イソトレチノインは、ニキビ治療に効果の高い内服薬です。そのため
イソトレチノインの副作用として特に報告されているのが唇や肌の乾燥です。服用期間中は多くの方で乾燥症状が見られ、辞めた後も皮脂の抑制を実感していただけます。その他の副作用には薬疹や頭痛、めまいや吐き気などがありますが、全員に起こる訳でなく稀な症状です。怖いイメージを持たれる方もいらっしゃるかもしれませんが、適宜医師までご相談いただければ特段副作用もなく治療していけます。副作用について詳しくは上記の「イソトレチノインの副作用」欄をご確認ください。
イソトロイン(イソトレチノイン)はニキビへの治療で用いられる内服薬です。
イソトレチノイン服用開始後、好転反応として一時的にニキビが増えたり赤みが出る症状がございます。期間としては服用開始後1週間から1ヶ月程です。この時期は悪化してしまったのかと不安になることもあるかと思いますが、根気強く治療をしていくことが大切です。
・イソトレチノインを服用中に妊娠した場合や妊娠中の服用は、短期間の使用や少量であっても胎児に先天異常や流産、早産、死産の危険性が極めて高くなりますので絶対に避けてください。
・そのためイソトレチノインの投与期間中と投与を終了してからの一定期間(女性の場合は内服終了後6ヶ月間、男性は内服終了後2ヶ月間)は決して妊娠しないようにして下さい。(※妊娠をお考えの女性は、イソトレチノイン治療と妊娠の計画をしっかり立てた上で、治療を検討していただく必要があります。)
・イソトレチノイン服用中の授乳も絶対に避けて下さい。
・イソトレチノイン服用中および最終服用日から6ヶ月間は献血をしないようにしてください。(献血から作られる血液製剤は妊婦に使用される恐れがあり、胎児がイソトレチノインの影響を受ける可能性があります。)
これらの効果は、イソトレチノインが持つ、「」、「」、「」によって発揮されます。
イソトレチノインの副作用は多岐に渡りますが、代表的なものは皮膚の乾燥と、口、鼻、眼の粘膜の乾燥です。この副作用はほぼ100%の患者さんに起こります。乾燥によって皮膚炎、口角炎、口唇炎、鼻出血、ドライアイなどが起こる可能性があります。
イソトレチノインはのリスクがあると言われています。
そのため、
また、です。
もし妊娠した場合には、すぐに服用を中止し医師までご相談ください。
イソトレチノインの効果と当院のニキビ治療の流れについて解説します。
イソトレチノインには抗炎症作用があります。ニキビの赤みは、アクネ菌などの原因菌が増殖することで、それを排除しようする免疫反応が起こり、炎症を起こしている状態です。抗炎症作用が働くことで、ニキビの赤みを抑えてくれます。
イソトレチノインは保険治療で処方される内服薬よりも、です。(なお、です。)
イソトレチノインの副作用に怖いイメージを持たれる方もいらっしゃるかもしれませんが、適宜医師までご相談いただければ特段副作用もなく治療を行っていくことができます。
そのため少しでも以下のような副作用や、違和感を感じたら医師までご相談ください。
イソトレチノインを使用すると、ニキビが2~3年再発しにくいという論文もあります。
※効果には個人差があります。
※重大な副作用
・:胎児の先天異常、奇形、流産、早産、死産
・:治療初期にニキビの一過性増悪(かゆみ、赤み等)唇、口の中、鼻の粘膜、眼や皮膚の乾燥、脱毛
・:うつ、その他精神疾患(幻覚、幻聴、躁鬱病)、自傷行為等の重大な精神疾患
・:肝障害、脂質異常症(中性脂肪やコレステロールの急上昇)、腸疾患(炎症性腸疾患(IBD)など)、筋骨格症状、聴覚障害(聞こえにくさ、耳鳴り等)、視覚障害(角膜混濁、夜間視力低下等)
・: めまい、頭痛、嘔気、嘔吐、倦怠感、疲労
・催奇形性(胎児への影響)
*女性は必ず避妊する必要があります
- 内服中ならびに、内服終了後1ヶ月間 *妊娠の可能性が少しでもある方は使用できません。
・皮膚の乾燥(特に唇の荒れ、肌のかさつき)、敏感肌
・眼症状 (ドライアイ、眼瞼炎、結膜炎、視力障害)
・鼻出血 (鼻粘膜の乾燥)
・肝酵素や脂質(中性脂肪、コレステロール)値の上昇
・頭痛
・関節痛・筋肉痛・骨痛
・光線過敏
・脱毛
・うつ症状の悪化(*イソトレチノインとの因果関係は不明)
・消化器症状(吐き気、下痢、嘔吐)
・息切れ、胸の圧迫感、過度の発汗
・高用量で用いた際に身長の伸びが止まる可能性があります
・発疹、湿疹、薬疹など
ニキビの再発率を低く抑えたいなら適切なイソトレチノインの服用が必要です。
イソトレチノインが使えない方
・妊娠中の方(催奇形性のため)
・妊娠を考えている方
・授乳中の方
・小児(少なくとも12歳以下では使用できません。
骨の発達障害のため)
ニキビが改善してからも、再発を防ぐために治療を継続する必要があります。
症例は、イソトレチノイン投与開始から5ヶ月後のものです。顔全体に発症していた、炎症ニキビ、化膿ニキビが減っているのが分かります。
ここではイソトレチノインを服用するときの使い方や注意点などを紹介します。
イソトレチノインの内服にともない肝機能異常や高脂血症、血球減少が生じることがあります。
必要時は内服開始時に採血を行います。
内服開始から1ヶ月後に必ず1回目の採血を行い、その後は2ヶ月ごとの採血を行います。
イソトレチノインの内服量を増量した場合も、増量から1ヶ月後に適宜採血を行います。
採血データに異常が生じた場合はイソトレチノインの減量、内服中止などを行います。
イソトレチノインのニキビ跡への効果は、間接的なものとなります。
以下の方は「イソトレチノインによるニキビ治療」を受けることができない場合があります。医師にご相談ください。
そのため、イソトレチノインは、ニキビ跡に対し間接的に効果を発揮しています。
・ 妊娠中、妊娠の可能性がある方、妊娠を希望している方、授乳中の方
・ 成長期の方
・ テトラサイクリン系(ミノマイシン、ビブラマイシン、レダマイシン、アクロマイシン等) の薬剤を服用中の方
・ ビタミンA製剤を服用中の方
・ うつ病もしくは精神障害のある方
・ 肝臓機能障害のある方
・ イソトレチノイン・ビタミンAにアレルギーのある方、成分に含まれるパラベンにアレルギーのある方
・ 中性脂肪、コレステロールの高い方
イソトレチノインは、と呼ばれる赤みや吹き出物にも効果的とされています。
イソトレチノインは、妊娠あるいは妊娠している可能性のある人は服用できません。
男女とも服用期間中とその前後1か月間に性行為をする場合は必ず避妊が必要です。
胎児に先天異常や流産、早産、死産を引き起こすおそれがあり、禁忌(服用してはいけない)とされています。
これらの疾患を防ぐためには、イソトレチノインを服用する際にはです。
イソトレチノインは胎児の先天異常、奇形、流産、早産、死産のリスクがあると言われています。そのため、妊娠中の服用はできません。また服薬後6ヶ月は妊娠してはいけません。 その他、授乳中の内服や、服用開始から6ヶ月間の献血もNGです。詳しくは上記の「【重大な副作用・注意】イソトレチノイン内服中に妊娠・授乳はNG」欄をご確認ください。
イソトレチノインの効果が現れるのは、一般的には服用を始めてからです。
イソトレチノインは妊娠中に内服するとビタミンAの影響で奇形児の出生率が高くなります。
妊娠中、授乳中、妊活中の方は内服できません。男女共に内服開始から内服終了後3ヶ月まで継続して避妊が必須条件です。
イソトレチノイン内服終了後、2週間程度でもともと体内にあるビタミンA濃度に戻ります。ご安心ください。
内服中は光の感受性が高くなります。治療中の強い日焼けにはご注意ください。
また、内服中から内服終了後3ヶ月間は、レーザー治療・光治療(脱毛を含む)をお受けいただけません。
内服開始から1〜2ヶ月間は、一過性にニキビが悪化する好転反応が発生することがあります。
これは、お肌が生まれ変わろうと細胞が活性化している証拠ですので、焦らず、自然と改善するのを待ちましょう。
テトラサイクリン系の抗菌薬と併用できません。(ミノサイクリン・ビブラマイシンなど)
その他併用できない薬がありますので服用される薬があればご報告をお願いします。
まれに夜間の視力低下、めまいが発生することがあります。
生じた際は、夜間の運転や機械操作は絶対に避けていただき、お早めに当院までご連絡ください。
内服中に外科的な処置(抜歯、美容整形など)を予定される際はあらかじめご連絡ください。
休薬期間を設けさせていただく場合がございます。
献血は内服中から内服終了後1ヶ月間はお控えください。
イソトレチノインは日本では未認可の飲み薬のため、医薬品副作用救済制度の対象外となります。
安全性向上のため内服中は最大処方数は3ヶ月分です。服用前・追加処方時に採血検査を行います。
そのため、イソトレチノインの効果が現れるのは、1~4カ月程度と考えておきましょう。
・ お薬処方には、肝機能障害、腎機能障害、血糖値、中性脂肪等の確認のため採血を行います。初回の採血で異常が認められない場合でも治療中に出現することもあるため、定期的な採血が必要となります。
・ 必ず医師の指示に従って服用してください。
・ 服用期間中とその後1ヶ月間は妊娠、授乳、献血をしないでください。
※妊娠女性への輸血により、胎児にイソトレチノインの影響が生じるおそれがあります。
ニキビが改善してからも、再発を防ぐために治療を継続する必要があります。
イソトレチノインの効果は、ニキビの進行や炎症を防いだり、新たなニキビの発生を防ぐことであり、すでにできてしまっているへこみやケロイドのようなニキビ跡を改善する効果はありません。
実際にイソトレチノインを服用した方の口コミを以下にまとめました。
イソトレチノインを数ヶ月続けた後は、服用を辞めてもニキビは数年できにくいとされています。
服用を辞めた後に再発が起きにくいイソトレチノインの量や日数は、体重から計算できます。
イソトレチノインを辞めた後も、ニキビの再発を防ぐ工夫が必要です。
このようにイソトレチノインは長期に渡ってニキビのトラブルに効果を発揮する薬です。しかし効果が高い分、です。ここからは、イソトレチノインがもたらす恐ろしい副作用について紹介します。
薬機法による条件があるものの、イソトレチノインは個人輸入が可能です。
イソトレチノインはアメリカで使われいてるニキビ治療のための飲み薬ですが、日本では承認されていません。
副作用に注意しながら続ける必要があるため、渋谷駅前おおしま皮膚科では血液検査を行いながら、医師が慎重に経過を確認しています。
以下の方は「イソトレチノイン内服によるニキビ治療」を受けることができません。
ニキビとは病態が異なりますが、皮脂腺が発達しすぎて肥大する「脂腺増殖症」での治療効果も認められており、治療終了後も皮脂腺が正常化している割合が多いことも報告されています。