14)発熱時の解熱剤の使用は熱性けいれんの予防が出来ることにはなりません。
<方法>
熱性痙攣(単純性・複雑性)の既往のある206名を登録
などの神経疾患9例、抗けいれん薬を投与した5例、痙攣持続時間不明の5例を除外
→187名(平均年齢2歳0ヵ月)
痙攣持続時間の最小単位は30秒として計測
18)熱性けいれんの再発予防は、てんかんの発症を予防するものではありません。
国内で、抗薬が熱性痙攣の持続時間に影響するかについて検討した報告があります。
脳と発達 Vol. 46 (2014) No. 1 p. 45-46
<背景>抗薬は、性皮膚炎や、呼吸器の小児患者に広く使用されている。熱性痙攣は国内において5歳未満の8~10%が経験する。抗薬の投与により、熱性痙攣の痙攣持続時間が延長することが少数報告されている。
その後に開発された第2世代抗ヒスタミン薬はどうでしょうか。ザジテン、セルテクトはかなり眠気がありますが、乳幼児でよく使用されるザイザル、アレロック、ジルテック(セチリジン)、アレジオン(エピナスチン)などは脳への影響は軽微とされています。しかしこれら第2世代抗ヒスタミン薬の効能効果は、アレルギー性鼻炎、じんましん、皮膚疾患に伴う掻痒(かゆみ)です。上気道炎と思われる病態に対してしばしばザイザルなどが処方されているようですが保険診療上は処方できません。従って当院では上気道炎の鼻水に対してこれらの薬は処方していません。蛇足ですが、シングレア、キプレス、オノン(プランルカスト)などは気管支喘息に対して使用される薬ですので、喘息以外の病気での喘鳴(ゼーゼー)に対しては処方できません。喘息の説明なしに処方されている例が多いようです。
19)繰り返す熱性けいれんが、てんかんに移行するわけではありません。
残念ながら花粉症はすぐに治療できる方法はありません。花粉症状がつらい方は舌下免疫療法で毎日薬を飲みながら体質改善を測るようにしましょう。3〜5年間舌下免疫療法を行えば、7〜8年ほど効果が持続すると研究で証明されています。全員に効果があるという訳ではありませんが、多くの方が症状が楽になったとお話しされます。舌下免疫療法をご希望の場合には花粉流行時期を避けての開始となるため5月以降に中島医院にて医師に相談ください。また、今までアレルギー検査を受けたことがない場合にはスギ花粉アレルギーがあることを確認しなければならないので当院で検査を受けるようにしましょう。
第一世代のものは眠気の副作用や痙攣発作のしきいを下げて発作を誘発する可能性があるため、てんかんの患者様には適していません。「てんかんの方は抗ヒスタミン薬を飲まない方が良い」と言われるのはこちらの薬剤のことを意図して言われているのだと思います。一方、第二世代のものは中枢神経系への影響が少なく、眠気などの中枢神経系の副作用を起こしにくいとされていますので、てんかんの患者様でも安心してお飲み頂けます。
⑤アレロック・アレジオン・セルテクトは幼児に使える痙攣のない、抗ヒスタミン薬です。
以上のことから、ペリアクチンはずっと昔から慣れ親しんだ薬ではありますが、今後は極力処方を控えようと考えています(上気道炎に使える抗ヒスタミン薬はペリアクチンのみなので必要があれば、または希望があれば処方します)。私の認識が正しければ秋田市内、大学病院を含む5総合病院の小児科でペリアクチンを処方する病院は2つです。鼻水は止めるのではなくムコダイン(カルボシステイン)で出しやすくし、鼻をうまくかめない年齢では家庭で、或いは病院で鼻水を吸ってあげる様にします。鼻づまりに対しては漢方薬もよく効きます。数年前から時々考えていたことですが、やっと実行してみる決心をしました。ペリアクチンを使用しないことによる不都合が出てくれば再度検討します。尚、インターネットでもペリアクチンに関する情報は得られますので参考にしてみてください。
抗薬の内訳については文献に記載がありません。
第二世代についてはさほど影響はないかもしれませんが、第一世代は痙攣を下げ、痙攣時間の持続に影響している可能性があることが示唆されています。
鎮静性抗ヒスタミン薬の投与により熱性けいれんのけいれん持続時間は延長する. ..
抗ヒスタミン薬は、子ども用の市販薬にもよく配合されています。熱性痙攣の既往歴がある子どもに市販薬を使用する場合は、抗ヒスタミン薬が入っていないかをしっかり確認しましょう。
小児に対する医薬品の約7割は、添付文書に小児用量が記載されていません。そのため、小児投薬量の算出には主にAugsberger-Ⅱ式やVon Harnackの換算表を利用します。
熱性けいれんが長引く可能性がある(熱性けいれん診療ガイドライン2015)
ぺリアクチンは上気道炎(いわゆる風邪)薬として古くから使用されています。私が医師になった40年前から(もっと以前から)今も咳にはアスべリン、痰にはムコダイン(カルボシステイン)、鼻水にはペリアクチンが定番で、現在も多くの市販感冒薬に含まれています。また1971年~1996年は効能効果に食欲増進・体重減少の改善(食欲増進作用)なども記載され、小児科ではとても馴染みの深い薬です(現在は効能が削除されている)。しかし最近上気道炎に対するペリアクチン使用を控える医療機関が増えつつあります。ペリアクチンは第1世代の抗ヒスタミン薬(他にポララミンやアタラックス)で上気道炎に伴うくしゃみ・鼻水に効果が認められていますが、脳への移行が高いため眠気や集中力、判断力、作業効率の低下などの鎮静作用が強く日常生活に影響を与えることがあります(特に成人で)。また小児では神経系が発達段階であるため熱性けいれんを誘発しやすいとの指摘もあり、小児神経学を専門にしている小児科医は処方を嫌う傾向があります。また諸外国では鼻水止めとして使用されることはほとんどありません。当院でも過去に熱性けいれんを起こしたことある子に対しては処方を控えていました。また鼻水を抑える効果はありますが鼻づまりには効果はあまり期待できません。気道の粘液分泌を低下させるため痰が硬くなり出にくくなるともいわれています。
けいれんなどの興奮作用を起こすことがある※この作用により、前立腺肥大や ..
熱性痙攣を繰り返す場合、また発作時間が5分以上と長い場合などは、予防薬(ダイアップ)が使われることがあります。すでに起きている痙攣を抑える効果はあまり期待できませんが、高い予防効果が期待できます。
⑤熱性けいれんのお子さんの45%が抗ヒスタミン薬を飲んでいたとの報告があります。 ⑥6 ..
2014年に安全性情報が出ており、この報告を加味したのかな?と思いました。
2014年8月26日医薬品・医療機器等安全性情報315号
こちらに因果関係が否定できないロラタジンによるものとされる痙攣の報告あり
報告症例)
熱性痙攣の既往のある10歳未満の患児(無し)にて服用3~3.5時間後に30秒程度持続の痙攣あり(発熱はない)。
ロラタジン中止、セチリジンに変更しても痙攣が起こったとのこと
(過去に約2か月ロラタジン服用歴あり、そのときは異常なし)。
熱性痙攣とは『熱性けいれん(熱性発作)診療ガイドライン2023 ..
熱性痙攣の閾値が下がるとの理由で,乳幼児への抗ヒスタミン薬(特に第一世代)の投与を控える傾向がある。乳幼児への抗ヒスタミン薬使用と熱性痙攣の関連について。また発熱性疾患以外(皮膚疾患やアレルギー疾患)でも控えたほうがいいのか。可能であれば推奨薬,非推奨薬についても。 (東京都 S)
また小児では神経系が発達段階であるため熱性けいれんを誘発しやすい ..
対象:熱性痙攣をおこした283名の乳幼児→→無熱性痙攣や、精神遅滞などの33名を除外し、250名が本研究に登録。
熱性痙攣の定義:38℃以上の発熱に関連した痙攣発作(中枢神経系の、代謝異常、中毒は除外)。単純性と複雑性を含む。
フェキソフェナジン熱性痙攣について | 医師に聞けるQ&Aサイト
そのため、熱性痙攣の既往歴がある子どもが熱を出した場合は、抗ヒスタミン薬と同様にテオフィリンの使用も推奨されていません。
比較的安全:クラリチン,ジルテック,アレロック,タリオン,ゼスラン,ニポラジン,アゼプチン
抗ヒスタミン薬であるアレジオンDS(一般名:エピナスチン)は、アレルギー性鼻炎の場合、小児には1日1回0.025~0.05g/kg使用します。
a.d-クロルフェニラミン · b.ケトチフェン · c. フェキソフェナジン · d. レボセチリジン · e. シプロヘプタジン.
熱性けいれんの既往がある2歳未満の乳幼児への処方が、比較的安全と考えられる抗ヒスタミン薬は、次のうちどれか。
フェキソフェナジン:アレグラ®, 錠:12歳以上 1回60㎎ 1日2回 7歳~12歳未満 1回30㎎ 1日2回
乳幼児にも抗ヒスタミン剤を安易に処方する医者が多くいます。処方される時に子供本人やご家族にけいれんの人がいるかどうか聞かれましたか?聞かない医者はこの薬の副作用を知らない、と考えていいと思います。
ビラスチンとフェキソフェナジンは薬理学的に似ているが,その違いはビラ
子ども用の市販薬の多くには、抗ヒスタミンが配合されています。熱が出ているときに市販薬を使用すると、抗ヒスタミンの影響で熱性痙攣の発作が長引いたり発作が起こるまでの時間が短縮されたりするかもしれません。自己判断で抗ヒスタミン薬を使うのではなく、必ず医師に相談するようにしてください。
アレグラ(フェキソフェナジン) ・アレロック(オロパタジン) ・ザイザル(レボセチリジン) など ..
このようなお悩みにお答えするべく、自身がアレルギーに悩む院長の私が『アレルギー症状・治療お役立ち事典』を作ってみました。
アレグラやアレジオンやアレロックなど)を出します。 けいれん予防薬(ダイアップ坐剤)は有効か
熱性痙攣に注意が必要なのは、鎮静性抗ヒスタミン薬だけではありません。気管支拡張薬であるテオフィリンも発作持続時間を延長させるといわれています。
アレグラにはドライシロップ製剤があり、ザイザルにはシロップ製剤があり、ともに乳児に処方されることを前提としています。 画像
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