気管支ぜんそく、アトピー性皮ふ炎等の他のアレルギー疾患の診断を受けたことがある人


治療の大原則は、抗原から逃れることです。症状が軽い場合には抗原から逃れることだけで改善しますが、より重症の場合には息切れに対して酸素療法が必要になることや、過剰な炎症を抑えるためにステロイド薬での薬物療法を要することもあります。
再燃を予防するためには、住宅関連の場合、まずは家屋の清掃が必要になりますが、これは患者さん自身では行わないことが大事です。掃除の最中に大量の抗原を吸引してしまい、病気を悪化させてしまう危険性があります。そのために必ず自分自身ではなく、ご家族や知り合いにお願いするかハウスクリーニングの業者に依頼するようしてください。それでも軽快しない場合には、転居も検討する必要があります。
慢性型や線維性の場合には、上記のステロイドでの薬物療法の他に抗線維化薬(ニンテダニブ)が用いられることもあります。このほかに、保険適応ではありませんが免疫抑制薬が用いられることがあります。


アレグラ錠60mgの基本情報(薬効分類・副作用・添付文書など)

アレルギー性鼻炎を合併した 気管支喘息患者で、鼻炎の治療をすると呼吸機能も改善し、鼻炎症状の改善に加え、気管支喘息のコントロールにも効果が認められます。 逆に治療を中止すると鼻炎症状のみならず、呼吸機能の悪化や気道炎症の増悪が認められます。
以上のようにアレルギー性鼻炎患者では、新たに気管支喘息を発症してくることがあり注意が必要です。また合併した喘息の症状が急に増悪することがあります。症状が続くようならただの鼻カゼと思わずに、 正しい診断と治療を受けるようにしましょう。

呼吸器内科で診療を行う病気は、腫瘍、感染症、慢性閉塞性肺疾患(COPD)、気管支喘息、間質性肺炎など多岐にわたります。
なかでも、WHOの2020年度全世界での死亡原因予想で上位となることが予測されるCOPD・肺癌・肺炎(結核含む)など頻度の高い疾患や、地域特性の高い悪性胸膜中皮腫について最新のエビデンスに基づいた治療を行うことができるよう取り組んでいます。
先端分野の臨床と研究の実践、医師をはじめとする医療人の臨床教育、受診される患者さんにとって安心できる呼吸器領域の医療の提供を心がけています。

フェキソフェナジン(アレグラR)※は、アレルギーを抑える薬のなかでも「ヒスタミンH₁受容体拮抗薬」に分類される薬です。

皆様こんにちは。
てらだアレルギーこどもクリニック院長・寺田明彦です。今回からシリーズで6回担当させていただきます。
私はアレルギー疾患の中でも、特に気管支喘息(ぜん息)とアレルギー性鼻炎・副鼻腔炎についてお話をします。

今回は、「せき」ってどうして出るの?というテーマです。
長引く「せき」の原因は・・・
子どもが一般病院とクリニックの小児科にかかる理由の中で、もっとも多いのは「咳(せき)」です。普通のかぜ症候群(感冒とも言います)はウイルスが原因でおこります。かぜ症候群は咳、鼻水、のどの痛みや時に高い熱もでますが、多くは1週間程度で自然に治ります。このような急性の呼吸器感染症とは違い咳が1ヵ月以上もが続いたり、繰り返したりすることがあります。このような「長引くせき」の原因には、RSウイルス、クラミジア、マイコプラズマ、百日咳、副鼻腔炎などの感染症と気管支喘息、アレルギー性鼻炎などのアレルギー疾患、さらに胃食道逆流症や心因性咳嗽(がいそう)などがあります。
そもそも、「せき」はどうして出るのでしょうか。私も分担執筆させていただいた「こどもの咳嗽・診療ガイドブック」(ニューロペプタイド研究会、徳山研一、他編集)では次のように説明されています。
咳の受容体(感じる場所)は、咽頭、喉頭(声を出す声門あたり)、気管、気管支、胸膜などに分布しています。気道内の異物、分泌物、そして冷気暖気などの温度差による物理的刺激、タバコの煙、酸っぱい酢のかおり、カプサイシン(唐辛子の成分)などの化学的刺激が作用して咳を起こします。その刺激情報は末梢神経を介して脳の咳中枢に伝えられます。すると咳をしなさいという刺激が中枢(脳)から神経によって声帯筋、気管支筋、横隔膜、肋間筋などに伝えられ、収縮することで咳が起こると言われています。
小児の急性上気道炎、いわゆる風邪による咳は、だいたい1週間で半分、2週間で90%以上が改善します。そこで、咳が続く時間の長さによって2週間以内を急性、2週から4週を亜急性、4週間以上続く場合を慢性と言っています。大人では8週間以上続くと慢性咳嗽と言いますが、子どもはそんなに待っておられません。保護者にすれば4週間でも長く感じますね。
また、咳の特徴として、喀痰を伴わない乾いた咳を乾性咳嗽(かんせいがいそう)と呼び、痰を伴う湿った咳の場合を湿性咳嗽(しっせいがいそう)と言います。また、喉頭部(声を出すあたり)の狭窄からおき、嗄声(させい=声がかすれる)を伴うものを犬吠様(けんばいよう)咳嗽と呼びます。犬が吠えたような咳と言われていますが、私はお母さんたちに「オットセイが鳴いたような咳」だと説明しています。これは急性喉頭炎や急性性門下喉頭炎(クループ)と言って特に5歳までに多い病気です。そして、長引く咳で有名な百日咳は、けいれん性咳嗽と言っています。強く連発し顔が真っ赤になる激しい咳が出ます。さらに咳き込んで吐いたりすることもあり、保護者が不安になることが多いです。
最も多い症状の咳の診断は、自然に治ってしまえば簡単ですが、長引く場合はとても難しいです。次回からはこの「咳」について、私なりの原因の考え方についてわかりやすく解説していきます。

キプレスは、気管支拡張作用と抗炎症作用を併せ持つ薬剤です。続けて使用することで気管支の炎症を継続的に抑制し、喘息発作を起こりにくくします。

アトピー咳嗽は、咳症状や症状の季節性が咳喘息と共通しますが、のどのイガイガ感やかゆみが特徴的とされています。また咳は冷気・会話や受動喫煙などをきっかけに誘発されることがあります。患者さんの多くが花粉症を合併しており、鼻水がのどに垂れてさらに咳を誘発することがあります(後鼻漏)。咳喘息とは異なり、吸入気管支拡張薬は効果がありません。また肺機能検査は正常範囲内で、呼気一酸化窒素の濃度も上昇しません。そのため診断が難しい病気でもあります。
治療は、花粉症治療で使われるような抗ヒスタミン薬を使用しますが、有効率は約60%程度にとどまるため、無効例には吸入ステロイドやステロイド薬内服を行います。吸入ステロイドは、粒子径が大きいものが効果がありアドエアディスカスやフルタイドディスカスを用いることがあります。

喉頭アレルギーは、花粉症やダニなどの通年性アレルギーによる炎症がのど(喉頭)で引き起こされるために、喉頭の違和感と咳が長期間出る病気です。のどに痰が絡んだような感じ、かゆみ、イガイガとした感じ、チクチクとしたのどの痛みなどを感じることがあります。スギ花粉症の30-50%にこのような喉の違和感と咳の症状があることがわかっています。アトピー咳嗽と似た病気で、アトピー咳嗽では気管や気管支に好酸球性の炎症が起こるのに対して、喉頭アレルギーではのどに主に好酸球性の炎症が起こるのが特徴です。
治療は抗ヒスタミン薬が効果があります。効果が不十分の場合は、吸入ステロイドを追加します。 ただし、喉頭アレルギーはさまざまな病気が混在していることが多く、治療が困難なケースがあります。その理由の一つとしては花粉症に伴う後鼻漏で、鼻水がのどに垂れ込むことが刺激となって咳が出ていることがあります。このようなケースには、ステロイドの点鼻薬を使用します。それ以外にも逆流性食道炎の合併も見られることがあり、胃薬による治療を行うこともあります。

『 アレルギー性鼻炎(花粉症)の方は、咳喘息や気管支喘息を発症しやすいです。 』のお話。 ..

逆流性食道炎は、胃酸が逆流してきて食道に炎症を起こす病気で、胃酸が気管支やのどを刺激し咳を起こします。風邪を引いて咳が出るようになることがきっかけになることがあります。咳とともに胸焼け・みぞおちの痛み・酸っぱいものが上がってくるなどといった症状があります。逆流性食道炎では、会話や発声で咳が悪化する頻度が高いことが知られています。咳以外にも声がれやのどのヒリヒリした感覚を伴うことがあります。胃酸を抑える薬や胃の動きをよくする薬が咳に対して効果があります。

当院のアレルギー外来では、花粉症、アレルギー性鼻炎、気管支喘息、蕁麻疹などの診療を行っています。
免疫は外部から入ってきた細菌やウイルスなどの異物に対する抗体を作り、その異物を撃退する役割を持っています。アレルギーは本来ならば無害な特定の物質「アレルゲン」に対して免疫反応が過剰に働いて症状を起こしています。
発症の原因には、アレルゲンに長くさらされて閾値を超える、環境変化、遺伝などがかかわっているとされていますが、はっきりとした原因はわかっていません。
アレルギー反応の主な症状は、かゆみや痛み、蕁麻疹などがあり、呼吸困難、血圧低下など危険な状態になることもあります。症状の強さは体調などに左右されて変化します。
主なアレルギー疾患には、花粉症、アレルギー性鼻炎、気管支喘息、蕁麻疹、アトピー性皮膚炎、気管支喘息、食物アレルギー、薬物アレルギーなどがあります。


・抗ヒスタミン薬(アレグラ、アレロック、ポララミンなど) 花粉症の薬として使われる薬が咳にも効くことがあります。 2023年4月17日

アレルギー性疾患を発症時期別にみると小児期には、食物アレルギーや アトピー性皮膚炎が起こります。小学校高学年から中学校時代に気管支喘息が増加し、思春期にアレルギー性鼻炎が急増します。 この発症の順番は「アレルギーマーチ」とよばれています。
アレルギー性鼻炎の小児では、 気管支喘息を伴わなくても、喘息症状のでやすい傾向(気道過敏性の亢進)が認められます。その程度は気管支喘息患者と健常児の中間位で、 鼻の慢性炎症が気管支に影響を及ぼしていると考えられます。一方成人ではアレルギー性鼻炎から気管支喘息へ移行するケースも多くみられ、 鼻の炎症から気管支喘息を発症する可能性を示しています。

ぜん息との合併に気をつけたい病気|成人ぜん息(ぜんそく、喘息)

気管支喘息は高熱、寒冷、放射線、化学物質、細菌、寄生虫などで気道が炎症を起こし、気道に粘液や白血球、細菌、血液などが付着し、気管支が急に縮んで空気の通り道が狭くなり、空気の出入りを妨害されて起こります。人口の3%程度に見られます。 気管支喘息は時間や体調、ストレスなどで強い発作が出たり症状が無かったりします。

→こちらもアレルギー性のメカニズムで生じる咳に効きます。気管支喘息で使われる薬です。 ・P2X3受容体拮抗薬(リフヌア)

アトピーとはアレルギーとほぼ同じ意味の言葉ですが、アレルギーの中でも特に遺伝傾向が強く、両親どちらかがアレルギー体質の場合、60~70%、両親の場合は、90%ほどの確率で遺伝します。 アトピー性皮膚炎は、「湿疹ができる」、「皮膚がかゆくなる」、「皮膚が赤みを帯びる」などの症状が現れる皮膚の病気です。 乾燥肌、刺激に反応しやすい皮膚、かゆみを感じやすい性質、心理的ストレス、外部からの物理的な刺激など、いろいろな要素が関係していて、複数の原因が重なると症状が出てくると考えられます。

アレルギー外来(花粉症・気管支喘息・咳喘息)|綱島・日吉・大倉山

アレルギー性気管支炎は、気管支炎の中でもダニやハウスダストをアレルゲンとしてアレルギー反応を起こすアレルギー疾患です。

2023年市民健向講座「気管支喘息とアレルギー疾患2023」前編

対応はもちろん患者さんごとによりますし、やはり咳の原因として何か悪いもの(肺炎・気管支炎・癌・喘息・COPDなどなど)が無いかはしっかりと見極めて治療が必要となります。その上で、咳止め薬を使用していくことになると思います。

喘息、アレルギー性鼻炎、じんましん、アレルギー性結膜炎、アトピー性皮膚炎、アナフィラキシ

ひとの身体には、ウイルスや細菌などの異物が入ってきた時に、異物である外敵を攻撃しようとする免疫機能が備わっています。ところが、身体に害を与えないものを有害物質と認識してしまうことがあり、免疫機能が過剰な反応を起こして攻撃をし過ぎる結果、逆に不都合な症状を引き起こしてしまう現象が起こることがあります。これがアレルギーです。代表的なものに、気管支喘息、アレルギー性鼻炎(花粉症)があります。
環境や生活様式の変化により、アレルギー関連の病気にかかる方が増え続けており、アレルギーは現代病のひとつだと言えます。咳やくしゃみ、鼻水、発熱、目のかゆみ、ぜんそく発作、じんましんなど、アレルギーによって起こる症状はさまざまです。なにか気になる症状がありましたら、気軽にご相談ください。

空気の通り道である気管がただれて過敏になり、発作的にゼーゼー・ヒューヒューといった喘鳴(ぜんめい)や呼吸困難、夜間の咳などが起こります。

アレルギー性気管支炎の症状は、風邪のせきが次第に強くなってきます。はじめは乾いたせきで、分泌物が増えてくると湿った感じのせきとなってきます。早朝や就寝直後など、温度が変化する時に多くなります。発熱は全然ないことも、高熱を伴うこともあります。呼吸困難はありません。

早朝に『ヒューヒュー』や『ゼーゼー』といった音を伴うような場合

ぜん息治療に使われる薬は大きく分けて「長期管理薬(コントローラー)」と「発作治療薬(リリーバー)」に分けられます。治療の基本は、気道の炎症を抑える「長期管理薬」です。

【薬剤師が解説】花粉症の咳におすすめの市販薬はどれ?9選を紹介

アレルギー性気管支炎の原因は、ダニやハウスダストがアレルゲンとしてアレルギー反応を誘発することにあります。アレルギー性気管支炎は、普通は一週間くらいで良くなりますが、せきは一ヶ月くらい残る事が多いでしょう。一般的な気管支炎では、アレルギー性気管支炎の場合は、長引くこともあるので、その場合X線などの検査が必要となります。

あなどるなかれ、ほんとは怖いアレルギー アナフィラキシーにご用心

です。ぜん息の症状はが原因で起こります。その炎症を抑え、発作を予防するのが「吸入ステロイド薬」です。「吸入ステロイド薬」が普及してから、ぜん息で亡くなる人や入院する人の数が大幅に減少しました。
もうひとつの薬剤は、です。「気管支拡張薬」には、長時間作用性β刺激薬、テオフィリン徐放製剤、長時間作用性抗コリン薬などがあります。ロイコトリエン受容体拮抗薬やテオフィリン製剤は、気管支拡張作用と抗炎症作用をあわせもっています。症状に応じて、これらの中からひとつ、あるいはいくつかの薬剤を用います。
吸入ステロイド薬と長時間作用性β刺激薬を配合した薬剤は、1剤で炎症を抑え、気管支を拡張するため、広く用いられています。

アナフィラキシーについて理解し、万が一の事態に備えましょう。 アレルギーの一つ

喘息発作が起きた時には、吸入薬による鎮静化を行います。薬物療法で気道の炎症を改善させて気管支を拡げ、完全に炎症が解消するまで地道に治療を続けます。アレルゲンやホコリなど喘息発作を誘発する環境因子をできるだけ排除して、適度な運動を続けることも重要です。

気管支喘息 | 東松戸クリニック 内科、呼吸器内科、アレルギー科

アレルギー性気管支炎を治療する場合、咳に対する治療が主ですが、気管支が腫れて分泌物が増えているので、咳止め(せきどめ)をむやみに使うと、分泌物が気管支につまり、かえって細菌感染を起こしやすくなります。市販の風邪薬も、抗ヒスタミン剤が加わったものが多く、気道が乾いてしまい、痰(たん)を出しにくくなってしまう危険性もあります。

アレルギー体質に伴う副鼻腔炎であり、喘息を伴っている場合が多いとされています。 ..

キプレス(一般名:モンテルカストナトリウム)は、気道・鼻粘膜の炎症や気道の収縮に関与するロイコトリエンの働きをおさえて、気管支喘息やアレルギー性鼻炎の諸症状を改善する薬剤です。
名称の由来は、喘息症状の寛解状態を維持するという意味で、「キープ(維持)+レスト(寛解期)」=「キプレス」と命名されました。
なお、併売品であるシングレアは、錠剤の刻印やシートは異なるものの、主成分・添加物ともまったく同じ薬剤です。