[PDF] 8c30e48cddf5dbb65964d00a76..
多くの整腸剤は基本的に腸内細菌のはたらきを利用して腸内環境を整える薬です。含まれる菌の種類によっても特徴は異なりますが、ミヤBMに含まれる酪酸菌の特徴は芽胞(がほう)という強い膜に覆われていることです。そのため胃液や胆汁酸や消化酵素などの影響を受けにくく、生きた状態で腸に到達して整腸作用を発揮します。また、芽胞があることによって抗生物質の影響も受けにくいです。多くの整腸剤は抗生物質によって死滅してしまうため抗生剤とは同時に服用できませんが、酪酸菌は併用可能です。もちろん抗生物質の副作用で生じた下痢に対する治療薬としても使用することができます。
胃や腸で起きること 薬の「のみ合わせ」Vol.1 | 住友ファーマ株式会社
<制酸薬との服用間隔によるニューキノロン系抗菌薬のバイオアベイラビリティの変化>[文献 1-2]
レボフロキサシンに関するデータはないが、制酸薬との併用による他のニューキノロン系抗菌薬の相対的バイオアベイラビリティの変動を図1に示す。ニューキノロン系抗菌薬の投与時間を0 時間とし、制酸薬の投与をずらして相対的バイオアベイラビリティを調べた結果、ニューキノロン系抗菌薬の服用3~6時間前、服用2時間後までは、制酸薬の併用を避けるべきであることが示唆された。
レボフロキサシンの服用を酸化マグネシウム服用後に変更する場合には、酸化マグネシウム服用後にニューキノロン系抗菌薬服用まで3~6時間以上空ける必要がある。そのため、例えば、夕食後にマグミッ錠を服用後、少なくとも3時間以上空けて就寝前にクラビット錠を服用することを提案するなども考えられる。
一方、酸化マグネシウムの服用時期を変更できるのであれば、朝食後の酸化マグネシウムを朝食後2時間など、食間の服用に変更することを提案するのも1つである。
抗アレルギー薬(フェキソフェナジン)、高血圧症薬(セリプロロール)
マグミット錠の添付文書
※必ず、各製品の最新の添付文書をご確認ください。
併用注意(併用に注意すること)
薬剤名等:ニューキノロン系抗菌剤(シプロフロキサシン、トスフロキサシン等)
臨床症状・措置方法:これらの薬剤の吸収が低下し、効果が減弱するおそれがあるので、同時に服用させないなど注意すること。
機序・危険因子:マグネシウムと難溶性のキレートを形成し、薬剤の吸収が阻害される。
レボフロキサシンなどのニューキノロン系抗菌薬と酸化マグネシウムは、医薬品添付文書において「併用注意」とされている薬剤であり、同時服用により、レボフロキサシンがマグネシウムと難溶性のキレートを形成し、レボフロキサシンの吸収が阻害され、効果が減弱するおそれがあるので、同時に服用させないなど注意する必要がある。