睡眠薬と悪夢について、お伝えしたことのポイントをまとめました。
依存性が問題視されている睡眠薬は、病院で処方される機会も多い下記の医薬品です。
・ベンゾジアゼピン系睡眠薬
・非ベンゾジアゼピン系睡眠薬
睡眠薬の種類別の副作用や特徴を知りたい方は、以下の記事もご参考ください。
※以下では「メラトベル」として、メラトニンの効果や副作用をお伝えしていきます。
脳の松果体から分泌される睡眠ホルモンのメラトニンは加齢とともに減少。メラトニン受容体作動薬(刺激薬)ロゼレム®(ラメルテオン)は耐性・依存症・認知症の副作用なし。安全性は高いが即効性に欠け効果は弱い。また、メラトニンは視床下部-下垂体-甲状腺軸へ関与し、基礎実験では①の発現調節②甲状腺の成長と機能を阻害③(も含む)に対して抗腫瘍活性を持つ。高齢者の不眠治療は就眠制限・刺激調整・高照度光療法。夕食後のカフェイン、タバコのニコチンを避ける、対策。甲状腺機能低下症では深いノンレム睡眠が減少。
を抱える方は、が夢の中でも表現されやすく、特に現実的な恐怖を題材とした悪夢を見やすい傾向があります。繰り返し見ることがあり、目覚めた後も不安な気持ちが残ることが特徴です。
メラトニンのサプリメントの素晴らしい点は、副作用がとても少ないところです。
となっていました。薬をいざ止めようとすると「反跳性不眠」という副作用を生じ、「薬がないと不安で眠れない」状況に陥り、睡眠薬が増量され最終的には3−4剤服用するような「薬漬け」とも揶揄される状態を生み出す可能性がありました。また脳の機能を抑制(アルコールによる抑制と似ています)し、入眠させるもので筋弛緩作用があることからフラつきを生じ、せん妄の原因になることからも高齢者には使いにくい薬剤でした。
満足した睡眠が得られるようになったタイミングで、服用を中止すると服用前よりも強い不眠が現れます。
特に超短時間・短時間作用型のベンゾジアゼピン系薬剤では、反跳性不眠が強く生じる傾向にあるためご注意ください。
ベンゾジアゼピン系睡眠薬を休薬する際は、医師と相談のうえ少しずつ減薬し休薬しましょう。
メラトニンによって悪夢が明らかに増えることはないと考えられます。
・長くて極度に不快な夢を繰り返し見ることがある
・悪夢を見たあと、再入眠できない
・夢の内容を思い出すことができる
・悪夢から目が覚めたときに、すぐに意識が戻っている
フルニトラゼパムの注射剤の適応は、(1)全身麻酔の導入、(2)局所麻酔時の鎮静だけです。内服と異なり不眠症の適応はありません。強力な催眠・鎮静作用があり、静注直後に最高血中濃度に到達し、重大な副作用として錯乱、無呼吸、呼吸抑制などがあります。また、覚醒困難、興奮、多弁などの副作用もあり、適応症を遵守し、十分な管理下で使用すべき薬剤です。特に重大な副作用が生じるのは投与後30分以内が多く、2時間以内では副作用発現の危険性があります。不安が強く、不眠がある患者に対して使用できる注射薬にジアゼパム製剤がありますが、これも「刺激興奮・錯乱」などの副作用の危険性は避けられません。睡眠導入に対しては、注射製剤の使用を避け、できる限り内服にすべきです。睡眠コントロールや不安への治療などで原則的に対応し、今回のような適応外使用だけは絶対に避けてください。
近年、処方が増えている(、および)によって、悪夢が発生する事例があります。
抗精神病薬には、定型抗精神病薬と非定型抗精神病薬に分けることができます。
定型抗精神病薬は、第一世代の薬物群。それ以降に開発された薬物群が非定型抗精神病薬で、現在はこちらが主流の治療薬になっています。治療薬は世代を経るごとに、脳内のターゲットによりピンポイントで作用するため、高い治療効果が得られると共に、副作用は少なくなります。
寝つきが悪いけれども、いったん入眠できれば朝までぐっすり眠れる、という場合は、作用時間が短い睡眠薬がよく使われます。一方で、入眠できたとしても途中で目が覚めてしまう、熟眠感がない、という場合は、作用時間のより長いタイプの睡眠薬が用いられます。
その他、睡眠覚醒リズムを整えるタイプの薬も発売されており、依存やふらつきなどの副作用のリスクが低いことから、高齢者でもより安全に使用できるとされています。
眠気(薬が効きすぎてしまうため)や頭痛、悪夢を見ることがあります。
抗精神病薬はそれ以外にも、うつ病の増強療法で使われることも多く、エビリファイがその代表です。気分安定作用があるといわれています。このため、双極性障害のように気分の波がある病気に使われることも多いです。気分安定薬に比べると効果が早いですが、鎮静作用によって眠気が生じたり、体重増加の副作用が多いです。エビリファイの他には、セロクエル、ジプレキサ、リスパダールなどが使われます。
それ以外にも、イライラや興奮を落ちつけて衝動性を抑える、食欲を増加させる、睡眠を深くする、抗うつ剤の効果を増強する、といった目的で使われます。
また、副作用ではありませんが、ベルソムラには以下の薬剤との併用はできません。
このブログでも長らくを取り上げてきたサプリメントで、 睡眠の改善以外にも、かと考えられています。 まぁ現時点では日本のメーカーは販売できないので、メラトニンを使おうと思ったら、のような 海外サイトから輸入する必要がありますが。
睡眠薬全般の副作用を避けるために、以下のことに注意してください。
脳の松果体ホルモンの「メラトニン」の受容体に結合して、催眠作用や睡眠リズムを調節するお薬です。受容体はM1受容体とM2受容体の2つが存在し以下の作用を行っています。
眠りを妨げる悪夢障害の正体とは?睡眠の質とストレスは関係する?
「何時ごろにお布団に入っていますか」「何時ごろに起きていますか」「夜中に何回目が覚めますか」「どんな夢を見ますか」「晩ご飯は何時ごろに食べていますか」などと患者さんに尋ねます。飲酒や喫煙の有無、コーヒーを飲むのか飲まないのかといったことも質問します。こうして睡眠に関わることを聞いていくうちに、ことが結構多いのです。
眠りを妨げる悪夢障害の正体とは?睡眠の質とストレスは関係する?
トリアゾラム服用後の異常行動による殺人事件が英国BBCにて報道され、一時、社会問題となりました。承認用量を減量し、当初1mgだったのが、国内では0.125mg製剤が登場するという、用量の過量に関しては非常に警戒している製剤です。トリアゾラムの副作用報告を症状ごとにまとめてみると、最も目立つのが中枢系の症状で、特に、記憶喪失や前向性を含む健忘症状が12件(1件は夜間徘徊に至った)と、全体の21%を占めました。幻覚が5件、というのが目を引きます。中枢を抑制する副作用が発現するのは薬理作用から予測がつきますが、幻覚や悪夢、不眠、興奮などかえって睡眠とは逆の「起こす薬剤」になってしまった事態が合計10件17.5%を占めています。ベンゾジアゼピン系薬剤は薬物相互作用が少ないと考えられていますが、相互作用の結果、過量投与と同じことになってしまった事例を紹介します。
が認められます。 そして他の睡眠薬を服用されていてメラトベルに切り替える場合は、不眠がひどくなってしまうことに注意が必要です。
・このようなIRTにより、性被害によるPTSD患者の悪夢を60%減少させることができたことが報告されています。
メラトニンの起こりうる副作用にはどのようなものがありますか? ..
リオルダンクリニックでも実際ほとんどの患者さんががんの治療や転移予防、睡眠補助の目的でメラトニンを内服されています。私も時差ボケがなかなか治らずとても辛かった時にメラトニンを飲んでかなり助けられたのと、内服するとぐっすり眠れて疲れが取れる感じがするため、今では手放せないサプリメントの一つになっています。
悪夢などの副作用を生じることがあります。 薬剤師からのコメント
副作用の発現には個人的要因(投与量・投与期間・基礎疾患の有無・治療薬への感受性・他の薬物の有無など)が複雑に影響します。
精神神経系:(0.1〜5%未満)めまい、頭痛、眠気、(頻度不明)悪夢。
メラトニン受容体作動薬の特徴は、従来の睡眠薬とは異なり、視交叉上核以外の脳内作用がありません。よって従来の睡眠薬に発現していた反跳性不眠がありません。
副作用を引き起こす可能性があります。例えば、頭痛やめまい、悪夢、嘔吐などが ..
メリットは、自然に眠りを促す、即効性も期待できる、GABA受容体作動薬よりも依存性と耐性が少ない。
デメリットは、受容体を阻害することでレム睡眠が増えます。夢を見る時間が長くなったり、悪夢を見ることもあります。頭痛や眠気が残ったりする可能性があります。
副作用発現頻度は、8mg群で11.5%(7/61例)であった。主な副作用は、傾眠
今回は、このようにアメリカではとてもポピュラーな「メラトニン」の驚くべき健康効果や抗がん作用についてご紹介します。
重症度別の副作用の発現率について、高度と判定された副作用はなく、
BZ系薬剤は、幅広い分野で長い間使い続けられてきましたが、現在ではBZ系に代わる薬が発売されており、副作用が問題となるBZ系薬剤を使わなくても治療ができる時代になっています。
現在、下記の薬剤が使用されており、以下の特徴を持ちます。
(1)メラトニン受容体アゴニスト
一般名:ラメルテオン(商品名:ロゼレム)
(2)オレキシン受容体拮抗薬
一般名:スボレキサント(商品名:ベルソムラ)
一般名:レンボレキサント(商品名:デエビゴ)
改良を重ね副作用の低減を積み重ねましたが、2010年に「毎日飲んで自然な ..
フルニトラゼパムはベンゾジアゼピン系の中時間作用型の睡眠薬です。ベンゾジアゼピン系薬物は致死毒性が弱いなどの点で安全とされ、不眠症や麻酔前投薬などに汎用されています。一般的には呼吸中枢の抑制作用は弱いと言われていますが、まれに強い呼吸抑制を起こすことがあります。服用開始3~5日で定常状態に達し、最高血中濃度は服用初期の約1.3倍になります。また、代謝物にも活性があり、その半減期が31時間と非常に長いので、日中にも注意が必要になります。
本症例のように、基礎疾患として慢性閉塞性肺疾患がある場合は特に注意が必要で、添付文書上は肺性心、肺気腫、気管支喘息及び脳血管障害の急性期などで呼吸機能が高度に低下している場合は、CO2ナルコーシスを発現しやすいため原則、禁忌です。また本症例は常用量1mgで発現しています。特に高齢者には注意し、起床時の強い頭痛や、めまい、頻脈、息苦しさなど初期症状がみられた場合は中止するなど適切な対応が求められます。
外来で30日の長期処方も可能になったので、投薬の際には患者さん、ご家族に、丁寧に服薬指導し注意を促すことが大切です。
夜驚症は悪夢とは異なり、睡眠時遊行症に至ることがあります。 夜驚症は小児に ..
臨床試験では、イトラコナゾール服用中のトリアゾラム0.25mg内服併用では、単独投与時と比べトリアゾラムのAUC(血中濃度-時間曲線下面積、area under the blood concentration-time curve)が27倍、最高血中濃度は3倍、消失半減期は7倍になることが認められています。また、被験者のほとんどで、健忘と翌日までの錯乱等の症状が認められています。イトラコナゾールは消失半減期が約30時間と長く、肝臓への蓄積性も高い薬剤です。他剤との相互作用は服薬中止後も約3週間持続することが示唆されています。そのため、イトラコナゾールのパルス療法時の休薬期間中も、トリアゾラムなどの禁忌薬は服薬しないよう、注意が必要です。また再発防止のため、患者様の併用薬が禁忌薬であるか否かを点検することはもちろん、併用禁忌医薬品名はじめ、具体的な情報を患者様やご家族に確実に提供する事が必要です。