フォシーガは商品名で、一般名(成分名)はダパグリフロジンです。
フォシーガ錠5mg・10mgを用いた臨床試験では、食事制限なしでが確認されています。
フォシーガ(一般名:ダパグリフロジン)の適応としては、以下が認められています。
肝機能障害がある方では、フォシーガの代謝が遅延するおそれがあります。また、フォシーガは、重度の肝機能障害がある方に対して長期の使用経験がありません。
そのため、肝機能障害がある方へフォシーガを使用する場合は、慎重に投与を進めていきます。
持効型溶解はほぼ1日に渡って持続的に作用をあらわし、空腹時の血糖値の上昇を抑えます。食後高血糖がある場合には、経口血糖降下薬やGLP-1受容体作動薬、超速効型インスリン製剤を併用する必要があります。
ここでは、SGLT2阻害薬の効果や副作用についてご紹介していきます。
フォシーガは、左室駆出率が低下した心不全(HErEF)の患者を対象に行ったP3試験「DAPA-HF試験」で、標準治療への上乗せで主要複合エンドポイント(心不全の悪化/心血管死)をプラセボに比べて26%低下。慢性腎臓病患者を対象とした同「DAPA-CKD」でも、主要複合エンドポイント(腎機能の悪化/心血管死または腎不全による死亡)を39%抑制しました。いずれも、2型糖尿病の有無に関わらず有効性が示されており、「心・腎保護薬」としての期待が高まっています。
フォシーガは服用を続けることで体重の減少が実感できるため、すぐあきらめずに継続することが大切です。
飲み方のポイントとして、ことでフォシーガの副作用であるカンジダを予防できます。
7.3. 〈慢性心不全、慢性腎臓病〉1型糖尿病を合併する慢性心不全、1型糖尿病を合併する慢性腎臓病患者では、糖尿病治療に精通した医師あるいはその指導のもとで、適切な対応が行える管理下で5mg1日1回から投与を開始し、また、経過を十分に観察しながらインスリン量を調整した後、10mg1日1回に増量すること(5mg1日1回では慢性心不全及び慢性腎臓病に対する有効性は確認されていない)〔7.1、7.2、8.6、9.1.4、11.1.4参照〕。
もちろん注意点もあります。メトホルミンは腎機能障害に応じて減量が必要で、重度の腎機能障害では使用することができません。他にも、アルコール中毒や重度心不全などでは、乳酸アシドーシスという重篤な副作用につながることがあるので使用できませんが、正しく使えばこのような重篤な副作用は極めて稀です。
それではフォシーガは、どのようにして効果を発揮するのでしょうか?
フォシーガの有効成分である「ダパグリフロジン」の血中濃度は、服用後1時間でピークに達します。
そのため服用から約1時間で糖質の排出効果が現れますが、体重の減少を実感するには時間がかかるものです。
国内の患者数は、慢性心不全が130万人、慢性腎臓病が1330万人と推定されています。両疾患への適応拡大によって、SGLT2阻害薬の市場も大きく拡大しそうです。
フォシーガのダイエット効果をさらに高めるための方法は以下の通りです。
2型糖尿病患者さんを対象に心血管イベントの抑制効果、生命予後への影響を検証したSGLT2阻害薬(エンパグリフロジン)の試験では、顕性アルブミン尿が検出されていた患者さんの腎機能低下速度(eGFR)を、腎機能低下速度を改善しており、通常時の経年低下速度に近くまで改善していました。
フォシーガ(ダパグリフロジン)の一般的な副作用には、以下が挙げられます。
フォシーガに限らずどのお薬もメリット・デメリットがあり、それらを天秤にかけて判断していく必要があります。
重篤な副作用としては、まれに次のようなものが報告されています。
フォシーガ(ダパグリフロジン)は、1日1回経口投与によって使用するファーストインクラスのSGLT2阻害剤です。心臓、腎臓および膵臓の基本的な関連性を背景として、フォシーガでは、研究により、心腎疾患に対する予防と抑制効果、臓器保護効果が示されています。これらの臓器の一つでも損傷を受けると、他の臓器が機能しなくなり、2型糖尿病、心不全、慢性腎臓病といった、全世界の主要な死因となる病気を引き起こす可能性があります。
・フォシーガで体重は-1.3~-2.2kgほど落ちるというエビデンスがある。
どうしても周りに腎臓内科の医療機関がなかったり、当院に受診できない方は、医療機関で行う「定量検査」を市販の検査キット(で調べることが可能)が販売されているので一度やってみることもお勧めします。
フォシーガの併用禁忌薬(併用が禁止されている薬)はありません。
慢性心不全では昨年11月、フォシーガがこのクラスの薬剤として初めて承認を取得し、ジャディアンスも適応拡大を申請。慢性腎臓病では、フォシーガが昨年12月に申請を済ませ、ジャディアンスも臨床第3相(P3)試験を行っています。カナグルは糖尿病性腎症を対象にP3試験を実施中です。
これらのお薬とフォシーガを併用することで、ことや可能性があります。
Luke’s Mid America Heart Institute(米国・カンザスシティ)の独立研究機関の統計グループにより検証されました。CVD-REAL試験は、頑健性の高い傾向スコアマッチング手法を用いた大規模試験ですが、観察的な試験であるため、測定不能な交絡因子が残されている可能性を完全に除外することはできません1。
アストラゼネカの循環器、腎および代謝疾患 (CVMD) 領域について
アストラゼネカは、循環器・腎・代謝疾患領域を将来の成長基盤のとなる主要な治療領域としています。心臓、腎臓、膵臓などの臓器の基本的な関連性をより明確に解明するサイエンスを追及し、疾患進行の抑制やリスク減少、合併症の抑制による臓器保護と予後の改善をもたらす医薬品のポートフォリオに投資をしています。当社は、世界中の何百万人もの循環器・代謝疾患患者さんの健康と、治療法の進歩に貢献する革新的なサイエンスを継続的に提供し、疾患の治療・進展抑制、さらには臓器及びその機能の再生の実現を目指しています。
アストラゼネカについて
アストラゼネカは、サイエンス志向のグローバルなバイオ・医薬品企業であり、主にオンコロジー、循環器・代謝疾患、および呼吸器の3つの重点領域において、医療用医薬品の創薬、開発、製造およびマーケティング・営業活動に従事しています。また、炎症、感染症およびニューロサイエンスの領域においても、他社との提携を通じて積極的に活動しています。当社は、100カ国以上で事業を展開しており、その革新的な医薬品は世界中で多くの患者さんに使用されています。詳細については
または、ツイッター@AstraZeneca(英語のみ)をフォローしてご覧ください。
参考文献
Kosiborod, M.
体質や持病の種類・程度によっては、フォシーガが服用できないケースがあります。
ただし、フォシーガの腎保護効果について明らかになっていることと、明らかになっていないことがあり、積極的に使用したい場合とそうではない場合を筆者の主観で以下のように分けてみました。
フォシーガの服用は禁止されていないものの、服用できるかのな方もいます。
近年、慢性腎臓病(CKD)に対して、SGLT2阻害薬(ジャディアンス錠10mg、フォシーガ錠10mg)が使用できるようになりました。
フィットクリニックではフォシーガ(5mg/10mg)の処方を行っております。
※これらの病気のある方へのSGLT-2阻害薬投与に関しては、現時点で十分なクリニカルエビデンスが存在しないため、投薬開始の適応について慎重に判断する必要があります。
●フォシーガ5mg・10mgの処方価格(服用したことがある方)
3). 慢性心不全(ただし、慢性心不全の標準的な治療を受けている患者に限る)。
ただし、添付文書には以下の記載がありますので、eGFRには注意が必要です。
重度の腎機能障害がある場合、あるいは末期腎不全で透析中の場合は、フォシーガの血糖降下作用が期待できません。また、腎機能障害が中等度であっても、十分な血糖降下作用が得られない場合があります。そのため、腎機能障害がある方にフォシーガを使用する場合は、定期的に検査を行うなどして投与の必要性を慎重に判断します。
慢性心不全や慢性腎臓病に用いる場合も、腎機能障害の悪化などに留意しながら投与の必要性を判断していきます。
授乳しないことが望ましい(ラットで乳汁中への移行が報告されている)。
ハーバード大学医学部およびブリガム・アンド・ウイメンズ病院の内科学教授で、第3相DELIVER試験の主任治験責任医師を務めるScott Solomon氏は、次のように述べている。
「DELIVER試験のこのような結果は、患者や臨床現場にとって重要なものです。これまでのHFpEFに関する他の臨床試験では、左室駆出率が高い場合に効果の減弱が示されましたが、ダパグリフロジンを用いた本試験では、左室駆出率にかかわらず一貫した結果が得られました。この所見は、ガイドラインにもとづく標準的治療の早期開始を推奨する最新の治療ガイドラインを補強するものでもあり、臨床現場でのSGLT2阻害薬のより広範な使用を支持できることが期待されます」。
フォシーガ、心不全に関する新たなエビデンスをAHA2022で発表/AZ
運動が必要ないことを考慮すると、フォシーガが優れたダイエット効果を発揮することがわかるでしょう。
フォシーガ錠 5 mg、同錠 10 mg_アストラゼネカ株式会社_審査報告書 ..
急性・慢性心不全診療ガイドライン(2017年改訂版)では、「SGLT2阻害薬は心血管病既往のある2型糖尿病患者の心不全予防に有効であるが、一次予防症例や後期高齢者などでの有効性については今後の課題である」とされている。小室氏は今回の試験結果を踏まえて「急性・慢性心不全診療ガイドラインの変更の必要もあると考えている」とコメント。門脇氏も、あくまでも私見としつつ「(診療ガイドラインで)もう少しつっこんで薬剤について示す可能性もある」と話した。