デキサメタゾンプロピオン酸エステル軟膏0.1%「ラクール」 外用副腎皮質 ..
ステロイド外用薬を使うことで得られる重要な効果は「抗炎症作用」です。アトピー性皮膚炎をはじめとした皮膚炎、湿疹など皮膚の赤みや痒みなどは皮膚が炎症を起こしているため起こる症状といえます。皮膚科では部位や炎症の程度でステロイド外用薬を使い分けながら、さまざまな皮膚の疾患に対応することが可能となるのです。
ステロイド外用薬ランク一覧|特定非営利活動法人日本アトピー協会
メサデルムには、軟膏・クリーム・ローションの3つの剤型があり、疾患の種類や皮疹の状態、部位、季節に応じた使い分けが可能です。
軟膏は皮膚への刺激が少なく、湿潤型・苔癬化型のいずれにも使用できます。
クリームはW/O型(油性型)ですが、べたつきが少なく使用感に優れています。また、皮膚への浸透性に優れ水にも強いのが特徴です。
ローションはのびが良くさらっとした使用感で、有毛部や広範囲への塗布に適しています。
なお、軟膏とローションには、添加物として肌なじみの良いスクワランが配合されています。
ステロイド外用薬にはさまざまな種類があります。効果の強さにより分類されており、1番効果の弱い種類からweak、medium、strong、very strong、strongestの5段階です。
市販でもステロイドの外用薬は売っていますが、weak、medium、strongの弱い方から3ランクのものに限られます。
アンテベートローション・クリーム・軟膏, 0.5mg, 鳥居薬品(株), 鳥居薬品(株 ..
アトピー性皮膚炎の治療では、ステロイド外用薬(塗り薬)が中心となりますが、効き目の強さよって弱いものから強いものまで5段階のレベルに分かれています。そのため、アトピー性皮膚炎は症状を見て重症度を診断し、それに合った薬が処方されます。また、体の部位によってステロイドの吸収度が異なるため、同じ症状でも塗る場所によってレベルの異なる薬が処方されます。
皮膚炎の症状と、対象となる部位、効き目の強さと皮膚炎の状態が合っていることが治療を進めるうえで大切になり、弱ければ皮膚炎は治らず、強いステロイド剤であれば副作用のリスクが高まります。
ステロイドのランク、使い分けについて不安に思うことがあれば、医師、薬剤師に確認するようにしましょう。
0.12% デキサメタゾン吉草酸エステル(ボアラ®、ザルックス®) ..
かゆみや湿疹ができない(成分によって刺激やアレルギーが起きないこと)
のが理想です。
1と2はある意味で相反することかもしれません。
2の問題を解決するには、角層表面でなく、角層内部に保湿成分が長く留まることが理想です。
表皮内はともかく、表皮角層よりさらに深く入り込んでしまうと、保湿効果は余り期待できません。
ヒアルロン酸、スクワラン、セラミドなどの生体成分に近いものは当然とても有用ですが、何を原料にしているか、どの程度不純物が含まれているかなどの問題点があります。
アトピー性皮膚炎の湿疹には、表面に多数のがついています。
黄色ブドウ球菌は、本来傷が化膿したときに見られる化膿菌です。
湿疹もまた、常に引っ掻くことで傷が付いている状態と言えます。
のひどいところは、菌数を減らすために、ある程度セッケンを使って洗うことが必要です。
シャワーなどの流水で、そっと洗い流すのもよいでしょう。
イソジン液やヒビテン水で消毒するのも有効です。
しかし、使いすぎると、セッケンや消毒は、皮膚に対しては刺激の一因となります。
ときに、セッケンの植物成分やイソジンなどが、アレルギー性の接触皮膚炎を生じることもあります。
イソジン液はそのまま使用することもありますが、水でうすめたり、つけたあとでシャワーなどで洗い流すことも行われています。
超酸性水や酸性水も多少とも消毒効果があります。
びらんがひどくて、浸出液が出ているときは、たいていは黄色ブドウ球菌の二次感染を伴っています。
イソジンやヒビテンで消毒して、抗生剤入りの軟膏(ゲンタシン軟膏、アイロタイシン軟膏、アクアチム軟膏、アクアチムクリーム)をつけるのも良い方法です。
どの方法を選択するかについては、湿疹やびらんの状態、範囲で決定されます。
びらん・滲出液がひどければ、結局湿疹の症状が非常に強いということです。
消毒するか、抗生剤の外用剤を併用しながら、ステロイドを外用する以外にないかもしれません。
皮膚内部に感染症が広がっていれば、が必要かも知れません。
溶連菌感染症やせつ(おでき)のときは、少なくとも抗生剤を内服はした方がよいかも知れません。
外用剤だけでは対応できないくらい伝染性膿痂疹(とびひ)が広がったときも、抗生剤の内服は必要です。
とくに、感染症のために、発熱や全身倦怠感などの全身症状が伴っているときは、抗生剤が絶対に必要です。
ずっと受診していなくても、何も気にせずに受診すべきです。
ただ、抗生剤については、使用すると、たいていは一度よくなってそのあとで悪化します。
そんなものです。
抗生剤で死んだ細菌から漏れ出た毒素が、しばしばアレルギー反応を起こします。
このときは、抗生剤をもちいてすぐに発疹が悪化することがあります。
それでも、生命を維持することが優先されます。
感染症を放置していると、敗血症などの重篤な状態になることもあります。
もちろん、抗生剤による耐性菌の問題もあります。
どんな抗生剤を用いればよいか、という問題もあります。
確かに、抗生剤を用いたからといって、感染症に対して弱い体質は改善されません。
というものの、抗生剤をうまく用いると、湿疹そのものも、かなりよくなる場合があります。
ステロイド外用剤を使わないで経過を見る場合、その部分をが必要です。
四肢の場合は、ガーゼや包帯も有効です。
簡単に長い衣類やタイツで覆ってしまうのもよいようです。
体の湿疹も衣類が効果的で、つなぎのような乳児服を勧めています。
ただし、びらん・浸出液のひどいところにそのままガーゼや包帯を巻くと、ガーゼが浸出液でくっついて、はがすときにとても痛がります。
ガーゼがくっつかないようにするためには、湿疹のひどいびらん部にを厚めにつけて、その上からガーゼを巻くのがよいでしょう。
あらかじめガーゼに亜鉛華軟膏をヘラか綿棒か手で少し厚めに広げて、広げたガーゼをびらん部に貼り付けて、さらに上からガーゼや包帯を巻くのも良い方法です。
多少べったり亜鉛華軟膏がつきすぎていますが、あらかじめ亜鉛華軟膏がついたボチシートというものもあります。
乳幼児は心配ありませんが、亜鉛華軟膏による接触皮膚炎もあります。
亜鉛華軟膏は、びらん部の浸出液を乾かし、細菌の増殖を抑えます。
びらんや浸出液の少ないところに亜鉛華軟膏をつけると、乾きすぎることもあります。
亜鉛華軟膏が白く残れば、無理矢理にごしごしと洗い落とさない方がよいでしょう。
そのうちに自然に取れます。
浸出液の多いびらん部に、単にワセリンだけをつけるのはよくありません。
細菌の増えやすい状態をつくるだけです。
顔のびらん局面は掻かせないようにするのが難しく、入院患者にはデストロイヤー型のを利用していますが、外来では慣れていないと簡単ではありません。
チュビファーストで軽く当たっているだけでも、かゆみは少なくなります。
服を着ていると引っ掻かない子供が、お風呂に入るからと裸にしただけでかゆくなるのと同じです。
とにかく、かゆいところを何かでおおうことです。
掻かせない方法としては、手を縛るようなものもありますが、非人間的な要素が強く、あまり勧められる手段ではありません。
夜間、手指を握らせて日本手ぬぐいのようなもので上から覆ってしまうのことも行われます。
市販のミトンのようなものを利用するのもよいでしょう。
中学生以上の場合、や痒疹型の湿疹については、使い捨てカイロを利用したが効果があります。
衣類や手袋の上にカイロを昼間にはっておくと、湿疹が結構よくなります。
夜間睡眠中は低温熱傷(やけど)の心配があり、やらないで下さい。
びらん・滲出液を伴った湿疹に対して、ステロイド外用剤を使わないで治療するとき、ある程度客観的に湿疹の状態を見る目が必要です。
少なくとも発疹が、いつまでも同じような状態が続く湿疹なのか、時間が過ぎれば自然に消えるじんましんなのか、ひっかいた単なるきずあとなのか、ひっかいたことで細菌が入って細菌が増えた状態なのか、単なるドライスキンなのか、見きわめることができれば、治療にとても役立ちます。
自分が行っていることで湿疹が今はどんな状態なのか、どのように変化しているのか、今後どう変わる可能性があるのか客観的に判断できなければ、なかなかうまくいきません。
なお、黄色ブドウ球菌を抗生剤の内服や点滴で完全に消失させるのは不可能です。
それだけに黄色ブドウ球菌のアレルギーのある患者は治りにくいということになります。
血液が通っていない、いわばしている黄色ブドウ球菌の耐性菌のMRSAを、バンコマイシンなどで退治しようというような作戦はまさしく愚かな行為です。
同じことは、体内にあるカンジダや溶連菌についてもいえます。
ステロイド外用剤は、その強さによって5段階に分類されています。
近年、作用は強いが、副作用は少ないという製品が多数登場していますが、真偽のほどはわかりません。
同じ外用剤が、名前を変えて別のメーカーから販売されています。 現在はチューブに直接、製品名と内容を印刷表示するようになっています。
未開封時のもチューブ剤の一番下に記載されています。
当院では抗生剤外用剤以外の外用剤については、細菌感染の心配から、開封するとおよそ半年~1年以内、容器に入れた混合剤については3ヶ月程度の使用期限を設定しています。
図()の最上部の右から3番目のブデソン軟膏・クリームは、接触皮膚炎が多数報告され、発売中止になりました()。
現在、同じブデソニドが気管支喘息の吸入剤(パルミコート、シムビコート)として使用されています。
接触皮膚炎を起こしやすい患者は、念のため用いない方が無難と説明しています。
気道内で接触皮膚炎を起こしたときは、それの診断も難しく、対応も非常に難しいと思われます。
ステロイドの吸入剤も効果がないということで、ステロイドの内服や他の免疫抑制剤が処方されるだけです。
ステロイド外用剤には、溶かしているによって、
①.ワセリンタイプの軟膏、
②.油脂や保湿成分と水を界面活性剤で混ぜ合わせたクリーム剤(O/W剤、W/O剤)、
③.もっと水分が多い乳剤、
④.ほとんど透明の液剤・ローション剤・スプレー剤
に分類されます。
同じステロイドでも、経皮吸収、皮膚浸透性によって軟膏とクリームで強さの異なるものがあります。
軟膏がクリームより強いもの、クリームの方が強いもの、同じくらいのものなどいろいろあります。
普通、水溶性のものは吸収がよくない傾向があり、軟膏剤より弱いことが多いようです。
クリーム剤の方が強いタイプもあります。
ステロイド外用剤は、本来から分泌されているホルモン()を原型として、少し形を変えてハロゲンを付加し、体内で分解されにくくして作用を強くしたものです。
コーチゾルが本来持っている作用が、直接副作用となる可能性があります。
コーチゾルは血糖値を上昇させ、水分を保持し、筋肉の異化を促進し、脂肪を分解、免疫機能を抑制し、ストレスを抑えます。
つまり、それぞれの作用が、、高血圧、筋肉萎縮、高脂血症、感染症誘発、する可能性を持っています。
特に、もともとそんな体質があれば、出現する頻度は高くなります。
また、子供が内服すると、発育・成長障害があります。
成人が長期に内服すると、(満月様顔貌)、、バッファロー肩、体重増加、副腎萎縮などがしばしばみられます。
ステロイド外用剤は、皮膚から体内に吸収されます。
毎日大量に外用していると、副腎が萎縮し、自分の副腎皮質ホルモンの合成・分泌が抑制される危険性もあります。
これについては、これまであちこちの学会で何度も報告しています。()
ステロイドを外用していると、妊娠すると女の子ができやすいと報告したことがあります。
ただこのことは、もしかすると、湿疹の具合がよくないために、そんな結果になっている可能性もあります。()
ステロイドには、全身性の副作用の他に、外用することで皮膚に起こるもあります。
強いステロイドを長期に外用すると、皮膚はぺらぺらに薄くなり、少し当たっただけで、内出血や紫斑ができます。
皮膚は角層が薄くなり、ちりめんしわのようになります。
多毛やにきび、毛包炎ができることもあります。
特に顔面に長期にわたって外用すると、ステロイドに依存した状態となり、になります。
顔面は毛細血管が拡張して、赤ら顔になります。
ステロイドはその他にも様々な副作用がありますが、湿疹を改善するという目的からいえばこれにまさるものはありません。
ただし、これを使用する場合、原因対策を第一として、安易に長期にわたって常用するのは好ましいことではありません。
とにかく、ステロイド外用剤は症状を改善するだけで、原因治療になっていません。
急にステロイドの使用を中止した場合、湿疹ができる原因がなくなっていなければ、それまで湿疹がなかったところまで広がる可能性があります()。
リバウンド状態は、時に何ヶ月・何年も続き、患者の人生に重大な影響を及ぼすことがあります。
それだけに、ステロイドは使い始めるときも、止めるときも、それなりの覚悟が必要です。
また、ステロイドが怖いという理由だけで、それを安易に止めてしまうのは好ましいことではありません。
ステロイドを使わない治療については、短いものですが、下記のコラム「」を参照して下さい。
ステロイドのは、体の部位によってかなりの差があります。
粘膜部は最も吸収がよく、角層の厚い手掌・足底は吸収されにくいと考えられます。
顔面はステロイドの吸収が比較的よく、皮脂の分泌も多いため、ステロイド外用剤の使用する場合、注意が必要です。
陰部などの粘膜部位、眼の周囲などは、ステロイドの吸収が非常によいところです。
下図は肘窩のステロイド吸収を1.0として、他の部位の吸収の割合を示しています。
外用剤をぬる場合、1日1回お風呂上がりの皮膚がしっとりした状態のときに、ようにして、できるだけ薄く皮膚の上に広げてください。
湿疹の程度に従って、あるいは、外用部位ごとに、外用剤の使用量や強さ、外用回数を変える配慮も必要です。
湿疹がひどいとき、ひどいところには、いくらか多く、1日2回つけた方がよいかもしれません。
それでも、キズの治り方を考えれば、原因を除くことができないのなら、慢性の治りにくい湿疹に外用剤を使うのは、せいぜい1日1回で十分です。
急性の湿疹に対しては、特にどんどん広がる傾向がある湿疹に対しては、多くぬった方がよいこともあります。
浸出液がひどければ、亜鉛華軟膏をステロイド外用剤の上に重ねるのもよいでしょう。
湿疹もケガと同じです。
重症のケガ(外傷)がすぐによくなるわけではありません。
ある程度自然によくなる治癒課程を考えながら、のんびり経過を見る気持ちも必要です。
慢性の湿疹に対しては自分の免疫力に期待し、それに影響しない程度に外用する方がよいかもしれません。
また、今は原因を除くのは困難であり、外用剤でおさえる以外にないと判断したときは、生活に困らない程度のレベルを設定して、塗り始めの最初はともかく、自分の正常免疫を大事にするために、せいぜい1日1回程度うすく外用するのがよいでしょう。
どれだけ外用しても少しもよくならない時期に、今すぐによくしょうと強いものを大量に用いるのは好ましくないことがあります。
湿疹のない正常部位にはつかないように注意したいものです。
効果を長持ちさせる目的で、ステロイド外用剤を塗った上から亜鉛華軟膏を重ねて塗ったり()、サランラップを巻くことも行われます()。
亜鉛華軟膏は、ステロイド外用剤の効果を長持ちさせ、ひっかいてキズになったびらん部の浸出液を吸収して乾燥させ、細菌感染を減らします。
亜鉛華軟膏に含まれるサラシミツロウなどで接触皮膚炎を起こすことがあり、要注意です。
亜鉛華軟膏を普通の乾燥した肌に使うと、さらに乾燥してよくありません。
亜鉛華軟膏は乾燥するまで衣類が汚れるのも欠点ですが、ガーゼや包帯を巻くのもよい作戦です。
サランラップを巻く密封療法は細菌感染に注意が必要です。
サランラップの下に汗をかいても蒸発しにくく、毛包炎やとびひなどが起きやすいことがあります。
汗が蒸発しにくいということは、肌がしっとりしてよいところもあります。
ステロイド外用剤には、軟膏、クリーム、ローション剤、スプレー、液などがあります。
だいたいの目安としては、乾燥が強くびらんが多ければ軟膏を使い、軟膏がべとべとする患者さんやべとつきやすい皮膚部位には、クリームタイプやときにローション剤を使います。
アトピー性皮膚炎らしくない患者さんほど、とにかくべたべたした外用剤を嫌がります。
べたべたしたものが嫌いになってくれば、アトピー性皮膚炎はなおりかけともいえます。
顔はべとつくことが多く、クリームやローションタイプが好まれることがありますが、接触皮膚炎には用心したいものです。
を疑ったときは、わざとべとべとするワセリンタイプの強いステロイドにして、できるだけ外用量を減らしたり(いわゆるちょんぬり)、あるいは、わざと液剤を選ぶか、何もつけないこともあります。
眼囲の湿疹には、ステロイドの眼軟膏(プレドニン眼軟膏やリンデロンA軟膏など)やプロトピック軟膏を用いることが多いようです。
私はステロイドでなく、プロペトや防腐剤を含まない使い捨てタイプの点眼(目薬)で経過をみる場合があります。
とくに、接触じんま疹型の発疹には、ステロイド外用剤やプロトピック軟膏は用いない方がよいかも知れません。
ローション剤は主として被髪頭部に使用しますが、ワセリンが合わない患者には、体や顔に使うときもあります。
頭に使うときは、患部にのみつけるようにして、髪の毛に振りかけるようなつけかたは好ましくありません。
ステロイド外用剤に抗生物質を配合したものとして、テラコートリル軟膏、リンデロンVG軟膏などがあります。
テラコートリル軟膏は湿疹に細菌感染が重なったところ用いますが、とびひなどによく使われます。
ステロイドが強いと感染防御能力が妨げられるために、リンデロンVG軟膏では細菌が増える可能性があります。
ということは、G(ゲンタマイシン)という抗生剤の効果は期待できないということになります。
以前、大阪府立羽曳野病院皮膚科では、副作用を少なくするために、容器に入れて塗りやすくするために、ワセリン、アズノール軟膏、ケラチナミン軟膏、亜鉛華軟膏を混合して弱くしたステロイド外用剤を作っていました。
遠藤アレルギークリニックでは、羽曳野病院の処方に加えて、混合する基剤の種類を増やして(プロペト、ヒルドイド軟膏・ソフト、プラスチベース、パスタロンソフトを追加)、M-1、MP-1、RH-1、RH-4、RPP-1、AHS-1、FHO-1、FHO-3、NPB-1なども使用しています。
AHS-1はstrong(強い)レベル、VW1、RH1、M-1、MP-1、NK1、NPB-1はMild (おだやか)レベル、VW4、RH4、M-4、NK3、ALZはWeak(弱い)のレベルのステロイドに相当します。
薄めている基剤が、かえってを起こしている場合があります(ステロイドが接触皮膚炎を起こしていることもあります)。
以前よりくりかえしてステロイドを内服している患者さんは、外用剤で接触皮膚炎を起こしやすい傾向があります。
またステロイド外用そのものが、外用剤による接触皮膚炎を起こしやすいという説があります。
ステロイド成分それ自身が接触皮膚炎を起こしていることがあります。
最も接触皮膚炎が起こりやすいステロイド外用剤は、以前はブデソンでしたが、今は最強のデルモベートです。
アルメタ軟膏なども起こりやすいようですが、すべてのステロイド外用剤に接触皮膚炎は起きる可能性を持っています。
ステロイド外用剤で接触皮膚炎を起こしたとき、それが湿疹を改善しながら同時に湿疹を作っているだけに、非常に分かりにくいということになります。
外用剤が接触皮膚炎をおこしているかどうかみるときは、体や四肢に左右で異なる外用剤をつけて、時間をかけて比較するのがよいでしょう。
ステロイド外用剤の時は、でも分かりにくく、短期間の外用剤比較で結論を出さない方がよいと思います。
1カ月以上は必要かもしれません。
ステロイド外用剤あるいはワセリンなどの保湿剤が接触皮膚炎を起こしているときは、弱くしたステロイド外用剤を大量に使ったりするよりは、ある程度強いのレベルのステロイド外用剤を必要量を使って、保湿剤を止めた方がよいことがあります。
あるいは、アレルギーレベルがあまり高くないようなら、リバウンド状態にならなければ、外用剤そのものを中止するのがよいかもしれません。
ステロイドを外用すると黒くなりやすいという意見があります。
しかし、外用したところとしないところで差がないようです。
湿疹は日焼けのようなものであり、の程度は、その人の体質や湿疹の程度、年齢が関係します。
とにもかくにも、日本人は皮膚に炎症反応を起こすと、あとが黒くなるのは避けられません。
しみ年齢に達した患者は、色素沈着を少なくするためには、ステロイドを外用してむしろ湿疹を長く続かせない方がよいかもしれません。
ただ、ステロイドを外用すると乾燥症状がひどくなると言う患者もいます。
ステロイド外用剤を使っていると、湿疹のが変化することがあります。
外用する前は小児型のアトピー性皮膚炎の分布、すなわち汗部位(間擦部)に湿疹が限局していたが、使っているうちに肘窩などの湿疹がなくなる一方で、体幹・四肢の伸側に湿疹が広がったり、や貨幣状型の湿疹になることがあります。
この状態で外用を中止すると、間違いなくリバウンド状態になります。
間擦部の湿疹に対しては、ひどくならない程度に外用するのがよいと思われます。
外用しているうちに、だんだんという現象があります。
使っているうちに、ステロイドに依存的な状態になり、常に塗っていないと悪化するという事態にもなることがあります。
ステロイドは、湿疹を改善する一方で、正常の免疫も抑えてしまうためと考えられます。
仕方なく、外用剤の量が増えたり、強いものに変えたりしますが、結局のところ、原因対策せずに対症療法をお座なりにやっていても問題は解決しないことを示しています。
現在のアトピー性皮膚炎治療のガイドラインは、主にステロイド外用薬と保湿剤を用いたものになり、症状や部位によって薬の強さを変えて処方し、症状が軽くになるに従って弱いステロイド薬に変更したり、塗る量を少なくするなどして徐々にステロイド薬を減らし最終的には保湿剤のみを使用して皮膚の状態を維持コントロールします。
D01764 · D07AC06, ジフルコルトロン吉草酸エステル 0.1 ..
ステロイド外用剤は、作用の強さによってウィーク、マイルド、ストロング、ベリーストロング、ストロンゲストの5つのランクに分類されています。病院で処方してもらえる他、ウィーク、マイルド、ストロングの3つのランクのステロイド外用剤は、ドラッグストアや薬局でも市販の治療薬(OCT医薬品)として購入することができます。
ステロイド外用剤って以前は使わない方が良い薬との扱いをされてきましたが、ほんとは局所のアレルギー反応を強力に抑えこんでくれるとても頼もしい味方です。ただ、使い方を誤ってしまうと諸刃の剣となる可能性もあり、その副作用もしっかり理解する必要があります。
ベタメタゾン酪酸エステルプロピオン酸エステル (アンテベート)
アトピー性皮膚炎の治療に使われるステロイド外用薬には、効き目の強さを表すランクがあります。
強度ランクは5段階に別れていて、効き目の強いものから Strongest / Very Strong / Strong / Mild / Weak というように分類されています。この分類により、使用する部位も変わってきます。
ステロイド外用薬の種類 / アトピー性皮膚炎!かゆみをやっつけよう!
ステロイド外用薬は、同じ薬剤名でも軟膏/クリーム/ローション/ゲル剤と使い分けることができます。
例えば、ステロイド外用剤の中でも有名なリンデロンには、軟膏 クリーム ローション 3つの剤型があります。
またユニバーサルクリーム、パスタ剤(油分あり)、ソフト軟膏、乳液、懸濁液なども存在し、それぞれがにより部位と使用回数・使用法が異なります。医師の指示に従う事が大切です。
アンテベート トプシム、シマロン リンデロンDP マイザー ビスダーム ネリゾナ ..
アンテベート軟膏(ベタメタゾン酪酸エステルプロピオン酸エステル)は1988年より三菱化成株式会社(現 三菱ケミカル株式会社)と鳥居薬品株式会社が共同で開発をスタートさせ、主に湿疹や皮膚炎、乾癬、さらには難治性疾患の治療において使用されています。
でも…。顔やデリケートゾーンにステロイド配合薬を使うのはNG?
ステロイドは主に炎症を抑える働きがあり、ステロイドの種類によってこの炎症を抑える強さ(ランク)が異なります。ではステロイドの主な働きと強さ(ランク)について詳しく見ていきましょう。
[PDF] ヘパリン類似物質油性クリーム 0.3%「ニプロ」 配合変化試験
湿疹のひどいところに、かなり強いステロイドを塗る回数を減らして使う。
ただし、全体にひどければ、最初はたくさん外用することになるかもしれません。
4.
舌炎の潰瘍; 舌炎のびらん; 難治性口内炎の潰瘍; 難治性口内炎のびらん
メサデルム(一般名:デキサメタゾンプロピオン酸エステル)は、抗炎症作用や血管収縮作用のあるステロイド外用剤で、炎症による皮膚の赤みやかゆみ、はれなどを改善する作用があります。
は強さにより5段階に分けられますが、メサデルムの強さは上から3番目のストロングクラスです。同じ強さのステロイド外用薬としては、フルコート(フルオシノロンアセトニド)、ベトネベート(ベタメタゾン吉草酸エステル)、、などがあります。
[PDF] 3. 副腎皮質ステロイド剤(外用薬)のランク分類と副作用・使用方法
このように、体の部位によっては100倍以上の吸収率の差があるため、副作用を防いで治療効果を高めるためには適切な使い分けが重要です。つまり、吸収率の高い部位ではランクの低いステロイドが、吸収率の低い部位ではランクの高いステロイドが使用されます。たとえば、顔は薬剤吸収率が高いため、原則として、ミディアムクラス以下のステロイド外用剤を使用します。
アンテベート (鳥居薬品), アンテベート軟膏0.05% ..
とびひの部位を洗い流すことはとても大切です。
細菌を含んだ滲出液(じくじくした液)や痂皮(かさぶた)を物理的に洗い流すことになるからです。
とびひが水疱になっていたり、じくじくしているときは入浴は避けたほうがよいです。
1日1回、市販の石けん・ボディーソープを使って患部をやさしく洗い、シャワー浴や掛け湯などで十分にすすぎます。消毒液は使いません。
抗菌外用薬は1日2回ぬり、ガーゼや包帯で患部を完全におおうようにします。
。
ゲンタマイシン軟膏を塗ることは、実際はワセリンを外用しているのと同じ程度の効果でしょう。
ゲンタマイシン軟膏をつかっているにとびひが治らないのは、抗菌作用が少ないことが原因です。
とびひには殺菌する力が強く、いろいろな菌に効くナジフロキサシン軟膏(アクアチム軟膏)、オゼノキサシンクリーム(ゼビアックスクリーム)が適しています。
かゆみが強いときや湿疹を伴っている場合にはステロイド外用剤を使いますが、必ず抗菌内服薬を併用します。
ステロイド外用剤単独で治療すると、伝染性膿痂疹(とびひ)はむしろ悪化することがおおくて危険です。
じくじくがひどい部位は、ナジフロキサシン軟膏を塗ったあとに亜鉛華軟膏を重層して包帯することもおこないます。
製剤:アンテベート軟膏 0.05%、アンテベートクリーム 0.05%、アンテベートローション 0.05%.
※上記の一覧表を参考に、使っているお薬がどのくらいの強さか把握しておきましょう。現在、リドメックスはMildクラスと分類されることが多いようです。ので注意が必要であり、その代表選手であるアンダーム軟膏は製造中止になりました。
※院内には、ローションタイプも含めた薬の一覧表を掲示してあります。最近ではジェネリック処方が多くなっていますので、使われているお薬がどのメーカー品に該当するかは担当医、もしくは薬局にてお尋ねください。
デキサメタゾンプロピオン酸エステル メサデルムクリーム、メサデルムローション.
顔や陰部は、体のほかの部位に比べてステロイドの吸収率が高く、副作用発現のリスクが高い部分です。特にアンテベートは、上から2番目の強さに分類される比較的作用の強いステロイド外用薬なので、特に指示がない限り顔や陰部には使用しないでください。また、アンテベートを使用する際には、漫然と使い続けたり自己判断で塗布範囲を広げたりしないようにしましょう。
[PDF] ステロイド外用剤(皮膚科領域)の一般名処方について
<ステロイドの種類>
ステロイド外用剤は、強さにより以下の5段階のランク(Ⅰ群~Ⅴ群)に分かれています。
⇒ 【般】ベタメタゾン酪酸プロピオン酸エステル軟膏5g ..
毛のう炎・せつ、ざ瘡様発疹、皮膚萎縮、毛細血管拡張、真菌感染、刺激感等が報告されていますので、これらの症状がないか確認してください。ステロイド外用剤の副作用に対する誤解は根強く、患者さまのみならず医療従事者の中にも「顔が丸くなる」「皮膚が象のように硬くなる」等適正に使用していれば実際には起こりえない副作用をイメージすることが多いのも事実です。