない原因としては以下のものがあります。 副鼻腔感染症(副鼻腔炎) ..
鼻炎の治療(抗アレルギー剤)
治療としては、抗アレルギー剤やステロイド剤の点鼻、の内服などですが、効きにくいことも多いようです。
抗アレルギー剤は、主に抗ヒスタミン作用のあるものが用いられます。
しかし、作用が強いと眠気の副作用も強くなります。
古い抗ヒスタミン剤にはどうしても抗コリン作用が強いために、口が渇いたり(口渇)、便秘の悪化、眼圧の上昇、前立腺肥大の悪化による尿閉などの副作用の危険性があります。
アレルギー性鼻炎・花粉症は昼間に症状があるために、普通1日2回内服する薬剤が用いられます。
が、症状が軽いとき、眠気の問題が回避できないときは、1日1回の薬剤が用いられます。
鼻炎症状がひどいとき、しばしばステロイドの内服剤(セレスタミンなど)が処方されます。
ステロイドを内服すると、その間だけ湿疹もよくなります。
ステロイドを中止すると、湿疹がさらに悪化します。
すっかりよくなっていた湿疹が、もう一度復活することもあり、一時的でもステロイド内服はできれば避けたいものです。
自身の正常免疫まで抑制されるために、鼻炎症状もステロイドの内服でないとよくならない事態も招かれます。
近年、抗アレルギー剤の中で、口の中で溶けるが販売されています。
OD錠は口の中で溶けるために、よい意味でも悪い意味でも長く口の中ら残る傾向があります。
そんな苦みが嫌で、急いで水を飲んで流し込む患者もいます。
あまり苦みのないOD錠は、むしろとどめた方がアレルギー性鼻炎・花粉症による効果があると説明しています。
なぜなら、それをすることで口腔粘膜からされ、近いところにある鼻粘膜・気道粘膜にとても有効だからです。
口腔粘膜から吸収されると、鼻粘膜・気道粘膜の薬剤濃度が上昇し、腸管から吸収された時より、効果が上がります。
(鼻づまり)に対しては、(オノン、キプレス/シングレア)や漢方が有効です。
なお、ロイコトリエン拮抗剤は気道の炎症を改善するものとして、気管支喘息の予防によく用いられています。
鼻閉のひどいアレルギー性鼻炎に、という内服剤が平成25年2月から保険適用になっています。
ディレグラは、アレグラ(フェキソフェナジン)にの刺激剤(塩酸プソイドエフェドリン)を配合したものです。
交感神経受容体α1、α2は刺激されると、皮膚や粘膜の血管を収縮させる働きがあります。
エフェドリンは鼻粘膜にそんな作用があり、炎症を起こして腫脹した粘膜を、一時的に収縮させ、鼻閉を改善します。
しかし、心臓の冠状血管のα1、α2を刺激すると、血管は収縮し、狭心症や心筋梗塞の悪化の危険性があります。
胃腸の運動が低下し、便秘がひどくなります。
同じタイプの点鼻剤もありますが、いずれも2週間以上続けない方がよいとされています。
鼻粘膜の慢性炎症に対して、鼻粘膜の焼却術などの外科的処置が有効なことがあります。
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鼻腔内に直接噴霧する薬で、鼻汁や鼻閉に対する効果が期待できます。薬液にステロイドを含んでいますが、内服のセレスタミンと異なり体内にはほとんど吸収されません。粘膜局所に作用するため安全に使用できます。即効性がなく、数日かけて効果が出るため毎日使用することが重要です。
○眠くなる成分は入っていません。 【効能・効果】 急性鼻炎、アレルギー性鼻炎又は副鼻腔炎による鼻づまり ..
鼻づまりの症状が強い人に使います。単剤で使うこともありますが、抗ヒスタミン薬で効果がイマイチな場合に併用することもあります。
アレルギー性鼻炎や、急性鼻炎、副鼻腔炎による鼻づまりには、血管収縮剤や ..
②レーザー
鼻の粘膜の表面を1~2mm焼灼して、鼻水、鼻閉を改善する。1年程度で、再び、粘膜の腫脹が起こるので、再発する。鼻中隔彎曲などがあって、極度に鼻が狭い人では深部の焼灼が困難である。
東京医大の荒木進によると、「アレルギー反応が既に起こっている場合は、たとえレーザーで表面を焼いても、効果は半減してしまう」そうで、レーザー治療は花粉症では本格飛散前に行うべきで、つまり患者さんは、症状がまだない時期に予防的にレーザー治療を受けに耳鼻咽喉科を受診しなければなりません。
1999年から2001年のシーズン前にレーザー治療を受けたスギ花粉症患者11人の有効率を、日記ではなくVAS(VisualAnalog Scale)で評価してみました。症状の改善を見たものから、25%まで悪化したものを有効と定め有効率を求めると、鼻汁については81.8%、くしゃみは100%、鼻閉は90.9%とかなりよい成績を示していますが、これを同時期に抗アレルギー薬を服用した群では、鼻汁は57.1%、くしゃみは67.3%、鼻閉は77.6%ですから、レーザー治療のほうが有効と思われますが、統計学的有為差はくしゃみでしか出ませんでした。したがって、トータルに考えると、初診の花粉症患者に積極的にレーザー治療を勧める根拠はないということになります。」(荒木進:medicalcorner Vol.115 No.1)
レーザー鼻粘膜焼灼術が外来手術として行われるが、永続的な鼻閉改善には下鼻甲介粘膜広範切除術が必要である。(大久保公裕 松根彰志 日医雑誌 第141巻・第10号/平成25年1月 P2167-2171)
高価な装置が必要なため、当院では行っていない。