1)びまん性汎細気管支炎や慢性気管支炎に伴うクラリスロマイシン不応性の


主に慢性副鼻腔炎に対して行われます。(一部の重症な急性副鼻腔炎にも行われます)
現在は、鼻の穴からカメラ(内視鏡)を使用しながら行う手術が主流です。局所麻酔(もしくは全身麻酔)の後に鼻の穴から内視鏡を入れ、モニター画面を見ながら鼻腔内のポリープ(鼻茸)を一つひとつ切除し、副鼻腔と鼻腔の通路を広げて空気や分泌物の出入りを良くします。内視鏡手術の利点は、出血や痛みも少なく、術後の回復も早いこと。最近は、マイクロデブリッターという、ポリープや膿を吸引しながら細かく削り取る画期的な装置が開発され、従来の除去方法より安全確実な上に、手術時間も大幅に短縮されました。
入院+全身麻酔で行っている施設が多いですが、首都圏を中心に日帰りで手術を行う施設も増えてきています。


飲み方は通常量の半分の量を2、3カ月続けて内服します(少量長期投与法)。 ..

慢性副鼻腔炎に対しては、マクロライド系という種類の抗生物質を少量長期投与を行います。マクロライド系抗生物質は殺菌作用は弱いですので、化膿止めとしてではなく、免疫賦活剤として使用しています。それ以外にも炎症を調整したり、水分を調節したり、抵抗力をつけるために細菌が作り出す物質を抑えたりするなど他の抗生物質にはない作用があり、少しずつ長期間内服する(長期少量持続療法といいます)ことで、肺や副鼻腔の慢性の炎症に効果があることがわかっています。
マクロライド系抗生物質による治療は、鼻ポリープのない副鼻腔炎に、特に勧められています。


・薬剤の副作用は,投与量と投与期間に比例してリスクが高くなる。
・近年,骨髄炎や人工物関連感染症など,抗菌薬の長期使用が必要な感染症は増加している。
・抗菌薬長期投与時の副作用は,臓器障害によるものと正常微生物叢(マイクロバイオータ)の破綻による副次的なイベントにわけられる。

ライド(エリスロマイシン・クラリスロマイシン)少量を長期にわたって投与する

副鼻腔炎の初期や膿性の鼻漏がひどくなった時には、殺菌作用のある抗生物質を使用します。急性副鼻腔炎に対して使用される抗生物質は、殺菌効果の高く、副鼻腔によくお薬が届きやすく設計されているものが推奨されます。
海外では副鼻腔炎の状態別に抗生物質の種類が細かく示されているものもありますが、主要なマニュアルを作成している欧米の国々とは副鼻腔炎の原因となる細菌が異なりますので、年齢や状態、細菌検査の結果によって、症状に最適と思われるお薬を処方します。

CTではレントゲンよりもより詳細に副鼻腔内部の状態を確認することができます。副鼻腔炎の診断に最も確実といってよいでしょう。粘膜の微妙な腫れを確認したり、カビの感染やがんの可能性が否定できない場合などは、CT検査のほうがより正確に診断できます。
耳鼻科で用いられるコーンビームCTは、非常に被爆の少ないものですので、検診で撮影される胸のレントゲンよりも低い被爆量で撮影することができます。

う15例の重症児におけるエリスロマイシン (EM) の少量長期投与についてレトロスペクティブ ..

子供の睡眠時無呼吸症候群、いびきの原因はアデノイド増殖症、扁桃腺(口蓋扁桃)肥大によるものが大多数です。他には副鼻腔炎、アレルギー性鼻炎など鼻に問題がある場合もあります。このような睡眠呼吸障害が長期に持続すると、学業不振や、認知・行動の面の問題、また顔面形態の成長へ影響するリスクがあります。症状の重症度を見極め、総合的に判断し、お薬での治療、手術治療を選択していきます。2歳以下では、風邪による一過性の悪化であることが多く、まずはお薬などの保存的治療が優先されます。

子供や赤ちゃんの場合はです。
そのため、診断を確定させるために、培養検査や百日咳菌の遺伝子検査、血液検査を実施します。
ただし、培養検査は、ワクチン接種経験者や菌量の低い青年・大人からの菌分離は難しいため向いていません。

なかでも感度が高いのは、です。
日本では、2016年11月から健康保険適用となった「百日咳菌LAMP法」で遺伝子検査を行っています。
PCR法による検査も可能ですが、特別な医療機関でしか受けられないため、診療所でも受けられるLAMP法が一般的です。
LAMP法は結果も早くわかり、数日で陽性か陰性が判明します。

されるようになりました。
血液検査は、百日咳菌に対するIgM、IgA抗体を測定する検査キットで行われます。

[PDF] 慢性副鼻腔炎に及ぼすクラリスロマイ 少量長期投与の効果


・小柄な高齢者では,クレアチニンによって推定された糸球体濾過速度(GFR)は過大評価される傾向にある。これは腎排泄型薬剤の過量投与や腎障害の見逃しにつながる。このような患者では,シスタチンCでGFRを推定する。

医学的には3か月以上続く場合を慢性副鼻腔炎と定義しています。急性副鼻腔炎が契機になって生じた細菌感染を原因とします。時に鼻茸(ポリープ)を伴います。
従来型の副鼻腔炎(化膿性副鼻腔炎)のほかに、気管支喘息を合併する好酸球性副鼻腔炎という難治性の病態も存在します。
ほかには、真菌(カビ)が原因となる副鼻腔炎や上の歯が原因となる歯性上顎洞炎もあります。


抗菌薬が用いられるときは通常、アジスロマイシンやクラリスロマイシンなどの薬剤が投与されます。

急性の場合の主な原因はウイルスによるものです。
具体的には、コロナ、RS、インフルエンザ、アデノ、ライノウイルスなどです。
細菌が原因の場合もあり、その一つに百日咳菌があります。

他にも、クラミジア、マイコプラズマ、肺炎球菌などが原因といわれています。

慢性または短期間で何度も繰り返す場合、免疫不全疾患やアレルギー、喫煙、化学物質の吸い込み、汚染された大気の吸い込みが考えられます。
びまん性の場合、人種特異性や遺伝的要因が原因とも考えられていますが、詳しいことは分かっていません。

投与量は,エリスロマイシン10 mg/kg/day,クラリスロマイシン3 mg/kg/dayとした.

長引くせきの原因として最も多い「せきぜんそく」とは、1~2カ月以上、長い人では1年以上も、「コン、コン」というカラせきが続く病気です。ぜんそくと同じアレルギー性の病気で、室内外の温度差、タバコの煙、ホコリやダニなどのハウスダストが刺激になって、気管支が炎症を起こし、せき込みやすくなります。一般的なぜんそくの前段階とも言われ、放っておくと約30%の人がぜんそくになるとの報告もあります。子供の時にぜんそくやアレルギーがなくても大人になって発症することも多く、油断は禁物です。
また、たばこを吸っている人や、今は禁煙していても過去に吸ったことがある人で、せきが長引く人は、慢性閉塞性肺疾患(COPD)という病気の可能性もあります。COPD とは、長年喫煙することで、肺胞(肺の中の小さな袋)が破壊され、肺への空気の出入りが不十分になる病気です。一度壊れた肺胞は元通りにはならず、放っておくと重症化して死に至る危険性もあります。

5-7mg/kg/day (常用量の半量)投与群 28 例と CAM

気管支炎が起こす主な症状は、食欲不振、発熱、咳、痰、全身の倦怠感です。
人によっては、胸が痛くなる方もいます。
小児の場合、気道が大人ほど広くないため「ゼーゼー」「ヒューヒュー」といった喘息のときのような音が聞こえる場合があります。

慢性化している場合、過剰な咳や痰の長期間継続も見受けられます。

また、びまん性の場合、慢性副鼻腔炎と合併する傾向があります。
そのため、鼻づまりや、黄色や緑色っぽい鼻汁、嗅覚低下などが見受けられます。

与,II群; 小児 100㎎g分1投与, IV群; 小児 100 mg分2投与,各群10例, 12週間投与にて検討 ..

副鼻腔炎を発症してから3ヶ月以上経過したものは慢性副鼻腔炎(いわゆる蓄膿症)と診断されます。慢性副鼻腔炎の場合、クラリスロマイシン(マクロライド系抗生剤)というお薬を少量(通常量の70~50%の量)で長期に服用する治療があります。このお薬は抗菌作用としてだけでなく、鼻の粘膜の免疫機能を亢進させたり、炎症による粘液の排泄機能を高めたりします。これが慢性副鼻腔炎の治療の中で使用される大きな理由でもあります。量を減らして処方するため長期に服用しても耐性菌をつくり難いと言われています。投与期間は3ヶ月とされていますが、2ヶ月の投与で効果がわかるため、効果が低い場合は、他の治療法を検討する必要があります。

[PDF] マクロライド系抗生物質製剤 日本薬局方 クラリスロマイシン錠

内服治療、鼻の洗浄・吸引、ネブライザー療法が主体となります。内服では抗生剤の服用も重症度に応じて必要ですが、お薬だけに頼るのではなく、こまめに鼻水を吸引する、かませる、鼻を洗浄することも効果的です。
子供の鼻水は日常的によく見られる症状ですが、今、耐性菌の存在やアレルギー体質の増加に伴って治りにくい例も増えています。気をつけなければならないのは、ペニシリン系やセフェム系抗生剤の使用を最小限にすること、そして鼻の洗浄や吸引、マクロライド系抗生剤(クラリスロマイシン)や抗アレルギー剤を上手に使っていくことでしょう。また2歳以下の子供では、鼻水が2週間以上続くと中耳炎を合併する可能性が高いので耳鼻科を受診する必要があります。また鼻水が3ヶ月以上も続く子供の場合、鼻炎やその延長にある蓄膿症(慢性副鼻腔炎)の治療について耳鼻科できちんと相談することが大切です。

クラリスロマイシン小児長期について | 医師に聞けるQ&Aサイト


・抗菌薬関連脳症のうち小脳失調はメトロニダゾールに特異的な副作用であり,「メトロニダゾール脳症」として知られている。主に10日間を超えるような長期投与で問題となり,腎機能低下や高用量投与,累積投与量がリスク因子である。

小児のせきの原因も成人のせきの原因と似ています。 気管支炎 ..

気管支炎とは、気管支が感染症により炎症を起こしている状態です。
急性と慢性があり、急性を発症する原因は基本的にウイルス感染ですが、さまざまな原因があります。

慢性タイプは、数カ月~数年にわたって長期的に続いている場合に当てはまります。
発症する原因が多いため、特化した検査方法はありません。
原因を特定するために行われるのは、胸部のレントゲン検査やCT検査、血液検査、喀痰の培養検査です。

5.1 「抗微生物薬適正使用の手引き」1)を参照し、抗菌薬投与の必

かぜを引いたあと、いつまでも"せき"が残ることがありませんか?通常のかぜであれば2週間程度でおさまるはずなので、それ以上続く場合は、ほかの病気が隠れているかもしれません。
"せき"というのは、もともとは、外から入る異物や肺にたまった痰を排除する、体の大切な反射で、かぜ以外にも、いろいろな呼吸器の病気によってあらわれる症状の一つです。しかし、痰を伴わないようないわゆる空咳が続くことは会話の障害、不眠や頭痛、胸痛、嘔吐など日常生活に支障をきたします。
「かぜが長引いているのだろう」と軽く考えて放置してしまうと、病気によっては悪化する可能性もあるので、きちんと原因を見極め、それに応じた治療をする必要があります。胸部レントゲンの異常がなく、一般的なぜんそくでもない場合の長引くせきの原因として考えられるのは、「アトピーぜんそく」、「副鼻腔気管支症候群」、などに引き続くなどがあり、中でも多いのが「せきぜんそく」です。
しかし、一般の方が思いもよらない原因として、胃酸の食道への逆流が咳の神経などを刺激する胃食道逆流症があります。そのメカニズムは未だ解明されておりませんが、健常人でも胃酸の逆流は1日50回程度、特に食事の前後や横になることで頻繁に起きているようです。

この検査が使えるようになって、これまで肺機能検査をすることが出来なかった小児 ..

急性中耳炎でよく見受けられる症状は「耳が痛い」「耳だれ(耳漏)が出る」「耳の詰まり感」「難聴」「発熱」などです。
また、耳鏡で鼓膜を確認すると、赤く腫れ、膿がたまって黄色く見えることがあるのも特徴です。

乳児や幼児が発症した場合、痛みを訴えられないため、機嫌が悪くなったり、耳をよく触ったり、急に泣き出したりといった様子が見られる場合があります。
また、微熱が続くこともあるほか、一見関係がなさそうですがおなかを痛がる場合も中耳炎の可能性があります。

軽度の場合は自然に治ることもあります。
しかし、症状がひどい場合は、抗生物質の処方や鼓膜切開による治療が必要となることがあります。

滲出性中耳炎の症状は、急性中耳炎とは異なり痛みや発熱、耳垂れといった症状がなく、主な症状は「聞こえにくさ」です。

小さな子どもでは、耳によく手を持っていく、呼んでも振り向かないなどの行動が見られることがあります。
滲出性中耳炎の難聴は比較的軽いです。

しかし、何度も繰り返すと難治化し、言葉の発達の遅れや学習力の低下につながることもあります。
進行して癒着性中耳炎や慢性中耳炎に移行すると、成人になっても難聴や耳だれで悩むことがあります。

7.1. 〈一般感染症〉小児の1日投与量は成人の標準用量(1日400mg)を上限とすること。 7.2. 〈一般感染症〉免疫不全など合併症を有さない軽症ないし中等症のレジオネラ肺炎に対し、1日400mg分2投与することにより、通常2〜5日で症状は改善に向うが、症状が軽快しても投与は2〜3週間継続することが望ましい。


・カンジダ血症を診断するために,血液培養が最も重要な検査である。広域抗菌薬を長期投与中に発熱や炎症所見上昇がみられた場合は,繰り返し血液培養を提出する。カンジダ血症におけるβ-D-グルカンは,補助的な指標にすぎない。

いするエリスロマイシン小量長期投与の臨床効果-4年

急性副鼻腔炎は全ての年代で起こります。新生児期は上顎洞(ほっぺたの副鼻腔)は小豆大ぐらいで小さいのですが、鼻呼吸が始まり、顔の骨の成長に伴い上顎洞の発育がみられてきます。鼻に菌による感染が生じ、そこから副鼻腔へ感染が広がることは日常よく見られるため、したがって0歳からでも生じます。以前は副鼻腔炎の発達は3歳ごろからと考えられていたため、乳幼児には急性副鼻腔炎は存在しないといわれていました。近年はCT撮影による画像診断の進歩により0歳児でも上顎洞の発達が画像上で確認できます。したがって0歳児でも急性副鼻腔炎は生じることになります。