2)体重18kg以上25kg未満:0.7g(プランルカスト水和物として70mg)
ロイコトリエンは血管を拡張させ、鼻の粘膜を腫脹させる物質です。ロイコトリエンの働きを抑えることで、鼻閉の改善が期待できます。鼻閉の症状が強い方は抗ヒスタミン薬に加えて、ロイコトリエン受容体拮抗薬を使用する場合があります。
4)体重35kg以上45kg未満:1.4g(プランルカスト水和物として140mg)
図1に主な抗ヒスタミン薬のを示します。第1世代が50%以上の脳内H1受容体を遮断するのに対して、20%未満で非鎮静性とされます。赤い四角で囲ったものは第2世代と呼ばれるもので、すべて非鎮静性です。アレグラやアレジオンなどはOTC薬(市販薬)にもなっていて、ドラッグストアでも簡単に手に入るのでなじみが深いのではないでしょうか。
花粉症の症状軽減には早めの治療が大切です。
花粉症治療で患者様が一番気にされるのは薬による眠気です。しかし病院で処方される薬の中には、眠気のない薬もあります。市販薬に多く含まれている第一世代抗ヒスタミン薬はくしゃみ・鼻水を止めますが、眠気が強く、口が乾くという副作用がありました。その副作用を軽減するために、新しい抗匕スタミン薬が開発されました。これは抗アレルギー薬とも呼ばれていて、現在病院で処方する薬の主流となっています。薬によってはほとんど眠気がない薬もあり、パイロットも服用することもできます。
オノンカプセル112.5mgとの飲み合わせ情報[併用禁忌 ..
一般的に効果が強いと言われる薬、眠気が強いといわれる薬がありますが、効果には個人差があります。効果が強いといわれる薬でもその人にはあまり効かなかったり、眠気が少ないと言われる薬でもその人には眠たかったり。その逆もあります。抗ヒスタミン薬はいろいろ種類があるので、自分に合う薬を一緒に見つけましょう。
頻度は高くありませんが、アレグラを内服することによって生じる副作用も報告されています。強いアレルギーであるアナフィラキシー反応や、ショック、肝機能障害、白血球数の減少、頭痛、眠気、疲労、倦怠感、めまい、不眠、神経過敏、嘔気、嘔吐、口渇、腹痛、 下痢、消化不良など、その症状は多岐に渡ります。アレグラを飲み始めてから体調に異変を感じた場合にはそれ以降の内服を中止して、処方をもらった病院まで早めにご相談ください。
オノン、ゼスランの併用。 経口、筋注、局所注、静注などステロイドの全身性 ..
ロイコトルエン拮抗薬(シングレア、キプレス、オノン)やトロンボキサンA2拮抗薬(バイナス)などの薬剤を併用することもあります。
また、点鼻薬(ナゾネックスなど)を併用することもお勧めです。
さらに、鼻づまりが非常に強い時に頓用で使う点鼻薬の血管収縮薬(トラマゾリン)もうまく併用します。これらの薬も眠気はありません。ディレグラという鼻閉が強い患者様用の内服をあります。
セレスタミンは第一世代の抗ヒスタミン薬とステロイドの配合薬です(クロルフェラニンマレイン2mg(ポララミン)+ベタメタゾン0.25mg(リンデロン))。セレスタミン1錠にはプレドニン2.5mg相当のステロイドが含まれています。ステロイドは強力な抗炎症作用を有しており、様々な疾患の治療で使用されている重要な薬ですが、長期服用をすることで様々な合併症リスクが上昇するため、適切に内服する必要があります。
ーステロイドの合併症ー
□ 骨粗しょう症
□ 消化管出血
□ 白内障・緑内障 等
このような合併症リスクと、もともとの病気の治療効果を天秤にかけて慎重に投与すべき薬です。鼻炎の症状が強い場合に短期間で使用する分には良い薬ですが、長期間服用した場合には副作用のデメリットの方が大きいと考えられます。
アレグラ(フェキソフェナジン):副作用があまりないので高齢者や授乳中に。 ..
そのため、昔は眠気が強くなったり抗コリン作用による「口の渇き」を感じやすいなどの弊害もありました。これが「第1世代抗ヒスタミン薬」です。
鼻づまりの症状が強い人に使います。単剤で使うこともありますが、抗ヒスタミン薬で効果がイマイチな場合に併用することもあります。
アレルギー性鼻炎 福岡市 東区 千早 丸岡内科小児科クリニック
アレグラの主成分であるフェキソフェナジン塩酸塩は、ディレグラでも同じ量が含まれています。そのためアレグラで併用注意されていた水酸化アルミニウム・水酸化マグネシウム含有製剤、エリスロマイシンは、そのままディレグラでも注意されています。これらの薬剤はフェキソフェナジン塩酸塩と一緒に飲むことで、通常の血中濃度を増減させてしまうのです。
市販薬で有名なアレグラ(フェキソフェナジン)は、眠気の起こりにくさで ..
かぜをひくと、鼻汁が出るわけですが、は、抗アレルギー薬でもあり、鼻水の産生を抑えて、後鼻漏(鼻の奥の鼻水)による咳を減らして中耳炎や副鼻腔炎への移行を抑えてくれることを期待して処方します(アレルギー性鼻炎に対する抗ヒスタミン薬の選択については別の記事で説明しています)。
毎年花粉症症状が強い患者さんの場合には、初めから併用することもあります。
「液だれが苦手」な方には、粉末スプレータイプがおすすめです。非常に細かい粉なので、噴霧しても空気が入っている感覚しかないため、違和感がほとんどありません。また薬剤が鼻粘液と癒合し、花粉をブロックする作用があります。1日1回噴霧するだけの。5歳以上から使用できるなどがあります。
アレグラ (フェキソフェナジン):1日2回。眠気が少なく、車の運転も ..
抗ヒスタミン薬の代表的な副作用が眠気や集中力低下です。上述した脳内のヒスタミン受容体占有率が高いほうが眠気が出る傾向が強いです。また逆に効果も占有率が高いほうが強い傾向にあると思います。
アレグラ(フェキソフェナジン); クラリチン(ロラタジン ..
鼻詰まりも取らないと副鼻腔炎は改善しないので、アレグラなどの抗ヒスタミン剤、シングレア(モンテルカスト)やオノン(プランルカスト)といった抗アレルギー剤、ムコダイン(カルボシステイン)なども併用します。これでかなりの確率で改善するのですが、体調を根本から治すにはビタミンDです。一日5000単位から2万単位くらいの範囲で各自症状が改善する適切な量を使います。中西医結合です。
アレグラ錠 60mg の効果が無く、ニポラジン錠 3mg + オノンカプセル 112.5mg ..
耳鼻咽喉科臨床 1995; 88: 389-405.)
別頁の『花粉症に効く漢方は?』もご参照ください。主に水っぽい鼻水が強い方に効果があります。眠くなるなどの副作用がほどんどない漢方薬。粉薬と錠剤どちらもございます。1日1回、1日2回のどちらかで選べます。1本あたり1ヶ月間使えます。症状の初期から、鼻噴霧用ステロイド(点鼻薬)単独か、あるいは抗ヒスタミン薬などを併用することが推奨されています。
特に1日1回と使用回数が少なく、効果のある下記のお薬を主に処方しています。
モメタゾンフランカルボン酸(ナゾネックス®)、フルチカゾンフランカルボン酸(アラミスト®)目の痒みがあるときに使用。1本で2週間使えます。通常は抗アレルギー作用あるいは抗ヒスタミン作用の目薬をつかいます。効果が不十分であれば、ステロイドの点眼薬をつかうこともあります。ただし、感染症などの合併症に注意が必要です。
抗アレルギー作用のあるものはインタール®、アレギザール®、ザジテン®、リザベン®などがあります。
抗ヒスタミン作用のあるものはリボスチン®とザジテン®などがあり、即効性があります。
ステロイドの作用のあるものはフルメトロン点眼液®などがあります。免疫療法は現状では唯一の花粉症を治し得る治療法とされています。
しかし、全員には効果があるという訳ではなく、おおよそ治療を行った方の2割が治癒し、3割の方で花粉症薬の薬が減った、3割の方で症状はあるが以前より楽になるという報告があります。
なお、ステロイドが含まれている内服薬以外であれば併用可能です。(内服ステロイドを使用すると免疫反応を抑制するため、舌下免疫療法の効果が減少する可能性があります。)
別頁の『アレルゲン舌下免疫療法』も参照ください。以上、花粉症の薬物治療は数多くあります。毎年症状が出る人は、ひどくなる1、2週間くらい前から治療を開始するのがおすすめです。
ただし、症状に見合ったお薬を適切な期間に、適切な量で使用することがとても重要です。鼻アレルギー診療ガイドライン2020年版
アレルギー性鼻炎に対する舌下免疫療法の指針(日本鼻科学会, 2014) Copyright(C) 医療法人社団クリノヴェイション All Rights Reserved
第二世代:アレグラ(フェキソフェナジン)、アレジオン(エピナスチン ..
• 抗アレルギー薬の眠気の副作用は薬によりまちまちです。ザジテンやアゼプチンなどは、やや眠くなりやすいです。眠くなくても、集中力や判断力が低下することがありますので、車の運転など危険な作業は避けたほうがよいでしょう。一方、アレジオンやアレグラ、オノンなどはほとんど眠くなりません。
キプレス、シングレア(モンテルカスト)、オノン(プランルカスト)など
例えば、グループ Aのアレグラが効かなかったのであれば、同じグループAのタリオンやビラノアに変えるよりも、グループ Bのルパフィンやグループ Cのザイザルなどに変更する方がより効果の違いを感じることができる可能性があります。
また、一般的に眠気が起こりにくいと言われています。 特に フェキソフェナジン(アレグラ®)、デスロラタジン(デザレックス®) ..
今年は例年にくらべて花粉の飛散量が多く、花粉症のお薬を服用しておられる方も多くみえます。そこで最近はよく「飲み合わせ」についてのご質問をいただくのですが、花粉症のお薬と心療内科のお薬を併用しても、基本的には問題となることはありません。
かぜをひくと、鼻汁が出るわけですが、抗ヒスタミン薬(レボセチジリン®、フェキソフェナジン ..
初めてメールをさせてもらうものですが、お忙しい中すみません。
今、ポララミンとビラノアを併用して、飲み始めたのですが、組み合わせが心配なので、ビラノアと併用できるものが、他にあるのかを教えてもらえれば、と思い、この度はメールさせてもらいました。私は30年ぐらいアレルギー性鼻炎に悩まされてきたものです。
よろしくお願い致します。
フェキソフェナジン(アレグラ), 錠剤 7才以上:30mg/1日2回 12才以上:60mg/1日2 ..
鼻アレルギーの治療は長期にわたることが多い
症状に応じた治療法が選択されるべき
薬物治療はその一つで、抗原からの回避、生活指導、免疫療法、手術など総合的な視野に立った治療法の選択が必要
アレルギー性鼻炎は「治る」病気ではない
どのような病状に対して、どのような「対応」で、その人の生活の質QOLを向上させることが出来るかが、治療の目標
症状の感じ方は人様々なので、病気の重症度は型に入れて考えられるものではない。
人によっては、わずかなくしゃみ、鼻水、鼻づまりでもひどくつらく感じるし、歌手やアナウンサー、接客業の人にとっては生活そのものをを脅かす。
軽い鼻づまりを非常に苦しく感じる過敏な人がいる。
薬を飲むことや鼻に薬を噴霧することを嫌悪する人がいる。
耳鼻科での鼻の治療を恐怖に感じ、受診すら出来ないで悩んでいる人がいる。
一方で完全な鼻閉状態を全く苦にせず口呼吸に甘んじて平気な人も多い。
医療行為でアレルギーが治ると思いこんでいる人も多い。治りませんよと本当のことを言って良いかどうか。言ったとしたら、でもこの様な方法で少しでもよくすることは出来ますよと言う提案がなければいけない。
くしゃみと鼻水はヒスタミンによる一連の反応である
ヒスタミンによる三叉神経の刺激が中枢を介してくしゃみ発作を起こし、その刺激が副交感神経に伝達され、鼻腺に作用して鼻水分泌の亢進をもたらす
鼻閉はヒスタミンだけでなく、ロイコトリエン、PAF、プロスタグランジン、トロンボキサンなどのケミカルメディエーターが直接鼻粘膜血管に作用して、血管拡張による腫脹、血管透過性亢進による浮腫によって起こる
くしゃみ、鼻水と鼻閉は発症機序が異なることから、病型分類にもそれが反映しており、薬物治療においても区別して考える必要がある
軽症例のくしゃみ・鼻漏型には第1世代抗ヒスタミン薬、鼻閉型には遊離抑制薬が原則だが、どちらも第2世代抗ヒスタミン薬でよい
中等症のくしゃみ・鼻漏型には遊離抑制薬または第2世代抗ヒスタミン薬、鼻閉型には局所ステロイド薬を加えるかまたは単独で用いる
重症型では局所ステロイド薬主要薬剤となり、これに第2世代抗ヒスタミン薬または遊離抑制薬を加える。鼻漏が多い場合は抗コリン薬、鼻閉が強い場合は血管収縮薬を最小限に用いる。連用による薬剤性鼻炎をきたし、鼻閉の増強によって手術的治療を要することがある
小児では副鼻腔炎を合併することが多い
成人に比べてインタールが効くケースが多い
抗ヒスタミン薬の副作用である眠気が少ない
血管収縮薬は6歳以下は原則として用いられない
スギ花粉症の初期治療
すでに症状が出ている場合は第2世代抗ヒスタミン薬(エバスチン)
症状が出ていないケースでは遊離抑制薬(アレギサール)がよい
重症症例では第2世代抗ヒスタミン薬にとステロイド点鼻薬に加えて一時的にセレスタミンを一日3回内服を併用
通年性もスギ花粉症も普段は抗アレルギー薬でよい。
受験時期、結婚式、仕事の都合だとかによって、セレスタミンが必要になろう。
幼小児の鼻閉は難しい問題。抗ヒスタミン薬や抗アレルギー薬の内服薬が主体、小学生からはステロイド点鼻。強い鼻閉は耳鼻科的処置。
妊婦も困る。4~7週は原則として薬物療法はしない。薄めたトーク、温熱エアロゾールが勧められる。フルブロン、アトロベントも絶対安全ではない。8週以降は局所ステロイド(フルナーゼ、リノコートなど)、ザジテン点鼻、インタール点鼻、トークなど。内服はポララミン、点鼻薬位だが、原則として出さない、出せない?鼻の処置とネブライザーくらい。
授乳中、抗アレルギー薬の使用はそれほど神経質になることはないだろう。
高齢者は点鼻が主。
いびき患者での鼻汁中好酸球検査の陽性率
喘息合併者に対する耳鼻科の役割。鼻閉を軽減させることで上気道の問題を無くしておくことが下気道病状を改善させることに役立つ。
花粉症の初期治療はケミカルメディエーター遊離抑制薬と抗ヒスタミン薬の併用、それに加えてステロイド点鼻薬がよいだろうが、薬嫌いの人がいる
酷くなってからだと、効果が薄い
免疫療法について
減感作も続けて効果の良い人は、いつ止めるのか、もう止めて良いといつ言えるのかが問題かと 勿論全く症状が亡くなる人はほとんどいないだろうし、前もって効果の予測が全く立たないのに、何ヶ月何年も続けるのは?
現状では時間がかかる、副作用発現の問題があって広く普及していない。大学内で盛んに行われても、開業医がそれを広めることが出来ない状況になっている。かつてほどには喧伝されないのは、良い薬がいっぱい出てきて、そんな面倒なことをしなくても、多くの患者でそこそこの効果が出て副作用も少ないということか。誰しも安直な治療を好むのに決まっている。患者と医師のニーズに沿う治療が普及してゆく。ほとんどの患者で良くなることがわかっている治療でも、それで死ぬような病気でない以上、わずか一人でも重大なトラブルが起こるようでは、安易に勧めることは出来ない。
第1世代の抗ヒスタミン薬は中枢抑制、眠気、だるさ、抗コリン作用、口渇などがあるが、効き目と早く効くことから捨てがたい存在。また、安い。
抗コリン作用があるので、緑内障、下部尿路閉塞性疾患には禁忌である。
1980年代以降の第2世代の抗ヒスタミン剤は中枢抑制、抗コリン作用が少なく使いやすくなった。即効性や副作用の面でも安心感を持って使いやすい。
第2世代抗ヒスタミン薬とは、主作用として抗ヒスタミン作用があって、それにアレルギー性炎症に係わる種々のケミカルメディエーターや炎症細胞を部分的にでも抑えるというもので、花粉症の初期治療にも有効。しかし症状の無いときから使い始めるのであれば、副作用が無いものでなければ使いがたい
また鼻閉に対する効果が少ないのが問題。実際に患者にとって最も苦痛なのが鼻閉と、それによって夜眠ることさえ出来ないと言うこと。
ロイコトリエン、トロンボキサンA2受容体拮抗薬は鼻閉をターゲットとして出てきた。効果は人によって非常にまちまちで差が大きい。効き方が遅く、効き目もマイルドなので、効果の出るまで飲み続けられないケースがあり得る。
鼻閉に対して局所ステロイド点鼻薬もしっかり続けられればかなり有効である。血管収縮性点鼻薬は即効性があり、一般薬局でも非常に数多く出回っており、病医院を受診していない人たちの中では使われすぎていることが問題。
アレルギー性炎症を抑えるという意味では、局所ステロイド薬をベースに使い、くしゃみ・鼻水を押さえる目的で抗ヒスタミン薬を、鼻閉にはロイコトリエンあるいはトロンボキサンA2受容体拮抗薬を加える、という戦略が良いのでは。オノン、ゼスランの併用。
経口、筋注、局所注、静注などステロイドの全身性投与は?
絶対に駄目と言うことではないが、その副作用が問題
ケナコルトの添付文書にはアレルギー性鼻炎、花粉症が適応症として明記
鼻腔粘膜、鼻茸に注射する方法も適応がある
保険診療上、注射の選択は、経口投与が出来ないとき、経口投与では効果が無く、注射でなければ効果が期待出来ないとき、迅速な治療効果を期待するとき
副作用に目を向けていない医師は、酷いことになって婦人科や他科で副作用の治療されている人のことを知っておくべきで、充分な説明とフォローアップを
アレルギー性鼻炎は年余にわたる粘膜変化によって下鼻甲介をはじめ粘膜全体が炎症性変化を来して腫脹している。薬だけで非可逆性に近い変化を起こした粘膜を縮小させることは困難であり、そこに手術的治療の必要性が出てくる。
手術治療は原因療法ではないからfirst choiceにはならない
鼻腔の形態異常、特に鼻中隔彎曲症とそれに伴う肥厚性鼻炎で鼻閉が強い場合は鼻中隔矯正手術と下鼻甲介粘膜下骨切除や下鼻甲介切除を行う必要がある。これは入院が一般的で、そこまで酷い人はそれくらいのことをしてまでも治す価値がある、また治療効果も充分期待できる、耳鼻咽喉科では最もお薦めできる手術である。鼻中隔湾曲症矯正手術の概念図を作っておく。
保存的治療をしてもどうしても改善しない人には、外来手術くらいで治まるものなら、適応させてあげたい。
レーザーによる外来治療、ラジオ波凝固治療などの適応と改善率に関して諸家の報告のデータを出す
短期の有効率は70~80%、下鼻甲介の粘膜再生により長期成績は50~60%に低下するが、繰り返せばよいだけのこと。
ヴィディアン神経節切断術、後鼻神経切断術などは鼻汁に効果があるが
星状神経節ブロックの効果?
アレルギー性鼻炎の症状を起こす中心となっている場所は、鼻に入ってすぐの下鼻甲介という場所です。この下鼻甲介の粘膜表面でダニや、ハウスダスト、スギ花粉などの抗原によって、反応が起きてくしゃみ、鼻水、鼻づまりが起きます。このアレルギー性鼻炎の反応を起こす主病変部位を焼灼し、粘膜の縮小と変性を図ることでアレルギー反応を抑えようとするのが高周波電気凝固、ラジオ波凝固、レーザー治療です。化学的粘膜焼灼術としてトリクロール酢酸塗布治療。
聞き分けのよい小児なら、小学校1年生以下でも可能なケースがある。
アレルギー性鼻炎の下鼻甲介手術に使用される外科機器
各種レーザー(炭酸ガス、YAG、KTP、半導体)
高周波電気凝固装置
アルゴンプラズマ凝固装置
ラジオ波凝固装置
超音波振動メス
80%トリクロール酢酸
従来のメスや剪刀
鼻アレルギー診療ガイドライン、通年性鼻炎と花粉症 2002年版
通年性アレルギー性鼻炎の治療
軽症 軽症例で鼻閉を訴える方は少なく、鼻閉があれば中等症とする
1.第2世代抗ヒスタミン薬;ある程度効果が早く、副作用が少なく、日常生活にあまり影響を与えない
2.遊離抑制薬
1、2のいずれか一つ
中等症 くしゃみ・鼻漏型
1.第2世代抗ヒスタミン薬
2. 遊離抑制薬
3. 局所ステロイド薬
中等症 鼻閉型
1. LTs拮抗薬
2. TXA2拮抗薬
3. 局所ステロイド薬
1、2、.のいずれか一つ
必要に応じて1または2に3を併用する
重症 くしゃみ・鼻漏型
局所ステロイド薬+第2世代抗ヒスタミン薬
重症 鼻閉型
局所ステロイド薬+LTs拮抗薬またはTXA2拮抗薬
必要に応じて点鼻用血管収縮薬を治療開始時の5~7日間に限って用いる
鼻閉型で鼻腔形態異常を伴う症例では手術
ガイドラインは治療法を規定するものではなく、鼻アレルギー専門ならびに専門家以外の実地臨床家にとって治療の「参考」になるような知見を示して、ここの患者さんの症状の改善に役立ててもらおうという目的で作られており、一般に広く活用できる。
全てがガイドライン通りにゆくわけではなく、ここの患者に合った薬剤を上手にオーダーメイド的に選択してあげる必要がある。症状の改善だけでなく、日常生活の質QOLを改善させることが重要。
同種類の薬剤が多数存在するので、どれを選択するかという難しさに答えていないが、医師の裁量権にまで立ち入っているわけではない。
鼻アレルギーは基本的に完全に治癒させることが極めて難しい疾患ですから、一番の治療目標はやはりQOLを高めるという点に置かれる。
小児の場合は治療効果判定も難しく、アデノイドや扁桃肥大などの他に、副鼻腔炎との合併も多く、治療法の選択も限られており、対応が難しい。参考資料:
第1世代後ヒスタミン薬は高い有効性と即効性が認められる反面、眠気などの副作用を来し易い。
非常に症状の強い人や早期改善を希望する人に、頓服薬として使うのが適しており、その有用性は今なお高い。
抗ヒスタミン薬の分類
第1世代抗ヒスタミン薬
d-マレイン酸クロルフェニラミン(ポララミン、レクリカ)
フマル酸クレマスチン(タベジール、ヒスタベリン)
ジフェンヒドラミン(レスタミン、ベナ)
ジメンヒドリナート(ドラマミン)
塩酸トリプロリジン(ベネン)
塩酸プロメタジン(ピレチア、ヒベルナ)
酒石酸アリメマジン(アリメジン)
塩酸イソチペンジル(アンダントール)
塩酸ホモクロルシクリジン(ホモクロミン)
塩酸ヒドロキシジン(アンダントール)
塩酸シプロヘプタジン(ペリアクチン)
第2世代抗ヒスタミン薬と併用注意薬の有無
フマル酸ケトチフェン(ザジテン)
塩酸アゼラスチン(アゼプチン)記載無し
オキサトミド(セルテクト)
メキタジン(ゼスラン、ニポラジン)
フマル酸エメダスチン(ダレン)
塩酸エピナスチン(アレジオン)記載無し
エバスチン(エバステル)
塩酸セチリジン(ジルテック)記載無し
ベシル酸ベボタスチン(タリオン)記載無し
塩酸フェキソフェナジン(アレグラ)
塩酸オロパタジン(アレロック)記載無し
ロラタジン(クラリチン)
主な治療薬と特徴
薬の種類 使われる時期・症状 効果が現れるまでの期間
遊離抑制薬 初期、症状の弱いとき 約2週間
抗ヒスタミン薬 くしゃみ・鼻水 第一世代:10~20分、第二世代:1~2日
Th2サイトカイン阻害薬 くしゃみ・鼻水 1~2週間
ロイコトリエン受容体拮抗薬 鼻詰まり 1~2週間
トロンボキサンA2受容体拮抗薬 鼻詰まり 1~2週間
血管収縮薬(点鼻) 鼻詰まり 数分
局所ステロイド薬(点鼻) 症状が強いとき 1~3日
~点鼻薬~ 点鼻薬は重症度に応じて内服薬と併用されることが多いです。 分類
初めまして!
ご質問ありがとうございます。
ビラノア含むH1 blockerは、”アレルギー性鼻炎に対して”は、同効のH1 blocker同士での併用内服は”原則”避けることになっております。
したがいまして、ビラノアで効果が十分でない場合に”追加する薬”としては、ロイコトリエン受容体拮抗薬(オノンなど)やステロイド点鼻薬が候補に挙がります。
また、アレルゲンによってはアレルゲン免疫療法(減感作療法)という根治療法も存在しますので、一度かかりつけの先生に相談されてみても良いかもしれません!