[PDF] デュタステリドカプセルAV「日医工」を服用される方へ


北海道旭川市にある泌尿器専門のクリニックです。頻尿・前立腺や膀胱の病気・失禁・夜尿症などの検査・治療ができます。お子さんから大人までご相談いただけます。


PSA検査を行う際には、必ずこのお薬を服用中であることを必ず医師に伝えて

前立腺は男性の泌尿生殖器臓器で、膀胱の出口部から尿道を取り囲むように存在します。役割は精液の成分である前立腺液を産生します。ふつうの大きさはクルミ大(約15~20g程度)と表現されます。前立腺の病気には前立腺がん(前立腺癌)のほかに、前立腺肥大症や前立腺炎などの良性疾患もあります。
前立腺肥大症はその名のとおり前立腺が大きく肥大している状態ですが、がんではありません。しかし、尿が出しづらいなどの男性排尿障害を引き起こします。
前立腺炎は前立腺の炎症ですが、細菌感染による急性前立腺炎と、原因のはっきりしない慢性前立腺炎があります。症状としては排尿時痛や発熱などを引き起こします。
立川病院では前立腺がんのほかに、前立腺肥大症や前立腺炎の診療もおこなっています。

前立腺肥大症による排尿困難や頻尿などの症状は、日常生活にも支障をきたし、大きなストレスにも繋がります。

[PDF] デュタステリド錠0.5mgAV「NS」を 服用される方へ

そのような前立腺肥大症の症状には「デュタステリド」が効果的な治療薬として用いられています。

前立腺の悪性腫瘍を前立腺がんといいます。前立腺組織ががん化し増殖することで進行します。通常、前立腺がんには年単位のゆるやかな進行をたどるタイプが多いですが、一部には数ヶ月のうちに進行するタイプのものもあります。前立腺肥大症や前立腺炎との関係性は明らかではなく、それぞれが併存することもあります。日本では前立腺がんにかかる男性が増加傾向にあり、男性がん患者のなかで罹患率が1位となっています。明らかな発生危険因子はわかっていませんが、近親者に前立腺がんの方がいると(家族歴があると)発症率が高まるといわれています。

*このお薬は、前立腺がんの検査に用いられるPSA(血清前立腺特

デュタステリドは、前立腺肥大症の進行を抑制し、排尿症状の改善が期待できる「5α還元酵素阻害薬」です。

本記事では、デュタステリドの前立腺肥大症の症状に対する効果について泌尿器科専門医が詳しく解説します。

PSA (前立腺特異抗原) 検査を受けるときは、下の服用カード

前立腺肥大症は尿道をとり囲む前立腺が大きくなることにより尿道が圧迫され、尿が
出にくくなる、排尿後に残尿感を感じる、尿が近くなるといった症状をきたします。従来より日本ではα1遮断薬などが前立腺肥大症の内服治療薬として一般的に 使用されてきました。
しかしこういった従来からの治療薬は前立腺肥大症で大きくなった前立腺を縮小させる効果はなく、大きくなりすぎた前立腺肥大の治療は手術治療に頼らざるを得ない状況が長く続いていました。 しかし2009年9月より新しい作用機序をもつ5α還元酵素阻害薬(デュタステリド)が日本で発売され、現在急速に広まりつつあります。

副作用かなとおもったら担当医にすぐにご相談いただくことが大切です。肥大した前立腺を徐々に小さくして症状を良くしていくお薬なので、効果を急がず、まず6ヶ月間はきちんと飲み続けていただくことが大切です。また、PSA検査を行う際は、アボルブ服用中であることを、必ず担当の先生にお伝えください。


8.2 本剤投与前に直腸診や他の前立腺癌の検査を実施すること。ま

デュタステリドがどのように前立腺肥大症の症状を改善するのか、代表的な薬の副作用についても紹介しているので、ぜひ最後までご覧ください。

[PDF] 5α還元酵素阻害薬 前立腺肥大症治療薬 デュタステリド錠

デュタステリドを用いた治療は効果が数か月かけてゆっくり発現すると言われています。
従来から使用されているα1遮断薬との併用でより良好な結果が出たとの報告もあります。

[PDF] デュタステリドカプセル0.5mgZA「イワキ」 服用される方へ

しかしこのようなデュタステリドによる前立腺縮小効果には限界があると考えられ、デュタステリドで十分な治療効果が得られない場合や、尿閉などで治療を急ぐ場合には今でもやはり手術治療が必要となる場合があります。

このお薬は、前立腺疾患の治療における検査で測定される PSA(血

最近発見される多くの方の前立腺がんは局所的であり、無症状です。前立腺肥大症や前立腺炎で受診された方に、たまたま前立腺がんがみつかることもあります。
しかし、前立腺がんがすすんでまわりに広がってくると症状がでることもあります。周辺臓器までひろがることをがんの浸潤といいますが、血尿や頻尿の原因になることがあります。また、血液やリンパの流れにのってがん細胞が離れた臓器へひろがることをがんの転移といいますが、転移先によって腰痛や足のむくみなど様々な症状をひきおこすことがあります。

清前立腺特異抗原)※の数値を低下させるので、PSA検査を行う際

札幌医科大学卒業後、大手病院勤務を経て2003年に「神楽岡泌尿器科」を開業。前立腺肥大の手術「HoLEP」を1,000例以上行った実績があり、日帰り手術を実現している国内有数の医師。出版「気持ちいいオシッコのすすめ」など

処方薬ではアボルブ®、ザガーロ®(デュタステリド)、プロスタール ..



【副作用に関して】
デュタステリドは十分な安全性をもった薬物と考えられますが、それでも副作用として
「勃起不全」、「性欲(リビドー)減退」、「乳房障害(女性化乳房、乳頭痛、乳房痛、乳房不快感)」などが起こることがあります。

[PDF] 「前立腺肥大症に対するデュタステリド療 法の後方視的検討」

デュタステリドは、前立腺肥大症の進行を抑制し、排尿症状を改善する「5α還元酵素阻害薬」です。

けるデュタステリド投与後のPSA値の推移、4) 系統的多カ所前立腺生検および前立腺 ..

前立腺がん診断のためには、まず血液検査でPSA濃度を測ります。その他には、直腸診(digital rectal examination; DRE)や、前立腺MRI検査があって、最終的には前立腺針生検による病理組織診断が必要です。
前立腺癌治療のためには、CT検査、骨シンチ(骨シンチグラフィ)による病期診断が必要です。
立川病院では上記すべての検査を行うことが可能です。

を飲んでいることを検査を行う医師にお伝えください。 ※2;血清前立腺特異抗原(PSA)

【PSA検査を行うにあたって】
デュタステリドは前立腺癌の腫瘍マーカーであるPSA(前立腺特異抗原)を低下させます。
これはデュタステリド内服中に前立腺癌になりにくくなるわけではなく、逆に前立腺癌が発生した際に見落とされ、治療が遅れて悪化してしまう可能性を含んでいます。このためデュタステリドは泌尿器科専門医の監視の元で使用されることが勧められます。

8.2 本剤投与前に直腸診や他の前立腺癌の検査を実施すること。また、本剤投与中 ..

【おわりに】
デュタステリドは、
1)従来薬で十分な効果が得られない、
2)前立腺肥大症が大きすぎて手術するしか方法がない
といった患者さんに今までになかった治療を提供しうる新薬です。
私たちは、この新しい薬を前立腺肥大症治療の新たな選択肢としてお勧めしていきたいと考えています。



当院で発売当初よりデュタステリドによる治療を受けた患者さんたち9症例の半年後の実際の治療効果を上に3つのグラフに示します。治療前と治療後(6か月後)を比べてみると、エコー検査での前立腺容積は平均で約3割縮小していました。排尿に関する自覚症状についても、国際前立腺症状スコアー(注1 )と過活動膀胱症状スコアー(注2)のいずれにおいても改善傾向が認められました。一方で2名の患者さんでアボルブの副作用が認められました(①内服1か月目で全身倦怠感発生、②内服7か月目で乳房痛発生)。いずれの副作用も軽症で内服中止によって速やかに改善しました。このような当院における経験からも、デュタステリドは前立腺肥大症において有効かつ安全な治療薬を言えるでしょう。

現在使用されているAGA治療薬のフィナステリド(プロペシア?)とデュタステリド(ザガーロ?) ..

重大な副作用として肝機能障害が言われていますが、頻度は1.5%程度です。きつかわクリニックでは内服後2-3ヶ月を目安に採血で一度肝障害の有無の確認をおこなっています。
また、メーカーより本剤0.5mgでの副作用は、リビドー減退4%(3/71例)、勃起不全3%(2/71例)及び射精障害3%(2/71例)とも発表されております。
副作用として総精子数、精液量及び精子運動率への影響も記載があります。また、乳房障害(女性化乳房、乳頭痛、乳房痛、乳房不快感)が起こることもあります。 本剤0.5mg/日の精液特性に対する影響を評価した。投与52週目における総精子数、精液量及び精子運動率の投与前値からの平均減少率(プラセボ群の投与前値からの変化で調整)は、それぞれ23、26及び18%であり、精子濃度及び精子形態への影響は認められなかった。本剤群における総精子数の投与前値からの平均減少率は、24週間の追跡期間後においても23%のままであった。 また、本剤群の27例中2例において、投与52週目に投与前値から90%を超える精子数の減少が認められたが、追跡24週目には軽快した、とも発表されております。
きつかわクリニックでは、妊孕性にかかわる年代の患者さまに本薬剤の処方はおこなっておらず、射精障害などにも十分考慮をおこなっております。

前立腺肥大症のガイドラインでは,30mL以上の大きな前立腺には5α還元酵素阻害薬デュタステリド ..

前立腺から分泌される物質のひとつです。前立腺特異抗原(Prostatic Specific Antigen)の頭文字をとってPSAといいます。正常な前立腺組織でも分泌されるものですが、前立腺がん組織ではPSA生産量が増加するということから、前立腺がん腫瘍マーカーとして利用されています。基準値として一般的に言われているのは、4.0 ng/ml以下です。しかしPSAは年齢とともに自然増加する傾向であるため、日本泌尿器科学会(JUA)の「前立腺がん検診ガイドライン2018年増補版」では基準値を年齢で区切っています。64歳以下では0.0~3.0ng/mL、65~69歳では0.0~3.5ng/mL、70歳以上では0.0~4.0ng/mLとなっています。
ただしPSAが基準値を超えているからといってがんとは限りません。PSA値が上昇する疾患には前立腺がんだけではなく、前立腺炎や前立腺肥大症などもあるからです。もっともPSA値が基準を超えて高いほど前立腺がんがある可能性も高まります。統計的にがんである確率は、PSA 4~10 ng/ml で20~30%, PSA 10 ng/ml以上で50%程度といわれています。
常用されているお薬によってはPSA値が本来よりも低くでてしまうものもあります。処方薬ではアボルブ®、ザガーロ®(デュタステリド)、プロスタール®(クロルマジノン)、プロペシア®(フィナステリド)で、サプリメントではノコギリヤシにPSAを下げる作用があるため、受診時にお申し出ください。
立川病院では、PSA検査ができます。必要な方にはPSAを前立腺容積で割り算したPSA density(PSAD)やF/T比(free/total比)検査も行うこともできます。

当院では投与前と投与後に副作用及び治療効果の判定に、血液検査を行います。

男性ホルモンの一種であるテストステロンは、5α還元酵素という酵素によってジヒドロテストステロンに変換されます。このジヒドロテストステロンが前立腺細胞の増殖を促進し、前立腺肥大症を引き起こす要因の一つです。

[PDF] デュタステリド製剤 5α還元酵素阻害薬 前立腺肥大症治療薬

注1)前立腺肥大症に伴う排尿の症状を総合的に評価する症状スコアー。35点満点。
注2)頻尿や尿意切迫感などの過活動膀胱症状を評価する症状スコアー。15点満点。