⇒脱毛が気になる場合は、医療用かつらやウィッグ、帽子などをお勧めします。 末梢神経障害.


5-HT3受容体拮抗薬もしくはデキサメタゾンとの併用は,各単独療法と効果に差はなく,費用対効果において5-HT3受容体拮抗薬の有用性は疑わしいとされている(パロノセトロンはこの検討に含まれていない)。しかし,肝炎などでデキサメタゾンが使用できない場合は,5-HT3受容体拮抗薬を用いることもある。さらに遅発性嘔吐におけるパロノセトロン単独投与の有用性をdolasetron との比較で明らかにした第III相ランダム化比較試験の結果もあり,遅発性嘔吐に対するパロノセトロン単独使用は,現時点ではオプションの一つと考えられる(なお,ここでいう単独療法とは遅発性嘔吐に対するものであり,急性嘔吐に対する薬物療法に関しては を参照されたい)。5-HT3受容体拮抗薬と副腎皮質ステロイドは制吐効果,QOL 改善効果において同等であると報告した第III相ランダム化比較試験もある。MASCC/ESMO ガイドライン2016,ASCO ガイドライン2017 では,中等度リスク抗がん薬による遅発性嘔吐に対して,前述したパロノセトロンとデキサメタゾンの併用療法が推奨されている(参照)。


基本情報; 副作用; 注意事項; 相互作用; 処方理由; 添付文書

これらは,オピオイドがすでに投与された患者を対象として含んでおり,必ずしもオピオイド初回投与の患者を比較した研究ではない。オキシコドン初回投与の患者を対象とした研究としては,Silvestri らによる前後比較研究がある。痛みのNRS が5 以上のがん疼痛のある390 例を対象に,オキシコドン徐放性製剤を平均23mg/日より開始し,良好な鎮痛効果(直前NRS の30%以上の低下,または7 日前の平均NRS より3 点以上低下と定義)が得られるまで24 時間毎に25~50%増量を行ったところ,痛みのNRS は,投与前7.2 から,1 日目4.5,7 日目2.8,21 日目2.1に改善した。7 日目の平均投与量は32 mg/日であった。オキシコドンによる有害事象は4%に認められ,悪心・嘔吐,便秘が多かった。重篤な副作用は認められなかった。

オキシコドンのがん疼痛に対する効果については,2 つの系統的レビューがある。King らが行った29 のオキシコドンのがん疼痛に関する臨床研究を検討した系統的レビューでは,1 つの系統的レビュー,14 の無作為化比較試験を含んでいるが,Reid らが行ったオキシコドンのがん疼痛に対する系統的レビューに追加する新しい知見はなかったと結論づけている。オキシコドンと他のオピオイドの効果を比較した4 つの無作為化比較試験の患者276 例を対象として検討したところ,オキシコドンは,鎮痛効果と副作用ともモルヒネと差がないと結論づけた。この他に,Lauretti らによる無作為化比較試験では,がん患者26 例を対象に,モルヒネ徐放性製剤とオキシコドン徐放性製剤を比較したところ,モルヒネとオキシコドンの鎮痛効果はほぼ同等であった。

が見いだされ、これらの作用により神経細胞に生じた障害を修復し抗うつ効果

アントラサイクリン+シクロホスファミド併用(AC)療法においてアプレピタントを使用しない臨床試験のエビデンスから,2 日目以降のデキサメタゾンの上乗せ効果は証明されていない。さらにステロイドの副作用を減ずる目的で,AC 療法に対する2~3 日目のステロイド使用を行わないsteroid sparing という投与法は,ステロイド通常使用に対する非劣性が海外の第III相ランダム化比較試験で示されている。本邦でも,アプレピタント(またはホスアプレピタント)を併用した第III相試験において,AC療法を含む高度リスク抗がん薬に対するsteroid sparing が可能であることが示された14)。ただし使用された5-HT3受容体拮抗薬はパロノセトロンのみであることに留意する必要はある。したがって,AC 療法においては,steroid sparing は選択肢の一つとなる(→ 参照)。

モルヒネのがん疼痛に対する鎮痛効果については,2 つの系統的レビューがある。Caraceni らが行った18 の臨床試験(患者2,053 例)を対象として行った系統的レビューでは,すべての試験がモルヒネと他のオピオイドの効果についての検討であり,モルヒネをプラセボと比較した研究はなかった。この研究では,Wiffen らが行った54 の無作為化比較試験(患者3,749 例)を対象として行った系統的レビューに追加する新しい知見はないとしており,非オピオイド鎮痛薬で十分な鎮痛効果が得られない,または,モルヒネを使用しても中等度以上の痛みのあるがん患者に対して,経口モルヒネとオキシコドンは同等の効果と副作用があると結論づけている。

を示すという新たな機構が提示されている。しかし、うつ病における神経障害

第1 世代の各5-HT3受容体拮抗薬の制吐効果に差はないとされているが,わが国で行われた高度リスクの抗がん薬投与に対する,第2 世代の5-HT3受容体拮抗薬パロノセトロンとデキサメタゾンの併用群とグラニセトロンとデキサメタゾンの併用群の制吐効果を検討した第III相ランダム化比較試験において,パロノセトロンとデキサメタゾンの併用群が有意に遅発性嘔吐を抑制したことが示されている(参照)。また,高度リスクの抗がん薬投与に対するパロノセトロン,デキサメタゾン,アプレピタント併用群と,グラニセトロン,デキサメタゾン,アプレピタント併用群の制吐効果の比較を行った第III相ランダム化比較試験(TRIPLE 試験)が報告され,主要評価項目ではないがパロノセトロン群が遅発期において有意に悪心・嘔吐を抑制したことが示された

トラマドールは,WHO 方式がん疼痛治療法で使用する弱オピオイドの代表的な薬物であるコデインの代替薬物として挙げられている。トラマドールのがん疼痛に対する鎮痛効果については,Tassinari らが行った18 の前向き試験もしくは無作為化比較試験(患者3,262 例)を対象とした系統的レビューがある。そのなかから非オピオイド鎮痛薬で十分な鎮痛効果が得られない軽度~中等度のがん疼痛のある患者に対して,トラマドールとプラセボもしくは他のオピオイドの効果と副作用について6 件の前向き試験と8 件の無作為化比較試験(患者2,974 例)が検討され,トラマドールは中等度のがん疼痛に対して安全で有効であると考えられるが,他のオピオイドやコデイン/アセトアミノフェンより優れているということを示すデータはないと結論づけている。

がひらく・出血する、突然の意識障害・神経症状・頭痛(脳出血の疑い)

ランダム化比較試験やプールドアナリシスの結果では,デキサメタゾン4~8 mg 経口投与(2~3 日目)とNK1受容体拮抗薬であるアプレピタント80 mg 経口投与(2~3 日目)の併用がデキサメタゾン単独より有用であった。この2 剤併用は,5-HT3受容体拮抗薬とデキサメタゾンの併用に比べても有意に遅発性嘔吐を抑制しており(21% vs.36%,p<0.001),ASCO ガイドライン2017,MASCC/ESMO ガイドライン2016 で推奨されている。

コデインは,WHO 方式がん疼痛治療法で使用する弱オピオイドの代表的な薬物として挙げられている。Dhaliwal らによる無作為化クロスオーバー比較試験では,がん患者35 例を対象に,コデイン徐放性製剤200~400 mg/日とプラセボとを比較したところ,痛みのVAS の平均値はコデイン群で有意に低かった(22 vs 36,p<0.0001)。副作用はコデイン投与群では便秘31%,悪心40%,眠気14%,嘔吐14%などを認めたが,副作用による治療中止はなかった。


種して神経障害、抗体反応の欠如が起きたとの報告がある。 【有効成分に関する理化学的知見】

非オピオイド鎮痛薬で十分な鎮痛効果が得られない,または,中等度以上の痛みのあるがん患者に対して,あるオピオイドが他のオピオイドに比較してより痛みを緩和する根拠はない。副作用に関しては,オキシコドンとモルヒネはほぼ同等であり,フェンタニルはモルヒネに比べて便秘が少ない。

副腎皮質ホルモン剤を投与中の患者にワクチンを接種して神経障害、抗体反応

遅発性嘔吐は,抗がん薬投与後24 時間以降に発現するもの,と定義されており,そのコントロールは,患者のQOL 維持,さらに精神的安定や治療に対する意欲の向上のためにも必要不可欠である。薬剤の催吐性リスクを適正に評価し,エビデンスに基づいた制吐薬の適切な使用を検討する必要がある。

梢神経障害の出現頻度は非常に高く,患者 QOL,治療の継続に影響する.今回 ..

非オピオイド鎮痛薬で十分な鎮痛効果が得られない,または,中等度以上の痛みのあるがん患者に対して,あるオピオイドは,他のオピオイドに比較して痛みを緩和するか,副作用が少ないか?

・ボルテゾミブの静注と皮下注による効果に差はないが、末梢神経障害は皮下注の方が低率であ.

Marinangeli らによる無作為化比較試験では,VAS(0~10)で6 までのがん疼痛のある患者100 例を対象に,非オピオイド鎮痛薬と弱オピオイドを最初に投与し効果が不十分であれば強オピオイドを投与する治療と,強オピオイドを最初から投与する治療とを比較したところ,強オピオイドを最初から使用した群で1 週間後の痛みのVAS はより改善した(治療後変化値:-2.6 vs -1.9,p=0.041)。悪心は強オピオイドを最初から使用した群で多かったが(437 回 vs 315 回,p=0.0001),嘔吐,便秘,せん妄について有意差はなかった。いずれの群でも重篤な副作用は生じなかった。

神経叢障害). なおリンパ腫,アミロイドーシスは脱髄的所見を呈することがある ..

この他に,特に,オピオイドの選択のために,鎮痛薬の投与が可能な経路,合併症(特に腎機能障害),併存症状(特に便秘,呼吸困難)などについて評価する。

[PDF] 抗がん剤による末梢神経障害および悪心・嘔吐に関 する研究

痛みの日常生活への影響,痛みのパターン(持続痛か突出痛か),痛みの強さ,痛みの部位,痛みの経過,痛みの性状,痛みの増悪因子と軽快因子,現在行っている治療の反応,および,レスキュー薬の鎮痛効果と副作用について評価する。

原則として、「ガバペンチン【内服薬】」を「神経障害性疼痛」に対して「通常 ..

がんによる痛みでは鎮痛薬の投与などの痛みに対する治療とともに,外科治療,化学療法,放射線治療などの腫瘍そのものに対する治療を検討する。がん治療による痛み(術後痛症候群,化学療法後神経障害性疼痛など)やがん・がん治療と直接関連のない痛み(脊柱管狭窄症,帯状疱疹など)では原因に応じた治療を行う。痛みがオンコロジーエマージェンシー(脊髄圧迫症候群,骨折・切迫骨折,感染症,消化管の閉塞・穿孔・出血など)の症状であることがあるので,痛みの対応のみでなく,痛みを生じている病態の把握と原因への対応を行う。特殊な疼痛症候群(神経障害性疼痛,骨転移痛,上腹部の内臓痛,胸部痛,会陰部の痛み,消化管閉塞など)の場合にはそれぞれの対応を検討する。

⇒便を軟らかくしたり、腸を動かすような薬を使って排便をうながします。 末梢神経障害.

がんによる痛みでは鎮痛薬の投与などの痛みに対する治療とともに,外科治療,化学療法,放射線治療などの腫瘍そのものに対する治療を検討する。がん治療による痛み(術後痛症候群,化学療法後神経障害性疼痛など)やがん・がん治療と直接関連のない痛み(脊柱管狭窄症,帯状疱疹など)では原因に応じた治療を行う。痛みがオンコロジーエマージェンシー(脊髄圧迫症候群,骨折・切迫骨折,感染症,消化管の閉塞・穿孔・出血など)の症状であることがあるので,痛みの対応のみでなく,痛みを生じている病態の把握と原因への対応を行う。特殊な疼痛症候群(神経障害性疼痛,骨転移痛,上腹部の内臓痛,胸部痛,会陰部の痛み,消化管閉塞など)の場合にはそれぞれの対応を検討する。

副腎皮質ホルモン剤を投与中の患者にワクチンを接種して神経障害、抗体反応の欠如が起きたとの

デキサメタゾン3.3~6.6 mg 静注(4~8 mg 経口)単剤投与か,状況に応じてプロクロルペラジンもしくはメトクロプラミドも使用する。さらにロラゼパムやH2受容体拮抗薬あるいはプロトンポンプ阻害薬の併用も検討される(→参照)。

0 grade2以上の感覚障害、Grade1以上の神経障害性疼痛

なおホスアプレピタントの海外第III相ランダム化比較試験として,中等度リスクの制吐薬治療における5-HT3 受容体拮抗薬とデキサメタゾン併用に対するホスアプレピタントの上乗せ効果が報告されている

[PDF] 大腸がんのレジメン ~フォローアップで確認したい副作用

基本的に5-HT3受容体拮抗薬とデキサメタゾン6.6~9.9 mg を静注(8~12 mg を経口)の2 剤併用とするが,一部の抗がん薬(カルボプラチン,イホスファミド,イリノテカン,メトトレキサート等)を投与する場合にはアプレピタント125 mg 経口投与もしくはホスアプレピタント150 mg 静脈内投与の併用が推奨され,その際にはデキサメタゾンを減量(静注: 3.3~4.95 mg,経口: 4~6 mg)する(→参照)。また,わが国では400 例を超えるオキサリプラチン投与患者に対する第III相ランダム化比較試験が行われ,5-HT3受容体拮抗薬とデキサメタゾン併用下において,アプレピタント/ホスアプレピタント群がコントロール群より全治療期間,特に遅発期の悪心・嘔吐の制御に優れることが示された

末梢神経障害に伴う運動障害や疼痛において,筋萎縮・廃用の予防や CRPS への移行 ..

Wong らによる無作為化比較試験では,がん患者47 例を対象に,モルヒネ徐放性製剤とフェンタニル貼付剤の効果を比較したところ,5 段階の疼痛評価で鎮痛効果に両群に有意差はなく,いずれの群でも鎮痛効果を得ることができた(4.0→0.85 vs 3.9→0.9)。投与量は,モルヒネ群が156 mg/日から174 mg/日に,フェンタニル群が40μg/h から61μg/h に増加していた。同様に,Kress らによる無作為化比較試験でも,がん疼痛患者220 例を対象に,マトリックス型フェンタニル貼付剤と従来型フェンタニル貼付剤/経口モルヒネ製剤の効果を比較したところ,どの製剤を使用しても鎮痛効果と有害事象は,ともに有意差は認められなかった。

障害、ダウン症、ケアホーム居住者、重度の精神疾患、妊娠、免疫抑制状態 ..

NCCN ガイドライン 2015 では,アプレピタントの代わりに多受容体作用抗精神病薬(MARTA)であるオランザピンをパロノセトロンとデキサメタゾンと3 剤併用で用いるオプションが示された。さらに同2017では,新たにアプレピタント(またはホスアプレピタント),パロノセトロン,デキサメタゾンの3剤併用にオランザピンを加えるレジメンも提示された。これらは,シスプラチンとAC療法を含む高度リスク抗がん薬投与に際し,オランザピンが,パロノセトロンとデキサメタゾン併用下においてアプレピタントと同等であることが示された第Ⅲ相ランダム化比較試験や,アプレピタント(またはホスアプレピタント),パロノセトロン,デキサメタゾンの3剤併用にオランザピンを加える有用性が示された第III相ランダム化比較試験の結果を受けている。ASCO ガイドライン2017 でもオランザピンを加えた4剤併用が推奨療法として追加された。オランザピンはわが国でも複数の臨床試験が行われた。オランザピンは公知申請により2017 年6 月から,他の制吐薬との併用において成人では5㎎ を1 日1 回経口投与(患者状態により最大1日10㎎ まで増量可能),最大6 日間を目安として先発品と一部の後発品で保険下にて使用が可能となった。本邦における推奨用量,使用方法については未だ検証段階であるため,適切な患者に慎重に投与することが望まれる。慎重投与すべき患者としては,糖尿病患者ならびに高血糖あるいは肥満等の糖尿病の危険因子を有する患者であり,使用に際しては副作用の傾眠や血糖上昇に十分注意する。高齢者への投与も慎重に行うべきである。作用点が重複するドパミンD2 受容体拮抗薬ドンペリドン,メトクロプラミド,ハロペリドール,リスペリドンなどとの併用は勧められず,また,睡眠薬との併用には注意を要する。投与量に関してはランダム化第Ⅱ 相試験ではあるが,高度リスク抗がん薬投与に対し3剤併用に加えたオランザピン5 ㎎ と10 ㎎では遅発期の悪心・嘔吐の制御において同等であったとの報告もある