デキサメタゾンは合成副腎皮質ホルモンとして強力な抗炎症作用を有し、副作用の少ないコルチコ
特に、市販のステロイド外用剤の場合は、定められた用量を守って使用する分には、重大な副作用が起きないように配慮されています。また、ステロイド外用剤のランクを下げれば、赤ちゃんや子どものあせも治療にも使用できます。一般的に、赤ちゃんにはウィーク、小学生までの子どもにはマイルドランクのステロイド外用剤が適しています。
化膿している患部には:抗生物質配合の皮膚用薬を使用しましょう。 傷・化膿した傷の対策 ..
妊娠中のアトピー性皮膚炎や、妊娠することで出やすくなるかゆみなどの治療にも使われているステロイド外用薬。胎児への移行を心配する方もいますが、これまでに問題が起こった例は聞かれず、基本的に塗るタイプであれば大丈夫。
ステロイド外用薬についての心配はたいへん多く、小児科の外来でもよく質問を受けます。以前は保護者がステロイドを必要以上に怖がるために治療がうまくいかないお子さんも多かったのですが、最近では正しい知識が普及してそのようなことは減ってきています。ステロイド外用薬は湿疹などの治療に必要なものですが、確かに副作用もありますので、上手に使うことが大切です。
ステロイド外用薬は皮膚の炎症を抑える作用があり、血管を収縮させる作用の程度によって日本では5段階の強さに分けられています。身体の部位によってステロイドの吸収に差があるので、皮膚の炎症の程度や身体の部位によって強さを使い分けているのです。ご質問のリンデロンは下から3番目、ロコイドは下から2番目の強さです。
顔はステロイドの吸収が比較的よいので、下から2番目の強さのステロイドを使うことが多いですが、炎症の程度によっては3番目の強さのステロイドを使うこともあります。どの程度のステロイドの量なら安全なのかは、塗り方や個人差などによってばらつきが大きく、正確には決められません。しかし、皮膚科からの学会誌への報告では、2歳未満の子どもで、6か月間に顔は10グラム以内、体幹・手足は75グラム以内、全身で90グラム以内なら安全とされています。もちろんこれを超えたらすぐに危険というわけではありませんが、一応の目安と考えてください。
ステロイド外用薬は皮膚の炎症を改善しますが、炎症を起こしやすい皮膚の性質まで治すわけではありません。炎症が落ち着いたら、外用薬を保湿剤などにゆっくり置き換えていって、皮膚の炎症が再燃するのを予防しなくてはなりません。ここをしっかりやらないと、ステロイド外用薬は一度よくなるけどすぐにまたもとに戻ってしまう・・・などと思われることになります。
ステロイド外用薬を塗ってもよくならないというときは、ステロイドのランクが低すぎる、あるいはきちんと塗れていないと考えるべきです。ステロイド外用薬を怖がるために必要な量がきちんと塗られていないことは少なくありません。正しい治療のためには、信頼できるかかりつけ医を持って、医師からのアドバイスに従って治療を続けることが大切です。小児科でも皮膚科でも、きちんと話し合える医師の診療を受けていただくのがよいと思います。
ご質問の日焼け止めや虫よけも、必要なときには子どもでも使ってかまいません。日焼け止めは「子ども用」を選ぶとより安全ですが、日光はビタミンDを作るためにも必要なので過度な使用は控えた方がよいでしょう。また、虫よけも安全性の高いものですが、スプレー式のものは吸い込む危険があるので、保護者の手に噴霧したものを塗るなどの工夫をしてください。いずれも上手に使えば心配はいりません。
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ケロイドは皮膚の深いところにある真皮という部分で炎症が続いてしまうことにより生じる疾患です。炎症ですから、痒みや痛みがあります。本来、きずを治すために必要な炎症が過剰に続いてしまうため、血管ができて赤く見え、膠原線維(コラーゲン)ができて盛り上がります。よって痛みや痒みだけでなく、見た目も気になる、大変不快な疾患です。
ケロイドは炎症ですから腫瘍ではありませんし、悪性腫瘍のように転移したり、命を脅かすものではありませんが、大変不快なものですので、精神的悪性疾患と考えてしっかりと治療することが大切です。
過剰に心配する必要はありませんが、治療開始が早ければ早いほど、早く治ります。今ではエクラー®プラスターを中心に、手術、放射線治療などを組み合わせることにより、ケロイドは十分に治せるようになりました。
患者さんがケロイドだと思っても、実は専門的には熱傷潰瘍・ケロイド・肥厚性瘢痕・成熟瘢痕・瘢痕拘縮といったものの可能性があり、それぞれ治療法が異なります。もちろん外来にお越しいただければ、それらの診断をつけることができると思います。
中でもケロイドは体質によるものが多く、ご家族で同じような症状の方がいらっしゃる場合も少なくありません。ケロイドは特に意識しないような小さなきず、たとえばにきびとかちょっとした毛嚢炎・毛包炎などからもでき、まるで何もない場所に突然できたようにも思えるものです。胸や肩、腕(BCGの注射跡)、お腹(特に帝王切開をされた方の下腹部)などによくできます。また、ピアスをあけた耳におおきなしこりができることもあります。帯状疱疹やクラゲに刺された傷からもできることがあります。
運動などでケロイドの部位が引っ張られる力(炎症が強くなります)、女性ホルモン、妊娠(妊娠後期で悪化し、授乳中は軽快します)、高血圧などが悪化するリスク因子として知られています。
褥瘡外用薬の作用別分類を一覧表に示しました(表2)。このような基剤と主薬の効果を理解したうえで、適切な外用薬を選択することが必要です。外用薬をたっぷりと(厚さ約3mm程度)塗布し、滲出液の状況を踏まえて1日1回以上の塗布を行います。
でも…。顔やデリケートゾーンにステロイド配合薬を使うのはNG?
特にステロイド外用剤はが主たる作用であり湿疹治療に対して非常に有効なお薬ですが、注意すべき副作用が2つあります。
※右図のような、ガサガサとする炎症の強い湿疹では必須のお薬です。湿疹やアトピーにおける
ボアラ(一般名:デキサメタゾン吉草酸エステル)は、血管収縮作用や抗炎症作用のあるステロイド外用剤で、皮膚の炎症を改善する作用があります。
ステロイド外用薬は強さにより5段階に分けられますが、ボアラの強さは上から3番目のストロングクラスです。同じ強さのステロイド外用薬としては、(ベタメタゾン吉草酸エステル)、ベトネベート(ベタメタゾン吉草酸エステル)、メサデルム(デキサメタゾンプロピオン酸エステル)、フルコート(フルオシノロンアセトニド)などがあります。
皮膚は薄く萎縮し,傷は治りにくく紫斑ができやすい。腹部に紫紅色 ..
褥瘡に使われる外用薬の主薬に期待される薬効は次のようなものです。①壊死組織の除去作用、②抗菌作用、③肉芽形成・上皮化作用、④その他の作用。
それらの薬効に応じて、DESIGN-R®2020の「大文字」を「小文字」にしていくような薬剤の選択と使用をしていく必要があります。つまり、①壊死組織の除去作用は「N→n」、②抗菌作用は「I→i」、③肉芽形成は「G→g」、上皮化作用の結果「S→s」となります。
そのほか、大学非常勤講師の兼任、書籍(服薬指導のツボ 虎の巻、薬の相互作用としくみ[日経BP社])や連載雑誌(日経DIプレミアム)の共同執筆に加え、調剤薬局における臨床研究、学会発表、学術論文の発表など幅広く活動している。
一般的には、小さく凹んで傷付いたような粘膜の変化のことをいいます。アフタと呼ばれることもあります。 口角炎
しずおかクローバー薬局は、専門薬局として高度な薬学知識を備えた調剤薬局です。それぞれの専門分野に関する薬の高度知識を備えています。
ここでは内科で処方されるお薬について、薬剤師が薬と、薬の使用に関する情報提供を行います。
デキサメタゾンクリーム 0.1%「マヤ」は、デキサメタゾンを 0.1%
5段階の強弱があるステロイド外用薬ですが、市販薬で選べるのは弱い順に3段階まで。作用が強力な2段階は、処方薬のみです。いずれも用法・用量を守って長期間にわたらなければ、顔やデリケートゾーンにも使うことができます。
(4)潰瘍(ベーチェット病は除く)、第 2 度深在性以上の熱傷・凍
外用薬にはさまざまな種類がありますので、その薬理作用を知って、創の状態に沿った適切な使い方をする必要があります。まず、外用薬は「主薬」と「基剤」からできていることを理解しましょう(図1)。「主薬」というのは薬効成分のことで、ステロイド、抗生物質など薬剤の効果を発揮する部分です。一方、「基剤」には薬効はありません。配合されている薬剤が効果を表すように、薬剤を保持する役割をもっています。創の治癒において湿潤環境が重要であることはすでに何度も述べてきましたが、湿潤環境の保持に「基剤」の役割は欠かせません。創傷は表皮が欠損している場合が多いので、創面に直接塗布される外用薬の基剤は特に大切です。外用薬を選択する際には、主薬と同時に基剤についてよく知っておく必要があります。
ひょう疽・爪周囲炎|大田区大森・大木皮膚科/指の化膿でお困りなら
塗り薬の役目はであり病気そのものやアレルギーを起こしやすい体質を直接的に治してしまうわけではありません。しかし、かぶれや急性の湿疹など塗り薬を使って症状を抑えこんでいると1~2週間程度で治ってしまう病気もたくさんあります。
一方、皮膚科ではアトピー、痒疹、尋常性乾癬など長くお薬を使わざるを得ない慢性的な皮膚疾患が数多くあります。ある一定量(strongクラスで月300g以上)を超えなければ全身的副作用は出ないとされていますが、局所的な副作用が出ていないかは、かかりつけの皮膚科で使っている量・強さに問題ないかを時々チェックをしてもらうと良いでしょう。炎症の酷い皮疹や慢性化した湿疹では、急性期の強い炎症が治まった後も、しばらく皮膚の中には炎症がくすぶり続けますので、塗布をいきなり止めずにしばらく使い続ける必要があります。(=プロアクティブ療法) 特にアトピー性皮膚炎治療においては様々な悪化因子により炎症が再燃してしまうこともしばしばあるため、とした方が良いでしょう。
ステロイド外用剤の服薬指導!強さの比較一覧や副作用について解説
バーキットリンパ腫の治療で,hyper-CVAD4回,HD-MTX-AraC4回の治療を予定しています.現在,hyper-CVAD3回,MA(HD-MTX-AraC)を2回の治療を終え,3回目のMA治療をしています。治療後半になり回復力,粘膜が落ちてきており,口の中の荒れがひどくなり,口内炎や歯と舌,唇の接触による傷ができやすくなっています。
担当医師(悪性リンパ腫)から,デキサメタゾンを処方いただいています。
入院している病院には口腔外科がないことから近くの大学病院の口腔外科に紹介状を書いていただき,一時退院の際に受診しました。
その大学病院の口腔外科の先生は,「デキサメタゾンはステロイドが入っているためお勧めしていません。口内炎ができた時はアズノール軟膏とキシロカインゼリーを混ぜて口内炎に塗ってください」と説明を受けました。
以前にも,口腔ケア(口腔外科ではない)の方からは,「デキサメタゾンは予防効果はないし,塗りすぎると口の中にカビが生えるので塗りすぎに注意してください」と言われ先生の説明に納得していました。
ところが,口内炎にアズノール軟膏とキシロカインゼリーを混ぜたモノを塗ってみても治るスピードが遅いような気がしています。
つまりアズノール軟膏を塗った効果がデキサメタゾンより低いような気がします。
そこで質問です。デキサメタゾンとアズノール軟膏の使い分けについて教えて下さい。
患者としての今までの体験と先生の説明を聞く限り
・口内炎ができてしまったらその患部にのみデキサメタゾンを塗る
・口内炎ができる,できそうという段階の予防としてはアズノール軟膏を塗る
がいいかと思っています。
でも専門家ではないのでホントのところよくわかっていません。
デキサメタゾンとアズノール軟膏の効能と使い分けについて教えていただけると助かります。
・デキサメタゾン吉草酸エステル(ボアラ ®,ザルックス ®) ・ ..
眼瞼(まぶた)の皮膚は体の中でも最も薄く、また涙の塩分、目やに、髪の毛の刺激などによって痒くなりやすく、湿疹も慢性化する傾向にあり治りにくい部位の一つです。よく目の周りは軟膏が目に入るから眼軟膏の方が良いと指導する医師や薬局さんがあるようですが、眼軟膏は一緒に入っている抗菌成分でかぶれやすいことが分かっており、当院ではあまりお勧めしていません。さらに眼軟膏はもともと目の粘膜に使われる目的で設計されていますから、皮膚に塗っても充分な効果を発揮しません。