しかし合えば効果は強く、新しい抗うつ剤で比較すると、お薬です。
④エスシタロプラム(レクサプロ):
セロトニンに対する選択性が高い。
脳内移行が強い→末梢性の副作用が少ない。
「アロステリック作用」により、作用部位であるセロトニン・トランスポーターに長時間結合(結合半減期130時間)→効果が強く持続し、離脱症状が出にくい。
初回投与量のまま増量不要。
女性に対する有効率がセルトラリンに次いで高いとのデータがあります。
ヨーロッパではうつ病以外に全ての不安障害の適応(スウェーデンでは月経前不快気分障害(PMDD)にも適応)となっています。
SSRI:レクサプロ、ジェイゾロフト、パロキセチン、デプロメール=ルボックス
うつ病の治療に最も重要なことは、ご本人と周囲の人が病気を理解し、十分な休養をとることです。それは簡単なことのようですが、実際には病前性格が責任感の強い性格であったりすると周囲がいくら休めといっても本人が休むことを拒否する場合があります。また経済的な理由や、介護など家族関係の理由から本人が実際に休息をとることが難しい場合もあります。当院では、まず病気についての説明を患者さんとご家族に行い、ご本人が休息をとるためにどのような環境づくりをしていくかを共に考え、アドバイスいたします。症状の重篤さに応じ、医師が診断書を記載して休職(休学)をしていただく場合もあります。治療期間は非常に治療が上手くいった場合でも最低6〜8週間は必要です。(患者さんが復帰を急がれる場合は、患者さんの意向を尊重して対応をしていきますが、病状を鑑みてあまりにも無謀であればお止めする場合があります。)職場(学校)復帰に際しては、ご本人の同意が得られれば職場の健康管理医や人事担当者(子どもの場合は学校教員)と相談して、可能な限り馴らしのステップを踏めるように調整します。経済的な問題や、家族関係の問題を抱えていらっしゃる場合には、本人のみならず家族に対し、医師、精神保健福祉士より様々な医療・福祉サービスの活用を提案いたします。
SSRIは三環系抗うつ薬と比較すると副作用が少なく、十分な効果が期待できる薬剤です。セロトニン系に作用する薬剤であるため、副作用としては、主に吐き気・下痢・不眠・性機能障害などが出現することがあります。
また自己判断でお薬を止めたりすると離脱症状が現れることがあります。 <代表的な抗うつ薬>
ベンゾジアゼピン系:抗不安薬、睡眠薬、筋弛緩、てんかん薬としてよく用いられます。
脳内のベンゾジアゼピン受容体に結合することにより、GABA神経系の作用を間接的に強めます。
毎日、長期間、常用すると依存性が出て、服薬を中断すると離脱症状が現われてしまう場合があります。
主なベンゾジアゼピン系
レキソタン(神経症、うつ、心身症向け)、
ワイパックス(神経症、心身症向け)、
セパゾン(神経症、心身症、自律神経失調症)神経症の緊張やうつへの効果の他、強迫にも効果がある場合あるそうです。
セルシン、メイラックス、ソラナックス・・・
デプロメール / ルボックス
デプロメールとルボックスは同じ薬です。
社会不安障害や強迫性障害などに使用される場合があります。
デプロメール、ルボックス) セルトラリン(ジェイゾロフト) エスシタロプラム(レクサプロ)
軽症のうつ病では、支持的精神療法や、心理教育を行うことが基本であり、安易な薬物療法や体系化された精神療法は慎むべきとされていますが、中等症以上のうつ病では、抗うつ薬を単剤で十分量、十分期間使用します。初期に限っては抗不安薬(ベンゾジアゼピン系)を併用してもよいとされている他、眠剤の併用も考慮されますが、いずれも長期投与は推奨されていません。未成年のうつ病に対して十分なエビデンスのある抗うつ薬は現時点ではなく、一部にはSSRIなどに極めてよく反応する方がいるのは事実ですが、副作用の懸念から使用しないで治療をすることがほとんどです。詳細は本ページ下部で説明をしております。
②パロキセチン(パキシル):
高用量ではノルアドレナリンにも作用。抗コリン作用あり。
自身を代謝する酵素を阻害する為、投与量を増減すると血中濃度が急速に上下(血中濃度の非線形性)→退薬症状が出やすい、高齢者では血中濃度が高くなる為、推奨される投与量は10~20mg。
日本ではうつ病以外に全般性不安障害を除く全ての不安障害(パニック障害、強迫性障害、社交不安障害)の適応となっています。
レクサプロ(エスシタロプラム)、ルボックス/デプロメール(フルボキサミン)
全身麻酔を行って、呼吸管理後に筋弛緩薬を静脈注射し筋を弛緩させ、けいれんを起こさずに頭部に通電を行う方法です。うつ病では、抗うつ薬が使用できない場合や、抗うつ薬の効果が認められない場合、「昏迷」といって意識があるにもかかわらず意志の発動がない場合、希死念慮が非常に強い場合などに標準的に用いられます。適応を見極めて正しく施行すれば、安全かつ極めて有効な治療です。副作用としては一過性の健忘が出現する場合があります。電気けいれん療法の適応があって治療を望まれる場合は必要に応じて連携病院に紹介をさせていただきます。
デプロメール同様、副作用は少ないですが、日本での使用実績が少ないため、現在データを集めているところです。
特徴として、前2者の薬と比較して、効果発現が早い(10日間くらい)のと、抗うつ効果が強いということがあげられると思います。抑うつ症状を合併したパニック障害のケースには使いやすいと思われます。至適用量は、75mgくらいではないかと思われます。
KW:薬物相互作用、デプロメール、ルボックス、パキシル、ジェイゾロフト、レクサプロ、SSRI
ミルタザピンは、2009年に発売された抗うつ剤です。比較的軽微な副作用ですが、2010年から12症例の報告が寄せられています。
デプロメール、ルボックス、パキシル、ジェイゾロフト、レクサプロなど
セロトニンのみに作用し、抗うつ作用はやや弱く、本格的なうつには効果不十分ですが、うつ病以外の適応症(強迫性障害、パニック障害、社会不安障害)があります。適応外ですが、摂食障害、PTSDなど(アメリカでは適応)にも使用されます。
三環系抗うつ薬のような抗コリン性の副作用や、心毒性、鎮静作用が少ない。
嘔気、悪心などの消化器症状(服用中に消失することが多い)、眠気、めまい、ふらつき、性機能障害。
急に止めると「フワフワ」「ビリビリ」といった退薬症状が見られます(特にパロキセチン(パキシル))。
血中濃度半減期は、エスシタロプラム>>セルトラリン>パロキセチン>フルボキサミンの順に長く、最高血中濃度到達時間はいずれも5時間以上→夕食後投与で翌朝に眠気等の持ち越しがある場合は、服用時刻を夕から昼にずらす事により、日中の副作用を回避できます。
セロトニン症候群(SS)に注意!
フルボキサミン(デプロメール、ルボックス)、パロキセチン(パキシル)、セルトラリン(ジェイゾロフト)、エスシタロプラム(レクサプロ)
SSRIは選択的セロトニン再取り込み阻害薬のことで、脳内の細胞外セロトニン濃度を上昇させることで、抗うつ作用を示すとされています。SSRIの開発は、その副作用の少なさから、うつ病の薬物療法に多大な影響を与えました。SSRIは抗うつ作用のみならず、抗不安作用も有していることから、強迫性障害、全般性不安障害、社会不安障害、心的外傷後ストレス障害(PTSD)などにも使用されるようになりました。わが国で使用されているSSRIを紹介します。
眠気がある ・パキシル・レクサプロ・ルボックス・デプロメール(SSRI)
(フルボキサミン(ルボックス、デプロメール)、パロキセチン(パキシル)、セルトラリン(ジェイゾロフト)、エスシタロプラム(レクサプロ))
SSRI(パキシル、デプロメール、ジェイゾロフト、レクサプロ)
気分安定薬は、主に双極性障害(躁うつ病)の治療薬として使われることが多いです。双極性障害は躁症状とうつ症状を繰り返し、気分の波に振り回されてしまう病気です。
気分安定薬には、気分を落ちつける抗躁効果、気分を持ち上げる抗うつ効果、気分の波を小さくする再発予防効果が認められます。その結果として、気分の波の振れ幅を小さくする(うつ症状と躁症状を小さくする)、気分の波を少なくする(再発を減らす)という効果を期待します。
レクサプロ; B.ジェイゾロフト; C.パキシル; D.デプロメール
抗うつ剤の代表的な副作用について、お薬ごとに比較しながら見ていきたいと思います。
・ジェイゾロフト・デプロメール ・パロキセチン(パキシル) ・レクサプロ
日本で初めて上市されたSSRIであり、抗うつ薬として使用されるのみならず、強迫性障害や社会不安障害の治療によく用いられます。SSRIとしては用量調節の幅が広く、マイルドに効く印象で単剤では副作用が少ないです。一方、肝臓のチトクロームP450(CYP450)という酵素に対して阻害作用を有する事から、他の薬の血中濃度を上げる事があり、多剤の併用時には薬物相互作用には一定の注意が必要です。
パキシル40mg = デプロメール150mg = ジェイゾロフト100mg = サインバルタ30mg = トレドミン100mg
(参考)セロトニン症候群:抗うつ薬等の服用により、脳内セロトニン濃度が過剰になることによって引き起こされる症状の総称。主な臨床症状は、神経・筋症状(腱反射亢進、ミオクローヌス、筋硬直等)、自律神経症状(発熱、頻脈、発汗、振戦、下痢等)、精神症状の変化(いらいら、不安、焦燥、錯乱、興奮等)で、服用開始数時間以内に現れることが多い。中止により消失するが、まれに横紋筋融解症や腎不全などの重篤な状態に陥ることがあり注意が必要です。
フルボキサミン(先発医薬品名:ルボックス・デプロメール) ..
※抗うつ剤ごとに出やすい副作用や、安全性の比較などを知りたい方は、『』をお読みください。
セロトニン再取り込み阻害薬(SSRI)によるパニック障害の治療
抗うつ剤は効果が表れてくるのに2~4週間ほどかけてジワジワという形ですので、です。
デプロメール、 ルボックス、 フルボキサミン, 1日2回, うつ病・うつ状態 ..
新規抗うつ薬の中では副作用も比較的強いですが、最強のSSRIとして知られ効果がもっとも強い部類の薬です。うつ病、うつ状態の他、パニック障害、強迫性障害、社会不安障害、外傷後ストレス障害などに広く用いられます。副作用は、吐き気、眠気、口の乾き、めまい、便秘などがあります。(他の SSRIでも起こりうることですが)、急に中断するとめまい、知覚障害、睡眠障害、不安、焦燥感、震え、発汗、頭痛、下痢などの離脱症状が出現することがあり、減薬は段階的にゆっくりと行います。
エスシタロプラムはSSRI(選択的セロトニン再取り込み阻害剤)に分類される抗うつ薬で「レクサプロ ..
三環系抗うつ薬は効果が強くてしっかりと効いたのですが、副作用も強いのが難点でした。
(デプロメール錠、ルボックス錠など)、ミルタザピン(リフレックス錠 ..
古い三環系抗うつ剤はいろいろな受容体に作用するために、抗ヒスタミン作用や抗α1作用などによって眠気が強くなり、SSRIやSNRIと比べると不眠の副作用は少なくなります。
レクサプロ, エスシタロプラム, SSRI(セロトニン再取り込み阻害薬)
はじめから抗うつ薬を飲みたくない方に対して、当院の存在を伝えるための記事です。
標準治療を否定している訳ではありません。
すでに抗うつ薬を内服中の方に何かしようということでもありませんので悪しからず。
現状当院の医療圏ではない遥か彼方の地域でもこの記事が表示されているのでしょうが、当方の望むところではございません。申し訳ございませんがご容赦ください。