イソトレチノインの効果は高いので、ニキビでお悩みの人にはぜひおすすめです。
イソトロイン・ロアキュテイン(イソトレチノイン)は必ず医師の指示に従って服用してください。自己判断で容量・用法を変更すると副作用が出る場合があり、危険です。
また、頭痛や吐き気、視力障害などの症状が見られた場合は、すぐにご連絡ください。
しかし、内服薬であることから、副作用が気になる人もいるのではないでしょうか。
厚生労働省のHPには、イソトレチノインをインターネットや個人輸入で入手しないように米国FDAから注意喚起が出ている邦訳文が掲載されています。
治療開始1ヶ月後に、膿を持ったニキビが多数出現し、悪化の程度がひどかったため、イソトレチノインを増量しました。
イソトロイン(イソトレチノイン)はニキビへの治療で用いられる内服薬です。
イソトレチノインは光の感受性を高めますので、基本的にはレーザー脱毛や光脱毛、レーザートーニングなどの光線系の治療はお勧めしません。
但し、イソトレチノインには副作用のリスクもあるため、治療は医師の指導のもとで行うことが重要です。
イソトレチノインは、どのような機序でニキビを治すのでしょうか?
特に、他の治療法で効果が見られなかった場合でも、イソトレチノインは長期的なニキビの再発防止が期待できます。
イソトレチノインを服用する際は、注意点を事前に理解して服用することでリスクを避けられます。
☑ あらかじめ判明している副作用を理解すれば、怖がるほどの薬ではない
イソトレチノインは、重度のニキビや繰り返しできるニキビに対して高い効果を発揮し、皮脂分泌の抑制や毛穴詰まりの解消、そして抗炎症作用を通じて、ニキビの根本から改善します。
頭痛が出やすくなる薬:頭蓋内圧を亢進させるため頭痛の副作用が出やすくなります。
テトラサイクリン系の抗生物質(ビブラマイシン、ミノマイシンなど)
下記に当てはまる方は、イソトレチノインを処方できない可能性があります。
重度の炎症系ニキビや何度も繰り返しできるニキビにおすすめなのが、イソトレチノインの服用治療です。
当院では、次のイソトレチノイン内服治療薬を取り扱っています。
イソトレチノインには飲み合わせの悪い薬があり、併用によっては副作用が出やすくなるなどの危険性があります。以下の薬を服用中の方は、事前に医師までご相談ください。
「アクネトレント®」は、イタリアの で製造されたイソトレチノイン内服治療薬です。
そのため、女性はイソトレチノイン内服中と内服後1カ月は妊娠を避けましょう。
イソトレチノインの服用期間は、絶対に妊娠しないようにしてください。
イソトレチノインは主に「ビタミンA誘導体」なので、過剰なビタミンA摂取は吐き気、頭痛、めまい、視覚障害などの症状を引き起こす可能性があります。
イソトレチノインが配合された薬の商品名には、ロアキュタンやアキュテインなどが。
イソトレチノインは妊娠中の女性に対して、胎児奇形の副作用をもたらす可能性があります。
イソトレチノインは、毛穴の開きや黒ずみにも効果が期待できます。
イソトレチノインによる肝機能の低下を確認するためには、定期的に肝機能を検査するようにしましょう。
イソトレチノインは医師の診察が必要なため薬局などで市販されていません。
特に、テトラサイクリン系抗生物質(例:ミノサイクリンやドキシサイクリン)との併用は禁忌で、これらを一緒に使用すると、「頭蓋内圧亢進」のリスクが高まるため大変危険です。
多くの臨床試験で、イソトレチノインはなどにも寄与することが分かっています。
イソトレチノイン治療の場合は1ヶ月間は、約30%の患者さんで一過性にキビが悪化する可能性があります。
上記で解説したように、イソトレチノインは妊娠中の人は服用できません。
副作用には、血液検査の異常(肝機能障害、脂質異常症)が知られています。これらの副作用が起こる頻度はまれですが、当院では副作用を早期に発見する目的で、「治療を開始するとき」と「服用開始後1か月」を目安に採血をしています。またイソトレチノインの投与量を増やしたときにも、健康状態を確認するために採血をしています。
イソトロイン・ロアキュテイン(イソトレチノイン)の個人での輸入は可能ですか?
イソトレチノインは医師の診察により、治療が必要と判断された方のみ使用できる薬です。個人輸入は厚生労働省が推奨していない行為であり、さまざまな副作用の発見を見逃す危険性が高い行為です。イソトレチノインが怖いと感じている方は、必ず医師の診察を受けるようにしましょう。
・イソトレチノイン製剤、トレチノイン製剤、ビタミンAでアレルギーを起こしたことのある方
イソトレチノインの添付文書を見ると数多くの副作用の可能性があげられています。その中で最も注意すべきことは、流産のリスク上昇や胎児への催奇形性があることです。献血ができないのも妊婦に輸血されるリスクがあるためです。添付文書には内服中および内服後1ヵ月間避妊することと記載されていますが、実際には安全性のマージンを取って内服後6ヵ月間空けるよう推奨している施設が多いようです。その他、頻度が高い副作用としては皮膚や口唇および目・口・粘膜の乾燥です。特に口唇の乾燥はほぼ100%近く現れるため、プロペト(ワセリン)などの保湿剤をあらかじめ準備しておきましょう。
未成年でもイソトロイン・ロアキュテイン(イソトレチノイン)治療を受けられますか?
特に1〜2週間は悪化するリスクがありますが、イソトレチノインの効果が現れている証拠です。
日本国内のクリニックで処方されているイソトレチノインの費用相場は、
服用中は、乾燥や皮膚の敏感さといった副作用が出ることがあるため、保湿や日焼け止めを使用することが推奨されています。
イソトレチノインを服用する際には、以下の点に気をつけてください。
イソトレチノインにはさまざまな副作用が知られているため、「使うのが怖い」と感じる方もいることでしょう。副作用は早期に発見することで、副作用症状の悪化を予防できます。ここでは副作用が怖いときに注意すべきことを紹介します。
イソトレチノインは以下の薬剤との併用に注意する必要があります。
イソトレチノインによるニキビ治療を開始しました。治療開始2週間後にニキビが悪化してしまい、心配になり当院へ電話がありましたが、そのまま継続するように説明しました。
イソトレチノインはすべての皮膚科で処方されるものではないため、
重症のニキビやニキビ跡に効果的な治療薬ですが、重大な副作用を起こす可能性があります。イソトレチノインは厚生労働省からの通知の通り、医師の処方箋なしで個人輸入することはできません。必ず医療機関を受診し、医師の診察を受けてから処方してもらいましょう。
皮膚科でのイソトレチノインでも保険適用外となるため注意が必要です。
採血異常:稀だが肝機能や脂質関連の数値に異常が出ることあり、採血でモニターする
関節痛・筋肉痛・骨痛:軽度であれば内服をやめる必要はなし。症状が強ければ減量する
脱毛:稀だが抜け毛が増えることあり。内服をやめれば戻る
頭痛:頭蓋内圧亢進による。症状が軽ければ減量で対応、症状が強ければ内服中止
うつ病:以前報告はあったが、実際の因果関係は疑問視されている
炎症性腸疾患:以前報告はあったが、実際の因果関係は疑問視されている
イソトロイン・ロアキュテイン(イソトレチノイン)治療中に、レーザー治療は受けられますか?
イソトレチノインが初めて認可された1983年当時は副作用のチェックのために定期的な血液検査が推奨されていました。現在においても欧州ガイドラインでは治療前、1ヵ月後、3ヵ月後の採血、米国ガイドラインでも脂質異常と肝機能障害のチェックが推奨されています。しかし、副作用の頻度は実際には低いことがあきらかとなってきており、毎月の血液検査までは不要であると報告されました(文献1)。さらに2022年、アメリカとイギリスの研究チームは125本の研究論文をレビューした結果、報告された有害事象は非常にまれであり、健康な若年者ではイソトレチノイン経口投与時の臨床検査モニタリングは不要であると結論づけました(文献2)。副作用チェック目的の採血が有益であることを支持するエビデンスはないとしています。ただし、論文の最後に「この考え方は修正が必要になる可能性はある」と述べています。