花粉症について【耳鼻咽喉科かめやまクリニック/金谷浩一郎先生】
「熱や咳もないしアレルギー性鼻炎の可能性が高いんじゃないでしょうか?スギやブタクサなど有名な花粉症の時期じゃなくてもイネとかダニ・ハウスダスト他、抗原に成りうるものは一年中身の周りにありますよ。」と申し上げると、多くの方は納得されて抗アレルギー薬による治療をお受けになります。
前シーズンに花粉症デビューした人や、これまで花粉症の症状がない人にも知っておいてほしい、最新の花粉症治療や対策についてご紹介します。
ある時期たくさんのスギ花粉にさらされると(抗原の曝露)、体内にスギに対する抗体(特異IgE抗体)が製造され、その製造記憶が残されます。
次の年、再びスギ花粉が目や鼻やのどに吸着し水を吸うと、抗原物質が放出されこれに反応して特異IgE抗体が血清中に急増します。特に肥満細胞において表面に存在するレセブターと呼ばれる鍵穴にIgEがおさまると肥満細胞は感作されたといいます。
細胞表面についたたくさんのIgE抗体に対し、橋渡しする様な格好で抗原が結合すると(架橋形成)、はじめて鍵が回され肥満細胞から特殊な物質が放出されます(脱顆粒)。この放出物質は種々ありますが、よく知られているものにヒスタミンという物質があります。
このヒスタミンが鼻の三叉神経を刺激すると、刺激が脳のくしゃみに関係した部位(脳幹くしゃみ中枢)を刺激し、横隔膜や肋間の筋肉、喉頭などに働きかけ、くしゃみが起こります。またこの刺激が副交感神経に伝達されると鼻水を出す腺が刺激され、水様性鼻汁が出ます。一方で鼻の粘膜の下にある血管に作用すると、血管から粘膜内に水が出て(血管透過性の亢進)、粘膜浮腫状態となり鼻閉が起こることとなります。
抗原に曝露されると5分以内にただちにこれらの反応がおこり、15分程度でピークに達し1時間程度持続します。これらは即時相反応と呼ばれています。
ただ即時相反応の数時間後に起こる反応もあり、主に好酸球や、好中球が関連した放出物質により、鼻閉という症状を起こします。これは遅延相反応と呼ばれています。
妊娠中と授乳中の花粉症対策は、できるだけ花粉を浴びないように、外出時にはサングラスやマスクを着用すること、家に入る前に衣服から花粉を払い落とすこと、空気清浄機を使うことなど、花粉との接触機会を減らす方法がおすすめです。
ゾレアによる治療を受けるための条件. 重症または最重症の季節性アレルギー性鼻炎(花粉症)で前スギ花粉シーズンでも重症な症状があった。
3月にはスギの花粉、月にはヒノキの花粉の飛散がピークを迎えるでしょう。花粉大国の日本において花粉症の方は大変辛いシーズンを迎えます。医療機関として少しでもお力になれるように取り組んで参ります。
イネ科の花粉症でも基本的な治療はスギやヒノキの花粉症と変わらず、出ているアレルギー症状を和らげるための治療をしていきます。
・抗アレルギー薬(飲み薬)
・点鼻薬
・点眼薬(目薬)
などが治療の中心です。
花粉症の症状が出る前から、お薬による花粉症の初期療法を始めていると、症状の発症を遅らせ、飛散シーズン中の症状をやわらげることができます。
アレルギー性鼻炎(花粉症)の患者さんは、原因となる植物によって、発症する時期、症状、経過が違います。
また、どんなお薬が効果があるのか、副作用(眠気)の程度はどうか…など、人によって異なりますので、
生活スタイルやご希望にあわせて、どんなお薬を使っていくか相談しながら一緒に決めていきます。
適切な治療法を取り入れていけば、花粉が多い年であっても約半数の花粉症患者さんが大きな副作用がない状態で、花粉シーズンを過ごすことができると言われています。特に、花粉の飛び始め直後から治療を開始する初期治療が有効であることが知られていますので、
花粉症の方は飛散量に限らず、症状がひどくなる前にケアしましょう。 ..
一番有名なのは「スギ花粉」ですが、それ以外にも、さまざまな花粉が原因となって、花粉症の症状を引き起こします。
アレルギー性結膜炎の治療は、抗アレルギー薬などによる薬物療法が主体となります。
通常、最初に抗アレルギー点眼薬を使用し、それでも改善しない場合はステロイド点眼薬を用います。なおも症状が治まらずに日常生活や仕事に差し支える場合は、抗アレルギー薬を内服することもあります。重症のアレルギー性結膜炎である春季カタルに対しても基本的には同じ治療が行われますが、症状が改善しないようなら免疫抑制薬(臓器移植の際に拒絶反応を抑える薬)の点眼を用いることもあります。
なお、季節性アレルギー性結膜炎(花粉症)については、花粉の飛散が始まる2週間くらい前から抗アレルギー点眼薬の投与を開始すると、より効果的と言われます。
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主な治療は薬物治療で、症状の軽減や予防のために、抗アレルギー剤の全身投与や点眼薬・点鼻薬による局所投与を行います。
アレルゲンに刺激された免疫細胞(肥満細胞)が放出するヒスタミンという物質によってひきおこされます。
抗アレルギー薬には、アレルギー症状を引き起こす、ヒスタミンという物質の働きを抑えて、すでに起こっているアレルギー反応を抑え、かゆみや充血などの症状を抑える抗ヒスタミン薬と細胞からヒスタミンが遊離されるのを抑制するメディエーター遊離抑制作薬があります。また、炎症が強い場合には、ステロイドの使用を検討することがあります。
また、重症の場合、特定の花粉に対する耐性を高めるための免疫療法が行われることがあります。
花粉シーズン前に医師に相談; 症状が軽減しても自己判断で薬を中止しない
当院で行う花粉症の治療には大きく分けて二つあり、アレルギー物質を抑える薬物治療と、根本からアレルギー体質を変えるアレルゲン免疫療法があります。
また、鼻粘膜が敏感になるため、くしゃみや鼻水がさらに出やすくなります。 花粉症・アレルギー性鼻炎の治療は? シーズン前の治療
花粉症予防注射の予約は、当Webサイトの予約フォーマットからのみ可能です。電話での予約は承っておりません。毎年1月後半から3月までは、Web予約枠が数十日先まで埋まってしまう傾向にあるので、ご検討の方はお早目に予約されることをおすすめします。当日受付も行っておりますので、予約は必須ではありません。
アレルギー性結膜炎に対する新しい「塗り薬」~2025年春の花粉症シーズンに向けて~ ..
メディアで「飛散開始」と報道されるのが大体2月以降でその頃になると一気に大量のスギ花粉が飛び始めますので急に自覚症状が酷くなる方が増えます(どこの耳鼻咽喉科も1日に200人を超える患者さんが押し寄せて物凄く混雑します)。
最近では花粉症の鼻づまりの予防効果が注目され、花粉症シーズン前に予防的に行われることが多くなっています。 舌下免疫療法(スギ・ダニ)
抗ヒスタミン薬は使い始めてすぐに効果が表れるという利点がありますが、効果の持続時間が短いため、1日に4回の点眼が必要になる薬がほとんどです。内服の抗ヒスタミン薬に比べて眠気などの副作用が少ないことが点眼薬の利点です。
メディエーター遊離抑制作薬は、抗ヒスタミン薬に比べて効果の作用時間が長く、持続的にアレルギー症状を抑える効果があります。しかし、即効性はなく、使い始めてから効果が出るまで時間がかかります。
治療の時期や症状に応じて、適切な処方を行います。使用については医師、薬剤師の指示に従って正しい使用方法を守ってください。
花粉症などのアレルギーは、症状が悪化すると薬が効きづらくなります。しかし、軽いうち ..
花粉症はアレルギーの一種です。
人によっては、アトピー性皮膚炎、ぜん息などほかのアレルギー疾患も一緒に発症することもあります。
アレルギーの正確な原因を探るため、ご希望の患者さんには採血でのアレルギー検査もできますので、お気軽にご相談ください。
花粉の飛散シーズン前に風邪を引くと、感染により粘膜の上皮が弱くなり、花粉症の症状がひどくなることがあります。 お酒を飲みすぎないこと
スギ花粉は楕円形で先端が少し突出した構造をしており、表面には金平糖状の顆粒が付着しています。飛散した花粉はそのままでは数時間から数日の寿命といわれています。
スギ花粉はこのままではアレルギー反応を起こしませんが、鼻や、目の水分を吸うと数秒以内に外壁からタンパク質ないし糖タンパク質を放出し、数分を経過するとはじけて内壁から諸酵素を含むタンパク質を放出します。これらの物質が出て初めて抗原として作用しはじめます。
花粉症の対策は1月からはじめましょう | KARADA内科クリニック
2022年1月、厚生労働省の公表する「オンライン診療の適切な実施に関する指針」が改正されました。
保険診療におけるオンライン診療の初診は新型コロナウイルス感染症に対する時限措置として認められていたのですが、今回の改正によって「オンライン診療が初診から可能である」と正式に制度化されたのです。
初診からオンライン診療を活用できるケースが明確に定められ、制度化されたおかげで、新型コロナウイルス感染症の流行下において病院に通院することをためらうという人も診療を受けやすくなりました。当院では皮膚科・アレルギー科の疾患を対象に初診からオンライン診療を行っておりますので、花粉症のオンライン診療を検討されていらっしゃる方はお気軽にご相談いただければと存じます。
ということで、花粉症シーズンを前に、より症状を抑えるためのポイントは2つです。 1.花粉が飛散する前から薬を飲みましょう
花粉症、アレルギー性鼻炎の外科的な治療方法として主流となっている鼻の粘膜を焼灼(しょうしゃく)する(薄くこがす)方法です。
1回あたりのレーザー治療は、病院に入ってから出るまで約45分程度(手術自体は約15分)の外来での治療です。
アレグラ、アレロック、ザイザル、ビラノア、デザレックス等々)は ..
ただ、同じようなケースで「鼻風邪をひいた」とおっしゃって来院され、症状を伺って「風邪みたいな感染ではなくて、実はアレルギー性の鼻炎の可能性もあります」と申し上げると「そんなこと言われたことないし、絶対風邪よ」とおっしゃって、風邪薬を希望する患者さんもいらっしゃいます。
症状を和らげたい方は本格的な飛散シーズンより前から治療を開始しましょう。
12歳以上が対象です。
重症のスギ花粉症であることを確認します。採血検査でのスギ花粉に対するIgE値がクラス3以上および総IgE値が30~1500IU/mlであることが必須条件です。
(鼻ポリープや副鼻腔炎の合併などにより症状が出ていないかなどを鼻内電子スコープ検査やCT検査により確認する場合もあります)
1週間以上、従来の治療(抗ヒスタミン薬や鼻噴霧ステロイド薬など)を行ったうえでの開始となります。
今年の飛散量は、大量飛散だった前シーズン(2023年)と比べるとやや少ない見通し ..
花粉症は日常生活に多大な影響を与え、生産効率を下げることが知られています。花粉症による症状で支障が出る前に症状を抑えたり、軽減することで「いつもの日常」を守っていきましょう。
10年以上前は「2週間くらい前から薬を始めておきなさい」というような指導が行 ..
花粉症の治療は抗アレルギー薬服用が中心となります。
抗アレルギー薬の副反応として眠気があります。
抗アレルギー薬には多くの種類があり、眠気の出ない薬や、副反応の眠気原因成分を取り除いた眠気のでにくい抗アレルギー薬があります。
中島クリニックでは花粉症の患者さんの治療を行っています。
アレルギー検査をしてほしい、もしかして花粉症かも?と思われたときは適切な治療が必要です。
お気軽にご相談ください。