クラリスロマイシンなどのマクロライド薬にも耐性を獲得している。さらに ..
クラリスロマイシンは主に呼吸器系の感染症に効果を発揮する抗生物質で、市中肺炎や気管支炎など幅広い呼吸器疾患を抱える患者に処方し、特に肺炎球菌やインフルエンザ菌による感染症に対して高い有効性を示すため、これらの病原体が原因と疑われる症例に投与することが多いです。
IDWR 2021年第43号<注目すべき感染症> 手足口病・ヘルパンギーナ.
Sonnei(D群)8例_感染地域:東京都2例、国内(都道府
県不明)1例、フィリピン2例、カンボジア2例、キューバ1例 パラチフス1例(感染地域:宮城県)
定点当たり報告数は2週連続で増加した。都道府県別では沖縄県(2.07)、鳥取県(0.69)、山口県(0.49)、福井県(0.47)が多い。
RSウイルス感染症の報告数は1,864例と2週連続で増加した。年齢別では1歳以下の報告数が全体の約72%を占めている。咽頭結膜熱の定点当たり報告数は2週連続で増加した。都道府県別では新潟県(0.52)、徳島県(0.52)、秋田県(0.44)が多い。A群溶血性レンサ球菌咽頭炎の定点当たり報告数は2週連続で増加した。都道府県別では北海道(2.62)、大分県(2.33)、福井県(2.00)が多い。感染性胃腸炎の定点当たり報告数は2週連続で増加した。都道府県別では山口県(8.3)、愛媛県(6.7)、大分県(6.6)、宮崎県(5.3)が多い。水痘の定点当たり報告数は2週連続で増加し、過去5年間の同時期(前週、当該週、後週)と比較してやや多い。都道府県別では岩手県(2.20)、大分県(2.06)、山形県(1.60)、宮城県(1.58)が多い。手足口病の定点当たり報告数は第36週以降減少が続いているが、過去5年間の同時期と比較してかなり多い。都道府県別では福島県(3.02)、鹿児島県(2.98)、鳥取県(2.79)が多い。伝染性紅斑の定点当たり報告数は増加した。都道府県別では愛媛県(1.05)、福島県(0.71)、高知県(0.67)が多い。百日咳の定点当たり報告数は増加した。都道府県別では広島県(0.18)、高知県(0.13)、香川県(0.10)が多い。ヘルパンギーナの定点当たり報告数は第36週以降減少が続いている。都道府県別では徳島県(1.17)、山形県(0.77)、愛媛県(0.68)が多い。流行性耳下腺炎の定点当たり報告数は減少した。都道府県別では鳥取県(2.58)、愛媛県(2.57)、新潟県(1.90)が多い。
マイコプラズマ肺炎の定点当たり報告数は増加し、過去5年間の同時期と比較してかなり多い。都道府県別では沖縄県(3.43)、岐阜県(3.20)、岡山県(3.20)、大阪府(3.00)が多い。
マイコプラズマ肺炎は、肺炎マイコプラズマ()を病原体とする呼吸器感染症である。感染経路としては、飛沫感染による経気道感染や、接触感染によって伝播すると言われている。感染には濃厚接触が必要と考えられており、保育施設、幼稚園、学校などの閉鎖施設内や家庭などでの感染伝播はみられるが、短時間の曝露による感染拡大の可能性はそれほど高くはない。潜伏期間は2~3週間とインフルエンザやRSウイルス感染症等の他の小児を中心に大きく流行する呼吸器疾患と比べて長く、初発症状は発熱、全身倦怠、頭痛などである。本症の特徴的な症状である咳は、初発症状発現後3~5日より始まることが多く、乾性の咳が経過に従って徐々に増強し、解熱後も長期にわたって(3~4週間)持続する。治療は抗菌薬投与による原因療法が基本であるが、 は細胞壁を持たないために、β-ラクタム系抗菌薬には感受性はない。これまでは蛋白合成阻害薬であるマクロライド系(エリスロマイシン、クラリスロマイシン等)が第1選択薬とされてきたが、以前よりマクロライド系抗菌薬に耐性を有する耐性株が存在することが明らかとなっており(IASR速報、IASR特集:マイコプラズマ肺炎)、近年その耐性株の割合が増加しつつあるとの指摘もあり、注意が必要である。
診断には特異的IgM抗体迅速検出キットが開発され、臨床現場において活用されてきているが、幼児、学童の初回感染例では発病1週間以内では陰性を示すことが多く、また単一血清で高い抗体価であっても感染の既往を示している可能性を否定できない。最近は、PCR法やLAMP法による遺伝子検出が次第に多くの検査機関で実施されるようになってきている。
マイコプラズマ肺炎は、かつては、他の病原体によるものも含まれる「異型肺炎」として発生動向調査が実施されていたが、1999年4月の感染症法改正により、現在の病原体診断に基づく調査となった。現在、マイコプラズマ肺炎のサーベイランスは全国約500カ所の基幹定点医療機関(2次医療圏域毎に1カ所以上設定された、300人以上収容する施設を有する病院)からの報告に基づいている。
2011年のマイコプラズマ肺炎の基幹定点からの定点当たり報告数は、第25週以降は1999年の調査開始以降の同時期と比較して最も多い状態が継続している。特に第40週以降は定点当たり報告数が1.00を超えた状態が継続している。第43週の定点当たり報告数は前週(定点当たり報告数1.13)よりも増加し、1.20(報告数552)であった(図1)。都道府県別では沖縄県(3.43)、岐阜県(3.20)、岡山県(3.20)、大阪府(3.00)、埼玉県(2.89)、青森県(2.50)、福島県(2.43)、宮城県(2.42)の順となっており、23都道府県で前週よりも報告数の増加が認められた(図2)。
2011年第1~43週の定点当たり累積報告数は25.03(累積報告数11,539)であり、既に2000年以降の年間の最多報告数(2010年、定点当たり累積報告数22.50)を上回っている。年齢群別では0~4歳36.6%、5~9歳29.6%、10~14歳15.0%、20~39歳7.7%、60歳以上4.9%の順となっている。2007年以降は成人の報告割合がやや増加して全報告数の20%近くを占めるようになってきているが、一方で14歳以下が80%前後を占めており、マイコプラズマ肺炎の報告の中心が小児であることには変わりはない(図3)。
フロモックスが効かない理由フロモックスは医者にはとても人気があってよく出される薬なのですが、次の病気にはフロモックスが効きにくいです。病気に合っていなければ、薬は効きません。 ウイルスによる病気にはフロモックスだけでなく、どのも効きません。
とウイルスは違うことに注意してください。抗生物質(抗生剤、)は細菌に対する薬なのですが、ウイルスには効きません。はが原因、のほとんどはやライノウイルスなどのウイルスが原因なので、抗生物質は効きません。もちろんフロモックスもウイルスによるには効きません。フロモックスは子供でも飲めるのがいいところのひとつですが、子供に多い病気の中でも、、、、()、、ヘルペス性はウイルスが原因なので、フロモックスは効きません。ほかの抗生物質も効きません。 細菌なら抗生物質が効くかというと、抗生物質の中でも細菌によって効く薬と効かない薬があります。7000種類ほどの細菌が地球上に存在しています。すべての細菌に効く抗生物質はなく、細菌と相性のいい抗生物質を使うことで効果的に治療することができます。フロモックスは第3世代セフェム系と言われるグループに属する抗生物質です。他にはメイアクトやセフゾンなどが第3世代セフェム系です。フロモックスほか第3世代セフェム系の抗生物質は、グラム陰性桿菌(グラムいんせいかんきん、GNR)と呼ばれるグループの細菌に効果を発揮しやすいことがわかっています。 フロモックスはどんな細菌に対して効力を発揮するのでしょうか。フロモックスが得意なグラム陰性桿菌は腸の中に多く住んでいます。グラム陰性桿菌の代表例は以下のものになります。肺炎球菌や溶血性連鎖球菌(溶連菌)、黄色ブドウ球菌などのグラム陽性球菌(グラムようせいきゅうきん、GPC)にはフロモックスはあまり有効でないことがわかっています。フロモックスが効かない病気として最初に挙げた例は、グラム陽性球菌がよく起こす病気です。フロモックスやメイアクトなど第3世代セフェム系抗菌薬の特徴として、グラム陰性桿菌に強い効果を発揮する一方で、グラム陽性球菌に対する効果は弱いというものがあります。そのため、グラム陽性球菌が関与しやすいに対してフロモックスを使ってもあまり効果が望めません。
ヘルパンギーナ · 水疱瘡 · 麻疹・風疹 · おたふくかぜ · 蕁 ..
クラリスロマイシンはクラリスの成分名(一般名)です。エリスロマイシンと同じマクロライド系の抗生物質です。経口投与しても胃酸の影響をほとんど受けず、体内によく吸収されるため、血中濃度より高い濃度で体液や組織内に移行します。
クラリスロマイシンには、本来の抗菌作用とは異なる作用(炎症にかかわるT細胞や好中球の働きを抑えて組織の障害を防ぐ作用、過剰な粘液分泌を抑制する作用など)があることも知られています。そのため、びまん性汎細気管支炎や慢性副鼻腔炎、滲出性中耳炎などの慢性炎症性疾患に対して、比較的少量を長期間投与することもあります。
また、緑膿菌などが作る「バイオフィルム(細菌を守る防御膜のようなもの)」を破壊する作用もあります。クラリスロマイシン自体は緑膿菌に効果がありませんが、ほかの抗菌薬と併用することで抗菌作用の増強が期待できます。
なお、クラリスロマイシンには強い苦みがあります。ドライシロップには苦みをやわらげるための製剤設計が施されていますが、酸味のあるもの(オレンジジュースやゼリーなど)で服用すると苦みが出やすいため注意が必要です。お子さまが飲むのを嫌がる場合は、バニラ味やチョコレート味のアイスクリーム、プリン、コンデンスミルク、ココアパウダー、砂糖などと混ぜると飲ませやすくなります。