イソトレチノインは、どのような機序でニキビを治すのでしょうか?
妊娠中・妊娠予定の方は使用できません!ビタミンA誘導体により、胎児への奇形のリスクを高める可能性があります。
イソトレチノインはこのようなニキビに悩む方におすすめの治療薬です。
お肌全体のトータルケアが期待できるレチノールですが、レチノール反応と呼ばれる刺激症状(お肌がヒリヒリ痛くなる、赤く腫れる、カサカサになる、痒い)が生じることがあります。アジア系のお肌は、レチノール反応が出やすい肌質なので、ビタミンA配合の化粧品などで刺激症状が出ることはよくあります。特に、敏感肌、乾燥肌、アトピー肌の方は十分に注意が必要です。
また、レチノールは光や熱に弱いため、日中のケアには不向きです。
また併用する化粧品にも注意が必要で、ビタミンCを含む化粧品とは併用不可とされている場合が多いです。
このように、レチノールはお肌のトータルケアにとって、必要不可欠な成分であるのに、刺激症状などで使用できないことも多く、扱いが難しい成分でもあります。
実際、レチノール配合の化粧品でかぶれてしまい、皮膚科に受診して治療が必要になることも、現場ではよくみられます。
一方、バクチオールは、レチノール反応という刺激症状はまったく生じませんので、とても使いやすく、長期的に使用できます。
ニキビの保険診療など他の治療で2ヶ月ほど治療しても改善がみられない場合には、イソトレチノインでの治療を検討する余地があります。イソトレチノインは塗り薬、飲み薬、レーザーやピーリングなどの施術を含め、効果が高い治療法のひとつです。ですが、副作用や仕様上の注意点があるため、治療の最初から内服を始めることは稀です。
イソトレチノインの個人輸入に関して、詳しくはこちらの記事をご覧ください。
しかし、一部の患者ではニキビが再発することもあります。再発した場合、再度治療を開始するか、他の治療方法に切り替えることが考慮されます。
当院ではイソトレチノインの副作用を早期に発見する目的で、定期的な血液検査をしています。
まずは3カ月程度服用を続け、症状の改善があるか、副作用の程度などを確認します。
服用の継続が難しいと医師が判断したときには、治療を中止するかもしれません。
市販で買えるおすすめハイドロキノンクリームも合わせて紹介します。
日本皮膚科学会認定の皮膚科専門医・皮膚科指導医がいる当院では、イソトレチノインを安全に使用するために、治療開始前後や長期服用中の定期的な血液検査をしています。
また治療を継続しやすいように、イソトレチノインの後発品であるアクネトレントも採用しています。
イソトレチノインの治療に興味がある方は、当院までお気軽にご相談ください。
軽症のニキビに対しても、他の治療が無効であり再発を繰り返す患者さんへ処方しています。中等症以下のニキビに対しては、0.5mg/kg/日か、それ以下のイソトレチノインの低用量療法で効果が出る場合も多くあります 5, 6。
当院では、次のイソトレチノイン内服治療薬を取り扱っています。
トレチノインは、その生理活性作用の強さから、化粧品や医薬部外品への配合は認められていません。それに対して、作用の弱いレチノールや、レチノールにパルミン酸を結合させたパルミチン酸レチノールは、化粧品や医薬部外品への配合が認められています。
施術名:イソトレチノイン
施術の説明:優れた皮脂分泌抑制作用、アクネ菌に対する抗菌作用・抗炎症作用により、症状が進行してしまった重いニキビに対して効果を発揮します。
副作用(リスク):乾燥、紅斑、毛嚢炎を生じる可能性があります。
施術の価格:18,480円
ニキビが改善してからも、再発を防ぐために治療を継続する必要があります。
ディフェリン、ベピオ、デュアック、エピデュオゲルの4種類の外用薬があります。エピデュオゲルはアダパレンとBPOの両方の成分を含みより高い効果が期待できますが、お肌が弱い方や初めて使用する場合には、刺激が強く出る可能性があるため、どちらかの成分のみが配合されたエピデュオ以外の薬を使用するのをおすすめします。
ニキビが改善してからも、再発を防ぐために治療を継続する必要があります。
トレチノインは、強力な作用で角質を剥離します。反応性の皮膚炎が起こり、皮膚が赤くなったり、白い角質がぽろぽろと取れてきます。使用開始直後は、特に皮がむけやすいので、保湿剤で十分に皮膚を保護することが必要です。皮は自然にはがれるのを待ってください。
■施術範囲鼻下・口周り(マリオネットライン内側)・あご(フェイスラインまで)
イソトレチノインはレチノイドというビタミンAの類似体に属する成分の名称のことで、医薬品ではレチノイン酸、化粧品ではレチノールという成分で配合されています。
昨今レチノールはニキビや皮脂、毛穴などに有効な成分として有名になってきていますが、医薬品の方が高い濃度となっています。
ただし、副作用で1割ほどの方に一過性の赤みが出ることがあります。
また、イソトレチノインは酒さにも効果的です。酒さは、赤ら顔や毛細血管の拡張、ニキビのようなぼつぼつが生じる皮膚疾患です。酒さでは毛細血管拡張や、鼻と頬、眉間など顔の中心部をメインに赤みが生じます。
脂溶性(しようせい)のため、脂肪分と一緒に吸収されていきます。
トレチノインは、強力な作用のある薬剤のため、使用すると反応性の皮膚炎が起こります。皮膚が赤くなったり、ぽろぽろと角質が取れてきますが、これは、薬かぶれなどのアレルギー反応ではなく、むしろこうした反応が出ていれば、トレチノインの効果が出ていると考えられます。適度な範囲であればまったく心配ありません。
下記に当てはまる方は、安全の観点から施術をご遠慮いただいております
当院で治療を受けたほとんどの患者が、以前に抗生剤や塗り薬などの皮膚科治療をすでに受けており、改善が認められなかったことを考えると、イソトレチノインの効果は非常に高く、再発率が低い治療と言えます。
トレチノインの作用よりは弱いものの、レチノールにもシワ改善作用があります。
イソトレチノインは、医療先進国のアメリカで1982年にFDA(日本の厚生労働省にあたる)の認可を受けた、多くのニキビ治療実績のある飲み薬です。優れた皮脂分泌抑制作用、アクネ菌に対する抗菌作用・抗炎症作用により、症状が進行してしまった重いニキビに対して効果を発揮します。
皮膚科を受診できない際には、以下でおすすめする市販薬を試してみてください。
美白ケアやニキビ跡ケアに役立つハイドロキノンも、基本的にレチノールとの併用が不可な成分です。
長期間の使用で実感が期待できるレチノールに対し、ハイドロキノンは短期間での改善を目的としており、併用の仕方によっては炎症を引き起こす恐れがあります。
・以下の方は、イソトレチノインの治療は避けていただいています。
トラネキサム酸錠500mg
1日2回、1回1錠内服
:トラネキサム酸は抗プラスミン作用によりメラニン生成阻害ならびに抗炎症作用があり、20~40歳代の女性の頬にできることの多い肝斑に効果的です。肝斑治療の第一選択薬です。
止血作用にともない血栓形成のリスクがありますので、静脈血栓の既往がある方、妊婦さん、ピルや女性ホルモン剤を投与中の方への内服は推奨されません。
※注:血栓症(脳血栓,心筋梗塞,血栓性静脈炎等)のある方には販売できません。
肝斑以外にも雀卵斑(そばかす)、対称性真皮メラノサイトーシスや炎症後色素沈着にも効果があります。シミ、くすみが気になる方にお勧めします。
■施術範囲鼻下・口周り(マリオネットライン内側)・あご(フェイスラインまで)
レチノールは体内でトレチノインへ変換されて効果を発揮することが報告されています3。つまり、トレチノインは体内での生理活性の主役であるため、レチノールよりも効果が大きくなります。
地域によって違いもあるとは思いますが、最も手に入りやすい市販薬であると思います。
イソトレチノイン(ロアキュタン、アクネトレント)は、繰り返しできるニキビや重症のニキビに使われている治療薬です。
保険適用内の治療で治らなかったニキビは、クリニックに相談いただいた上で早めにイソトレチノインを使用すると、ニキビ跡になることを予防できるでしょう。
イソトレチノインが酒さ(赤ら顔)の改善に効果を示す理由は主に3つあります。
難治性ニキビの治療薬として知られているイソトレチノインは、ビタミンAの一種であり以下のような作用があります。
などたくさんの効果が期待できるので1つずつ詳しく解説していきます。
ニキビ痕までしっかり治したい患者様もいれば、そこまでは気にされない方も、、、
イソトレチノインは軽度なニキビから重度なニキビ跡まで効果が期待できる内服薬です。これまでニキビ治療を行なっても効果が出ず、諦めてしまった方に向いているとされています。
・ハイドロキノンの外用を積極的に併用していただく方がよい時期です。
イソトレチノインには、アクネ菌を殺菌する抗生物質も、男性ホルモンを抑えるホルモン剤も、炎症を沈めるステロイドも含まれていません。
ニキビ市販薬は、大前提として、必ず適切な量を塗るようにしてください。
イソトレチノインは、ニキビを治療するための飲み薬です。
ビタミンA誘導体の「レチノイド」に属する薬で、世界的には30年以上前から保険適用で使用されています。
「ニキビ治療の切り札」といわれるものの、日本では保険外診療になります。
それは、イソトレチノインの服用が、ニキビ治療に効果的というものの、美容的な行為の一環とみなされているからです。
この記事では、ニキビでお悩みの方に知っていただきたいニキビの内服薬イソトレチノインについて、分かりやすくお伝えします。