・本剤と DPP-4 阻害剤はいずれも GLP-1 受容体を介した血糖降下作用を有している。両剤を併用した際の臨床試
糖尿病治療剤の副作用モニターまとめの最後です。ここでは、新しい作用機序を持つインクレチン関連薬剤、SGLT-2阻害剤をまとめてみました。
4剤併用療法が必要な場合や、SGLT2阻害薬及び/又はGLP-1受容体作動薬に忍 ..
リベルサスは特にインスリン製剤またはスルホニルウレア剤と併用する場合、、これらの薬剤の減量を検討する必要があります。
リベルサスは原則として他の糖尿病治療薬と併用すると、があるため、併用には注意が必要です。
7錠シートを用います。) 補足 :GLP-1、DPP-4阻害剤との併用は✖。
リベルサスの服用が他の治療に影響したり、副作用を起こす原因となるので、治療中の病気やアレルギーがあれば必ず医師に伝えるようにしてください。
DPP-4阻害剤は、血糖保持に関与するホルモン・インクレチンに着目した薬剤です。消化管に食物が入ってきたときに分泌されるインクレチンは膵β細胞に作用し、インスリン分泌を促します。インクレチンが長時間作用すればインスリンの分泌量も増えると期待され、インクレチンの分解酵素であるDPP-4を阻害する血糖降下剤として開発されました。血糖が高くなった時だけ作用を発揮するので低血糖の危険が少ない、という解釈が可能ですが、現実はSU剤と併用した時に頻繁に低血糖が起きてしまいました。
最初に登場したのがシタグリプチンで、2006年にメキシコと米国で承認されて以降、現在世界80ヵ国以上で使用されています。日本では2009年10月に「2型糖尿病」の効能効果で承認、12月に発売されました。臨床試験の段階で既に報告されていた重篤な副作用として膵炎が注目されていましたが、当モニターでも膵炎の報告が散見されます。歴史的には浅い薬剤にもかかわらず非常によく使用されているため、未知の副作用に遭遇する危険も高いと言えるでしょう。新たな副作用としては2015年にRS3PE症候群が添付文書に加わりました。インクレチン関連薬剤のクラス効果かもしれませんので、今後、目が離せません。
薬剤ごとの報告状況を見てみましょう。シタグリプチン227件、ビルダグリプチン29件、アログリプチン14件、リナグリプチン15件、他0件でした。報告件数はシタグリプチンが圧倒的に多く、便秘の28件を筆頭に発疹18件、下痢15件、肝機能障害12件、腹部膨満感10件、腹痛7件。胃痛3件、吐き気5件、悪心・嘔吐各4件と続きます。このような消化器症状や発疹などの皮膚症状、SU剤との併用による低血糖、血管浮腫、間質性肺炎など多くの副作用報告があり、投与にあたっては注意が必要な薬剤です。
ビルダグリプチンでは肝機能障害が4件、便秘、下痢、吐き気が各3件と、特徴的な傾向はなく、膵炎の兆候も見られませんでした。アログリプチンもこれといった特徴はありませんでした。週1回服用で済む製剤が登場していること、糖尿病専門医以外からも処方されている現状もあり、今後長期投薬や処方頻度が増える薬剤だと思われます。
リベルサスの効果や副作用は?処方や保険適用の条件・飲み方を解説
リベルサスには、食欲を抑制する効果があります。リベルサスが誘導するGLP-1にはします。食欲を抑えることで過食や暴飲暴食、無駄な間食を避けられるようになります。
リベルサスの服用で、食事量を抑えるメリットが得られます。リベルサスには、満腹感を感じやすくなれば、自然と食事量も減少していきます。
リベルサスには、基礎代謝を上げて脂肪の消費を促進する効果もあります。GLP-1の働きで
運動とリベルサスとの組み合わせで、よりダイエット効果を引き出しやすくなります。ダイエットが順調に進むことが期待できます。
リベルサス錠とDPP-4阻害薬はいずれもGLP-1受容体を介した血糖降下作用のため、保険審査上においても、認められていないと考えられる。DPP-4阻害薬を服薬している患者にリベルサス錠が開始となった場合はDPP-4阻害薬を中止する必要がある。DPP-4阻害薬を含む配合剤はうっかり抜き忘れることがあるため注意が必要である。
リベルサス錠(経口セマグルチド)の実力を他の糖尿病薬と比較☆PIONEER ..
「本剤とDPP-4阻害剤はいずれもGLP-1受容体を介した血糖降下作用を有している。両剤を併用した際の臨床試験成績はなく、有効性及び安全性は確認されていない。」
(リベルサス錠 添付文書より)
2010年10月までに報告されたシタグリプチンの副作用報告は5例で、腹部膨満、便秘、腹痛、下痢などの胃腸障害が4件、発疹が1件でした。
食後に下部消化管から分泌されるインクレチンは、血糖値に応じたインスリン分泌促進作用、グルカゴン分泌抑制に加え、胃内容物排出抑制、食欲抑制作用など多様な作用を有するため、胃腸障害の副作用が多いと考えられます。
重篤な副作用としてインタビューフォームにも記載されている「低血糖症」が、発売後問題になっています。特にシタグリプチンと他の糖尿病薬との併用療法において注意が必要です。メーカー資料によると、低血糖症の発現率はシタグリプチン単独投与で1.0%、併用療法では、グリメピリドで5.3%、ビオグリタゾンで0.8%、メトホルミンで0.7%、と報告されています。
2010年5月、「インクレチンとSU剤の適正使用に関する委員会」は、SU剤治療中にシタグリプチン追加投与をする場合、SU剤を減量するよう勧告しています。今回副作用報告のあった5例中2例は、グリメピリドに追加処方したものでした。さらに、SU剤では十分な効果が得られない症例に追加処方する場合、SU剤の投与量を減量したとしても十分な観察が必要で、長期投与は避けるほうがよいでしょう。
PPI との併用は吸収に影響ある? A1. 今のところ併用より吸収に影響があったという報告はなく、併用は可能です。 2021年2月18日
リベルサスは「やせるホルモン」とも言われている経口薬です。リベルサスを飲むことで食欲が抑えられ、ダイエットの効果が期待できます。リベルサスを服用することで内臓脂肪の燃焼や基礎代謝の向上が見込め、体質改善を期待することもできます。
第522回福山地区内科会学術講演会 2024年2月27日 が開催され
リベルサス(一般名:セマグルチド(遺伝子組換え))は、GLP-1受容体作動薬と呼ばれる薬剤です。
GLP-1はホルモンの一種で、膵臓のβ細胞に存在するGLP-1受容体と結合してインスリン分泌を促し、血糖を降下させます。内因性のGLP-1はDPP-4という酵素によりすみやかに分解されますが、GLP-1受容体作動薬由来のGLP-1は分解されにくいため、良好な血糖コントロールが期待できます。
なお、リベルサスの成分(セマグルチド(遺伝子組換え))は、2型糖尿病治療薬の注射剤「オゼンピック」の成分と同じです。
内因性のGLP-1はDPP-4という酵素によりすみやかに分解されますが、GLP-1受容体 ..
(禁忌)
2.1.本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある患者。2.2.糖尿病性ケトアシドーシス、糖尿病性昏睡又は糖尿病性前昏睡、1型糖尿病の患者[インスリン製剤による速やかな治療が必須となるので、本剤を投与すべきでない]。
2.3.重症感染症、手術等の緊急の場合[インスリン製剤による血糖管理が望まれるので、本剤の投与は適さない]。(重要な基本的注意)
8.1.投与する場合には、血糖、尿糖を定期的に検査し、薬剤の効果を確かめ、3~4ヵ月間投与して効果が不十分な場合には、より適切と考えられる治療への変更を考慮すること。8.2.本剤の消失半減期は長いので、本剤中止後も効果が持続する可能性があるため、血糖値の変動や副作用予防、副作用発現時の処置について十分留意すること〔16.1参照〕。
8.3.本剤の使用にあたっては、患者に対し、低血糖症状及びその対処方法について十分説明すること〔9.1.3、11.1.1参照〕。8.4.低血糖症状を起こすことがあるので、高所作業、自動車の運転等に従事している患者に投与するときには注意すること〔11.1.1参照〕。
8.5.急激な血糖コントロールの改善に伴い、糖尿病網膜症の顕在化又は糖尿病網膜症増悪があらわれることがあるので、注意すること。8.6.急性膵炎の初期症状(嘔吐を伴う持続的な激しい腹痛等)があらわれた場合は、使用を中止し、速やかに医師の診断を受けるよう指導すること〔9.1.1、11.1.2参照〕。
8.7.胃腸障害が発現した場合、急性膵炎の可能性を考慮し、必要に応じて画像検査等による原因精査を考慮する等、慎重に対応すること〔9.1.1、11.1.2参照〕。8.8.下痢、嘔吐から脱水を続発し、急性腎障害に至るおそれがあるので、患者の状態に注意すること。
8.9.本剤投与中は、甲状腺関連の症候の有無を確認し、甲状腺関連の異常が認められた場合には、専門医を受診するよう指導すること〔15.2.1参照〕。8.10.胆石症、胆嚢炎、胆管炎又は胆汁うっ滞性黄疸が発現するおそれがあるので、腹痛等の腹部症状がみられた場合には、必要に応じて画像検査等による原因精査を考慮するなど、適切に対応すること〔11.1.3参照〕。
8.11.本剤はセマグルチド(遺伝子組換え)を含有しているため、ウゴービ等他のセマグルチド<遺伝子組換え>含有製剤と併用しないこと。8.12.本剤とDPP-4阻害剤はいずれもGLP-1受容体を介した血糖降下作用を有しており、本剤とDPP-4阻害剤を併用した際の臨床試験成績はなく、有効性及び安全性は確認されていない。
(特定の背景を有する患者に関する注意)(合併症・既往歴等のある患者)
9.1.1.膵炎の既往歴のある患者〔8.6、8.7、11.1.2参照〕。9.1.2.重度胃不全麻痺等、重度胃腸障害のある患者:十分な使用経験がなく、胃腸障害の症状が悪化するおそれがある。
9.1.3.低血糖を起こすおそれがある次の患者又は状態。・脳下垂体機能不全又は副腎機能不全。
・栄養不良状態、飢餓状態、不規則な食事摂取、食事摂取量不足又は衰弱状態。・激しい筋肉運動。
・過度のアルコール摂取者。〔8.3、11.1.1参照〕。
9.1.4.胃摘出術を受けた患者:他剤での治療を考慮すること(本剤は主に胃において吸収されるため、有効性が減弱する可能性がある)〔16.2.1参照〕。(生殖能を有する者)
2ヵ月以内に妊娠を予定する女性には本剤を投与しないで、インスリンを使用すること〔9.5妊婦の項参照〕。(妊婦)
妊婦、妊娠している可能性のある女性には本剤を投与しないで、インスリンを使用すること(皮下投与用セマグルチドを用いた動物試験において、臨床用量に相当する又は下回る用量(最大臨床用量でのAUC比較においてラットで約0.6倍、ウサギで約0.5倍、サルで約5.6~8.6倍)で、胎仔毒性(ラット:胚生存率減少、胚発育抑制、胎仔骨格異常及び胎仔血管異常の発生頻度増加、ウサギ:早期妊娠損失、骨格異常及び胎仔内臓異常の発生頻度増加、サル:早期妊娠損失、胎仔外表異常及び骨格異常の発生頻度増加)が認められており、これらの所見は母動物体重減少を伴うものであった)〔9.4生殖能を有する者の項、15.2.2参照〕。(授乳婦)
治療上の有益性及び母乳栄養の有益性を考慮し、授乳の継続又は中止を検討すること(皮下投与用セマグルチドを用いた動物試験において、ラットで乳汁中への移行が報告されているが、ヒトでの乳汁移行に関するデータ及びヒトの哺乳中の児への影響に関するデータはない)〔15.2.2参照〕。(小児等)
小児等を対象とした臨床試験は実施していない。(高齢者)
患者の状態を観察しながら慎重に投与すること(一般に生理機能が低下していることが多い)〔16.6.3参照〕。(相互作用)
10.2.併用注意:1).糖尿病用薬(ビグアナイド系薬剤、スルホニルウレア剤、速効型インスリン分泌促進剤、α-グルコシダーゼ阻害剤、チアゾリジン系薬剤、DPP-4阻害剤、SGLT2阻害剤、インスリン製剤等)〔11.1.1参照〕[低血糖症の発現に注意すること(血糖降下作用が増強される)。特に、インスリン製剤又はスルホニルウレア剤と併用する場合、低血糖のリスクが増加するおそれがあるため、必要に応じ、これらの薬剤の減量を検討すること(血糖降下作用が増強される)]。
2).レボチロキシン製剤<経口>〔16.7参照〕[本剤との併用時に、レボチロキシン単回併用後のチロキシン総曝露量<AUC・内因性値で補正>が33%増大したとの報告があるので、併用時には甲状腺パラメータのモニタリングを検討すること(レボチロキシンの曝露量の増加は、セマグルチドによる胃内容排出の遅延によると考えられる)]。(適用上の注意)
14.1.薬剤交付時の注意14.1.1.PTP包装の薬剤はPTPシートから取り出して服用するよう指導すること(PTPシートの誤飲により、硬い鋭角部が食道粘膜へ刺入し、更には穿孔をおこして縦隔洞炎等の重篤な合併症を併発することがある)。
14.1.2.本剤は吸湿性が強いため、服用直前にPTPシートから取り出して服用するよう指導すること。14.1.3.本剤は吸湿性が強く、PTPシートで防湿しているため、原則としてミシン目以外の場所で切り離さないこと。やむを得ず切り離す場合には、PTPシートのポケット部分を破損しないようにすること。
(その他の注意)15.2.非臨床試験に基づく情報
15.2.1.マウス及びラットを用いたセマグルチドのがん原性試験:皮下投与用セマグルチドを用いたラット及びマウスにおける2年間がん原性試験において、臨床用量に相当する又は下回る用量(最大臨床用量でのAUC比較においてラットでは定量下限未満のため算出できず、マウスで約2.8倍)で、甲状腺C細胞腫瘍の発生頻度の増加が認められたとの報告がある。甲状腺髄様癌の既往のある患者及び甲状腺髄様癌又は多発性内分泌腫瘍症2型の家族歴のある患者に対する、本剤の安全性は確立していない〔8.9参照〕。
15.2.2.サルカプロザートナトリウムの非臨床評価:本剤は胃で崩壊・吸収される。吸収は錠剤表面の周辺部に限定される。サルカプロザートナトリウムによる局所でのpH緩衝作用により、セマグルチドの急速な酵素的分解を防ぐことができる。サルカプロザートナトリウムのマウス、ラット及びサルにおける反復投与毒性試験において、最大臨床用量でのCmax(非結合型)の276倍を超える用量を投与した場合に、嗜眠、呼吸異常、運動失調、異常姿勢、活動性低下、身体緊張低下、反射低下等の一般状態変化又は死亡が認められている。
授乳ラットでサルカプロザートナトリウム又は代謝物の乳汁への移行が報告されている。ラットでサルカプロザートナトリウムの胎盤通過性が認められ、胎仔組織に達することが報告されている。ラットにおける生殖発生毒性試験からは、新生仔の発達に対する影響は認められていない〔9.5妊婦、9.6授乳婦の項参照〕。
(取扱い上の注意)本剤は吸湿性が強く、光に不安定なため、PTPシートの状態で保存すること。
(保管上の注意)室温保存。
[PDF] 糖尿病薬のトリセツ」 大阪市立総合医療センター WEBセミナー
GLP-1経口薬であるリベルサスは1日1回錠剤を経口投与となるため、他の注射タイプのGLP-1受容体作動薬と比べて痛みがなく利用しやすいです。
併用注意, 糖尿病用薬 (ビグアナイド系薬剤 等) (233)
2型糖尿病治療剤経口GLP-1受容体作動薬「リベルサス錠」の勉強会をしました。
オングリザ錠2.5mg 他 (選択的DPP-4阻害剤; 2型糖尿病治療剤) (D09753)
MSD (Merck & Co., Inc., Kenilworth, N.J., U.S.A.が米国とカナダ以外の国と地域で事業を行う際に使用している名称)は、125年以上にわたり、人々の生命を救い、人生を健やかにするというミッションのもと、世界で最も治療が困難な病気のために、革新的な医薬品やワクチンの発見、開発、提供に挑みつづけてきました。MSDはまた、多岐にわたる政策やプログラム、パートナーシップを通じて、患者さんの医療へのアクセスを推進する活動に積極的に取り組んでいます。私たちは、今日、がん、HIVやエボラといった感染症、そして新たな動物の疾病など、人類や動物を脅かしている病気の予防や治療のために、研究開発の最前線に立ち続けています。MSDは世界最高の研究開発型バイオ医薬品企業を目指しています。MSDの詳細については、弊社ウェブサイト( )や 、 、 をご参照ください。
[PDF] リベルサス錠に関する費用対効果評価 [第 1.0 版]
DPP-4阻害剤は、低血糖のリスクが少なく使いやすい、という評価がある一方で、まだ使用実績が世界的にも少なく、新しい作用機序の薬剤で未知の副作用、重大な副作用を懸念する声も多くあります。
FDA(アメリカ食品医薬品管理局)では2006年10月~2009年2月のシタグリプチン使用患者における急性膵炎の市販後調査症例88例(出血性や壊死性含む)の報告を受け添付文書の改訂を行い、注意喚起を行いました。急性膵炎の詳細な発症機序は不明ですが、アルコールと胆石の2大要因が言われており、「胆道系の既往がある患者、膵炎の既往がある患者への投与は慎重を期すべきである」としています。日本でも2011年1月の添付文書改訂で急性膵炎が「重大な副作用」に追記され、以降も数例の報告が挙がっています。当モニターにも2011年度1年間でグレード2以上の急性膵炎が2例報告されています。