○ 急性鼻副鼻腔炎に対しては、遷延性又は重症の場合を除き、抗菌薬投与を行わないこ
アモキシシリン・クラブラン酸とアモキシシリンの間で急性副鼻腔炎の小児患者に対する治療効果に有意差は見られなかったが、 アモキシシリン・クラブラン酸の使用は消化器症状とイースト菌感染のリスク増加と関連していた。 これらの知見は、 急性副鼻腔炎の経験的抗菌薬治療における薬剤選択の決定に役立つと考えられる。
急性副鼻腔炎の議論はかみ合わないことが少なくありません。研修医に「副 ..
山口県の耳鼻科、耳鼻咽喉科 かめやまクリニックは、山口市はもちろん、
防府市、長門市、萩市、阿武郡阿東町、徳佐など山口市外からも患者様がお越しになられます。
内視鏡を使用して手術操作をすべて鼻の穴から行う、より安全で低侵襲(傷が少ない)手術です。鼻茸を切除し、病的な粘膜を除去された各副鼻腔が鼻腔に大きく開放されることで、副鼻腔炎の再発を防ぎます。
副鼻腔炎の一般的な症状は以下のようになります。 ① 鼻づまりや鼻水
まず抗菌剤の使用の目安としては、症状が10日以上たってもよくならない場合や、発熱(華氏102度以上)・鼻汁・顔の痛みなどの症状で始まり3~4日間症状が続く場合、典型的なウイルス性上気道炎感染後に起こる発熱・頭痛・鼻汁の増加が5~6日続く時を、細菌性の急性副鼻腔炎(ABR:Acute Bacterial Rhinosinusitis)として抗菌剤の使用が勧告されるとした上で、薬剤の選択や使用方法などについては、以下のような勧告を行っています。(多くが、empiric therapy=経験的治療 となっています)
ウイルスや細菌、アレルギーなどの様々な原因により、鼻の奥にある『副鼻腔』という空洞に炎症が起こり膿(うみ)が溜まる病気です。風邪のウイルスや細菌、アレルギーなどにより、副鼻腔の粘膜に炎症が起こることで発症します。風邪(ウイルスや細菌感染)やアレルギーなどがきっかけで鼻の中で炎症が起きると、鼻の粘膜が腫れたり、ドロドロした鼻水が出てきたりします。
山口県山口市、県庁・ザビエル記念聖堂そばの耳鼻咽喉科かめやまクリニックの副鼻腔炎(蓄のう症)に関するQ&Aです。
前回は、急性の中耳炎を取り上げてみました。今回は、つながりがある鼻副鼻腔炎を取り上げたいと思います。これも子供と大人で使用できる薬剤が異なりますので、分けて解説していきたいと思います。
Garbutt准教授らは「急性単純性鼻副鼻腔炎の治療で抗菌薬アモキシシリンを使用しても,プラセボと比べた有意な症状軽減は認められなかった」との試験結果をJAMA(2012; 307: 685-692)に発表した。
同疾患の治療では抗菌薬がよく使用されるが,有効性を裏付けるエビデンスは限られていた。
疾患特異的QOLの改善を評価
急性鼻副鼻腔炎は日常でよく見られる疾患で,重大な病的状態,労働時間損失,高額な医療費と関連することが知られている。
Garbutt准教授らは,論文の背景情報で「抗菌薬耐性の増加が公衆衛生上の脅威になっていることを考えると,治療をしなくても治ることが多い同疾患の治療で抗菌薬の処方を正当化するためには,抗菌薬が実際に症状を軽減することを示すエビデンスが必要である。抗菌薬の効果を評価するプラセボ比較試験では一貫した結果が得られていないが,これはおそらく試験間で診断基準やアウトカムの評価法が異なるためではないか」と説明している。
同疾患のガイドラインでは,症状が中等度あるいは重度の患者に優先して抗菌薬を処方するよう推奨されている。
しかし実際には,こうした処方は一般化しており,米国では成人への抗菌薬処方の5回に1回は副鼻腔炎が占し
ている。
同准教授らは今回,急性細菌性鼻副鼻腔炎と診断された成人患者を対象に,アモキシシリンが対症療法以上に疾患特異的QOLを改善するか否かを検討。
2006〜09年に同州の10地域医療施設で登録された166例(男性36%)を,アモキシシリン(1,500mg/日,1日3回,10日間)を投与する群(アモキシシリン群,85例)と,プラセボを投与する群(プラセボ群,81例)のいずれかにランダムに割り付けた。
全患者とも必要に応じて疼痛,発熱,咳,鼻閉の対症療法を受けた。
患者の92%が対症療法薬を1種類以上,試験薬と併用した(アモキシシリン群94%,プラセボ群90%)。
1次評価項目は治療開始から3〜4日後の疾患特異的QOLの改善とし,Sinonasal Outcome Test-16(SNOT-16)を用いて評価した。
2次評価項目は,患者自身の評価に基づく副鼻腔症状や機能状況の変化,症状再発の有無,治療満足度,副作用などとした。
治療から3,7,10,28日後に電話インタビューを行い,これらのアウトカムを評価した。
対症療法以上の効果認められず
試験の結果,SNOT-16スコアの変化(平均値)は3日後と10日後では両群間で有意差はなく,7日後ではアモキシシリン群が優れていた。
症状の改善を報告した患者の割合も,3日後と10日後では両群間で有意差はなく,7日後ではアモキシシリン群の方が高かった。
また,
(1)仕事を休んでいた日数と通常の活動が制限された日数
(2)28日後までの再発率
(3)追加の医療サービスの利用状況
(4)治療満足度
—に関しても群間差はなかった。さらに,重篤な有害事象もなかった。
Garbutt准教授らは「急性単純性鼻副鼻腔炎の患者に対してアモキシシリンを10日間投与しても,治療3日後の症状改善においてプラセボを上回る効果は認められなかった」と結論しつつも,「今回の研究では重度の合併症を伴う症例は除外された。こうした患者には,別の管理方法が必要になるだろう」と付け加えている。
出典 Medical Tribune 2012.4.19
版権 メディカル・トリビューン社
急性副鼻腔炎ではAMPC/CVAよりAMPCの方が副作用が少ない
この腫れや鼻水によって、副鼻腔と鼻の間にある自然口がふさがると、副鼻腔から分泌物や異物を排泄できなくなり、鼻水や膿がたまってしまいます。こうして起こるのが副鼻腔炎です。
鼻腔を左右に仕切る鼻中隔は誰しも多少湾曲していますが、鼻閉や副鼻腔炎、嗅覚低下・障害が生じるほど湾曲の度合いが強ければ、曲がった部分の鼻中隔軟骨・骨を摘出してまっすぐにします。この手術は鼻内からアプローチします。
成人急性副鼻腔炎に対するアモキシシリンの有用性を検討したRCT。Primary Outcomeである3日後の症状には有意差を認めなかった。
など、前述の好酸球性副鼻腔炎と非常によく似た特徴を有しており、類縁疾患と考えられています。したがって、治療や経過もよく似ており、手術療法のみで完全に治すことは困難かもしれませんが、手術によって鼻閉や喘息症状が劇的に改善し、喘息薬の使用量が極端に少なくなる方も多く経験しています。解熱剤や鎮痛剤など手術後に使えないお薬もあり、手術後の経過観察が重要ですので経験の豊富な医療機関への受診をお勧めします。
急性副鼻腔炎|南馬込おかばやし耳鼻咽喉科 西馬込 耳鼻科 大田区
内視鏡を使用してより安全で低侵襲(傷が少ない)な手術を行っております。手術操作はすべて鼻の穴から行い、鼻茸を切除し罹患している各副鼻腔の病的な粘膜を除去し、各副鼻腔を鼻腔に大きく開放して副鼻腔炎が再発しにくくします。
①風邪の中で抗生剤が必要な病気は? 抗生剤が必要な風邪は、急性扁桃腺炎と急性副鼻腔炎です。 ・急性扁桃腺炎
急性鼻副鼻腔炎とは、「急性に発症し、発症から4週間以内の鼻副鼻腔の感染症で、鼻閉、鼻漏、後鼻漏、咳嗽といった呼吸器症状を呈し、頭痛、頬部痛、顔面圧迫感などを伴う疾患」と定義される疾患です。子供の病気というイメージは少ないかもしれませんが、意外に疾患件数は少なくありません。
副鼻腔炎による次の諸症状の緩和くしゃみ、鼻みず(鼻汁過多)、鼻づまり、なみだ目、のどの痛み、頭重(頭が重い)
副鼻腔は鼻の中(鼻腔)とつながっているため、外界からの細菌感染、ハウスダストや花粉のアレルギー、たばこの煙の刺激などにより、炎症を起こしやすいのです。
アモキシシリンカプセル250mg蓄膿症に関する医師への質問7件
慢性副鼻腔炎が薬物療法で改善しない場合や鼻茸がある場合、また鼻中隔が強く弯曲している場合には手術療法が必要となります。
土曜日に副鼻腔炎になりアモキシシリンカプセル250mgを1日3回のんでます。 少し前に飲んだら脈が早くな…
副鼻腔炎の診断は視診と画像診断が基本となります。鼻腔内の観察には電子ファイバースコープなどを用いて鼻腔形態、ポリープの有無、鼻水の流れる部位などを詳細に観察します。しかし、副鼻腔炎には鼻腔内にあまり異常所見の見られない事もあり、多くの場合は画像診断が必要になります。画像診断には単純レントゲンやCTスキャンなどを用いますが、病変の部位、程度、骨構造を的確に診断するにはCTスキャンが最適と思われます。CTにて副鼻腔や固有鼻腔に高度の粘膜肥厚が認められた時には副鼻腔炎の可能性が高くなります。当センターでは3次元撮影も可能なCTを備えており受診当日にCTの撮影、診断ができます。さらに、鼻づまりの程度を客観的に診断するためには鼻腔通気度検査なども有用です。
アモキシシリン 875mg で 副鼻腔炎、急性-臨床試験登録
抗生剤が必要な風邪は、急性扁桃腺炎と急性副鼻腔炎です。
高用量と標準用量のアモキシシリン/クラブラン酸による急性副鼻腔炎の治療:確認研究
【重度の副鼻腔炎の治療方法】
重度の副鼻腔炎には、以下のような治療法があります。
手術療法:薬物療法や点滴療法が効果がない場合、または副鼻腔炎が慢性化している場合には、手術療法が行われます。手術療法には、以下のような方法があります。
・内視鏡的副鼻腔手術(FESS):鼻の穴から薄い管を通して内視鏡を入れ、副鼻腔の内部を観察しながら手術を行う方法です。副鼻腔内の病的な部分を取り除くことで、副鼻腔炎の治療を行います。
・バルーン拡張副鼻腔プラスティー:バルーンを使用して副鼻腔の開口部を広げることで、副鼻腔内の空気の流れを改善し、副鼻腔炎の治療を行います。
ちくのう症(蓄膿症)・副鼻腔炎の最も多い原因は風邪ですが、花粉症やハウスダストなどのアレルギー症状、細菌やカビなどの菌が原因にもなります。
副鼻腔炎は、発症から4週間以内の場合は「急性副鼻腔炎」、症状が3ヵ月以上続く場合は「慢性副鼻腔炎」と診断されます。
通常、副鼻腔炎にはアモキシシリン500mg/回を、1日3回投与する。 2013年10月10日
マクロライド少量長期投与を基本とする薬物療法と、内視鏡下副鼻腔手術を組み合わせて治療しますが、好酸球性副鼻腔炎は再発しやすい難治性の副鼻腔炎で、近年増加傾向にある病気です。
鼻内には鼻腔ポリープである多発性の鼻茸が生起し、副鼻腔粘膜への顕著な好酸球浸潤が特徴で、主に副鼻腔の病変は篩骨洞、嗅裂という部位に起こります。
CDTR-PI(cefditoren pivoxil,セフジトレンピ
急性副鼻腔炎は抗菌薬による治療を行います。
慢性副鼻腔炎に対しては病態(病状のタイプ)にあわせた薬物を組み合わせます。
慢性副鼻腔炎にはがよく用いられます。これは14印環という構造を持つマクロライド系抗生物質(クラリスロマイシン、エリスロマイシン、ロキシスロマイシン)を通常量の半量で長期間(2週間から数ヶ月間)服用する治療です。抗菌作用の弱い抗生物質をさらに半量で用いるので長期間服用しても安全です。マクロライド少量長期療法は細菌に対して働くのではなく、鼻・副鼻腔粘膜の慢性の病的状態を正常化し鼻汁や後鼻漏を徐々に改善します。
以下の抗菌薬投与を検討することを推奨する。 アモキシシリン水和物内服5〜7日間
※日本鼻科学会「急性鼻副鼻腔炎診療ガイドライン2010年版」にもとづく
アモキシシリンとアモキシシリン/クラブラン酸を比べると後者のほうが有
鼻の穴から吸い込まれた空気は“鼻腔”へと入り、加湿され、咽頭(のど)を通って気管へと入っていきます。この鼻腔は、「鼻中隔(びちゅうかく)」と呼ばれる骨によって仕切られていて、右の鼻の穴から入った空気は右側の鼻腔に、左側の鼻の穴から入った空気は左側の鼻腔に入る仕組みとなっています。
アモキシシリンの効果は?使用上の注意や飲み合わせについても解説
一般には、発症してから1ヶ月以内に症状が消失するものを急性副鼻腔炎といい、3ヵ月以上、副鼻腔炎の症状が続く場合を慢性副鼻腔炎といいます。この中間、すなわち1~3ヵ月の間続くようなものについては、副鼻腔炎の状態や反復して起こす回数などによって、急性か慢性かに分けられますが、明確な基準はありません。一方、原因という観点からは、急性副鼻腔炎の場合は、細菌の感染が主な原因であるのに対し、慢性副鼻腔炎では、細菌の感染よりも鼻腔と副鼻腔との交通路が狭くなり、副鼻腔内の換気が悪くなっていることが主な原因とされています。副鼻腔に膿がたまった状態を、かつては蓄膿症(ちくのうしょう)とよんだことがありましたが、現在では、正式な医学用語ではありません。しかし、慢性副鼻腔炎を意味する俗称として使われています。