エスシタロプラム(レクサプロ)【うつ病に加え社会不安障害にも使う抗うつ薬SSRI、精神科医が6.5分でまとめ】 · Comments2.


うつ病治療においては、一般的に抗うつ薬が用いられます。うつ病の患者さんが増えるにつれて、使われる薬もどんどん増えています。
特に1999年からSSRI(選択的セロトニン再取り込み阻害薬)と呼ばれる薬が多く活用されるようになり、その中でもレクサプロやジェイゾロフトといったSSRI薬がよく使われるようになりました。
しかし、すべてのうつ病患者に効果があるわけではなく、また調整が難しいことから、抗うつ薬の服用中にめまいや吐き気などの副作用に悩まされることもあります。
さらに、抗うつ薬の調整を行うだけでも数週間から数カ月を要することもあり、その期間はうつ病の辛さと副作用を感じながら薬を飲み続けなければなりません。
その辛さから逃れるために、お酒を飲んでしまうようです。
うつ病の患者さんを調査してみると、健康被害の可能性が高い飲酒をしている人の割合は、一般の人よりも高い傾向にあります。
しかし、抗うつ薬服用中にお酒を飲むことは、たいへん危険であるということを認識しておかねばなりません。
アルコールによって、抗うつ薬の作用を低下させてしまうことや、増強させてしまうこともあります。抗うつ薬の作用が強くなってしまうと、それだけ副作用が強く現れてしまうこともあるのです。
副作用の辛さから逃れるためにさらにお酒を飲んでしまい、アルコール依存症になってしまうことも珍しくありません。アルコールには依存性があるために、危険であることが分かっていても、酔いによって判断力が低下し、さらに飲み続けることになってしまうのです。


レクサプロは初期用量から効果発現するため、使いやすいですが、QT ..

セロトニン(とノルアドレナリン)を再取り込みするセロトニントランスポーターの働きを阻害します。セロトニン・ノルアドレナリンの再取り込みを防ぐ結果、脳内シナプスの隙間のセロトニン・ノルアドレナリン濃度が高くなることにより、神経の伝達がよくなって精神が安定し落ち着きます。
他の受容体にはほとんど作用しません。そのため、抗うつ薬特有の副作用も少ないです。

うつ病が完全に治らない大きな原因の一つに、「もう薬を飲む必要がない」という自己判断による服薬中止があります。自分で治ったと思った時点では、脳内の神経伝達系の機能はまだまだ不安定です。自己判断による服薬中止はうつを再発しやすくします。必ず医師の指示に従って服薬をしてください。

[PDF] 新たに向精神薬に指定される内服薬の投薬期間について(案)

不安感の調節や意欲に働きかけるセロトニンが増すことで、人から注目される場面で強い不安を感じて仕事や学校生活といった社会生活を円滑に送れない社交不安障害も改善されます。

抗精神病薬はそれ以外にも、うつ病の増強療法で使われることも多く、エビリファイがその代表です。気分安定作用があるといわれています。このため、双極性障害のように気分の波がある病気に使われることも多いです。気分安定薬に比べると効果が早いですが、鎮静作用によって眠気が生じたり、体重増加の副作用が多いです。エビリファイの他には、セロクエル、ジプレキサ、リスパダールなどが使われます。
それ以外にも、イライラや興奮を落ちつけて衝動性を抑える、食欲を増加させる、睡眠を深くする、抗うつ剤の効果を増強する、といった目的で使われます。

ろ。 ・エチゾラム(商品名:「デパス」等 薬効分類:精神安定剤).

抗精神病薬には、定型抗精神病薬と非定型抗精神病薬に分けることができます。
定型抗精神病薬は、第一世代の薬物群。それ以降に開発された薬物群が非定型抗精神病薬で、現在はこちらが主流の治療薬になっています。治療薬は世代を経るごとに、脳内のターゲットによりピンポイントで作用するため、高い治療効果が得られると共に、副作用は少なくなります。

本記事では、抗うつ薬の種類や選び方、効果の強さランキングをご紹介します。

抗うつ薬の強さランキング 人気の処方薬や副作用の少ない薬を紹介

その他に、一般に精神安定剤といわれる薬(多くはベンゾジアゼピン系と言われる薬。例えば、デパス®、りーぜ®、ソラナックス®、コンスタン®、ワイパックス®、セパゾン®、エナデール®、セルシン®、ホリゾン®、メイラックス®、ランドセン®、リボトリール®その他)は大変、安全性が高く、効果が早く、不安感や焦燥感を和らげるのに確実な効果があります。そして、SSRI、SNRIの効果が出るのに数ヶ月は必要なのと大きく異なります。しかし、アルコールのように(多くの社交不安の人が不安軽減のためにアルコールを飲んでいますが)、依存(癖になってしまうこと)を起こす可能性があります。本院では、できるだけ依存を起こさないようにロフラゼブ酸エチル、クロナゼパムなど超長時間型、長時間型を中心に使用します。不安なときだけ服用するなど、服用の仕方を工夫すると安全で、良い薬です。良く相談して、服用していきましょう。

社会不安障害の効能・効果が承認されるまでの国内臨床試験において、1,099例中717例(65.2%)に副作用が認められました。その主なものは以下の通りです。


精神科領域 · レクサプロ; Information:製品管理に関する情報

①SDA(リスペリドン(リスパダール)、ペロスピロン(ルーラン)、ブロナンセリン(ロナセン)、パリペリドン(リスペリドンの代謝物)(インヴェガ)、ルラシドン(ラツーダ)):
ブチロフェノン系に似ています。中脳皮質系や線条体ではドーパミン神経終末上のセロトニン2A受容体遮断によりドーパミン放出が促進され、それぞれ陰性症状、錐体外路系副作用(EPS)を軽減、改善します。
ペロスピロンは抗不安薬タンドスピロンの誘導体で、セロトニン1A受容体を介する作用により、統合失調症の強迫症状に有効との報告があります。
ブロナンセリンはD2受容体への結合親和性が最も高く、鎮静作用が殆どなく、また血液脳関門を通過して脳内へ移行し易い為、脳下垂体への影響が少なく高プロラクチン血症を起こしにくい。
ルラシドンはヒスタミンH1、ムスカリンM1受容体に対しては結合親和性を殆ど示さない為、体重増加や過鎮静、口渇、便秘などの副作用は非常に少ない。空腹時に服用すると吸収が低下し血中濃度が十分上昇しない為、1日1回食後投与します。

④効果が十分に得られるようになれば頓用に変更! (3)抗うつ薬、抗てんかん薬、抗精神病薬①服薬を開始する時は効果が出るまでじっくりと!

これを、うつ病の治療に置き換えると、抗うつ薬は、抗生物質と同じように、根本的な治療と言えます。前述したように、うつ病の本質的な成因に対して有効な治療だからです。一方、うつ病に対して、マイナートランキライザーを服用する、というのは、肺炎に対して消炎鎮痛剤を飲むのと同じです。一時的に症状を和らげますが、うつ病を根本的に治すわけではありません。おそらく、精神科の薬物療法を否定される方は、精神科の薬は全て「消炎鎮痛剤(≒マイナートランキライザー)」のようなものだと思われているのだと思います。しかし、抗うつ薬は違います。肺炎における抗生物質のように本質的に有効です。ですから、もし、うつ病と医師から診断されたならば、抗うつ薬はぜひ飲んでいただきたいと思います。

レクサプロ錠10mgの基本情報(薬効分類・副作用・添付文書など)

一番多い、服用に伴ういやな症状(これを通常、副作用と言います)は、吐き気で、10%前後のひとにでます。この吐き気がでるのは、胃腸にあるセロトニン神経を刺激してしまうためと言われています。胃炎をおこしているわけではありません。副作用がでるかどうかかは、個人差が大きく、服用してもらわないと、分かりません。ですから、少しでも出たときのことを考えて、最初は1錠にして、その後、徐々に増やしてゆきます。多くの方はなれると大丈夫のことが多いです。その他、SSRIでは不眠、中年以降の男性で前立腺の問題をお持ちの方ではデュロキセチンで排尿障害があります。また、パロキセチンでは射精遅延が起こることがあります。また、パニック障害ではSSRIは急に止めると、突然、ひどい不安感襲われる可能性があります。しかし、社交不安障害SADの方では、その様な「離脱」症状は少ないですが、念のため、急に服用をやめないでください。

抗うつ薬の種類・効果効能・副作用の解説 | 国分寺 精神科 心療内科

②MALTA(クエチアピン(セロクエル)、オランザピン(ジプレキサ)、アセナピン(シクレスト)):
フェノチアジン系に似ています。D2、セロトニン2A以外にも様々な受容体に結合します。
アセナピンは消化管ではなく舌下粘膜から吸収され、D2受容体に結合親和性が高い。
クエチアピン、オランザピンは糖尿病には禁!

憂うつな気分や不安感をやわらげ、意欲を高めるお薬です。うつ病や不安障害の治療に用います。 作用

③ドーパミンD2受容体部分作動薬(DPA)(アリピプラゾール(エビリファイ)、プレクスピプラゾール(レキサルティ)):
既存の抗精神病薬は全てドーパミンD2受容体拮抗薬(アンタゴニスト)でした。ドーパミンD2受容体部分作動薬(パーシャルアゴニスト)はドーパミン作動性神経伝達の活動に応じてその神経伝達を常に生理的なレベル方向へ安定化させ、ドーパミン過剰活動の場合にはドーパミンD2受容体に対して拮抗薬として作用し、低下している場合には作動薬として作用します。この為、(1)中脳辺縁系は抑制し、(2)中脳皮質系は抑制を減弱し、(3)黒質線条体系、(4)結節・漏斗系には影響を及ぼしません。
アリピプラゾールは血中濃度の半減期が60時間と長い。不眠となる事があるので、朝1回投与します。
プレクスピプラゾールはアリピプラゾールよりもドーパミンD2受容体遮断作用が強く、アカシジア(静坐不能症)が少ない。SDAと同じく中脳皮質系や線条体ではドーパミン神経終末上のセロトニン2A受容体遮断によりドーパミン放出が促進され、それぞれ陰性症状、錐体外路系副作用(EPS)を軽減、改善します。

レクサプロ | ウェルメッド ベスト バンコク クリニック 2025

※以下では「レクサプロ」として、エスシタロプラムの効果や副作用をお伝えしていきます。

9.1.5 脳の器質的障害又は統合失調症の素因のある患者に本剤を投与する場合には、精神症状を増悪させる ..

何より大事なことは“薬を減らすこと”そのものではなく“症状が改善した状態のまま薬を減らしていくこと”です。“薬を減らすこと”だけを気にしすぎると、思わぬところで症状のぶり返しがあり、かえって薬の量が増えてしまったり、減らすことのできるタイミングが先に延びてしまうことがあります。そこで、疾患や症状によって減薬のコツが異なりますので、主要な薬と疾患について薬の減らし方のポイントを簡単に以下紹介します。
(1)共通
①薬を増やす時も減らす時も体がびっくりしないよう少しずつ!
(2)睡眠薬、抗不安薬
①複数薬を服用の場合、薬の種類を減らす!
②薬の錠数や、容量を減らす!
③服用している薬を中止しやすいタイプの薬に変更!
④効果が十分に得られるようになれば頓用に変更!
(3)抗うつ薬、抗てんかん薬、抗精神病薬
①服薬を開始する時は効果が出るまでじっくりと!
②中止は焦らず慌てず良くなり十分に時間が経ってから!
③痛み治療薬として使用する時は症状が改善して十分な
期間(3か月以上)経過後、無理ないスピードで減量・中止!
④その他の疾患で使用時は症状に合わせて減量・中止!
(4)漢方薬
①色々な症状や疾患に、西洋薬との併用や単独で使用!
②西洋薬を中止するために、症状がぶり返しにくくするため、漢方を一時的に追加し、最後に漢方薬を中止!

定されたところ。 ○ この3物質のうち、以下の2物質については、薬価基準に収載されているとこ

気分障害の不安や不快気分(いらいらなど)を和らげるのに良く使われるお薬です。ベンゾジアゼピン系抗不安薬(デパス、ソラナックス、ワイパックス、レキソタンなど)が代表的な薬です。安全性が高くて、比較的即効性で良く効くのですが、依存性があるので注意を要します。すなわち毎日連用すると、効きにくくなり、量が増えて、その状態で急に中断すると、不安や不眠、イライラや焦燥感などの禁断症状が出ることです。
そのために患者さんは抗不安薬を急に止めると、禁断症状としての不安や焦燥感が出現して、病気がまだ治っていないと思い、また服用を続けざるをえない状態になります。使う場合は、頓服として投与したり、必要最小限にしたり、充分効果が出た後は、徐々に減らすべきです。
その他、タンドスピロン(セディール)や抗ヒスタミン作用のあるアタラックスも抗不安薬として使われます。
また睡眠導入剤として広く使われている薬(アモバン、マイスリー、ロヒプノール、ハルシオン、ベンザリン、レンドルミンなど)も同じような構造式を持った同じ仲間の薬です。

しかし、レクサプロは、副作用でもめまい症状が起きる抗うつ薬です。 ..

Jさんは元銀行員で、現在は友人の会社を手伝っている。妻と一緒に外来を受診し、「やる気が出ない」、「新しい仕事が見つかるまで不安で仕方がない」と訴える。 また、夜はあまり眠れず、体もだるく、集中力も落ちてきているという。
初診では、抗うつ薬パキシル10mgを処方し、様子を見た。1ヵ月後、「大分良くなった」と笑顔が見られた。 妻とゴルフにも行き、都合よく新しい仕事もみつかり、調子も良くなってきたという。
それから数週間して、妻と再び診察に来た。Jさんは顔から大量の汗を流し、苦渋の表情に、殺気立った話し方で、「どうも調子がおかしい」と訴える。 「新しい仕事になじめず、焦りがひどい」、「夜も大量の寝汗をかく」という。妻も「様子がちょっとおかしいようです」という。
ここで主治医はアクチベーションーシンドロームを疑い、同時に躁うつ病を疑い、抗うつ薬を気分安定剤に切り替えて経過を見た。
2週間後の再診では、殺気立った表情や言動はなく、本人は「自分ではあまりよくわからないけれど、少しはマシになったように思う。寝汗もかかなくなった」という。 妻も「大分良くなりました。家でも前の表情が戻りました」という。
会社も友人がいろいろ気を使ってくれていて、今はリハビリ出勤をかねて週3日勤務で仕事をしているという。

なお、日本語表記については「社会不安障害」とされていたが、2008

アスリートに精神科薬物を処方する場合、副作用や安全上の懸念、そしてアンチドーピングポリシーをとくに考慮することが重要であるものの、アスリートと連携した精神科医の処方設定を解説しているのは2000年の1報だけである。米国・ウィスコンシン・スクール・オブ・メディスン・アンド・パブリック・ヘルス大学のClaudia L Reardon氏らは、アスリートと連携したプライマリケア医、精神科医、その他の臨床医の処方を扶助するため、前述の報告をアップデートした。The Physician and sportsmedicine誌オンライン版2016年8月2日号の報告。

2016年に国際スポーツ精神医学会(ISSP)の医師会員に対し、さまざまな精神状態のアスリートと連携した精神科薬物の処方選択について、匿名のWebベース調査をメールで依頼した。

主な結果は以下のとおり。

・ISSP医師会員の40%(40/100人)が調査を完了した。
・アスリートに使用されたカテゴリ別トップ薬剤は以下のとおり。
不安や双極スペクトラム障害のないうつ病:bupropion
全般性不安障害:エスシタロプラム
不眠症:メラトニン
ADHD:アトモキセチン
双極スペクトラム障害:ラモトリギン
精神症状:アリピプラゾール
・アスリートに処方された精神科薬物は、比較的活力的であり、沈静、体重増加、心臓系副作用、振戦を起こす可能性が低い薬剤が好まれる傾向にあった。
・アスリートへの処方は、一般患者への処方傾向とは逸脱しており、さまざまな要因が考慮されている。

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