ショート13本目! 今回は映画トップガンマーヴェリックからの質問です! ↓前回動画↓ 【質問】戦闘機パイロットになるための最低条件は?


カンのいい方は気づいたかと思いますが、原作でマーヴェリック・グース機が墜落したのも、戦闘中の高スロットル時にジェット後流で片方のエンジンがいきなり停止し、フラットスピンに入ったからです。

駆け出しマーヴェリックはフラットスピンを回復させることができず、上に書いた通り一基ずつ順番にエンジンが停止、回復不能に陥り、フリスビーのように回転しながら墜落してしまいます。

トップガンマーヴェリックでは、これらを乗り越えて神がかったパイロットとなっているマーヴェリックにより、敵が予想しえない(普通のF-14乗りはやらない。しかも今回の敵は元々F-14乗りなので、なおさらそう思い込んでいる。)トリッキー機動をかましているわけですが・・・いやマジでマーヴェリック凄すぎます。

しかも、さりげなく原作の伏線&エッセンスになってるんですよね。そりゃタイタニックの興行収入超えるわ。

ほんでもう一つ、原作のジェット後流について。

これは後方乱気流と言われるもので、航空機の後方に発生します。大まかに言えばジェットエンジン排気と、翼端渦によるもの。

航空機は、簡単に言うと翼の上下面を流れる気流の速度差により翼上面に負圧を作り、それに吸い上げられる力(揚力)により飛んでいます。

このため、翼の端っこ付近の下面側空気は負圧になっている上面に流れ込んでいきます。これが翼端渦。

翼端渦は左右の翼から発生し、ジェット排気と共に内側に渦巻く気流=後方乱気流を機体後方に残します。これに巻き込まれると、航空機は失速したりジェットエンジンがサージングを起こして停止してしまいます。

空港において、連続離着陸は必ずある程度の時間をおいて行われますが、あれは後方乱気流が収まるのを待っているのです。

原作においてマーヴェリックは後方近距離で強引な操作をしたため、この後方乱気流に巻き込まれました。

もちろん、マーヴェリックも天才的パイロットですから後方乱気流の存在は知っているはずで、注意もしていたはずですが、戦闘機動中は予想しえない位置にそれが発生したりするので、予期せず巻き込まれたわけですね。


コブラ機動 トップガンマーヴェリックシューティングゲーム | TikTok

だいぶ時間が経ちましたが、原作同時上映を観てふと気づいた点があったので追加解説です。

トップガンマーヴェリックにて、F-14をかっぱらった後、5世代機との戦闘時にマーヴェリックが「スプリットスロットル!」といって水平方向に回転する急旋回を行います。

これ、できないことはないですが、かなりリスキーな機動です。

というのも、F-14はエンジン2基が機体中心線から離れて設置され、薄い胴体かつ重量級であるため、片方のエンジンだけを吹かすもしくは片方が停止してしまうと、「フラットスピン」といって水平方向にフリスビーのように回転する、回復不能の状態に陥りやすいのです。

あなたが車で高速道路を運転中、急に片側の前・後輪がバーストするようなものです。

しかも航空機の場合は何倍もの速度かつ接地していないので、ものすごい回転モーメントが抑えなく加わります。

この特性によりF-14は、何かしらの異常や被弾により急に片方が停止した場合など(とくに戦闘中でスロットルが最大に近い場合)フラットスピンに陥り、墜落に至る場合があります。

しかも、このフラットスピンは物理法則上、横転のモーメントも発生してきます。こうなるともはや墜落しかありません。

このフラットスピンに至らないようにするには、水平回転モーメントを打ち消す力を加えてやる、つまり停止もしくは絞ったエンジンと反対側に強烈なラダー操作(航空機を水平横方向に動かす舵の操作。フットペダルにより行う。)を最適なタイミングと力加減でかます必要があるのです。

しかも、この時は先述の通り横転モーメントも加わってくるので、並みのパイロットだと条件反射により操縦桿操作(右エルロン=右横転操作)でこれを抑えたくなるのですが、それをすると状態が悪化します。これをせずに的確なラダーだけで制するのです。

これだけでも難しいんですが、さらに難しいポイントがあるのです。

F-14のエンジンはTF40という機種ですが、こいつがまたジャジャ馬であり繊細な扱いが必要な上に、F-14は吸気口付近の機体構造により吸入空気が乱れやすく、この最悪のコンボが起こるとジャジャ馬は「サージング」という現象(エンジン内の空気の逆流)により簡単に停止してしまいます。

つまり、カウンター操作が少しでもずれると、生きている側のエンジンすら停まってしまうのです。

伝説のパイロット、マーヴェリックが帰って来る!先週の前作トップガンを観た人はもちろん映画館で見れなかった人も是非見よう!もちろんマヤ作りシーンもあるぞ!

トップガンマーヴェリックのTwitter漫画(14件)【古い順】

カタパルトから漏れるスチームの幻想的映像のオープニング、コックピットに鳴り響く警告音、身をよじって敵機を見るパイロット……。1986年に映画『トップガン』を観た時の衝撃は忘れられません。

今ではアマプラで無料で鑑賞できるけど、家庭の小さなテレビ画面でチマチマ観てもイマイチ迫力がない・・ということで『トップガン マーヴェリック』、ご近所IMAXで2年ぶり、3度目の劇場鑑賞。

トップガン マーヴェリック感想(ネタバレあり) | ジョンソン研究所

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トップガン マーヴェリック 戦闘機のあの飛行は現実に可能なのか パート ..

あと冒頭は、超高高度を飛ぶブラックバードのような偵察機でマーヴェリックがテストをしていましたよね。ブラックバード自体は現役を引退しているので、映画ではその次世代機という設定になると思うのですが、剣みたいなフォルムがすごくカッコいいので印象的でした。偵察機が離陸して飛んで、上官が立っている上空をドォーン!って通過するシーンが好きです。

北欧のメタル大国フィンランドを舞台に、巨大フェスを目指す売れないメタルバンドの珍道中を描いたコメディ。フィンランド北部の田舎の村。退屈な毎日を送る25歳のトゥロは、“終末シンフォニック・トナカイ粉砕・反キリスト・戦争推進メタル”というジャンルを標榜する4人組ヘビーメタルバンドでボーカルを担当している。彼らは結成から12年間、ライブをしたこともオリジナル曲を作ったこともないコピーバンドだ。ある日、ついに自分たちの曲を作ることを決意した彼らは、試行錯誤の末に超キラーな名曲を完成させる。そんな中、ノルウェーの巨大メタルフェス主催者がひょんなことからメンバーの家を訪れ、彼らに千載一遇のチャンスが舞い込む。バンド名は「インペイルド・レクタム(直腸陥没)」に決定し、初ライブに挑む彼らだったが……。フィンランドを代表するヘビーメタルバンド「ストラトヴァリウス」のラウリ・ポラーが音楽を担当。「フィンランド映画祭2018」(18年11月3~9日/ユーロスペース)では「ヘヴィー・トリップ」のタイトルで上映された。(C)Making Movies, Filmcamp, Umed ia, Mutant Koala Pictures 2018


トップガンマーヴェリックのTwitter漫画(14件)【新着順】


マーヴェリックが自身のウイングマーク(パイロット徽章)を棺に打ち付けています。
これは実際の米軍でも行われているもので、もともとは海軍特殊部隊のネイビーシールズが始めたものだそうで、殉職者の棺に対し、仲間皆が自分のシールズ徽章を棺に打ち付け、「お前は永遠に俺の戦友だ」という証にしたのだそうです。
それが口づてに広がり、今は全軍で行われているようです(ただし正規の儀式ではない)。

それと並行して、海兵隊員(海軍ではなく海兵隊です。制服が異なります。)が弔銃(ちょうじゅう)を発射していますが、あれは空包(火薬だけ入った弾薬)を3斉射して死者を弔うセレモニーで、軍の世界では一般的なものです(自衛隊もやります)

そのあと、していきます。
あれはミッシングマン・フォーメーションといい、死者を弔うセレモニーです。
言うまでもなく、急上昇する機は死者の魂を表しており、天高く昇っていくのを仲間が見送る、という意味合いがあります。

コブラ機動する戦闘機は第4世代や4.5世代でも存在する。 517: 私は誰 ..

いかにもなハリウッド・スター主演のベタベタ大作なんて基本的に興味はないのだが、というか、前作の『トップガン』も、『トップガン マーヴェリック』公開当時の2022年に初めて視聴したくらいトップガンに思い入れがない。

マニューバ軌道を考えようぜ(トップガン:マーヴェリックの話5)

革ジャンやバイクなど懐かしいテイストに胸熱。
前作との繋がりが見事な脚本に胸熱。
ハラハラドキドキできて胸熱。
迫力ある映像や音楽が胸熱。
男性も女性も出演者が皆カッコよくて胸熱。
文句無しの満点です!

コブラ(クルビット)と呼ばれるマニューバ(飛行技法)についてです。 画像1

1960年代後半に実用化されたAH-1コブラは、優れた運動性能と大きな火力、タンデム複座のコクピットといった、のちに世界各国で開発・生産された攻撃専用ヘリコプターに通じる“攻撃ヘリの雛形”を築いた傑作機だ。
本書では、AH-1シリーズの最新型で、現在もアメリカ海兵隊の航空戦力の一翼を担うAH-1Zヴァイパーのメカニズム、米陸軍向けおよび海兵隊向けの生産型、試作型を含むAH-1シリーズ全タイプ、開発の経緯、詳細な戦闘記録、各国の最新の運用状況などを解説する。

Is that Maneuver of fighters really ..

主演のトム・クルーズを一躍ハリウッドのスターダムの頂点へと押し上げた伝説の名作『トップガン』(86)。その待望の最新作であり、『ミッション:インポッシブル』シリーズのイーサン・ハントに次ぐ、トムの代表的キャラクターとして知られる伝説のパイロット:マーヴェリック役としてカムバックを果たし、世界中を大興奮させた『トップガン マーヴェリック』のメイキング映像が解禁!

今回解禁された映像には、待望の“マーヴェリック”ことトム・クルーズのコメントも収録!「前人未踏の映像を作るため、世界有数の操縦士に協力を仰いだ」とトムが語るように、精鋭パイロット達と制作スタッフが集結し、実際の戦闘機を使用した大迫力の飛行シーン撮影の様子が収められている。プロデューサーのジェリー・ブラッカイマーは「この映像体験は、CGでは作れない。」と語り、監督やキャストも「俳優たちが戦闘機に乗るなど不可能と思われたが、トムがいたから不可能が可能になった!」とコメントしており、実際の戦闘機に搭乗し、飛行中の想像を絶するほど過酷な“G”環境をも克服したトム・クルーズ。「飛行中の顔の歪みも演技ではない」と言うほどリアルにリアルを重ねた前代未聞な撮影の徹底ぶりを見せる。さらには6台のIMAXカメラを戦闘機に乗せて同時に撮影するなど、トム自身が「飛行シーンはすべて本物」と豪語する最新技術の粋を集めた最高の“映像体験”が期待できる作品となっている!!

またトム・クルーズは映像の冒頭で「『トップガン』は空を飛ぶことへのラブレター」と語っており、この一言だけで、トムの作品に対する愛や自信が伝わる。2020年必見の映画となるだろう。



2020年7月10日(金) 映画史を塗りかえる超絶リアル”G”体験! 全国ロードショー

『トップガン:マーベリック』(57)におけるロシアのスホーイSu-2022戦闘機の操縦が現実に使用できるかどうかを専門家が解説。

2024年11月に地上波で放映され、大きな話題を呼んだ映画『トップガン』シリーズ。8日に放映されたシリーズ1作目『トップガン』において、パイロットのマーヴェリックとともに主役を演じているのがグラマン(現ノースロップ・グラマン)F-14「トムキャット」です。

トップガン マーヴェリック④ @コブラマニューバ と J.コネリー

公開3日目にあたる2022年5月29日に映画「トップガン マーヴェリック」を観ました。実機内にIMAXカメラ6台を搭載して撮影した、現実のスカイアクションの映像には興奮させられました。現在の素晴らしい興行成績が物語るように、多くの観客の心を掴んだのは確かです。

【ラジコン飛行機】映画TOP GUNの大技(コブラ⁉︎)をF/A-18C HORNET EDFで再現してみた · Comments6.

何かの計画がこのままだと駄目になるので、目標であるマッハ10を見せるとのことです。マッハ10? あっという間に空気抵抗の少なそうな飛行機に乗り、かっこいい感じで離陸の準備をし、飛ぶ流れになりました。ここでマーヴェリックという名前が出てきたので、=マーヴェリックさんってことを知りました。

5th gen Fighter Su-57 / T-50 doing the Pugachevs Cobra ..

追加15

一緒に行った友人に「なんでいちいち機体を回して、機体の上面方向に対して旋回するの?山越えとか急降下ならそのまま下に向かった方が早くない?」と聞かれました。

まあ理由いろいろあるんですが、飛行機は機体を傾け、機体上面方向に旋回するようにできてるんです。
まず、機体の制限Gは、プラスG(機首上げ)よりもマイナスG(機首下げ)のほうが許容値が低いです。これは機体構造がそもそもプラスG旋回を前提に作られているためです。
んで、人間はマイナスGに弱いというのもあります。フリーフォールの何倍ものフワッと感、考えただけでも嫌でしょう?
そして、パイロットはGに耐えるため「Gスーツ」を着ているのですが、これはGのかかり具合に合わせて、スーツ内に仕込まれた気室に空気を送って膨らませ、身体を締めあげて頭から血が下りてこないようにするという仕組みで、マイナスG(頭に血が上る)には対応してません。

次に、射出座席での脱出。
気づいた方もいるかもしれませんが、前作含めF14は「高度がないと脱出できない」という演出になっていますよね。それに対しF18のフェニックス&ボブはかなりの低空で脱出して、生還しました。

これはご都合主義ではなく、事実通りです。
旧世代の射出座席は、パラシュート等の性能により、ある程度の高度や速度がないと性能を発揮できませんでした(生還できない)。
だから、前作では「高度が落ちてるから早く脱出しないと!」という状況になっていて、今作でもマーヴェリックが「高度が必要だ」と急上昇をかけます。
しかし、現在の射出座席は改良されて「ゼロ・ゼロ座席」と通称されるものになっていて、高度ゼロ、速度ゼロで射出しても生還できるようになっています。

以前、航空自衛隊の古い練習機「T-33」がエンジントラブルで墜落する「T-33A入間川墜落事故」がありましたが、このときパイロットは二次被害を出さないよう、確実に入間川に落とすため最後まで操縦を続け、ギリギリで脱出。旧世代射出座席だったために、パラシュートが開ききらず殉職しています。パイロットはそのへんも理解してますから、どちらにせよ殉職することがわかっていたはずですが、あえて脱出したのは、座席が整備不良でなかったことを証明するため=整備員を想っての行動と言われています。
これが新しい射出座席だったら生還していたはずです。

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なんで4DX/MX4Dが日本語吹替版ばかりなんだろう?と思ったら「字幕読めない」wってそんなに揺れるのかw。あのシステムの本領発揮だわな。↓>>「トップガン マーヴェリック」4Dで見れる映画館情報>>座席が動くタイプの4D上映では字幕を追えないため、日本語吹き替え版での上映が基本になります。

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追加14

特殊作戦続き4

前に言ったとおり、本来のヘルメットバイザーは5世代機のようにサングラスのようになっており、顔は見えません。
最近のTVでSexy Zoneの菊池風磨がF15に乗った際はバイザーを上げているか、透明のバイザーを使ってますが、あれをやると目が紫外線にやられる(上空の紫外線は地上より強い)ので、短期の取材など限定の措置ですね。

で、5世代機との戦いですが、前に1世代違うと大人と子供ほどの差があるといいました。
しかし、あれは遠距離・接敵前の話であり、あの距離で戦闘に入ったならば、まさに「最後はパイロットの腕」で、互角かそれ以上に戦えます。
F14は現代でも通用する機動性を備えており、劇中のようなコブラ機動(厳密にはコブラ機動じゃないんですが難しい話になるので割愛)も可能です。
F14は平べったい胴体が特徴ですが、あの胴体からも揚力(飛ぶ力)を発生させるため、高機動が可能なのです。
また、胴体は同時にストレーキ(F18の翼から操縦席にかけて胴体に沿って伸びている、細長く平べったい部分)の役割も果たしています。これも機動を行う際に揚力を増す設計です。

ただ実は、敵の5世代機にはIRSTという赤外線センサー(操縦席の前にポコッと飛びだしてる丸っこいやつ)がついてるんで、低空に逃げられてレーダーを攪乱されてもミサイル撃てちゃうんですよね。この辺はいい意味のご都合主義ですね。

ほいで、5世代機の横方向にクルクル回るアレや、クイッと小旋回する機動。あれも実は可能なんですよ・・・。
Su57は推力偏向ノズルというものを装備していて、ジェット排気を360度任意の方向に噴射できるので、ああいうことが可能なんです。ロシア戦闘機はこの推力偏向ノズルが十八番で、Su35等の4.5世代機でもできます。
これも嘘だと思うならYouTubeで「トップガンのような飛行は朝飯前!本物のロシア戦闘機のヤバい飛行 20選」をご覧あれ。