・アジスロマイシン(ジスロマック)重度歯周炎に使う薬・アビガン(抗ウイルス療法)細菌性肺炎の治療に行う
これらの薬との併用はジスロマックジェネリックだけでなく、別の病気の治療にも影響する可能性があります。
ジスロマック錠250mg | くすりのしおり : 患者向け情報
新型コロナウイルス感染症は細菌性肺炎を併発すると重篤化します。細菌性肺炎には有効な薬剤(抗生剤や消炎剤等)がありますから、早めに内科を受診し、ジスロマックなどを服用して下さい。新型コロナウイルス治療の現場では、抗生剤、抗ウイルス剤、消炎剤等が使用されていますが、細菌性肺炎の初期であればジスロマック等のマクロライド系の抗生剤が有効と考えます。ペニシリン系は抗菌スペクトルが広いですが、耐性菌の多さが問題です。
これらのメリットにより、ジスロマックジェネリックの病院処方は、細菌感染症の治療において最も安全かつ迅速な方法と言えます。
[*1:5月30日、保健・人口省は引き続き、ヒドロキシクロロキンの使用を決定]
4:治療
新型コロナウイルス感染症に対して、現在、有効性が証明された治療法はありません。抗 HIV 薬などの投与が有効であったという報告もあり、特にロピナビル/リトナビル については今後さらに治療効果が検証されれば治療薬としての可能性が期待できるものと思われます。現時点における治療の基本は対症療法(解熱剤など)です。肺炎を認める症例などでは、必要に応じて輸液や酸素投与、昇圧剤等の全身管理を行います。細菌性肺炎の合併が考えられる場合は、細菌学的検査の実施とともに抗菌薬の投与が必要と思われます。肺炎例や重症例に対して、副腎皮質ステロイドの投与については、現時点では有効性を示すデータは無く、推奨されません。私としては呼吸不全が重度の場合やサイトカインストームという炎症性物質が体の中を駆け巡っているような状況の場合はステロイドとマクロライド系抗生剤であるジスロマック®︎の投与を検討してもいいのではと個人的には思っています。
なお、現在のところ新型コロナウイルスのワクチンは存在しません。
ジスロマックの副作用として起こりやすいのが、下痢などの胃腸症状です。
日本人における新型コロナウイルス感染症(COVID-19)に関する重症化
抗生剤については、マクロライド系抗生物質(クラリス/クラリシッド、ジスロマックなど)が有効とされていましたが、近年マクロライド系の抗生物質は効きにくくなっています。 これは、抗生物質の乱用、抗生物質が適切に使用されてこなかったことが背景にあります。 他にニューキノロン、テトラサイクリン系抗生物質 も効果があります。
抗生剤は抗生物質や抗菌薬とも呼ばれ、その名の通り”細菌を”退治するための薬です。
つまり抗生剤は、細菌性の感染症に対してのみ治療効果があり、ウイルスには一切無効です。
そのためウイルス性の感染症を疑う場合には、医師は抗生剤の処方をしません。
つまり、コロナウイルスを疑う人に抗生剤が処方されることはほとんどありません。
多くはありませんが、抗ウイルス薬というウイルスに効く薬もあり、インフルエンザやコロナウイルスなど治療薬がある場合には、抗生剤ではなく抗ウイルス薬が使用されます。
歯周病は抗生物質(ジスロマック)だけでは治らない | 目白の歯医者
【中等症II】(呼吸不全あり)
▼酸素飽和度(SpO2)93%以下である
→酸素マスクや経鼻カニューレによる酸素投与を行う
→呼吸不全の原因を推定し、ネーザルハイフロー(鼻から高流量・高精度の酸素を投与する呼吸療法)やCPAP(経鼻的持続陽圧呼吸療法)などは避け、エアロゾルの発生を抑制する
→「高度医療を行える施設への転院」を検討することも必要である
→急速に増悪(肺浸潤影の急速進行など)する場合には、ステロイドやトシリズマブ(販売名「アクテムラ」、関節リウマチ等への効能効果が認められており、新型コロナウイルス感染症では「適応外使用」となる)の投与を検討する
→酸素マスク使用等でもSpO2が93%を維持できなくなった場合、挿管を考慮する(通常よりも早めの挿管、人工呼吸管理が望まれる)
→細菌性肺炎、ARDS(急性呼吸窮迫症候群)、敗血症、心筋障害、不整脈、急性腎障害、血栓塞栓症、胃炎・胃十二指腸潰瘍の併発に留意する
【重症】
▼ICUへの入室や人工呼吸器が必要な状態
▼比較的軽症のL型(肺水腫が生じていないなど)と重度のH型(肺水腫があるなど)に分類される
→比較的軽症のL型では、1回換気量制限は必須でなく、換気量を抑える(多すぎる場合には肺障害が生じる)ために鎮静剤や筋弛緩剤の使用を検討する
→重度のH型では、一般に治療抵抗性であり「ECMO(体外式膜型人工肺)による管理」を行う
→L型からH型への移行の判定は難しく、適切な対応には「集中治療の専門知識と監視体制」が必要不可欠となる
このように重症者への対応には専門的な治療が必須となるため、第2版では▼気管挿管手技の幅広い経験を持つスタッフを治療チームに含める▼重症患者への人工呼吸においてはL型・H型のそれぞれに応じた戦略をとる▼ECMOにより管理の実施▼血液浄化療法の考慮▼血栓症対策(Dダイマーが正常上限を超える場合には、ヘパリンなどの抗凝固療法を実施する)―などを十分に考慮するよう求めています。
また薬物療法に関しては、「レムデシビル製剤」(販売名:ベクルリー点滴静注液100mg、同点滴静注用100mg)が特例で薬事承認されたことを紹介(メーカーから無償提供され、保険診療の中で評価療養として使用可能)(関連記事はととと)。あわせて、本邦で治験・特定臨床研究が実施されている医薬品として、▼ファビピラビル(アビガン錠、新型インフルエンザ治療薬)▼シクレソニド(オルベスコ、気管支喘息治療薬)▼ナファモスタットメシル酸塩(ナファモスタット、急性膵炎やDIC等の治療薬)▼トシリズマブ(アクテムラ、関節リウマチ等治療薬)▼サリルマブ(ケブザラ、関節リウマチ治療薬)―があることを紹介しています。このほか諸外国においては、▼ロピナビル・リトナビル配合剤(カレトラ、HIV感染症治療薬)▼ヒドロキシクロロキン(プラケニル、エリテマトーデス治療薬)▼イベルメクチン(スクロメクトール、腸管糞線虫症や疥癬の治療薬)▼ステロイドホルモン▼アジスロマイシン(ジスロマック等、抗菌剤)▼カモスタット(フオイパン等、慢性膵炎等治療薬)▼ネルフィナビルメシル酸塩(HIV感染症治療薬)―などの新型コロナウイルス感染症への効果等について研究が進められています。さらに第2版では、院内感染防止策のさらなる強化の必要性も指摘しており、▼個人防護具の確保と適切な使用▼換気▼環境整備(備品等のアルコール消毒等)▼廃棄物の管理▼患者寝具類の洗濯・消毒▼食器の取り扱い(他の患者と分ける必要はなく、洗浄・消毒・乾燥を徹底する)▼死後のケア▼職員の健康管理―の徹底を改めて求めるとともに、「N95マスクの例外的取り扱い」(滅菌による再利用)、「ゴーグル等の個人防護具の例外的取り扱い」(効率的使用)―などについて詳説しています(関連記事は)。
【関連記事】
病院によると、女児は先天性疾患で入院中だった9月上旬、肺炎の症状が出た。担当医師の一人が、治療のため抗菌薬のジスロマックを処方。点滴を担当する看護師に対し、誤って通常の5倍濃度になるよう、かつ投与時間も本来2時間のところを1時間で投与するよう指示した。