に分けてみていきましょう。レクサプロ以外の抗うつ剤との比較も行っていきます。
社会不安障害の効能・効果が承認されるまでの国内臨床試験において、1,099例中717例(65.2%)に副作用が認められました。その主なものは以下の通りです。
ジェイゾロフトの副作用について、他の抗うつ剤と比較してみましょう。
セロトニンのみに作用し、抗うつ作用はやや弱く、本格的なうつには効果不十分ですが、うつ病以外の適応症(強迫性障害、パニック障害、社会不安障害)があります。適応外ですが、摂食障害、PTSDなど(アメリカでは適応)にも使用されます。
三環系抗うつ薬のような抗コリン性の副作用や、心毒性、鎮静作用が少ない。
嘔気、悪心などの消化器症状(服用中に消失することが多い)、眠気、めまい、ふらつき、性機能障害。
急に止めると「フワフワ」「ビリビリ」といった退薬症状が見られます(特にパロキセチン(パキシル))。
血中濃度半減期は、エスシタロプラム>>セルトラリン>パロキセチン>フルボキサミンの順に長く、最高血中濃度到達時間はいずれも5時間以上→夕食後投与で翌朝に眠気等の持ち越しがある場合は、服用時刻を夕から昼にずらす事により、日中の副作用を回避できます。
セロトニン症候群(SS)に注意!
抗うつ薬を急に止めると大変危険です。絶対に勝手にやめないでください。
トリンテリックスの効果が乏しくてレクサプロに変更し、抗うつ効果が得られるケースは、しばしばある。 2、内服継続が行いやすいこと。
強迫性障害や外傷後ストレス障害(PTSD)にも使われます。うつ病によって生じている不安にも効果があるといわれています。
②パロキセチン(パキシル):
高用量ではノルアドレナリンにも作用。抗コリン作用あり。
自身を代謝する酵素を阻害する為、投与量を増減すると血中濃度が急速に上下(血中濃度の非線形性)→退薬症状が出やすい、高齢者では血中濃度が高くなる為、推奨される投与量は10~20mg。
日本ではうつ病以外に全般性不安障害を除く全ての不安障害(パニック障害、強迫性障害、社交不安障害)の適応となっています。
抗うつ薬,レクサプロからトリンテリックスへの切り替えの事で相談です。 ..
ジェイゾロフトは毎日飲み続けることで少しずつ効果が期待できる薬です。
ジェイゾロフトの血液中濃度半減期(約23~24時間)が長いので、1日1回服用なのも利点です。
ただし、飲み始めてすぐに効くわけではないので、効果の実感(効き目・効き始め)はおおよそ2週間~1ヶ月ほどかかることが多いです。
一般的には朝食後もしくは、夕食後に服用とされますが、添付文書にもいつ飲むという記載はありません。空腹時でも影響が少ない薬なので、毎日同じ時間に飲めば、服用のタイミングを変更することも可能です。専門機関の医師にご相談のうえ、指示に従ってください。また、飲み忘れた場合は同日内の次の服用時間に服薬しましょう。ただし、2回分を一度に飲まないでください。気付いたときにできるだけ早く1回分を飲んでください。
開始用量は成人で25mgを1回1錠から始まり、夕食後に服用することが多い。
最高用量が1日100mg(1回4錠)になり、効果によって服用量が変更されます。
また、ジェネリック医薬品のセルトラリン錠も1日25mgを初期用量とし、1日1回経口投与する。なお、年齢、症状により1日100mgを超えない範囲で増やしたり減らしたりする。
レクサプロ気に入ってるけどこれに切り替えましょうって言われて飲んでるけどキッツイわ! ..
③セルトラリン(ジェイゾロフト):
ドーパミンにも作用→非定型うつ病に対する第一選択薬(Stahl)との記載もあり。女性に対する有効率が高いとのデータがありますが、非定型うつ病の7割が女性である事が要因とも考えられます。
半減期が長く、代謝産物も活性をもつ→退薬症状が出にくい。
アメリカではうつ病以外に全般性不安障害を除く全ての不安障害(パニック障害、強迫性障害、社交不安障害)、PTSD、月経前不快気分障害(PMDD)の適応となっています。
不安感の調節や意欲に働きかけるセロトニンが増すことで、人から注目される場面で強い不安を感じて仕事や学校生活といった社会生活を円滑に送れない社交不安障害も改善されます。
【精神科医が解説】ジェイゾロフト(セルトラリン)の効果と副作用
アクチベーションーシンドロームとは、SSRIの服用後に出る可能性があるとされる中枢神経刺激症状のことです。 抗うつ薬が受容体を過剰に刺激して、逆に不安焦燥感、衝動性、不眠、自殺企図などが増悪してしまうことがあります。
「抗うつ薬を服用中の患者さんに、自殺が起きやすくなるのではないか」と、最近ちまたで盛んにいわれています。 また、「うつ病とみなされているかくれ躁うつ病の患者さんにこそ起きやすいのではないか」、という指摘もあります。 したがって、ここでもうつ病と躁うつ病の鑑別が大事だということがおわかりになると思います。
ただし、このアクチベーションーシンドロームは、なりやすい人となりにくい人、症状の程度差もあり、個人差があるようです。 必ずしも、抗うつ薬、とくにSSRIなどの第2世代の抗うつ薬が不安焦燥感を増悪させ、特別に自殺を増やすとはいいきれないと思います。 ただし、先述した新しい抗うつ薬NaSSAのミルタザピン(リフレックスなど)は、不安・焦燥および消化器症状(下痢や嘔吐)、性機能障害といった、これまでSSRIでよく見られた副作用があまり出ず、抗うつ作用を増強するとされています。
この理屈からいうと、NaSSAはアクチベーションーシンドロームを起こしにくいということになるでしょう。
レクサプロ錠10mgの基本情報(薬効分類・副作用・添付文書など)
④エスシタロプラム(レクサプロ):
セロトニンに対する選択性が高い。
脳内移行が強い→末梢性の副作用が少ない。
「アロステリック作用」により、作用部位であるセロトニン・トランスポーターに長時間結合(結合半減期130時間)→効果が強く持続し、離脱症状が出にくい。
初回投与量のまま増量不要。
女性に対する有効率がセルトラリンに次いで高いとのデータがあります。
ヨーロッパではうつ病以外に全ての不安障害の適応(スウェーデンでは月経前不快気分障害(PMDD)にも適応)となっています。
通常、成人にはエスシタロプラムとして10mgを1日1回夕食後に経口投与する
ジェイゾロフトには通常のジェイゾロフト錠とジェイゾロフトのOD錠(水なしで飲めるタイプ)があり、それぞれ効果に違いはありません。さらに、副作用が比較的少なく飲み続けやすい点が特徴です。同様にジェネリック医薬品もあります。
セルトラリン(ジェイゾロフト)、エスシタロプラム(レクサプロ))
具体的には、メマイのような独特な身体感覚が突然現れます。それを多くの方が、「シャンシャンする」とおっしゃいます。しばしば、頭の向きを変えたり、あるいは、目を動かしたりする時に現れるようです。また、それとほぼ同時に、身体のそこかしこに、まるで、電気が走ったように、「ビリッ」という痺れのような感覚が現れます。この二つの症状を合わせて「シャンビリ」と、一部の方から呼ばれているようです。ただし、これは飲む方の体質にも関係しているようで、まったくこの副作用を感じないというかたもいらっしゃいます。さらに、薬剤メーカーも、いろいろと工夫して、この副作用が出ないように、改良型を出しています。パキシルも、今は、副作用の少ないパキシルCRという薬に置き換わりつつありますし、また、同じSSRIでも、この副作用がほとんどでない薬(レクサプロ)も使われています。
セルトラリン、フルボキサミンマレイン酸塩、塩酸フルオキセチン、塩酸ベンラファキシン ..
(4)SNRI(セロトニン・ノルアドレナリン再取り込み阻害薬)(ミルナシプラン(トレドミン)、デュロキセチン(サインバルタ))、イフェクサーSR(ベンラファキシン) 三環系抗うつ薬と同等な抗うつ作用を持つ。
SSRIに比べると、効果発現が少し速く、1週間以内に効果がみられ、2週間後は効果が少しずつ高まってくると言われます。
三環系抗うつ薬のような抗コリン性の副作用や、心毒性、鎮静作用が少ない。
ノルアドレナリン特有の副作用→排尿障害、頻脈、血圧上昇
ラセボへの切り替えによる中止後症状に起因している可能性が考えられた(資料番号.
うつ状態の方は、気分の落ち込みや不安が強く出る傾向があり、副作用もマイルドで離脱症状が出にくいことから、初めに使う薬としては使いやすい抗うつ薬になります。気分の安定化に効果が期待でき、月経前気分不快障害(PMDD)や、月経前緊張症(PMS)にも効果があり、女性との相性もよい抗うつ薬といわれています。
セルトラリン, ジェイゾロフト、 セルトラリン, 1日1回, うつ病・うつ状態、パニック障害、外傷後ストレス障害
お薬としての適応はありませんが、外傷後ストレス障害(PTSD)にも効果は期待できます。
セロトニン再取り込み阻害薬(SSRI)によるパニック障害の治療
セロトニンの働きを高める作用のある薬で、不安感や落ち込み、やる気が出ない(意欲の低下・無気力・何もしたくない)、眠れないなどといった精神状態の改善に効果が期待できます。SSRIの中では、パキシルの方が「強さ」や「キレ」だけみると強いのですが、ジェイゾロフト(先発品)は副作用が他のSSRIや抗うつ薬と比較すると軽めで少ない傾向があります。うつ状態だけではなく、不安の病気にも使われます。2015年12月より、ジェネリック医薬品(後発品)も発売となり、成分名のセルトラリン錠として発売されています。
ジェイゾロフト(セルトラリン)2錠から始まり100mgまで。それから数 ..
抗うつ剤は、依然として双極性障害のうつ状態に広く処方されている。特に双極性障害治療中のうつ状態エピソードに使われるが、効果があると考えられてきたが、周期を早め躁転のリスクがある。複数の論文で、気分安定化薬単剤は、気分安定化薬+抗うつ剤と同等の効果があると指摘されている。一般に3環系抗うつ剤とMAO阻害薬は避ける。イフェクサーとブプロピオンも処方されるが、イフェクサーは躁転のリスクがある。一般にSSRIが推奨される。リーマス+抗うつ剤では、リーマスの血中濃度が0.8mmol/L未満の時のみ効果があると言うエビデンスがあるが、議論がある。うつ状態の改善後、抗うつ剤の継続投与は再発を抑制するが、これは気分安定化薬を併用していない場合のみである(←驚愕の指摘)。現時点では、抗うつ剤を長期的に継続投与すべきかどうか、コンセンサスは得られていない。
SSRI(セルトラリン[ジェイゾロフト]、エスシタロプラム[レクサプロ]、パロキセ.
セロトニン症候群※1、重篤な肝障害(肝機能障害)※2、抗利尿ホルモン不適合分泌症候群(SIADH)※3、低ナトリウム血症、血糖異常、血小板数減少、血圧低下、悪性症候群※4、運動障害、歯ぎしり、アカシジア、QT延長、悪心・嘔吐、傾眠、口渇(口が渇く)、腹痛、あくび、耳閉感、頭痛、痙攣、総コレステロール増加、ほてり、ふらつき(起立性低血圧)、息苦しさ、浮動性めまい、味覚障害、抗コリン作用、尿閉(尿が出にくい)、頻尿、睡眠障害、昏睡、不眠、寝汗、多汗、錯乱状態、下痢・軟便、発汗、発熱、発疹など
3)切り替えの目的が副作用軽減である場合は、換算量より 30-50 ..
SSRIに分類され、セロトニンの働きを高める作用のある薬です。具体的な作用機序は、神経伝達物質を調整することで脳内のバランスを整え、辛い症状を改善していくと考えられています。うつ病、うつ状態、外傷後ストレス障害(PTSD)、パニック障害などに効果がある薬です。
他にも、強迫性障害や摂食障害(過食症・拒食症)、社交不安障害(社会不安障害)(SAD)などに抗不安作用として用いられることもあります。
その話をしたところ、もともと処方されていたレクサプロからサインバルタに変更することになりました。 レクサプロ ..
双極性障害のうつ状態では、抗うつ剤の単剤療法(気分安定化薬による保護がない)は、躁転のリスクがあるため一般に避けられている。抗うつ剤は単極性うつ病には効果があるが、双極性のうつ状態には効果が小さいか無効であるというエビデンスがある。しかし、プロザック、イフェクサー、オーロリクス(モクロベマイド)の短期の単剤処方は、かなり効果的でかつ安全と考えられる。しかし全体としては、特に双極性障害1型には抗うつ剤の単剤療法は避けるべきである。